kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

勝負の場へ

2006-06-14 | Weblog
 中国チームとミーティング。これまでの経過とこれから先目指すものをメンバーで確認。全体的に練習のタイムが350mで総体前と比べ上がっている。4人のトータルで2秒5の短縮。それが何を意味するか?準決勝に残る必要性は?みなみに与えられた役割は?下級生4人が何をすべきなのか?それぞれに考えさせました。

 もちろん、単純に350mが速くなったから400mのタイムが上がるとは思ってはいません。そんなに甘くはない。でも、厳しい練習に耐えてきたからこそこの2秒5がある。実際はもうちょっと上がる気はしてますが。そこは自信を持たないといけない。もちろん、これはレースでの2秒5の短縮を意味するわけではない。決勝のタイムではみなみが1秒、ハルが2秒この走りより悪い。最大限の力を発揮できれば最低5秒はあがるでしょう。嘘みたいな話しですがkanekoはそう信じています。最近の練習の雰囲気から行けば5秒短縮も可能だと。

 今、みなみがすべき事は自分の力を最大限に発揮してなんとか準決勝にメンバーを連れて行くことです。はっきりいってうちが決勝に残る可能性はありません。顧問としてこのような話しをしていいのかはわかりませんが現時点では無理です。それはうちの選手にも話しています。エースといえる存在はいない。個人種目で県総体の決勝に残ったのはハルだけ。でも、マイルで中国大会に行くことができた。他のチームとは持ち味が違います。みなみの役目は今のメンバーで準決勝に進めるようにチームを最後まで引っ張ること。中国地区で8番をかける争いの雰囲気を身をもって体験させることがみなみの最後の仕事です。中国大会にすら出たことのないチームがいきなりインターハイを目標にするのはやはり難しい。でも、中国を経験すればきっと可能性が出てくる。そのための道を切り開くことが唯一女子で短距離を走っていきた選手の役割でしょう。

 このことはチーム全員が理解していることです。今のうちのチームに4分00秒を出す力はありません。最大限の力が発揮できて+αが重なって4分07秒前後がMAX。「何とか頑張ればインターハイに行けるかも・・・」と選手に嘘をついても仕方ない。今の力でできること&次につなげていくためには最大限の力を出す必要がある。実際は、各選手がベストを尽くしても「準決勝にいけるかもしれない」レベルです。それでもチャレンジする意味はある。全員が力を合わせて勝負する意味はある。

 「インターハイは無理だ」という発言はきっと指導者としては不適切なんだろうと思います。批判を受けるのは覚悟の上です。それでも、このblogを通じて皆さんにメッセージを送り続けます。うちの選手に、引退している3年生にメッセージを送ります。

 持っている最大限の力を発揮して勝負をしてきます。下級生はそれがここまで引っ張ってくれた3年生全員に対しての「礼」を尽くしなさい。惜しくもこの場に立てなかった男子の気持ちを感じなさい。今までの道を示してくれた3年の男子に感謝して、彼らの気持ちの分まで走りなさい。おーまち、ハル、ながひー↑、ともはこれまで時間を共有してきた3年生にしっかりと力を見せなさい。みなみが気負って硬くならないように、他のメンバーでしっかりとカバーしなさい。安心して引退できるように。
 みなみは下級生を最後まで引っ張りなさい。それが最後の役目です。準決勝に進み、おーまち達にインターハイへの道を示すきっかけを作りなさい。その積み重ねが遠い道への1歩になります。今の下級生は伸びる余地が多い。まだ未完成です。その選手達が自分たちに磨きをかけようとする「気持ち」を持たせてあげること。

 明日から勝負の場へ行きます。この大会で何を得るのか?それは今の時点では分かりません。今回のマイルメンバーの課題は「次につながる勝負をすること」です。

 選手とともに緊張感を楽しんできます。
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