kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

同世代から学ぶ

2006-06-25 | Weblog
最近、同世代の人達と話す機会が増えた。仕事柄、かなり上の方や随分年下と関わる事が多いがこの2、3ヵ月で自分の年齢と同じ位の人と話しをすることがあった。また、それ以外にもマスコミの注目を集めているのも同世代だったりする。

先日、ワールドカップの予選リーグで日本が負けてしまった…。その中でチームに「戦う姿勢」を求め続けた中田英寿選手は実は同じ年。「選手の主体性に任せる」というチーム方針だけでは「戦う」ことはできないと周りを敵に回しても「戦う姿勢」を求めた。誰かに指示をされて初めて動ける人間と自分で考えて動ける人間とでは大きく違う。指揮官が「個々の力を」と言っても実際は誰かがリーダーシップを発揮してまとめていかなければならない。方向性を明確にするためには必要不可欠。
「強くなる」ために多くの衝突をして、マスコミからも多くの批判を受けた。それでも自分のスタンスを変えなかった。練習でシュートを外して笑っている選手や試合前のバスで携帯ゲームを楽しむ選手とは求めるものが、目指す場所が違った。試合終了後のグランドに10分間倒れたまま立てなかった姿はTVで何度も流されていた。
何故立てなかったか?それは試合に勝てなかっただけではないだろう。自分自身のプレーが不完全燃焼だっただけではないだろう。きっと「戦うチーム」として皆で同じ方向を向く事ができなかった悔しさがあったに違いない。チームで戦うためには一人の気持ちではどうにもならない。全員が同じでなければいけない。指導者も選手も補欠も全員が「戦う姿勢」がなければ強くはならないし、勝てない。コミュニケーションだったり、雰囲気作りだったりする部分が大事でそれを訴え続けてきた選手の姿から多くを学んだ気がする。

「お友達」ではダメなんだよ。仲が良い事と甘やかす事は全く別だ。日本人は自分の身の回りにいる人間に対して厳しい事(悪い事を悪いと)を伝える事を苦手とする。中田選手はあえて憎まれ役を買って出たんだ。それでチームが強くなるならって。だから次なんか考えられない。その時を一生懸命にやったから次は見えない。「次のワールドカップは?」なんて質問には答えられないんですよ。それだけ「今」を大事にしていたということ。自分にも問い掛けなければならないことだろう。もちろんうちの選手にも。


また、光の母子殺害事件の被害者遺族となった本村さんもkanekoの一つ上だ。いきなり自分の大切な家族を失い、どこにもぶつけることのできない感情を抱え続けた。素直な気持ちを出すだけでマスコミが過剰に反応する。だから自分の気持ちを押し殺して我慢をする遺族が多かった。でも本村さんは違った。様々な勉強をされたに違いない。彼の行動は全ての犯罪被害者の遺族に力を与えた。間違っているものに声を大にして「おかしい」と訴え続けた。
我々には計り知れない苦労があったに違いない。7年の間戦い続けている。その強い想いは人を動かす。
kanekoは「強い想い」を持ち続けているだろうか?色あせることのない想いを。
様々な想いを持ちながら生きている人がたくさんいる。kanekoは特別ではない。秘めている人や行動でそれを現す人が大半だ。kanekoも行動であらわしているつもりだが、足りない部分を言葉で現す。それがkanekoのスタンス。誰かに何かを伝える上で「行動」と「言葉」という手段を選んでいます。同世代の人々もきっとさまざまな想いを持っている。その人達から学ぶ事は多い。負けられないですね。力は違っても向かう方向は違っても「自分が信じた道」を進む姿勢は同じはず。負けられない。

同世代の人が熱い想いで生きている。そんな中でkanekoが学ぶことは多い。最近の出来事から自分に足りないものチームに足りないものを見つけることができた気がする。

雨の日曜日。考えることから浮かぶことがあると感じた休日でした…。
コメント (2)
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