「鎌倉個道」

鎌倉の歴史、草花、食物

「半夏生」を探して台峯を歩く

2008-07-01 12:51:00 | Weblog
暦の上で7月1日は「半夏生」(七十二候の一つ)で
ハンゲショウの葉が白くなる頃だ。
大船駅モノレール下にあるバスセンターからデマンドバスに乗る。
中腹にある中学校付近の人が降りる場合は
ボタンを押すと迂回する方式だ。
桔梗山行きのミニバスで
数年前まで「虹の子作業所」の所在地でもあった。
途中の「山の上ロータリー」で下車すると
すぐに鎌倉中央公園入口だ。


公園入り口を下っていくと池がある。
その下に湿地があって
木道(木の柵のある橋状の道路)が通っている。
満開を迎えた「半夏生(はんげしょう)」がひしめくように咲いている。

ハンゲショウに敬意を表してスケッチする。
「葉脈が素敵ですね」通りすがりの人に声をかけられる。
梅雨の中休みで穏やかな時間だ。

「ハンゲショウ」をアップで撮影する。

光が反射しているが緑と白のコントラストが心憎い。

■しし石の半夏生
山崎口から入ってくると「ししいし」と書かれた大きな石がある。

獅子石のことだろう。
ここでもハンゲショウが咲き始めていた。

田んぼがあって小学生やボランティアの人たちが
田植えを済ませたあとがある。
水量の豊富な小川が流れトンボも飛んでいる。
梶原口には梅園があって季節には花が美しい。

■梶原口の坂を登っていく。

右奥は台峯の西側の山岳地帯に入っていく。
左は梶原山の住宅地経由で台峯の谷戸と東川の山岳地帯だ。


山崎小学校の近くにあった避難地図である。
右隅に横須賀線・北鎌倉駅が見える。
左側の「鎌倉中央公園」は今通ってきた場所で、
その先がモノレールになる。
北鎌倉女学園グラウンドのあたりから「台峯」である。
真中に青く小さな池がある。
これが目指している場所の目印だ。

■台峯入口の竹林
梶原山住宅地を上っていくと北鎌倉へ抜ける道である。
下るところを右折すると「葛原岡神社」に進む。
路地を回る感じで進むと竹林がある。
台峯の谷戸への秘密の入口だ。


竹林の中ごろにある階段を降りる。

先だっては雨のあとで登るのを断念したところを反対側から進む。

私の科学の先生であるHさんから教えてもらったことを実行する。
小さなササを手頃の長さに折って目の前にかざしていく。

クモの巣を払うのにこんなに便利な道具はない。

■台峯の半夏生
台峯の池の少し手前に「ハンゲショウ」の自生地がある。
ようやく色づき始めたところだ。


池のそばのハンゲショウは色づいている。
あと半月もすると素晴らしい色で出迎えてくれるだろう。


■台峯の沼

台峯の沼にも夏が近づいている。

池を反対側から見た表情である。

鳥たちの楽園なのかもしれない。
カエルの鳴く声が聞こえた。

台峯の湿地に特有の植生がある。

この緑地を子孫のために残す運動が活発に行われている。

藪をこぐようにして進むと山崎小学校に近い出口である。

魯山人の住居あとに近い場所に出て大船か北鎌倉への道と合流する。
ハンゲショウ(半夏生)を求めての小さな旅も終りである。
コメント
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