kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

チームが育つためには

2016-06-22 | 陸上競技
前の記事の補足というか書き足りないことを少し書いておきます。

男子は数人ですが個人で上の大会が狙える選手がいます。学年に関係なく力を高めるためにどれだけ積極的になれるかだと考えています。男子がリーダーシップを発揮して全体を引っ張ってくれるようにならないとチーム全体が強くなることはありません。私の指導は「女子向き」と言われることがあります。しかし、男子でもきちんと対応できると考えています。男子は女子に遠慮してしまって自分達の存在をアピールできなくなる。そのためなかなか目立たないのです。

男子がしっかりと引っ張ってくれるとチームは大きく飛躍します。自分が強くなるためかどこまでそこを理解して取り組めるかだと。自分だけ強くなれば良いと考えていたら結果的に強くなれないと思っています。「情けは人の為ならず」という言葉があります。これは他者に親切にしていたらその親切は回り回って自分に返ってくる。他人のためにやっている事が実は自分のためになるという感覚を持たないといけません。それができて初めてチームとしてて機能し始める。

また、「マネージャー」の存在も大きいと思っています。これまで見てきた他県のチーム。やはりマネージャーがしっかりとしています。雑用だけでなくチーム全体をコントロールする事ができる。男子に話をした時にマネージャーも同席していました。その事を伝えました。

マネージャーと選手は別物。こう考える人も多いと思います。が、同じチームメイトです。マネージャーが「自分は関係ない」と思ってやっていたらチーム全体が停滞を生み出します。前任校で「マネージャーのお世話が必要」という事がありました。時間を守らない、周りに気を使わせるという状態でチーム作り云々の話ではなくなります。マネージャーだからといって特別扱いはしません。

昨年、県総体が終了後マネージャーが「朝練の参加について」申し出てきました。いや、これはありがたいとです。全ての面でマネージャーを特別扱いしない。マネージャーも「チームの一員」ですから行動を共にするべきだと思っています。そこの部分の話を確認しました。マネージャーがしっかりとしている時はチーム全体が育ちます。この事は何度も書いてきました。間違いない事実だと思います。

チームの中に自分自身の居場所があるか。そこはすごく大切だと思います。それぞれが自分の役割を理解して行動できるかです。役割を演じる必要があると思っています。チーム内に必要とされる。力があるから必要とされるというのではなく「何かしらの形で貢献できるかどうか」が大切なのです。力があってもそれだけではダメだと思っています。チームとして強くなるためには何となく練習をしていたら戦えないからです。

そんな話をしました。まだ成長段階の選手たちにどこまで求めるのか。それは人それぞれ。私は私なりのやり方でやっていきたいと思います。
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伝えること

2016-06-22 | 陸上競技
月曜日、中国大会から戻って翌日。さすがにキツかった。これまでと比べると肉体的にキツかった気がします。若くない。

それでも朝練には参加(笑)。居残り組がいますからそちらの練習をしないといけません。中国組に関わる時間が多くなっていたので自分達でやってもらう事が多くなっていました。当然の事と言えば当然なのですが、だからと言ってそれで良いのか?!と言われると違いますから。

午後は雨が降っていたのもあり室内での練習としました。最初にミーティングをしました。本来であれば参加した選手も集めて話をするべきだと思います。しかし、木曜日と金曜日に授業を抜けていますからそれを補っておかなければいけません。ノートを写させてもらったりと基本的なことはやらせたいと思っています。そのため完全に休み。朝と同様に男子だけのミーティング。

県内で上位入賞して中国大会に参加しました。が、結果的には全く歯が立たない。これは実際に肌で感じられるかどうかで大きく変わってきます。男子にはそのチャンスがありませんでした。その分足りない事が出てきます。

本当に強くなりたいかどうか。ここの話をしました。今回、棒高跳び男子が中国大会に進みました。女子が記念Tシャツを購入していましたが男子は購入せず。話を聞くと「次にF達とリレーで来た時に買うから今回はいい」との返答。遠慮しての発言だったのかもしれません。それでも「チームとして戦う」という意識が芽生えているのだと思います。その事も伝えました。

また、「最後は自分のこと」という話もしました。練習に参加すれば当たり前のようにメニューを提示される。言われたことだけをやっていればそれなりに練習は出来ます。が、これで本当に戦えるようになるのか。毎日の練習に対して「強くなること」を考えて取り組めているか。ここは大きなことだと思います。これまで見てきて「とりあえずやる」というのが練習の中にありました。チームが成熟していないから当然だといえばそうなのですが、これでは戦えない。「仕方ない」では済まない。

何のためにやっているかを理解しているか。とりあえず私に言われたからその動きをやる。それはプラスにならない。受け身の練習をしていたら秋も来年も「参加するだけ」で終わってしまう。どうすれば自分が強くなれるかを真剣に考えて行動に移せない選手は最後に勝ち上がることはできない。そう思います。与えられたことだけやっていて強くなるのであれば簡単です。専門的な指導を受けられなくても強くなる選手がいる。合宿などで学んだことを理解して自分で取り組むことが出来るからです。

この日はメニューを出しました。が、細かい指導はほぼせず。廊下でドリルなどをさせましたがお互いに動きを見ながらそこを指摘する。この練習の中で他者の動きをみる癖がつく。本当にチームとして強くなろうと思うのであれば自分のことだけやっていたらダメ。更には自分のことしか考えない選手が集まれば強くはならないと思います。他者の動きを見ることで自分自身の動きを振り返ることが出来ます。本当にやらないといけない動きを頭で理解してそれを身体で示す。こういう部分が出来るようにならないと戦うというのは遠い話です。

しばらく自分達でやらせました。廊下でやっていますが私は教室内で待機。声だけは聞こえてきました。互いに指摘し合いながらやっています。まーきちんと指摘している選手は数人だったかもしれません。こういう部分に話です多少なりと温度差があります。まだまだ「競技」という部分に向き合えない者もいます。性急にやらないといけないとは思いません。少しずつでいいと思っています。最後は自分自身に返ってくる。

後半、少し練習を見ました。意識している選手は随分動きが良くなっています。昨年やりたくてもなかなか出来なかった動きをやることに。前に進むための動きです。これが丁寧にできるようになると中間の動きにつながっていきます。基礎的な動きのみをやってきました。それでもその動きが出来たかどうかといえば不十分。まだまだ徹底には至りません。甘い動きをしていたら結果的に走りは変わらない。やりたいことが出来なくなります。

最後に少し走って終わり。まずまずかなという感じですね。これからどう変わっていくか。変わらないのか。ここはしっかりと見ていきたいと思っています。やるべき事がきちんとできるようにならなければ時間をかけても同じことですから。

私も考えます。それがどうプラスになるのか。選手に上手く伝えられるかどうかだと思います。
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