kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中国大会~悔しさ~

2016-06-20 | 陸上競技
これも感じたこと、思ったことを書いておきます。

中国大会。6位入賞してインターハイ出場を獲得した選手、喜びを感じているでしょう。本当は優勝を狙っていたのに負けてしまって2位となる。こんな選手もいるはずです。また、今回は同タイムや0.01秒差でインターハイ出場を逃すという選手も複数いました。これは上手く表現できない。この立場にならないとその感情の表現はできないでしょう。また、周りがどのような言葉をかけてもその気持ちは救われないかもしれない。

今回、4継でインターハイに出場しようと思えば「47秒台の力」が最低条件となっていました。準決勝を勝ち上がる時点で46秒台のチームが1チーム、47秒台が4チーム。今の我々の力では「太刀打ちできない」くらいの話です。最低でも47秒中盤を安定して出せる力がなければ「インターハイ」には行けないのです。うちのチームの力では「残念だ」「悔しい」と思うこともできないくらいの「圧倒的な力の差」を見せつけられた気がします。男子の4継も「41秒中盤」が出せないとインターハイはない。

が、私は心の底から「悔しい」と思っています。「勝てない」「他のチームは強いから仕方ない」という考えは一切ありません。どうすれば「勝てるか」しか考えていないのです。また、バカなことを言っていると思われるかもしれません。が、真剣に「勝つためには何が必要か」を考えています。

「日本一を目指す」という言葉。本気です。周りが「無理だ」といったとしても私自身が「無理だ」と思った瞬間からすべては終わってしまいます。自分の可能性を「諦める」ことになるからです。私は諦めません。絶対にできると信じ切っています。だから「力の差」を見せつけられたときに「悔しい」と心から思いました。「仕方ないな」という気持ちはありません。よく頑張ったという気もない。

中国地区は47秒台を出さなければ6番以内に入れないかもしれません。が、全国を見ると近畿地区では46秒台を出さないとインターハイには進めないのです。男子であれば40秒台が出せる力がないとインターハイには行けないのです。「中国で6番以内」だけを見ていたらこれから先戦えないと思っています。もちろん、選手にはその部分は見えないと思います。実際に経験したことがないのだから。私自身が何度かインターハイに選手と一緒に参加させてもらって「力の差」を突き付けられました。その度に「悔しい」と思う。

レベルが高いから勝てなくても仕方ない。そういう気持ちがあればこれから先戦える可能性はないと思っています。「今回は勝てなかったけど、次は何とかしよう」だけではどうにもならないと思うのです。自分に足りないものは何か。それが自分のこととしてわかるかどうか。「仕方ないな」で終わっていたら次はないのです。勝つために必要なものが明確にならない限りは勝てない。そう思っています。47秒台を安定して出せなければ勝てないのであれば「出すためにどうすればよいか」を考えるしかない。出せないから・・・と考えていたら次にはつながらないのです。

私が話をしていた時にある選手が「涙」していました。余程悔しかったのだと思います。現時点で準決勝進出ラインのギリギリにいるような状況では「ラウンドを進む」ことはできません。それほど甘くない。そのことを選手がどれだけ感じ取れるかなのです。負けて「駄目だった~」と笑っているような選手では強くはならないと思います。それくらい勝負に対してシビアにならないといけない。「相手が強かったから」という表現だけではどうこうできない。次につながる「結果」にはならないと思っています。

相手が云々という前に「戦えるだけの力を身に着ける」というのが前提にあります。相手と戦えるだけの「力」がなければどうあがいても勝負にはならないからです。自分自身がそれに見合うだけの「強さ」を身に着けなければ戦う土俵にさえ上がれないのです。「上がれたらいいな」というくらいで勝負出るはずがない。私が「悔しい」と思うのは自分自身がいつの間にか「勝負する」という感覚が小さくなっていたことです。

本当に勝負しようと思えば今のままでは足りない。何もかも足りない。そこをしっかりと考えたいと思います。前の学校では中国大会に進むまでに3年、そこからインターハイに行くまで3年。かなりの時間を要しました。それは私が経験してきたから分かること。今の選手にはわかりません。今年、どうしても中国に進みたかった理由はここにあります。

自分たちが実は「小さな存在だ」と理解するためです。県内で戦えていてそこそこ活躍できていたとしてもそれは「小さな世界」での活躍でしかない。中学時代のベスト記録を出したしても決勝にさえ進めない。今の自分たちの力では戦えないというのを突きつけられる必要があります。そのためには「力の差を見せつけられる」必要があると思っていました。正直、ここまで戦えないとは思っていませんでしたが・・・。それでも何人かに「今のままでは相手にならない」と理解させるには十分だったと思います。

これで「悔しい」と思うか「やっても勝負にならない」と思うかは選手次第だと思っています。これが今後の勝負を分けると思っています。これくらいで「これ以上やっても勝てない」と思うならどれだけ練習をやっても強くはならないと思います。最初から「勝てない」と思っている相手に勝てるほど甘くはないですから。

「悔しさ」が本物かどうか。一瞬の「悔しさ」では力にはなりません。これが今後どれだけこの子たちの財産になるか。私から言われて本気になるのであればこれから先の伸びはないと思います。最後は自分たち次第だから。「悔しい」と思って本気で涙を流せるか。流せないようならそれまでの選手。負け続けます。もちろん座って待っているだけで強くなるわけではありませんから。これからの取り組みが重要になります。

長くなりました。また書きます。
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中国大会~うちは弱い~

2016-06-20 | 陸上競技
中国大会。とにかく「力の差」を突き付けられました。今の時点では勝つことはできない。それが現実だと思っています。

今回は女子4継は予選を49秒36で走りました。予選での目標は48秒8でしたから遠く及びません。これまでの中国大会であれば「50秒切り」で予選通過が見えるという感じでした。決勝に進むのが48秒台。インターハイが48秒5を切る。これは私自身の「感覚」ですし、「過去のデータ」からすればここが一つのラインになるかなという感じでした。が、今回は49秒36が「プラス4」の4番目。ぎりぎり準決勝に進めました。これも強豪校がバトンミスをして失格したため上がれた。本来であれば予選落ちで終わってしまっていました。

これだけの戦力をもってこの記録しか出なかったというのは・・・。周囲から批判されても仕方ないと思います。チームにはそれぞれ目標があると思います。「上の大会で自己ベストを更新する」というのは大きなことです。ううちは「49秒36」で走った。これはチームベストです。しかし、これは「出て当然の記録」でしかありません。この記録を評価できるかといえば「力不足」としか言いようがありません。48秒8が最低レベルの記録だったと思います。そこに対して0.5秒足りない。これが現実なのです。

中国大会に参加する。これはうちのチームにとって本当に大きなことでした。これまでリレーで中国に進んだことがあったのかはわかりません。が、ここ最近はなかったと思います。それが「リレーで中国」という大きな目標を達成した。それも1年生が1人走らない中での中国大会。私自身どこかで「満足」していたのかもしれません。本当ならもっと上を目指す指導をしていかなければいけない。が、いつの間にか「中国に進んだ」という時点で「最低限はクリアした」と思っているのかもしれない。

アップ会場での動きはかなり良かったと思います。これなら「48秒台は出せるかな」という感じでした。準決勝は「49秒35」でした。3走からアンカーにバトンが渡るところで両隣と横一線。3チームがここで競り合っていました。早出となりました。この緊張感の中で「自分が速く走らないと」という気持ちが生まれる。隣と接触するくらいの接戦ですから慌てるのは当然です。3走が「待て」を連発してなんとかバトンが渡りました。「それがなければ48秒台が出せた」と4走の選手は悔やんでいました。が、結果は49秒3です。これも私がもっともっと細かく指導できていなかったからです。

バトンに関しては細かくやってきたつもりでした。が、バトンを離すのが早かったり渡してすぐに減速してしまったりと「やるべきこと」が徹底できていない部分がありました。その「小さな積み重ね」がこういう意部分に出てくるのだと思います。結果的に勝負できない。1年生が3人、2年生が1人の「若いチーム」です。リレーを本格的にやり始めたのはこの春になってから。4月からしかできていない。「時間が足りなかった」というのは正直、指導者の言い訳にしかなりません。毎回の練習の中でもっともっと細かく言っておかなければいけなかった。

実際、練習中「離すのが早いな」とか「渡して終わっているな」と感じることは何度もありました。準決勝の前のアップの時にも4走少し早出している状況でした。それを「落ち着いて」「Sだけを見て」という「誰にでも言えること」しか伝えていなかった。なるべくしてなる。私がもう少し「徹底した指導」をしておかなければいけなかったと思っています

「若いチーム」だから次がある。そういうつもりはありません。周りからは「強い選手が集まっているのだから強いのは当然」といわれるでしょう。それくらいの覚悟はあります。これだけのメンバーが集まっていて「49秒3」が出た。そこを周囲から評価される。今のメンバーでインターハイに出場する。これは最低限の条件だと思っています。

リレーメンバーには話をしました。3走から4走のバトンで他のチームと並んでいた時点ですでに「負け」ているのです。1年生の力を発揮させられなかった私の責任です。選手たちはよくやってくれていた思います。もちろん、今のままの取り組みで勝ち上がれるほど甘くはありません。中学時代と比較すると練習量も増えているはずです。実際は「何も考えずに走っていた」という段階から「細かいことを言われる」段階になっています。自分の感覚などをもう少し表現できるようになっていかないといけないと思っています。

県内で戦う分にはこれくらいで走れれば十分だと思います。が、中国地区や全国を見たときにうちのチームは「弱い」のです。その現実を痛いほど突き付けられました。これはすごく大切なことだと思います。いつの間にか勘違いしていなかったか。1人が交代したら問題なく48秒台に突入できると過信していなかったか。どこかに「慢心」があったと思います。県総体で1人走らずに49秒台が出せなかったこと。ここにすでに「敗因」があったのだと思っています。

私自身が「慢心」しているのかもしれない。痛切にそう思います。うちは弱い。そして私自身が甘い。それはすごく大きなことだと思います。現実はそれほど甘くない。世の中には一生懸命に練習している選手がたくさんいるのです。それを忘れたくはない。自分たちだけがやっているわけではないのですから。

マイナスな内容に思われるかもしれません。が、私は前向きです。表現的にマイナスに感じられてしまうかもしれませんが・・・。また書きます。
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中国大会~参加する~

2016-06-20 | 陸上競技
木曜日から中国大会に「参加」してきました。日曜日までの4日間。初めての中国大会。結果としては「参加した」という形で終わってしまいました。

今回私は真剣にインターハイを狙っていました。が、今の時点の力では遠く及ばない。勝負する舞台に立つ前に終わってしましました。こちらももっともっと考えないといけないと思っています。

跳躍系は「最初の高さ」を跳んで終了。マイナス評価をするつもりはありません。これは「参加した」というレベルの話だと思っています。棒高跳びは3m60。これは自己ベスト。よくやったのではないかと思います。本来であればこの高さを県総体で跳んでおかなければいけなった。この子の同級生は専門の指導者がいる学校に行って細かい指導を受けています。2人ともインターハイ出場。大きな差がついています。自分でやらなければいけない状況ですから。それでもできることをしっかりとやっていく必要があります。

高跳びは自己ベストタイ記録を跳べずに終わりました。春先の状況からすればもっともっと記録を伸ばせると思っていました。これは私がきちんとした指導ができないからだと思っています。跳躍の基礎的な部分を教えてもらわないといけない。助走がきちんとできるようにならないといつまでたっても跳躍になりません。今回インターハイを決めた記録が1m59。それほど高い記録ではありません。可能性は十分にあった。春先の故障が響きます。私も勉強しなければいけないというのを突き付けられました。

最初の高さを跳ぶ。本当に「参加した」という感じです。棒高跳びを見ていると上位入賞選手が跳躍を始めるのは4mを越えた辺りから。女子の高跳びでいれば153くらいからでしょうか。実際にある程度の「力」がないと勝負に参加することができないのです。今回は「参加した」というのが一番適切な表現だと思っています。

この責任は全て私にあると思っています。もっときちんと練習をしなければいけない。いつの間にか「中国大会に進む」ことが目標になっていたのではないかと思っています。

1年前、新天地に赴任して「日本一を目指す」という話をしました。その時にその場にいた選手の大半は「この人は何を言っているのか」と思ったはずです。中国大会に進むという話さえできていないのに「日本一」という想像もつかないことを言っている。「できるわけない」というところからスタートしています。昨年は多くの大会で県で予選落ち。それが「日本一」を目指すというのは遠すぎてついてこれないという話はあったと思います。

実際に1年後には中国大会に出場しました。これは「1年生の力」によるところが大きい。実際に「0からのスタート」であれば中国大会は厳しかったかもしれません。跳躍の2人は2年生です。自分たちの力で「出場権」を勝ち取った。が参加してから「戦う」だけの力はまだありませんでした。1年生の間に中国大会を経験できたいたら全く違う結果を出せたのかもしれません。「強豪校」ではそれは「当たり前」のことです。上級生が下級生に伝えていく。その中で「自分たちのやるべきこと」が見えてくる。参加することを目標にしていたら「最初の高さ」で終わってしまうのです。もっともっと高い水準を目指さないといけない。

今回は女子の棒高跳び選手を連れて行きました。今回は参加することができていません。秋からの本格的な種目開始に向けて何をするかだと思っています。中国大会とはどのようなものか。ここを「見る」ことで何を感じるかだと思っています。県内は女子の棒高跳び選手はいません。この状況でいけば「中国新人への参加」は可能だと思います。が、これも「参加する」ことで終わってしまう可能性がある。そういう状況を変えなければいけないのです。参加して終わる。これは「思い出づくり」にはなりますが「競技としての本質」とは異なります。

中国大会に「参加」しました。これが今回の一番適切な表現方法だと思います。また書きます。
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