kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

女子の「想い」

2009-04-22 | 陸上競技
女子の取り組みについて書くことが多いですが、取り組む意識の高さははかなりのものだと思います。自然とそのことについて触れる事が増えていきます。お許しを。

今日のミーティングでも全体に話をしましたがmisatoやshimaが強くなって戻ってこなければマイルでは使いません。今日の日誌に2年生が昨日の練習が終わった後「rinaに負けて悔しい」「私がチームのエースになる」と真剣に話をしたと記していました。それを聞いていたmisatoも「自分ももっと強くなりたいと感じた」と書いていました。全員が必死でマイルを走ろうとしているのです。中途半端な「心」と「力」で選べば「本気」で狙おうとしている選手に失礼ですからね。各自が分かっているはずです。

女子の雰囲気は「自分がやってやるんだ」という部分から作られていると思います。通常ならライバルなので「自分だけが強くなればいい」と思うのでしょうが、1人だけ強くなっても届かない事は分かっています。昨日の練習の最後の150mでは互いを意識してライバル心剥き出しの走りだったと興奮気味に話していました。誰かが前に出たらそれを追い掛けて抜いて、さらに後ろから抜いて…と話していましたが結局誰が勝ったのか全く分からない説明でしたが(笑)。

何度も書いていますが、akaneの成長がチームとマイルに与える影響が大きいと思います。うちのエースともいえるrinaと一緒に走って負ける事がありません。昨年は250m走ると最初の100mで力尽きてバラバラになってしまう走りしか出来ませんでしたが、今は300m位までは圧倒的な力を示します。ここに刺激を受けて周りも負けないように勝負を挑むようになりました。大きいですね。

3月初めにmisatoが脚を痛めました。本人にとってはかなり辛い出来事ですが、2年生にとってはチャンスを与えられた状態になりました。今までマイルを走りたいという話だけでしたが実際に走れる可能性が高まってきました。その辺りから2年生の中での争いが激化した感じがあります。新入生が走れるようになってきている今、さらに競争が激しくなります。激戦です。

先日400mの枠を勝ち取ったyuka、練習では5~6番手になっています。競争の激しさを物語っています。今日の日誌に「これまではrinaに付いていくという気持ちがあった。付いていく=負けを認めている、のだから絶対に勝ってマイルは私が走る」と書いていました。これくらいの気持ちでチーム内で意識して競争すれば気は抜けません。気を張り詰める事が良いとは思いませんが、競争がないグループではそれより上はありません。

先程書いた昨日の150mを走る前に女子はそれぞれの「想い」を口にして宣言していました。「絶対にトップで走る」「rinaには負けない」と言葉で示してからスタートしました。これもいつの間にか始まっていた事です。走りと走りの間の数分間に歩きながら自分の「想い」を次々と口にします。これを聞いている男子も「絶対に負けられない」という気持ちになるようです。互いに影響を与えているのです。

前を走る者だけではありません。shimaが「先頭争い」に参加できない事に対して自分の「想い」を書いていました。前で走らなければ、下級生に刺激を与える事もできません。そこに対する「悔しさ」をかなり書いていました。先頭で走る者だけが強くなるのではダメなのです。後ろを走っている者が勝負の輪に入っていかなければ争いは激しくなりません。チームに貢献出来ないのです。ここで全体の伸びが止まるのは許されません。争いに参加して戦うべきです。本人が1番分かっています。戦わなければ届かないのですから。

女子が特別強いとは思いません。しかし、意識レベルはかなり高いと思います。ここまで意識して練習に取り組んでいる女子は県内にはそれほど多くないと思います。「県内」と書くと「戦うのは中国」と怒られるかもしれませんが…(汗)。

「強くなりたい」という「想い」が溢れています。私もその「想い」に応えられるように成長していきたいですね。

目指す場所は1つだけ。これも日誌に選手が書いている言葉です。多くの人の期待と応援を胸にしっかりと前を向いていきたいですね。良いチームだと自負しています。みなさんの応援を背負う資格は十分あります。油断せず慢心せずしっかり取り組んでいきたいと思います!!
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目標に向けて

2009-04-22 | 陸上競技
今日はかなり軽目の練習にしました。朝ウエイト、午後はミーティングとウォークとマッサージにしました。

ミーティングは地区大会のタイムテーブルを配ってから大会についての話をしました。例年とは少し違うタイムテーブルになっていますし、うちの選手が出る種目についての取り組み方について考えさせました。全ては総体や中国に向けての流れをつくるため。1本1本が上の大会でのリハーサルです。「地区大会だから…」という意識を持っていては1本1本が無駄になります。きちんとしたレース展開をしなければいけません。総体で中国では高いプレッシャーの中で何本も走らなければいけません。身体の負荷もそれなりにかかります。2日目は男子100mが3本ありますし、女子は短時間で400mを2本とマイルがあります。3本きちんと走るという経験をしておくのは大きい。意識させます。

あとはもう一度「目標」についての確認。「目標」は複数の事を一度に成し遂げようとすると1つの「目標」も達成できない。「かっこよく」「かわいく」思われたいなんて普通の高校生と同じような事をしていては「目標」には近づけない。1つの事に集中してエネルギーを使うからこそ「目標」を達成できる可能性があります。1人の中でも「目標」に対して「力」を注ぐ事ができるかどうかで結果は変わってきます。これはチームの中でも同じ事だと思います。「全員で中国」「女子マイルでインターハイ」という大きな「目標」に向けてチーム内の「力」を集めることが出来るか。新入生を含めて全員が「目標」を達成できると信じて取り組めた時、「力」が集まり可能性が高まるのです。1人でも自分には関係ないと思っている者がいる限り届かないと思います。「目標」に向けて「力」を集めるのです。

あとは「目標」を達成するまで諦めないこと。どれだけ時間がかかっても大変な事でもやり遂げようと思えば努力できます。どんなに苦しくても諦めなければ近づく事が出来るのです。misatoの話もしました。力があっても故障で思うように走れない。それでも絶対に諦める事なく「今まで以上に強くなって戻ってくる」という気持ちがあります。ここの強さが「目標」に近づけるために必要だと思いますね。

この姿を見て何も感じないならそれまでの選手ということです。きっと伝わっているはず。だから2年生が争い始めたのだと思います。

書き始めたら長くなってしまい、話の中身が変わりそうなので今日話した内容だけ書いておきます。また別に書きたいことがあるので後で書きます。
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厳しい言葉の裏側に

2009-04-22 | 陸上競技
ある選手に「自分の場所に戻ってこい」と日誌に書きました。様々な意味が含まれています。「戻って来なければそこまでの選手だったということだと思って諦める」、と。客観的に見て冷たいと思われるかもしれませんね。大切な事はその裏側にあるのですが。

この手の事を日誌に書くと本当の意味を理解できない選手は反発します。意味を考えませんからね。字だけを見て「先生は私の努力を認めてくれない」「何も分かっていない」と感じる者もいました。そこには指導者と選手の信頼関係が成立していなかったのだと思います。

以前貧血状態を繰り返す選手がいました。どれだけ話しても貧血状態となり走れなくなります。私に対する信頼もなかったのだと思います。貧血状態から回復してきた時に「次はないと思いなさい。次に貧血になったら私は指導を諦めます。絶対に届かなくなるのが分かっていて指導するのはお互いのためにならないから。」と日誌に書きました。かなりの確率で反発して来るだろうと分かっていました。ここで言われている事の意味をきちんと理解できるように「心」が成長していたら、本当に戦えると思っていたからです。

結果は予想通り大反発。日誌を渡した次の日の朝は普通通りの態度。その日の日誌を昼休みに出しに来た(私がいない時に机に置いてあった)時に初めて反発。つまり日誌を学校で初めて見て休み時間で書いたのです。この辺りからすでに競技に対して真剣になれていないのが伺えますが…。

日誌には「自分がどれだけ努力しているかわからないくせに結果だけで判断する指導者」と酷く言われました。分かってはいましたが非常に残念でしたね。時間をかけて伝えてきたモノがいつまでたっても伝わらないというのに「情熱」を失いました。「考え方」を変える事が出来ない指導者としての力不足も強く感じました。

私は普段から選手との会話をします。コミュニケーションを取るように心掛けています。その中できちんと説明をしているつもりです。この件に関してもかなり話をしていました。私の力不足できちんと理解させる事が出来なかったのです。指導者としての「力」が無いと言われたらその通りだったのかもしれません。しかし、こういう部分は「結果」だと思います。どれだけ「努力をした」と思っても最終的に貧血になってしまえば一番苦しむのは自分自身です。「自分なりの努力」ではなく、「正しい努力」を必要とするのです。「自分は頑張っている」と思っても、結果的に貧血になってしまえば「努力が足りなかった」事になります。身体のケア等は競技に取り組む意識と大きく関係します。「自分なりの努力」ではあまり意味はないのです。

最終的にこの選手はまた貧血になりました。非常に残念でしたが…。もっと繰り返ししつこく言えばよかったのかもしれません。性格的に心配性なので反発されてもかなり言い続けていましたが…。ここに「厳しい言葉の裏側」にある本当の意味を理解する力があるかどうかが影響してきます。「次はないという覚悟で全力でやってみなさい」という投げ掛けが「認めてくれない」となる間は絶対に成長できません。私に「認めてもらう」事が部活の目的ではないはずですから。

この選手を批判するために書いたのではありません。誰にでも起きる危険性があることだと思っています。相手が伝えようとしている事の意味を理解できない限りは反発は生じると思います。

今回の「自分の場所に戻ってこい」「戻って来なければそこまでの選手だったということだと思って諦める」という意味がどれだけ理解できるでしょうか。意味が分からず反発するなら本当にそこまでの選手です。今の女子のマイルに62秒かかるエースは不要。すぐに戻ってくるわけではありません。そんなことは分かっています。戻ってくるなら「過去の自分」よりも強くなって戻ってきてもらいたい。そう思って書きました。「絶対に自分の場所に戻ってくる」と日誌には書いていましたから理解は出来ているはずです。

私は「できる」と思って厳しい事を伝えています。「自分の場所に戻ってこい」というのは「お前がいなければ戦えない」という期待をしているから書いている。多くの人が「わざわざ書かなくても分かっている」と感じているかもしれませんが(笑)。

そういえば以前(半年前?)女子の日誌を見た男子が「こんなことを書かれたら凹む」と言っていました。弱いですね~(笑)。もっと酷いことをたくさん言われているはずですが(笑)。

長くなりました。お許しを…。
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刺激を入れる

2009-04-22 | 陸上競技
午前中は雨、ここは予報通りです。昼前から雨は止みました。ここも予報通り(笑)。競技場が使えないのではないかと見越していたので、徳山大学のグランドを借りる予定を立てていました。移動等も含めて開始までに時間がかかってしまいました…。仕方ないですね。

グランドの風は不安定で非常に強い。どれだけ吹いていたでしょうか。バックストレートで横風が強いのでかなり走りづらかったですね。時に突風が吹きましたが、走れるだけで十分だと思います。

練習自体は実践に近い形でスピードを意識して走りました。バトン練習をしてから150mのMAX。少しアップが足りなかったかなというのもありますが、まずまずの走りが出来ていたと思います。男子は短い距離で調子が上がってきています。arimaとotaniを中心に良い感じで走れています。あとはきちんと力を出すだけですね。ここが大きな課題です。男子は特に…。硬くならずに力を出し切れればかなりの走りが出来ると思います。

この辺りから肌寒くなっていきました。強風に加えて寒さ…。辛いですね。その中で私はshimaと一緒に600。最近の身体の疲れはこの600から来ているのではないかと思うくらいきつかったですね(涙)。まずまずのペースで走りましたが風が強く走りづらかったですね。+200も一緒に走りましたがこの辺りは限界に近くなんとか引っ張ったという感じです(-.-;)。

短長はレース感覚で少し長めの距離を走りました。akaneの強さが際立ちます。冬期を乗り越えて随分強くなってきています。元々それなりにスピードがありましたが、基礎筋力が上がって来たこともあり動きが保てるようになってきました。blogに書いてますからすでに「秘密」ではありませんが、うちの「秘密兵器」です(笑)。1本勝負ならrinaと互角かそれ以上の走りが出来ると思っています。

最後に刺激としてオープンでセット走をしましたが、スタブロから走る時よりも力の差が出ませんでした。オープンで競るとかなり力が出せるのだと思います(当たり前)。ここに上で戦うための「兆し」を感じています。400の持ちタイム以上の走りが出来るのではないかと。期待しすぎと思われるかもしれませんが、ある程度は走れるようになってきているのは事実です。

あとは3年生が戻って来るのを待つだけです。今のままであれば1・2年生だけで組んでも十分です。昨年のチームベストくらいは出せると思いますし、4人のフラットのタイムを足しただけでも越える位の力になると思います。3年生が62~63でしか走れないならメンバーには入れませんし、期待はできません。冷たいようですがここはきちんと伝えていますし、本人達も自覚しています。お友達ごっこをするつもりはありません。「記念にレースに出してあげよう」とも思っていません。全員が戦力だと思っていますから1本1本戦っていきます。

微妙な気象条件でしたが刺激を加える事ができました。あとは体調を整えていきたいですね。大切なのは「心」の状態をどうするかだと思います。男子は「力まず」という部分を各自が意識しなければいけません。ここをしっかりとやっていきたいですね。

寒かったですが走れてよかった(笑)。ぐったりし過ぎた私は予想通りblogを書く前に力尽きて寝てしまいました…。疲れた…。
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