kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

テスト週間に入る

2011-06-25 | 陸上競技
金曜日、1学期の期末考査のテスト週間に入りました。中国大会明けからかなりの負荷をかけています。加えてここ数日間の蒸し暑さと日差しの強さは異常です。それだけでダメージが残ってしまいます。貧血気味の女子には辛いでしょうね。考査期間でちょうど良い休息になればなと思います。特に1年生は火曜日からの3日間の練習でフラフラになっています。激しい筋肉痛に襲われているようですが慣れるまでは仕方ないでしょうね。

練習は軽めに。ミニハードルを使ったドリルをやってすぐにバトン走。本当は秋の県新人を想定したバトン走ができると良いのですが、インターハイに出場する選手もいますから「できるだけ高いスピード」で走れるように男女を組み合わせて実施しています。インターハイまではこの形態でやろうかなと。走ろうと思った瞬間一時的に雨が降りました。ほんの一瞬だったのですが「これは走れない」と感じるような雨でした。1分も経たずに止んだのも問題は発生しませんでしたが。この天候、どうにかならないものでしょうか。辛すぎる。

バトン走は意識するポイントを明確にしました。単に走るだけではなく何をやろうとしているのかを考えながらやることで間違いなく効率が上がります。こちらが求めていることをどれだけやろうとしているのかを見ていきたいと思います。1本目に注意したことが3本目で出来ない者がいました。これは完全に気が抜けたのだと思います。「バトンを渡した」という部分で満足してしまって意識するように話した部分を忘れてしまったようです。こういう部分を今からは無くしていきたい。ここは徹底するつもりです。「少しだから」と見逃してしまうと、これまでのように大きなミスにつながってしまいます。ダメだと判断したときにすぐに話す。これを繰り返していきたいと思います。

短時間の練習でしたが随分雰囲気が良くなってきました。声も出るようになってきましたし、「強くなろう」ともがいている姿が見られます。これまでであれば数本で集中が切れていた者もいますが今は最後まで持続できます。「競技に集中している」という感じが出てきました。もちろん、まだまだ足りないモノはあります。それでも小さな成長を見つけていくことが今後の大きな成長につながるはずです。これまでの課題である「男女間の意識の差」「男女の壁」を取り除いていこうと思います。ベタベタ仲良くするのを求めているわけではありません。競技には不要ですから。しかし、男女が互いに目標を共有し協力して練習を進めていくことは必ず良い成績につながります。これまで指導してきた中で「仲間意識」が強いときにはチームは大きく成長します。この部分の意識を持たせていきながら目標に向かっていきたいと思います。

その後は諸事情で帰宅。すぐに外出。飲食店で偶然知人に会いました。色々と話を聞きましたが大変なようです。うーん、本当に大丈夫なのだろうか。途中卒業生から電話がかかってきて対応。今後のことについて話をしました。「想い」を込めて行動しようとしていることに賛同してくれました。本当にありがたいですね。できるだけ早く「形」にしたいと思います。
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身体作り

2011-06-25 | 陸上競技
木曜日、午後の練習は身体作りとしました。卒業生が一人会いに来てくれましたから一緒に練習を見ていました。卒業生、かなりの頻度で練習に来てくれます。様々な思い入れがあるのでしょう。こういう気持ちを大切にしていきたいですね。練習を見ながら近況報告を。

練習内容はほぼ火曜日と同じことをやりました。ほぼ冬季と同じメニュー。春からはウエイトを止めました。冬季には主要種目だけを入れていたのですが予想していた以上に筋力が上がりました。投擲選手並みのベンチの重さでやっていましたから…。それに伴い筋肥大してしまい身体が大きくなりすぎてしまいました。体重の増加もあったため出遅れてしまった感じがあります。使えない筋力は脂肪以上に重くなります。この反省を生かし静止した状態でのウエイトトレーニングは一旦停止。シャフト補強とプレート歩行に重きを置くことにしました。正しいかどうかは全く分かりません(笑)。

プレート歩行を入れてからは実施していなかった「スイング歩行」も再び導入することにしました。やっている動きは同じようなものですが更に不安定さを生み出した方がいいかなと。ある程度身体が出来てきた者は安定しますが、1年生はフラフラです。仕方ないですね。加えてBOX補強も。体幹強化に特化したメニューとなっています。片足支持や動きの中で鍛えるという部分がここ最近の大きなテーマとなっています。思いつけばまたメニューが増えていくかもしれません。

客観的に見てやはり雰囲気に変化があります。「強くなろう」とする気持ちが出てき始めました。本来ならこれがもっと早い段階でチームに浸透しないといけなかったのですが。同じチーム内の2年生がインターハイ出場を決めました。県総体が終わってから「インターハイに行く」というのが現実味を帯びてきてから本人も目の色が変わってきました。今までは甘い部分がかなり×100ありましたが、この数週間は競技に集中できていました。競技に集中しづらい環境があったのは事実です。それでも「インターハイに行く」という強い目標があったからこそこの期間はブレませんでしたその結果、大幅ベスト更新でインターハイへ。他の選手は「来年のインターハイに向けて」今きちんとやっておかなければいけません。ここに関しては本当に繰り返し話すようにしました。本当に自分がインターハイに行きたいのであれば与えられた時間を最大限に使わなければいけないのです。本人の自覚の問題。

数人は本当に「強くなりたい」という気持ちが見えます。これが本物になって継続できれば来年の中国大会では見違えるような結果が出せると思います。そのためにも「競技の指導」に専念させてもらえたらと思います。練習中に「生活指導」をしなければいけない状態では絶対に目標には届きません。「速く走るため」に練習をしています。その練習をする心構えや他者への配慮、一般常識的な話を続けていては「インターハイ」は夢のまた夢です。もちろん、この部分の話もします。が、「生活指導」中心の陸上競技指導はあり得ないと想います。本当に強くなりたいのであれば「日常生活」はきちんと送れて当たり前。その上に「競技指導」があるのですから。大雑把な指導では継続したチーム作りはできません。ある程度系統だった指導が必要となります。「何のためにやっているのか」を考えさせながらやっていくことで変化が生まれます。

ここ数日間はとにかく最初から練習に出てサーキットから見るようにしています。やはり原点は補強だと思っています。「やるだけ」の補強と「強くなろう」とする補強では同じ動きをやっても効果は全く違います。数ヶ月後、それは取り返しの付かないほどの大きな差になるのです。補強をしているときにひたすら意識する部分を言い続けています。これが定着すると大幅に強くなります。結局は「形」ではないのです。その中身の問題です。横断幕について書いている部分と共通します。練習だけやればいいとは思いません。「結果」を出すためにどれだけの事ができるか。練習だけ一生懸命やってそれ以外は手抜きというのでは、出した「結果」に意味はありません。「速いから勝った」というだけです。そうならないためにもきちんとした取り組みができればと思いますね。

選手は疲労困憊。数日間しっかりと負荷をかけることができました。1年後のインターハイで勝負するために私も全力で取り組んでいきたいと思います。
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「考え方」を示す

2011-06-25 | 陸上競技
このblogで「考え方」を示し続けてもうかなりの時間が経ちます。記事総数は約2700件くらいになるでしょうか。1日1回としても7年になります。その間多くの事がありました。「事実」を記してもやはり内容的にふさわしくない部分もあった。それにより批判を受けたこともあります。問題点のすり替えに近い現象が生じるというのは私としてはどうかと思いますが、「悪い」ものを「悪い」と指摘してから私が非難されるのはどうも受け入れがたいですが、それが「現実」なのだと改めて感じる部分があります。

このblogをどれだけの人が見ているのは定かではありません。誰が見ているのかも。アクセス分析をしていけばIPくらいは分かるのかもしれませんが、そんなことをしても無意味だと思うのでしません。一方的にメッセージを送るというスタンスは最初から変わらないことです。私自身がどのような人間でどのような「考え方」「生き方」をしているのかはこのblogを見ている人にはある程度分かってもらえるのではないかと思います。もちろん、このblogに書くことが全てではありません。書くことができない事実のほうが多くあります。それは私自身のことではなく「指導」に関することであったり、第三者への疑問であったり多岐にわたります。

競技の指導に関することは書けます。しかし、個人的な指導に関してはやはり書けないと思います。多くのことを「我慢」しながらやっています。全てを表に出せば「そうなのか」と納得、理解してもらえることであってもここに書くことが全てではありません。だからこそこのblog以外の所で私の批判が生じるのだと思います。職業柄それは仕方ないことだと思います。ここ1年間かなり精神的な負担がありました。1つ1つ挙げていくことはできませんが、本当に大変でした。「疲れた」と書いている時には必ずといって大きな問題が生じています。その詳しい内容をblogに書いたところで「大変だな」という感じで終わるでしょう。そこに意味は感じません。だから書きません。1年間の間に今まででは「考えられない」ことが多く発生しました。これは陸上競技の指導の域を大幅に超えている部分です。それでも私は1人1人と向き合ってきたつもりです。それをどう感じられるのかはこのblogを閲覧される人それぞれだと思います。

最近、事実とは大幅に異なる批判を受けていることを知りました。悲しい気持ちになりましたがそれは受け入れていくしかない部分だと思います。それに対して1つ1つ言い訳(説明)をしていくことは不可能です。周囲から受ける評価はどうにもできない部分があります。私の知らないところで一方的に伝わる情報では「kanekoの指導はおかしい」と捉えられても仕方ないのかもしれません。それが事実とは違っても。幸い卒業生や身近な人は理解してくれています。多くの卒業生が会いに来てくれます。それだけで十分だと感じます。本当に指導が間違っているのであれば誰も会いに来ないでしょう。そう思っています。「考え方」を示すことの弊害はあって当然です。ある程度は覚悟しているつもりです。それでも書き続けることには大きな意味があると信じています。

先日、ある保護者から手紙を頂きました。本校の陸上競技部の指導にご理解頂き、「本校の陸上競技部に入って良かった。kanekoの指導を受けられて良かった。」と文面に綴られていました。涙が出るほど嬉しかったですね。全ての人に理解していただくことは難しいと思います。特にこれまで生活指導などを受けていない者にとっては私の指導は「厳しい」と感じられるかもしれません。しかし、「当たり前」のことしか求めていないつもりです。「他人に迷惑を掛けない」「チームのルールを守る」という根底があり、「周囲に気を遣う」「自己中心的な行動は取らない」といった「当たり前」のことを話している。この意味が分かるようになると本当に生徒は成長します。一気に変わるのです。その成長を保護者に感じていただけるようになると全ての苦労は報われた気がします。

「考え方」を示す。本当に大変なことです。文字だけで現実と事実を伝えるのは難しい。そのニュアンスは口頭でないと伝わらない部分があります。それでもblogを続けています。私自身の価値観です。思うことを書きました。「信念」を持ってやっていきたいと思います。
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変化の兆し

2011-06-24 | 陸上競技
水曜日、競技場で走ることにしました。普段の練習とは気持ちが違います。前日は身体作りだけでしたから取り組む姿勢というのはある程度しか見ることが出来ませんでした。実際の走練習の中でしか見えない部分があります。そういう意味ではこの日の練習はとても大事になります。

前日から少し「変わったな」と思う部分かありました。特別これだというかあるわけではないのですが雰囲気が変わってきた感じがあります。こちらもしつこいくらいに繰り返し繰り返し基本的な事を言い続けています。今が最大のチャンスですから。この機を逃したら絶対にこの先強くなりません。ある程度モチベーションが高まっている時に雰囲気作りをしていけば大きく変わると思います。

練習自体は基本的な動きをやってからスタート確認、バトン走と短い距離で行いました。もう一度原点に戻って基礎から作り直すためです。インターハイに行くから特別な事をやるというのではなく、丁寧にもう一度作り直す事で戦える状態にしていければと思っています。雰囲気はかなり良かったですね。互いに細かい事を指摘しながら取り組めていました。どのくらいで走りたいからここを直さないといけないといった会話が聞かれました。こういう競技に関する話が練習中に増えていくことでチームは変わっていきます。

最後にグランド整備をする際にキャプテンが「今日は女子がブラシをかけて」と指示を出しました。いつも準備が早い者がやっていた作業ですが、特定の者に負担がかかっていました。それを平等にするためにきちんとした形で役割分担をしようという考え方だと思います。全員がそれに従っていました。良い傾向だと思いますね。変わりつつ兆しが見えます。小さなことですがこういった事を言われずにできるというのは大切なことだと思います。まだまだやらなければいけないこと、組織作りのための準備はありますが出来るだけ早い段階で基礎を固めたいと思います。

良い雰囲気で終われました。これからが本当に大切になります。これを継続していってもらいたいですね。
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誰のためなのか

2011-06-24 | 陸上競技
水曜日、かなり頭に来ることがありました。実は前日から明らかにおかしいと思うことがあったので抗議をしていました。価値観の違いは埋めがたいですね。

うちの陸上競技部からインターハイ出場者が決まりました。全国大会への出場です。通常学校が横断幕を作成してくれます。これはあくまで「善意」であり、こちらから「作ってください」とお願いするものとは違うと思っています。我々は横断幕を作ってもらうために指導をしているわけではありませんし、選手もこのために努力をしてきたわけではありません。「全国大会出場おめでとう」という意味と「本校から全国大会に出場します」という宣伝にもなります。全ては気持ちの問題なのです。

今回かなり納得ができません。うちの横断幕を作成する前に他の部活の横断幕を作成したようです。一昨年までは外注していたのですが昨年からは「善意」で学内の者が手作りで作っています。組織だってではなく「善意」で自分が作るという話しになったようです。他の部の話を聞くと横断幕の元になる布を作成する際に「手伝え」と言われてインターハイに出場する者がミシンがけを手伝わされそうになったとのこと。「自分の横断幕なのだから自分で縫うように」と言われたようです。顧問は「それはおかしい」と断った。当然です。周りが「よくやった」と称えるために作成するはずの横断幕を自分自身が作るのを手伝うというのは明らかにおかしいと思います。横断幕の意味を考えたら分かるはずです。顧問は「それなら他の部員に手伝わせてもらいたい」と言われて仕方なく1年生部員を出したそうです。

私はこのスタンスに納得できません。「自分の横断幕だから手伝え」というのは…。本来なら発生しないことです。外注で作れば選手には一切の負担はかかりません。たまたま「善意」で自分で作るという者がいたから発生する負担。ある部活では全国大会出場者が横断幕を2枚縫わされて「何故自分がやらないといけないのか…」と言いながらやっていたようです。家庭科の教員も手伝いを求められ「何故?」と聞いたら「自分もボランティアでやっているんだから」と返答があったようです。かなりの疑問です。手作りで何かを作ることが嫌なわけではありません。生徒が「インターハイ出場選手のために自分たちが手作りで作りたい」と申し出ての手作り横断幕であれば喜んでお願いします。見た目が上手くなくても「想い」の入った横断幕であれば選手の力にもなります。「よく頑張ったから作ろう」と思って作っていくうちに「人数が少なくて大変だ」という話が出て「それならほかの選手に手伝わせましょう」とうのであれば問題はないと思います。「善意」で作ってもらうのですから一人だけに負担をかけては申し訳ないですから。

「作ってやるから手伝え」という感じなら「作ってもらわなくて結構」です。「想い」の入らない物質には価値がありません。あまりにも話が伝わらないので「怪我をして入院する者が自分で千羽鶴を折ることはないだろう?」という話をしました。自分の怪我が早く治りますようにと自分のために自分で千羽鶴を折る。糸を通す。そんなものは意味がない。周りの者が「一日も早く回復して欲しい」という「想い」を込めて作るからこそ意味があるのです。横断幕・千羽鶴が完成するという「結果」は同じであってもそこに込められた「想い」があるかどうかです。「作らないといけないから作る」ようなものであれば意味はないのです。インターハイ出場おめでとう、応援している、これからも目標に向かって進んでいけ、という「想い」が込められているものだからこそ意味があるのです。

「選手に手伝わせないならいいのか?」という問題ではありません。根本的な考え方が違うのですからそんなものを飾る必要はないと思います。昨年は「出場種目を入れて欲しい」と要望しましたが、「字が小さくなるから」という理由で却下。選手は自分出場する種目に対して必ず「想い」があります。学校側からすれば宣伝効果も期待するのかもしれませんが、本来は「出場しする選手のため」に作成するものです。話をした後、「種目を入れればいいのか?」と言われましたがこちらが話している内容が伝わっていないのだなと感じました。最初の時点で「自分の名前が入るものだから自分も手伝え」という価値観の人にお願いして作ってもらうというのが嫌なのです。これが伝わらないというのは致命的な差だと思っています。

周りの運動部の顧問と話をしましたが共通の感覚でした。「それならいらない」という部分です。横断幕がないというのは良くないなと思う気持ちはもちろんあります。どのような形かで作成して飾りたいと思います。出場選手の努力は顧問や卒業生、チームメイトが知っていることですから。作ろうと思えばどのような形でも作成はできると思います。

批判的な文章だと思います。blogに書くのは相応しくないのかもしれません。そんなことは分かっています。「おめでとう」の一言も言われないような状態でやっていくのは納得ができません。選手がかわいそうです。この文章は削除するかもしれません。抗議される可能性があるので。しかし、納得できない。「想い」の込められない物質を求めているわけではありません。リレーのバトンも同じ。強い者が4人集まってつないで走るだけであれば意味はないのです。同じ目標を共有して「想い」を共にするから戦っていく意味がある。そう思って指導してきました。教育観?そんな大きなものではありません。私が選手に対して想うだけのことですから。
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再スタート

2011-06-23 | 陸上競技
火曜日、中国大会も終わり新チームとしてのスタートでした。練習に関してはもう一度原点に戻り身体作りと基本を繰り返しやっていきたいと考えました。派手さはないですが地道にやっていくことが結果的に一番の近道だと思います。

身体作りメニューをひたすらやることにしました。うちの練習のメインはここにあります。この1年間は特にここに意識を置いています。私が選手を評価するのはこの身体作りに対する選手の「取り組む姿勢」です。本当に強くなりたいと思う者は真剣に練習に取り組みます。補強は全て自分に返ってきます。目標に対して一生懸命になれれば自分から負荷をかけるようになります。目標に対する「想い」が本物にならない者は苦しい場面で自分に負けて楽をしようとします。どんな練習であれきちんと意識しながらやる者が強くなれるのです。補強への取り組みが他の練習の取り組みも決めると思います。全てはつながっているのですから。

体幹補強だけではなく動きの基本的な部分も入れました。前半はスイッチングなどのポイントになる部分の動きと腸腰筋を強化するためのハードルを使った努力を少し。目指す動きをやりたくてもそのための基礎筋力がないと出来ません。一番ベースになる部分をしっかりとやっていくことが重要だと思います。リズムを取ったりバランスを取ったりする中で色々な感覚が身に付くと思います。

後はいつも通りのシャフト補強とプレート歩行。少し距離を伸ばすことにしました。動きの中での柔軟性を高めていきたいという気持ちがあります。これからタイムを縮めていくためには小さなことかもしれませんが意識して変えていける部分をしっかりとやる必要があると思います。無理をしないでストライドを1センチ伸ばすことが出来れば100歩で1m違います。動きを変えてストライドを伸ばすのではなく、自然な動きの中でストライドを1センチ伸ばすような意識をしていきたいと思います。それの繰り返しかなと。

加えて冬季にやっていた20秒補強を入れました。上半身と下半身の連動を意識するような補強です。全ては速く走るための要素でなければいけないと思います。色々な刺激を入れながら練習を進めていく事で大きな成長につながっていくのではないかと。その場では分からないかもしれませんが必ず数ヵ月後に結び付くはずです。

新チームとしてのスタートはかなり良い雰囲気になったと思います。同じチーム内からインターハイ選手が出たこと、それが2年生である。中国大会のハイレベルのレースを見て今のままでは届かないというのが分かった。この辺りが大きく影響しているのではないかと思いますね。1年後、チームはどうなっているでしょうか。高い目標を掲げて取り組んでいきたいと思います。
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1年後のインターハイに向けて

2011-06-23 | 陸上競技
火曜日、新チームのスタートの日となりました。これからは1年後のインターハイに向けてやっていきます。この夏のインターハイにも「参加」しますが、「勝負」という所まではいきません。来年インターハイで戦うためには1年間の時間をかけてやっていく必要があると思っています。

キャプテンも交代しました。朝練の時に1・2年生を集めてミーティングを行いました。その中で最初にキャプテンにどのように思っているかを話をさせました。普段人前で自分の思っていることを話す機会はありません。自信なさそうに下を見ながら話をしていましたが、思っている事は話せたようです。これが1ヶ月後、3ヶ月後にどうなっているか?チームの中心となる人物がきちんと行動できるようになれば大きく変わっていくと思います。

その後は私が話をしました。これから1年間、全てはインターハイに向けてやっていく。そして私自信の目標を伝えました。私の目標は「女子の100m・200mでインターハイの決勝を目指す」ということです。人が見れば「何を言っているのか?」と思われるかもしれません。しかし、今回の中国大会のタイムが12秒36と25秒48です。来年も「インターハイに行きたい」という目標を掲げることは出来ないと思います。このタイムを最低ラインとして11秒台・24秒5を目指してやっていきたいと思っています。もちろん「夢」のような話です。しかし、「できる」と信じてやっていかなければ絶対に届きません。私一人の力で到達出来るとは思いません。師事している方や多くの指導者の力と知恵をお借りしながらやっていかなければ絶対に届きません。何が「選手のためになるか」を考えながらやっていきたいと思います。

そのためには「チーム全体のレベルアップ」が必要不可欠です。1人だけが強くなるというのは不可能です。「チーム」として練習に集中できる環境を整えていく必要があります。意識改革をしなければいけません。今までのような「遊びの延長」では絶対に目標には届きません。ここの再構築が必要となります。
男子の4継、県総体で準決勝で落ちました。1人骨折してしまい目標としていた中国大会出場を果たせませんでした。この時の雰囲気は「1人正メンバーではないのに良く走った」「惜しかった」という感じがありました。「悲壮感」や「悔しい」という雰囲気はありませんでした。女子の中国のマイルも同様。準決勝で敗退しましたが満足感が漂っていました。これでは…。

どれだけ良いタイムが出ても、良いレースが出来ても、練習に一生懸命に取り組んでも「負け」は「負け」なのです。自分達の持っている「力」を出し切れたから良かったではないのです。目標としている場所に届かなかったらそれは「負け」なのです。高校の大会はタイムだけではありません。順位によって天と地ほどの「差」があるのです。うちの男子800m、0.01秒差で6位となりインターハイ出場を決めました。7位になった選手は「自分は良く走った」と満足できるでしょうか?それで納得できる選手であればやはりインターハイには行けないと思います。どれだけタイムが良くても勝負に負けてしまえば先には進まないのです。だからこそチーム内に「厳しさ」を求めていく必要があります。

女子に問い掛けました。マイルを走る4人、1~3走が58秒で走ってきた。アンカーが68秒かかって帰ってきた時に何を思うか?これで「良く走ったね」と笑顔で迎えるようなら本物の「チーム」ではないと思います。インターハイを目標にやって来たのが最後の1人の不甲斐ない走りで全てが台無しになる。それを許せるような関係であれば本気で目標に向かっていなかった事になりまし。「何をやっているんだ!」と激しく怒るくらいでなければシビアな戦いを勝ち抜いていく事は不可能なのです。
大会の時だけ厳しくするのではありません。普段の生活の中からきちんとした行動、考え方で過ごしていかなければ「チーム」としては成立しないのです。そのためには2年生がきちんとした行動で下級生に示していかなければいけません。上級生が出来ていないことを下級生に求めてもできるはずがありません。当然ですね。信頼関係を作るためには裏表のない行動が必要となります。

1年後のインターハイに向けて…。来年は必ずリレーでもその舞台に立ちたいと思っています。1人だけが強いのは「チーム」ではない。全体の力を引き上げていく事で初めて「個」が強くなるのです。中国では60秒ラップ、62秒ラップで走れています。これにエースを入れてもう1人を1年間かけて60秒台へ持っていく。現時点での戦力を大幅に越えていって「何とかインターハイへ…」というレベルから「必ずインターハイへ」という水準に上げたいと思います。簡単なことではありませんが「やる気」になれば不可能はない。そう信じています。

新しいチームのスタートです。目標を定めて進んでいきたいと思います。
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メッセージ

2011-06-22 | 陸上競技
中国大会が終わりました。ここまでたどり着くまで本当に大変でした。陸上競技を通じて人間的な成長を、と思ってかなりのエネルギーを使ってやってきましたがなかなか上手く伝わらない部分がありました。最終的に何を感じてくれたかは分かりません。中国で戦うためには「陸上競技」のための指導が必要となります。生活指導や取り組み方の指導に時間を割いている間は目指すところには届かない。これがこれまで私が指導してきて一番強く感じたことです。

陸上競技は本当に厳しい種目です。「速い者は何をやっても速い」のが事実です。地道な練習を積み重ねてやっていっても追い付けるかどうかは分かりません。だからといって諦めてしまうというのでは面白くない。最大限の努力をして何とかつかむインターハイだから価値があると感じています。様々な部分を適当にやっていて「力」があるからインターハイに行くという選手にはなって欲しくないと思って指導をしてきました。強くなれば強くなるほど大きな「責任」が伴います。誰からも応援される選手にならなければいけない。

全てはつながっている。この言葉はこれまで何度も何度も言い続けてきたことです。これが分からない限りはいつまでたっても同じことを繰り返します。「考え方」が取り組みを決めます。陸上競技場面だけきちんとやろうと思っても日常生活の「考え方」「行動」が必ず競技に出てきます。普段の生活がきちんと出来ない者は練習でもきちんと出来ないのです。
普段の生活で「少しくらい良いだろう」と思って手を抜く者は100%競技場面でも手を抜きます。練習ではキツイ場面が何度もあります。その度に「キツイから少しだけ楽をしよう」と思えば練習の効果は半減します。「やるだけ」の練習では意味はないのです。逆に今が一番キツイからここで自分に負けずにきちんとした負荷をかけようと考えて練習が出来る者は本当に強くなります。自分に甘えずに厳しく接することが出来るからです。これは「考え方」の部分に大きく影響を受けます。

「日常生活」が「性格」を作る。「性格」が「考え方」を作る。「考え方」が競技場面での「取り組み方」を決める。「取り組み方」が陸上競技における「結果」を決めるのです。だからこそ当たり前の事を当たり前にやっていき、「小さいこと」に手を抜かずに全力でやっていく必要があるのです。
昨年インターハイに行った選手、中学時代は一度も県の決勝に残った事がありません。高校に入り最初は周りに流されていた部分が多少ありました。しかし、ある日を境に一気に強くなり始めました。何があったのかを聞くと「やる気になった」という返事。すごくシンプルな言葉ですがここにこの選手の全てが集約されている気がします。それ以後は学校生活もきちんと送れるようになりましたし、生活指導を一切しなくて済むようになりました。2年生の総体で初優勝、秋には58秒9、翌年には58秒2で総体優勝、中国大会6位でインターハイ出場。秋には57秒5まで記録を縮めました。結果だけを見ると順調だと思われるかもしれませんが、途中何度も走れなくなり100m15秒の選手にも勝てずに涙を流す時期がありました。その時期を乗り越えることが出来たのは本人の「想い」の強さだと思います。日常生活から自分に厳しく接していた結果が途中で困難に合ってもそれを乗り越えていく「心」の強さにつながったのだと思います。引退した時に「高校1年の途中から一度も友達と遊びに行ったことがないからこれから何をして良いのか分からない(笑)」と言ってい
ました。どこまでも自分に厳しく「陸上競技」に真剣に向き合うことが出来ていたからそこまでの行動が出来たのだと思います。

ここまでの事を全ての人間が出来るとは思いません。しかし、学ぶことはあるはずです。練習の質を上げるのはやはり本人の「考え方」であり「心」です。自分の「意志」で練習に取り組み一切の妥協をしないという事が強くなるために本当に必要な事です。気分の波で練習が出来る、出来ないという者はやはり本当には強くならないと思います。

もう一つ、強くなる選手に共通して言えることは「素直」であることだと思います。注意されたことを素直に聞いて行動を改めようとする者、受けた指導を信じて一生懸命にやろうとする者は必ず強くなります。逆のパターンは絶対にダメです。何かあればすぐに他者の責任にする、すぐに言い訳をして自分の非を認めないような選手は絶対に強くはなりません。ここは間違いない事実です。「考え方」に大きく左右される部分だと思います。顧問に対してだけ素直な選手は100%見えないところで裏切ります。誰にでも可愛がられる素直な選手であり、裏表なく純粋に取り組むことができる者は見違えるような成長をします。

これからもう一度「チーム」を作りたいと思います。そのためにはやはり原点となる部分を徹底的に指導していかなければいけない。このblog、うちの選手も見ているでしょう。私が普段から言い続けている事の意味を「文字」として読んで考えてもらいたいと思います。「心」が変われば全てが変わります。本当にシンプルな話だと思います。シンプルだからこそ出来るか出来ないかで大きな「差」となる。伝わると信じています。
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インターハイへ

2011-06-21 | 陸上競技
中国大会最終日、女子の200mがありました。県総体で25秒62という予想以上の記録を出し一気にインターハイが見えてきていました。ここからは私にとっても未知数の部分です。中学の時のタイムは13秒1と29秒台ですからここまで大幅に記録が短縮できるとはイメージ出来ませんでした。冬期後半はかなり走れるようになってきていましたからある程度は手応えがあったのですが、色々あって上手く持ってこれない部分がありました。

県総体で記録を出してから本当に狙える位置にいることを確認できました。しかし、一気にレベルが上がってきたためこれから先の対応を考えないといけなくなりました。今まで通りではこれから先の戦いには参加出来なくなります。タイミング良く国体の合宿がありました。この期間中に最も信頼できる指導者の2人に課題としているスタートから加速段階の動きを徹底してみてもらいました。誰にでも預けられる訳ではありません。分からない人に見てもらって崩れてしまったらインターハイ所ではありません。
全て自分で出来るのが理想だと思います。しかし、今の私が一流指導者を気取って「自分が強くした」と思って自分だけでやっても選手のためにはなりません。分からない部分、困った部分があれば信頼できる指導者に頼ることも大切だと思います。図々しいですが「できない」ことを「できる」振りをするほうが問題だと思っています。このことにより見違えるように前半が改善されました(まだ速くはないですが)。結果的に100mが12秒36まで上がりました。出来すぎの部分がありますし、今の力は12秒4だと思っています。しかし、この事が大きな自信になったのは間違いない事実です。

その勢いで200mに臨みました。ランキングは4番目でしたがほとんど当てにならないと思っていました。総体での条件が違いすぎますから。それほど甘いものではないというのは分かっていました。師事している方からはいつも「タイムは関係ない。強い者が強い。」と言われています。前日の100mがハイレベルでしたから当然200mも上がってきます。25秒5を出さないとインターハイには届かないだろうという雰囲気はありました。うちの選手は100mよりも200mを得意としています。チャンスは何度もありません。きちんと戦える時に戦わないといけない。

予選は無難に通過しました。準決勝では優勝候補の選手と以前からマークしていた他県の1年生と同じ組でした。ここも向風0.4の中で25秒48のベスト更新で通過。組の3着ですから全く安心は出来ません。例年ならば25秒6でもインターハイに届いていますが今年はシビアだと感じていました。決勝前には昨年同様身体のバランスを調整してもらえました。多くの方の力を借りて決勝の舞台に立てるということを心から感謝したいと思いました。


決勝は雨の中のレースとなりました。準決勝3着で入ったので外のレーンとなり8レーンでのレースでした。雨なので内側より外の方が良いとは思いますが、インレーンから追われるのはプレッシャーです。カーブを出た時点で明らかに6番手。本人の走りとしては悪くない。大きく離されているわけではありません。そこから粘っていました。県総体ではここから後続を引き離したのですが中国大会決勝ではそうはいきません。何とかそのままの順位を保って6位でフィニッシュ。見事インターハイの出場権を獲ることが出来ました。この姿を見て観客席からはチームメイトが大きな声で「おめでとう」と叫んでいました。しっかりと応募が出来たのだと思います。やっとチームとしての意識が芽生えたのかなと感じました。

昨年400mでインターハイへ。今年は200mです。これでやっと流れが出来た気がします。今から1年後に向けて準備をしていきたいと思います。やることは山ほどあります。全力で取り組める「心」を育てていきたいですね。戦えるレベルを目指します。
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中国のマイルで獲るものは…

2011-06-20 | 陸上競技
マイルに出場するという所に到達するまでに私の中で大きな葛藤がありました。本当に出ても良いのだろうか…という部分です。選手に話をして私の中でも覚悟が決まりました。出るからにはきちんとした「走り」をして、未来へとつながるレースをすると。

中国大会前の最後のポイント練習の日、朝練時に「マイル準決勝では200mに出場するmihoは走らせない」と女子に伝えました。この状況になってもこの意味が分からないならそこまでだという思いもありました。中国大会最終日は200mがあります。この日の準決勝を走らせてしまうと200m3本持たないかもしれません。mihoを走らせて決勝に残ったとしても、200mを3本全力で走った後にマイルを走るのは体力的に不可能です。どちらも生かすために準決勝は走らせないという選択をしました。

準決勝では1年生を走らせる。この1年生を走らせてマイル決勝に残れればうちは絶対にインターハイに行ける。そう思っていました。上級生が本当にインターハイに行きたいのであればその舞台にmihoを立たせるために持っている力を全て引き出す必要がある。それが出来れば可能性はあると思っていました。

予選に関してはこれまでのメンバーで同じ走順で走ることにしていました。ある意味「決着をつける」という思いがありました。これまでのゴタゴタをどこかで終わらせないといけない。これまでやってきたメンバーで中国を走ることで「何か」が変わってくると思いました。これに関しては仲の良い方々から「もっとシビアに」と忠告を受けました。今後の事を考えると考えないといけない部分です。感情を全面に出してしまっては大きなミスにつながることもあるでしょうから。

マイル予選は4分ちょっとで通過できるだろうと考えていました。が、思ったよりもハイレベル。うちが4分3秒でプラスの4番目、ギリギリの通過となりました。前の組でバトンを落としたチームがいたので落ちなければ予選落ちになっていました。そういう意味でも神様が何かを感じ取らせるために「走れ」と言っているのだと思いました。「何か」です。

準決勝ではアンカーに1年生を置きました。それ以外は総体でバトンを落とした時と同じ走順です。ここもきちんと「決着をつける」という意味が強くありました。しっかりとバトンをつないでいって戦う。これを走らない選手に見せる。また、応援に来てくれたメンバーに見せる。チームとして機能させていくために大切な事だと思いました。結果的には4分4秒かかりました。準決勝敗退です。

レース終了後、ほとんど選手とは会話出来ませんでした。役員の仕事が続くのでほとんど身動きが取れませんでした。仕方ないことです。少し話をした時に「ベストラップで走れた」と満足した表情でした。ここに全てが集約されていると思います。インターハイを目指してやってきました。「ベストラップで走った」事は本人達にとって大きな事なのです。切なくなりました。この文章の意味は解釈が多様になるだろうなと分かって書いています。真意は推察してください。

とにかく大きなエネルギーを費やしてきたリレー、終わってしまいました。来年こそはインターハイ行く。そのつもりでチームを作りたいと思います。選手がどれだけ感じ取ってくれるか…。
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