kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

以前との違い

2016-06-07 | 陸上競技
最近感じていることをツラツラと・・・。

以前の私と比べてずいぶん感覚が変わってきている気がします。前は「厳しい指導」が中心でした。「強くなりたいのであれば何が何でもやる」という感覚。それは今でも変わっていません。が、なんだか「余裕が違う」気がします。前は自分自身が「結果を出したい」という部分があったのかもしれないと思っています。よく師匠に言われますが「インターハイに行きたい」と願うのは選手なのか、指導者なのかという部分です。指導を始めて初期のころはとにかく「インターハイに行く」というのが最大の目標だったと思います。選手が云々よりも私自身がインターハイに行きたいという部分が強かった。

これは若い指導者にありがちなパターンなのかなと思っています。私は自分自身がインターハイに行っていません。そんな指導者が偉そうに指導しているのか?と言われるかもしれませんが自分がインターハイに行ったから良い指導ができるかどうかは全くの別物です。指導をしていたら「結果」を出すことで周囲からそれなりの「評価」を受けます。「良い指導者だ」と言われて悪い気がしないでしょうから。が、それは「自分のため」という感覚から抜け出せないのかなと。以前の私は「選手のため」と言いながらどこかで「自分の力を示したい」というのがあったかもしれません。当時の私には分かりませんでしたが今考えるとそういう部分があると思います。

指導者のスタンスとしてどこを目指しているかというのは大きいと思っています。「地区大会」に出場するのが狙いという指導者も多いのではないかと思っています。中国大会に出場するのが目標。県総体で6位に入ることが目標。もちろんその目標は適切だったりすると思います。身の丈に合わない目標を掲げると周囲からは「ビッグマウス」と揶揄されるでしょうし。が、私は「地区大会出場」を最大目標には掲げません。それは「可能性」の問題だと思っています。地区大会に出場するのが目標であれば県総体が終わった時点で「モチベーション」は低下します。満足感が出てくるからです。

今のうちのチームでは「リレーで中国大会」というのが昨年からの最大目標でした。女子はそれを果たしました。が、本当に「中国大会に行けてよかったのか」という話です。持っている力をすべて出し切っているのかどうかは別問題。今の選手たちの潜在能力を考えると「中国大会に出場できてよかった」というだけでは終われません。自分たちの力に合ったステージを目指すべきです。中国大会にリレーで出場したことのないチームが偉そういうと批判されるかもしれませんが「通過点」でなければいけないと思っています。本当の力はもっと上だから。

が、以前であれば「何が何でもインターハイ」という気持ちがありました。が、今はそこまでではありません。私がどれだけ「みんなでインターハイに行くぞ」と声高らかに宣言しても本人たちが「そこを目指そう」と思わなければ絶対に無理だからです。加えて本人たちが目指さないのに私だけ本気になるのは無意味だと感じるようになったからです。最後は選手自身が「高いところを目指そう」と思わなければ何も変わらないから。

レールの上に乗せて「こちらへどうぞ」とやらせる。または1ミリも妥協を許さず「こうでなければいけない」という「規範」の中でやっていくことはある意味選手自身は楽だと思います。「言われる通りにやっていたら結果が出るんでしょう?」という感覚になるから。以前の私はそんな感じでした。「私にの言うとおりにしていたら強くなる」というようなスタンスでした。半ば強引な指導だったかもしれません。今も大差ないと言われたらそうなのかもしれませんが(笑)。

前任校の最後の数年間でスタンスが変わってきた感じがあります。ある程度はこちらがけん引していかなければいけないと思いますが、最後は「選手次第」だと思います。私が半強制的にやっていても「やらされた」という感覚しか残りません。練習が始まる前に「今日も部活がある・・・」と嫌そうに発言する生徒がいると思います。私の感覚からすれば「それならやらなければいい」と思います。こちらが頭を下げてやってもらう必要はないから。本当に強くなりたいと思う選手であれば「1秒でも練習をしたい」と思うでしょう。もちろん波はあると思いますが、強くなるために努力するというのを避けていたら絶対に前には進めません。当然の話です。

それでも「インターハイを目指す」という気持ちは常にあります。これは「別世界を知る」という意味で重要だと思います。県総体、出場して満足する。いや、中国大会に参加したら「これまでとは違う陸上競技がある」というのを知ることができます。これがインターハイになればもっと違ってきます。「真剣に勝負をする」という世界がある。何となくやっていって何となく終わってしまうのではなく「何が何でも強くなる」という感覚を持ってやっている選手がいるのです。その選手たちを目の当たりにした時、違う世界が見えてくる。

指導する中で「距離感」が変わってきた気がします。以前は「怖い」と言われていましたが今は(笑)。そんな感じはありません。前に比べる激怒する頻度はかなり少なくなっています。今はほとんど怒らない気がしています。怒ることが必要であればキレますが今はそこまでではないかなと。諭すとか理解させるとかの方が多い気がします。自分の中で何が変わったのかはわかりません。おっさんになったからなのかもしれないですが。

何人かの「強くなりたい」という雰囲気が今の私の原動力かもしれません。以前の「何が何でもやる」という雰囲気のチーム指導とは違う気がします。悲壮感というか暗さがない。でも、ある程度の切り替えができる。やらないといけない時に気持ちがピシッと切り替わります。私の雰囲気づくりの影響なのか、それともそういう選手が集まってくれているのか。わからないですが。

何となく変わってきているなとは思っています。自分では分かりませんが。インターハイだけが目標ではない。が、今年もインターハイを本気で狙っています。この子達の無限の可能性を引き出していきたいからです。私はそこを大切にする指導をしたいなと今は思っています。

まとまらないですね(笑)。思うことをひたすら書きました。適当に読み飛ばしてください(笑)
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短い距離中心で

2016-06-07 | 陸上競技
月曜日、何だか思っていたより疲労感が(笑)。私自身の疲れがなかなか抜けないですね。若くない。今年40歳になりますからこれまでのように勢いだけでやっていくには厳しいかもしれないですね。それでも私にできることは最大限にやらないといけないと思います。

この日は校納式、壮行式、生徒総会がありました。7時間授業ですから練習開始時間が遅くなります。個人的には壮行式はなくても良かったのですが学校の流れの中でやる方がいいんだろうなと。陸上競技を本気でやっているという事を知ってもらう必要もあると思います。私としてはこれが「当たり前」の姿でありたいと思います。毎年毎年壮行式を行うのが普通にならないと。特別なことではなく「また陸上競技部が出てきたよ」とウンザリされるくらいが良いですね(笑)

放課後の時間が少ないのですがそれでも競技場へ移動。スピード練習をしたいなと思っていたからです。更には土曜日に一緒に練習した教え子に「来てくれないか」とお願いしていました。週末に試合があるということなので無理は言えませんがわざわざうちの選手のために来てくれました。普段自分達のペースで自分達のスピードレベルで練習をしています。土曜日の練習を見ていてもっと刺激をもらいながらやらないといけないなと思いました。本人が走りの部分で悩んでいるようでしたからそこの部分も修正できたら良いなという思いもありました。

17時スタート。最大で2時間しかできません。その中でポイントを絞ってやっていくことにしました。先日からシザースをやっています。膝の引き出しと腰の移動を生み出すためです。なかなか上手くできません。この日はMihoが来てくれているのでお手本を示してもらいました。やりたい動きを実際に見れるというのは大きいと思いますね。本人が「得意ですよ」ということもあり膝が締まり水平方向へしっかりと移動することができていました。見ながらやることでイメージができます。できればもっと欲を持って1本1本を見続けてもらいたいですね。

そこからはチューブを使っての5歩。土曜日の反省を生かして「構え」と飛び出しの練習を繰り返しました。更には壁を使っての膝の引き出し。やりたい動きがあるのですが、やはりその前段階の準備が出来ていない。それはこちらの指導の流れが悪いからだと思います。1人で指導しているといつの間にか視野が狭くなります。元々視野が狭い私ですからいつも以上に考えてやらないといけません。

この日はとにかく最初の段階を徹底することに。近くで見ながら繰り返しました。その間、他の専門種目の練習を見ることができません。これは申し訳ないなという気持ちがありますが優先事項として走りを見ました。1日ですぐに改善できると走りを思いません。それでも少しずつ少しずつ動きに変化が見られます。中国に向けての準備としてはこういう積み重ねが必要になるだろうなと考えています。

ある程度やってから並走をやろうと思いました。が、バトンがない。珍しく忘れています。が、これにより練習の質が下がります。この時期にこのようなことがあるのは良くありません。あえて厳しく言いませんでしたが今後このようなことが続くとチームとしての成長が止まります。考えないといけない部分ですね。ここ最近は厳しく指導することは減りました。ある程度自分達で感じ取ってもらいたいという気持ちもあります。全て言われてからやるのであればチームとして戦えないと思います。最後は選手自身、チーム全体の問題になります。欠点を埋めていく作業を続けていかなければチームとして戦えなくなると思っています。

バトンはありませんでしたが並走をやってから30&60を。せっかくなのでMihoと一緒に走らせることに。高いスピードで練習をするというのは大きなことだと思っています。バトンがなくてもできる練習はあります。出の練習は安定させるために繰り返しやらないといけないことがたくさんあります。時間や回数が必要になります。もっともっと精度を高めていく必要があると思いますね。ここがどれだけ出来るかで大きな差になると思います。ちょっと足りない部分があるかなと感じてはいます。話をする必要があるかもしれません。

外部の力を借りながら練習をしていく。ここの部分は大切にしたいなと思っています。自分だけで選手を育てるというよりは多くの人の力を借りながらやっていくことで選手にプラスになるのであればどれだけでもやりたいと思います。迷惑をかける部分とありますが単独でやるよりは大きな成果が上げられると思っています。

まだまだチームとしてはやることがある気がしています。これからです。
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