かるさんのgooブログ <北国たより>

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ふたつの[株]のものがたり

2005-03-29 22:57:00 | インポート

株式市場にほとんど縁が無い私たちですが、このところ連日連夜「株式市場のメカニズムとテクニック」を学習させられております。

とは言うものの、その学習の成果が決して私たちの懐を豊かにするものではありませんが・・

《メディアの株式戦争》

とうとうと言いますか、やっぱり・・・というべきか「ほりえもんさんの戦い」の舞台にソフトバンクの孫さんが登場してきました。

ほりえもんさんが仕掛けた戦いは、一企業の買収と言った単純な商業活動から、結局のところ「世代間の坑争」という視点で捉えられるようになってきました。

近未来の「ITと融合したメディア」の姿をクッキリと想像し、早急にそれを実現しようとする人々。
一方では、その性急さと強引な手法を快しとしない人々・・・・・

ですが、そのどちらもが一番肝心な近未来像を私たちに明快に提示してくれません。
いわゆる「株式取得の為の技術論」ばかりが語られて、挙句の果てが「礼儀を弁えぬ若造論」に帰結しているのです。

結局のところ、フジ・サンケイグループがソフトバンクを引き込んだと言うことは、ほりえもんさんとの「高い見識による未来像」論争をする積りは無く、「憎っくき礼儀知らずの若造」をともかくも寄せ付けない・・・ことが最終目的のように思えてなりません。

去年のプロ野球への新規参入騒動の時と同じく、今回もまた「後出しジャンケン」組が勝ちを収めるとしたら、今回の「メディアの株式戦争」はなんとも胡散臭い、日本的な解決の方法ではあるまいかと・・・失望を禁じ得ません。


《株式で転んだ裸の独裁者》

一億円の保釈金を積んで、某帝国の裸の独裁者が塀の内側から出てきました。

かって、世界一の資産家と持て囃され、清廉であるべきスポーツ界にも君臨した彼の人ではあります。
にもかかわらず、彼の人の「省税」の胡散臭さは数十年も前から取りざたされておりました。

相続した資産をただひたすら守り通そうとしたその姿勢は、かの帝国にのみ通用することであって、世間の常識としてはこれっぽちも通る道理ではありません。

このたび、彼の人が塀の内側へ入ることになったのは「株式保有の名義借り」が違法だとのことからです。
しかし、先述の胡散臭い「省税」こそが暴かれるべきと思うのですが、その筋の話はとんと聞こえてきません。

経済の停滞、税収の不足・・・というお題目から、国家の執行予算は削減され(弱者への対策から先に削減されて行きます)、庶民に課せられた税金は容赦なく取り立てられます。

―――確定申告の現場に行き合わせた方ならご存知のはずです。年金生活者や零細業者が、少ない所得の中から無造作に徴収される税金・・それを何とか少なくしようとする努力とそのやり取りは、涙ぐましいものがあるのです―――

もう一度申し上げます、、、
にもかかわらず、世界一の資産家と言われた彼の人は、殆んど税金を払って無いようなのです。(たぶん、違法では無い方法を駆使しているのでしょう)

このたびの「ほりえもんさんの戦い」の中で、多くの政治屋や経済屋さんたちが「礼儀を知らない若造」「金さえあれば何でも出きる・・・っていう感覚は如何なものか?」などと発言されています。

ですが、これらの誰一人として「裸の独裁者」を糾弾する人は見当たりません。どうしたことなのでしょうか??

ふたつの株のものがたりの中で見えてくるもの・・・
例えば、世論調査でほりえもんさんへの支持が多いのは、彼の理論や方向に賛意を示している訳ではありません。

「裸の独裁者」の例に見られるように、この世の理不尽さ、不公平感、何も変らない閉塞感・・・だからこそ、その裏返しとして「無鉄砲と思われる男」への支持となっていることに注目せねばなりません。

おおげさに言って、人類史上での普遍的な戒めの言葉、、、、
『奢れるもの久しからず、構えてこころせよ!!』を又ここであらためて想い起こしてしまうのです。


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