「鎌倉個道」

鎌倉の歴史、草花、食物

鎌倉から北鎌倉へ

2008-07-04 14:17:00 | Weblog
鶴岡八幡宮の境内地には神奈川県立近代美術館がある。
さらに北へ向かうと神奈川県立近代美術館別館である。
なお、葉山館と3館が姉妹関係にあるようで近代美術が楽しめる。
ただし、美術に素人の私にはわかりにくいのが玉に瑕でもある。

そこからさらに少し北へ進む。
巨福呂坂(こぶくろざか)隧道である。
鎌倉七口の一つ巨福呂坂切通しの真下を通っている。
北鎌倉から下ってくる修学旅行生の賑やかな声がこだまする。

 ≪巨福呂坂≫

巨福呂坂への長い坂を上ってそれから下る。
ゆるやかな北鎌倉の景色が目に入る。
右手に「建長寺」の標識が見える。
左手は閻魔さまの「円応寺(えんのうじ)」である。


円応寺は巨福呂坂の到達点だったのだろうか。
いつだったか旧道を入ると私有地(畑)に入り込んだことがある。
蔦をつたって降り立った場所が円応寺の境内に近い民家だった。
夏の暑い日に家族が庭で楽しんでおられるところに降り立った。
頭をかいたり謝ったりと大変な思いをしたものだ。

 ≪円応寺への階段≫

■建長寺
さらに下ると鎌倉五山第一位「建長寺」である。
駐車場の周囲の土塀は数年前に造られたものだ。

 ≪建長寺山門≫

■亀谷坂入口
建長寺を右に見て緩やかな坂を下る。
「亀谷坂(かめがやつざか)切り通し」入口だ。
左側の「長寿寺」では特別拝観ができるらしい。
坂を登って聞いてみる。
 今月は今日・明日・明後日の3日間です。
 9月から金・土日で雨が降っていなければ開門します。
右側には流しそうめんの店がある。

 ≪亀谷坂≫

さらに下っていく。
左手の山は「六国見山(ろっこくけんざん)」
麓には藁葺きの家が残っている。


両側に歩道はあるのだが
“もう少し広い場所”を確保できないのだろうか。
昔も今も幹線道路であるには違いないが、
観光都市鎌倉の名前が泣くのではないだろうか。
踏切の手前で右「明月院」左「東慶寺」に分かれるから
余計に混雑するようだ。

 ≪北鎌倉の踏切≫

無事に踏切を越える。
左手は「浄智寺」入口だ。
春先にはロウバイの美しい街並みがある。
「明月院」あたりから流れ出した水がこの辺で川になる。
地元の人が川岸にアジサイを植えて季節感を醸し出している。
心憎いほど観光客をもてなす心を感じる地域だ。


少し平坦になった道をさらに進む。
左手は「東慶寺」入口だ。

 ≪「東慶寺」入口≫

右手奥には「円覚寺」の山門が見える。
川があって駒つなぎ石がある。
さらに池があって山門への階段になる。
途中をスパッと切るようにJR横須賀線が通っている。
横須賀の海軍が無理やり通した線路だという。

踏切の音がしてから飛び込む北鎌倉駅はすぐそこだ。
ただし、構内に遮断機があり下りの電車には間に合わない。

 ≪「円覚寺」≫



コメント
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