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マイキット150復刻版

2014年11月01日 | ラジオ工作


 ラジオ工作に入る前に、ミノムシクリップで回路を事前に組んでみる、ということをよくやります。その際、ちょっとした部品の交換で、大きく音が変わったりということもよく経験します。そんなことから、試験的に組める簡単な装置があればいいな、と思い、ふと浮かんだのが電子ブロックです。子どものころ、これでずいぶん遊びました。今も売ってるのかな?とネットで検索したら、「学研マイキット150復刻版」というのを見つけました。10年くらい前のもので中古品?かつプレミアがついていましたが、一目でほしくなり、買ってしまいました。


懐かしさの漂う外箱と木製ケース


 元々は1960年代後半に販売され、ラジオ少年たちのあこがれだったようです。送られてきた「復刻版」は当時と同じアタッシュケース風の木箱に入ってなかなか趣があります。ケースを開けると、CR類やメーターなどが整然と並べられ、なんだか子どもの頃に戻ったようにワクワクしてきました。




トランジスタ3種 差し込み式なので変更可能

ダイオード4種 右上が1N60?


 上段にスピーカー、メーター、LED、豆電球、抵抗、電界コンデサ、セラミックコンデンサ各種。下段にトランジスタ3種、ダイオード4種、トランス2種の他、ICラジオユニットと同アンプユニットが組み込まれています。復刻版なので、以前とまったく同じではなく、新しい部品やユニットが採用されているのだそうです。さらに太陽電池、バーアンテナ、バリコン、ボリューム、電圧計などなど。この他、回路を組むためのリード線各種、セラミックイヤフォン、セラミックマイク、テスター棒などが付属し、このセットで150を超える実験ができるとのこと。立派な回路図集(組み立て説明書)も付いていました。


チューナーユニット 3端子IC LMF501

アンプユニット TA7368P


 ラジオについてはゲルマラジオから始まり、12種類の回路が掲載されています。手始めにゲルマラジオ、そしてICラジオを組んでみました。電子ブロックと違い、部品に取り付けられたスプリングにリード線を挟んで配線します。いつものミノムシクリップ方式とほとんど同じなので、自分としては違和感なく組むことができました。配線がごちゃごちゃしますが、電子ブロックより回路の変更などはずっと楽にできます。たとえば、回路図にはなかったICラジオのボリューム追加なども実に簡単です。組み上がった3端子IC+アンプユニットのストレート方式スピーカーラジオ。なかなか高感度かつ音も悪くありませんでした。10年近く経過していることや、一つ一つの部品自体は、品質的には?なところもありますが、使えるレベルではあるようです。





 考えてみると、こういう電子実験キットというのは、以前は、電子ブロックの他にもいくつかあったように思います。自分も3種類くらい持っていました。組み立てもブロック式、ばね式以外にもあったような・・・。今はブレッドボードがありますが、味気ないですね。



 付属の説明書にはラジオ以外にも、面白そうな回路が盛りだくさん。マルコーニの火花無線電信機、光線銃、光通信受信機などというのもあります。これでアナログな世界にどっぷり浸れそうです。





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