kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

感謝する心

2016-06-21 | 陸上競技
中国大会期間中、参加する選手だけではなくサポートする選手もいました。人にはそれぞれ立場があり全員が表に立って活躍するわけではない。そこの立ち位置を理解して動けるかどうかは大切なことだと思う。

そして出場する選手は支えてもらうことが当たり前ではない。自分の為に誰かが陰で支えてくれている。その事を忘れてはいけない。その気持ちを忘れた時点で強くなる資格はない。

今回は3年生マネージャーも中国大会に参加しました。選手登録をしてきちんとした手順を追って連れて行きました。県総体でリレーと個人2種目での中国大会出場がマネージャーを参加させるための最低条件。ここは大きなモチベーションの1つになっていました。他の選手からそうやって思える人物がどれだけいるでしょうか。

今回もチーム全体を上手くコントロールしてくれました。これだけ献身的に働いてくれるマネージャーはどこに出しても恥ずかしくないと思いますね。この1年間、本当に様々な場面で支えてくれました。こちらの伝えたい事を感じ取ってくれて動いてくれる。3年生は一人だけでした。下級生が上手く動かなったりする中でストレスも感じていたはずです。苦しくてもそれを表に出さずひたすら選手を支えてくれる。チームとして男女が少し機能し始めたのはマネージャーのおかげだと思っています。

中国大会が終わって学校に戻ってから話をしてもらいました。突然の事なので事前に何も考えていないはずです。それでも本当の気持ちが伝えられるはずです。飾らない言葉。これが相手に何かを伝えるためには必要なことだと持っています。

1年生の時に「選手を支えられるマネージャーになりたい」と全体の前で話をしていたそうです。出来ないことが多かったが一つ一つできるようにしていった。私が来てからは全ての練習が一新されています。競技をするために新しいことを導入していましたから大変だったと思います。このマネージャーのすごいところは私が指示をした内容を忘れないように全てメモ書きしていた所です。私のように思いつきで練習をするタイプの指導をすると周りの人間は大変だと思います。私自身が忘れてしまう可能性もありますから。

マネージャーの話。みんなを支えようと思っていた。みんながリレーで上の大会に進もうと一生懸命にやっている姿を見るのが嬉しかった。1人で大変なことも多かったけど、一生懸命にやっているみんなの姿を一番近くで見ることができた。みんなに支えてもらったからこうやってやってこれた。みんなには本当に感謝している。ありがとう。

大まかにはこのような話でした。うーん。多くの選手が支えらてきた。こちらが感謝の言葉を伝えるのが当然なのですが、マネージャーが感謝の言葉を発する。正直泣きそうでした。我慢しましたが。こういう子だからチームとして機能し始めたのだと思います。3年生男子が表に立って引っ張ってくれていましたが、マネージャーが陰で支えてくれるからこうやってチームとしての取り組みができたのだと思います。心から感謝したい。

全員がこの気持ちを持てた時、チームとしては本当に強くなると思います。やってもらって当たり前ではない。今の自分がいるのは多くの人の支えがあるから。一番近くで支えてくれていたマネージャーが「みんなのお陰で頑張れた」と話している。これが何を意味するかです。ここの感覚がなければ人として大きな成長はないと思います。どれだけ力があったとしても「誰かに支えられている」という感覚がなければ人としての成長はないからです。

中国大会を終え完全に新体制でチームを進めていきます。1年生のマネージャーが2人います。このマネージャーがどれだけ成長してくれるかはチームにとって大きな部分です。チームをコントロールすることができるかどうか。まだまだ不安が残りますがやるしかありません。うちのチームは本当に若いチームです。若さと幼さを持っている。伸び代はかなりありますが、同時に危うさもあります。

多くの人の力を借りながらやっていきたいと思っています。私の力だけでは何もできません。誰かに支えられているという感謝の心。ありがとうという言葉。ここがきちんとできるようにならないと先には進まないと思います。ここに関しては本当に思うことがあります。ここのレベルで終わるのか。それとも上のレベルに駆け上がるのか。どちらでしょうか。本当に戦うために。マネージャーの「想い」を全員が引き継いでもらいたいですね。

心がありがとうと言いたい。感謝しています。
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