JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

DCR用アンテナ AZ350R

2014年11月02日 | 特小・DCR運用


 今朝起きたら曇天に濃い霧。とても山は無理かな、と思ってのんびりしていたら、みるみる青空に。数日前に入手しておいたデジ簡用新ホイップAZ350Rを試してみる絶好のチャンス。ということで、いつもの大年寺山へ。

 < AZ350R仕様>
全長95cm 重量130g
形式 1/2λ×2段ノンラジアル
利得 5.15dBi

 1/2λは好みで、2mの自作アンテナも多くがこのタイプです。今回、第一電波からモービルホイップが発売になり、速攻で購入しました。

 <本日の装備>
 リグ DPR3 DPR6
 アンテナ AZ350R SRH-350DH



 はじめに石巻市上品山移動のミヤギIT03局との実験。上品山とは距離約52km。ほぼ見通し。特小でも41~51程度で交信可能な位置関係です。双方DPR3、0.2W。こちらは350Rと350DHを直付けにし、取り換えながら、信号の変化を比較実験しました。IT03局は1/4λホイップ。メリット5アンテナマーク0本~1本。350Rの方がアンテナ1本立つ範囲が広く、変調が多少パワフルになったような印象。しかし、思ったほどの違いはなく、ほとんど変わらずとの結果に少しショック。



 気を取り直し、AZ350Rをいつもの三脚固定にしてみました。給電部の高さ約2m。3Dケーブル2.5mでDPR6(M変換コネクター)に接続。この状態でSWRを測ってみたところ、1.1で微動程度。パワーなんと6W? まあ、簡易的な計測器なので、5Wはきっちり出ているということでしょう。業務用途でもあり、たいへん厳密に調整されたアンテナとお見受けしました。


SWR1.1

パワー5W超?


 東松島市移動のミヤギSS500局。モービル半固定で交信。断続はないものの、多少ふわふわした信号で聞こえてきました。メリット5/5。DPR3+ SRH-350DHの方は三脚近くに持っていったもののまったく復調しませんでした。

 大崎市固定のミヤギOS147局。ホームからとのことで、かなり弱い信号。30cm程動かすと復調せず。ベストポジションに三脚を固定し、安定して交信。DPR3+ SRH-350DHでは入感せず。その後、17チャンネルにQSYしたところ、AZ350Rにも入感しなくなり、そのまま交信終了。自分のAZ350Rだけかもしれませんが、共振点はメインより下にあるようです。エレメントの六角ネジで多少長くはできますが、短くはできないので、このまま使うしかありません。



 続いてヤマガタSA88局。山形県寒河江市、慈恩寺山王台公園移動。AZ350Rをお使いとのこと。AZ350R同士での交信。アンテナマークは立たず、弱いものの、フワフワ感はなく、双方メリット5のレポート交換。350DHでは入感せず。SA88局側の350Sで受信を試みたものの入感しないとのことでした。慈恩寺との距離は約58km。険しい山々を越えてよく届くものです。前回に続き、奥羽山脈超え成功。


大年寺山ー慈恩寺山王台公園 壁となるピークは面白山


 イワテCY16局。岩手県遠野市、寺沢高原移動。ミヤギIT03局との交信をワッチ。IT03局の信号は強力に入るものの、CY16局の信号は復調せず。三脚を持って動き回ったところ、ケロケロ寸前のフワフワ信号が聞こえてきました。さらに位置を絞り込んで何とか安定するポイントを見つけることができ、お呼びしたところ、メリット5で交信成立。DPR3+ SRH-350DHでもポイントを探ってみましたが、最後まで復調することはありませんでした。


 以上の結果をまとめると、
1)見通しに近い位置関係では、350Rも350DHもほとんど変わりなし。アンテナマークゼロ本が2本になるなどということはありません。
2)見通し外でやっと復調するような限界ぎりぎりの場合は、350Rが有利。一方はメリット5、もう一方は入感なし。イチかゼロ。はっきり結果が出ます。
3)今日は、無風でしたが、山頂で強風などであれば、細長いAZ350R の了解度は落ちるかもしれません。
4)共振点はメインより下? 今後はなるべく14、13、12チャンネルあたりを使うことにします。
5)このアンテナは50cm程に2分割でき、ザック収納に便利です。



 もっとも頻繁に使う350DHとの比較では、それなりの手ごたえを感じることができました。使えるし、使いやすいアンテナとの印象です。

 本日も交信いただきました各局様、ありがとうございました。



コメント (6)
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