kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

取り組み方

2016-06-29 | 陸上競技
引き続き雑記のような内容になりますが。思うことを書いておきます。

「競技について」の話が少し薄くなっていますがまー良いかなと。結局は「自己満足」のblogでしかありません。何かを求めて書いているというのとは違う気がします。最大限の配慮をしながらが自分の「思うこと」を書く。それならノートに書いておけよという話ですが。

「部活をやっても飯を食っていけるわけではない」と言われることがあります。まさに。競技だけをやって生活が送れるというののは陸上ではほとんどありません。高校生や大学生の間は「練習中心」でできるかもしれません。が、それだけで一生生活が保障されるかというのはありません。

この春、国体関係でずっと関わりがある選手が就職をしました。「競技」ではなく「一般職」としての就職です。そのため通常通りの業務をしながら合間を見て練習をします。午前中勤務、午後から練習という理想的なパターンではありません。よほど強い意志がなければ継続できないと思います。「競技最優先」で仕事を選んだのはない。これから先のことを見据えての就職だと思います。

その選手が先日の日本選手権で決勝に残りました。予選ではかなりいいタイムを出す。どれだけ練習が積めているのかは分かりませんが、「学生」とは違う位置づけの中での決勝というのは大きいと思います。それ以外の選手は「学生」か「契約選手」です。競技を一番に位置付けて取り組める選手たちと「仕事」をやりながら競技をしていく選手。条件的には大きく異なりますが「勝負をしたい」という思いがあれば戦っていけるのだと思います。

社会人として競技をしている選手。大変だと思います。それでも「陸上競技が好きだ」という大きなモチベーションがあるのでやっていける。誰かにやらされているわけではありません。「部活」に所属して顧問の言うとおりにやっていればいいというのではない。やりたくなければやらなくていいのですから。17時まで勤務してそこから練習をする。簡単なことではありません。限られた時間の中で「dけいること」をやる。集中力も違うと思いますね。質も高い。だからある程度の結果がついて来るのだと思います。

高校生はどうでしょうか。もちろん、考えながらやっている選手もいるでしょう。しかし、「練習をすれば強くなる」という感覚を持っていないか。練習もすごく大切。しかし、それ以上にやるべきことがたくさんあります。勉強もしなければいけない。もっといえば、日常生活がきちんと遅れなければいけない。約束事が守れなければいけない。そこができないようであれば「競技」をやる意味がなくなってしまうのではないかという気がしています。

なぜか。これもそれぞれの考え方次第だとは思いますが、私は「将来のため」だと思っています。陸上競技だけをやっていて生活ができるわけではない。だからこそ、陸上競技を一生懸命やる中で「自分の力を高める」という部分を大切にして欲しい。競技場面だけは一生懸命にやる。しかし、それ以外は手を抜く。日常生活ではルールも守らない。このような状況で「陸上競技」で結果を残してそこに意味があるでしょうか。私はないと思っています。これは考え方。「強ければいい」と思う人もいるでしょう。

ほんの少しのことです。他の方々から「少し変わってきたね」と言われる子が数人います。競技力もあるので目立つ部分があります。だから他の生徒よりも「出来ていない部分が目立つ」というのはあると思います。授業への取り組みの態度、学内での生活態度。明らかに変化が見られます。もちろん、目指す場所はもっともっと先かもしれません。周りから見れば本当に小さなことかもしれません。それでも「少しの成長」というのは大きいと思っています。

最初からできるわけはありません。最初はほとんどの選手ができないのです。それは「知らないから」です。「部活なんてやっても意味がない」と考える人もいると思いますが、私は「教育の場」になると思っています。学校に来て授業を受けて適当に話をして放課後は適当に過ごす。これも一つの生き方です。しかし、「教わる」「知る」機会がない。教科書の内容を「暗記する」だけではない「生きていく力」を身につける必要があるのです。それができるのは「部活動」ではないかと。もちろん、「やるだけ」の練習では何一つ学ぶことはないと思います。「思い出づくり」という意味合いでは大きな価値はあると思いますが、本質的な成長を促すことにはならない。これではもったいないなと。

そこで身につけた力が「社会人」になった時に役立つのです。逆に言うとそこがなければ本当に「部活なんてやっても意味がない」ということになります。競技力があるからえらいわけでも何でもない。勘違いを促すのであれば逆にやらない方がいい。それくらいの想いでいます。本当に学ぶべきものは「物事に対する取り組み方」だと思っています。そこを学べるかどうかで「社会人」になった時の中身が変わってきます。競技だけでチヤホヤされていたら間違いなく勘違いします。誰もが「日本代表」になれるわけではない。なったとしてもそれから先の人生が保障されるものでもない。そうであれば「高校時代に何を学ぶか」が重要だと思います。

表面的な変化はすぐに見えます。が、それが「本当の意味での変化」なのかをしっかりと考えないといけないと思います。私の前だけで変わるというのでは意味がない。「怒られるからきちんとしよう」というレベルではダメなのです。社会人になって競技をする選手、誰かにやれと言われてやっているわけではありません。自分が「やりたい」と思うからやるのです。すべては「自分自身のため」にやる。その感覚を持てるかどうかだと思っています。他者から評価されるからやるというのでは「本質的な成長」にはなりません。

小難しいことを書いています。社会人となって競技を続けている選手たちを尊敬します。本当に競技が好きなんだろうなと思います。そうでなければ毎日毎日練習できませんから。一人でも「自分のためにやっているんだ」という感覚を持てる選手を育てないなと思っています。取り組みの姿勢は何においても重要。そこを忘れていたら「一時期の活躍」で終わってしまいます。選手自身を勘違いさせないようにしたいと思います。そのことを胸に刻んでおきたい。

何の話なんですかね(笑)。まー書きたいことを書いています。繰り返しになりますが「何かあったから」書いているわけではありません。あえていうなら「社会人選手ってすごいな」と思ったことを言葉にしたらこんな感じになっただけです。長いわ(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする