kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

何を残すのか

2011-06-10 | 陸上競技
水曜日、卒業生が練習に顔を出してくれました。県総体終了後1週間以上が過ぎていましたが、チーム作りという意味では全くできていない状態でした。本当に試合に出るのか?それすら疑問に感じる中での練習。その姿を卒業生に見せるのは申し訳なくてたまりませんでした。これまで多くのことを我慢しやっていましたがやはり限界でした。これ以上無意味な時間を過ごす必要はありません。全体を集め卒業生も同席させて話をしました。

今の自分たちの状況を卒業生に話ができるのか?どんな気持ちでどんな状況で練習をしているのかを胸を張って目を見ながら説明できるのか?ここを問いました。自分たちは何気なくやっていることかもしれません。やはり私は許せません。男子はこれまでとは全く違うチームとなっています。私から話をされてそれ以後何事もなかったかのように練習をしています。いい加減にしろという感じです。まじめに練習に取り組むようになったからこれまでの過去の問題は全て忘れるなんてことはできません。そんな単純な問題ではない。「自分は浮かれていたのではない」と思っているのが目に見えて分かります。こちらからの話をほとんど聞けていない。それなのに普通に何事もなかったかのように練習に参加する。イライラを通り越していました。

気持ちが全くつながらない状態での練習。男子は女子をサポートする気もない。女子は練習をする以前の問題がある。この状態で卒業生が練習を見てなんと感じるか?これまでやってきたことを全て台無しにして平然といれるのか?「自分だけが苦しい」「自分だけが辛い」と思っているのが明らかでした。この姿を見て声をかける気にもなりません。こちらがどれだけの「想い」でどれだけのエネルギーを使ってこの1週間以上の時間を過ごしてきたか。自分のことだけを考えている時間など1秒もありませんでした。これまでやってきたこと全てを崩している。今の上級生がこの陸上競技部に残したものは何か?正直何も見えません。これまでの卒業生は多くのものを残してくれました。それが伝統となるはずでした。下級生が3年生が必死に競技にと取り組む姿をみて「自分もやらなければ」と想いそれ以上の努力をしようと過ごしてきたから「チーム」ができた。

しかし、今はどうか。3年生がチームを最低レベルまで引き下げる。周りからは「情けなかった」と言われる始末。上級生のため下級生が気を遣い何とか保とうとする姿。このことを感じることができない、責任を感じることができない状態で何が「チーム」なのか。何が「最上級生」なのか。「残す」どころか嫌な思い出だけで全てが終わってしまいます。そんなことをするためにこれまでの高校生活を使ってきたのであれば本当に無駄です。「嫌だからやらない」なんてこの期に及んで発することはできない。責任をとってチームを作る?そんな資格はありません。自分たちが置かれている状態をきちんと把握する必要があるのです。「走ればいい」「練習を一生懸命やればいい」わけではない。世の中にはもっともっと大切なことがあるのです。ここが分からないから「今」があるのです。

残された時間をどれだけ有効に使えるのか。自分達がこの部活動に何を残すのか。負の遺産だけを残していくのであればこれほど虚しいことはありません。何かを残せるか。後輩たちのために「道」を示せるか。大きな事だと思います。
私がこの1週間以上の間、どのような気持ちで過ごしていたかも考えてもらいたいですね。自分が自分がとそればかり考えるから何も感じ取れない。私は複数の大問題を一気に抱えていました。自分の事を考える時間なんて全くありませんでした。今までのチームとのギャップ、「普段からの取り組みの甘さは一番大切な時に出る」といい続けてきた結果がこれでした。

見せてもらいたいですね。それがどのような形になるかは分かりません。1本だけで良い。「魂」の入った走りを見たい。そう思います。
コメント
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