JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

大型スパイダーコイル

2014年11月15日 | コイル作り


 3端子ICラジオに搭載したスパイダーコイルが意外にも悪くなかったことから、もう少し大型のものを作ってみたくなりました。ただし、このタイプのコイルは、大きくすると面積ばかり広がって見栄えも良くはありません。今回は、シャンテック電子が公開している型枠をそのまま使わせていただきました。

 <参考>
 http://www.shamtecdenshi.jp/about_radio/finished/spidercoil_paper_pattern.pdf

 外周の直径12cm。市販されている巻枠よりかなり大きくなります。その分、材料となる厚紙も丈夫なものでなければなりません。100円ショップを物色していると、ちょうど良いのが見つかりました。写真アルバムの表紙。色紙も使えそうです。

 <巻枠製作>
 シャンテックの型枠をプリントして13か所の切れ込み部分をハサミで切っておく。厚紙はコンパスで12cmの円を描き、円周カッターで切りぬく。その上に型枠コピーを載せて、切れ込み部分をペンでなぞる。なぞった厚紙をその通りに切り抜いていく。以上で羽13本の巻枠完成。ニスを塗って補強してみました。








右は直径9cmの一般的な巻枠


 <コイル巻き>
 巻枠に0.1mm×40本のリッツ線を羽2本飛ばしで巻いていきます。交互巻の方が楽で見た目もきれいに仕上がりますが、とりあえず定石どおり、2本飛ばしとします。何回巻いたか失念したころに、約16m巻いて、巻枠いっぱいとなりました。もっと切れ込みを深くした方が良かったかもしれません。外周直径12cm、巻始め部分の直径6.5cm。インダクタンス209μHとなりました。通常のスパイダーコイルに比べ、厚みもあり、その分線間容量も軽減されることから、インダクタンスが抑えられたようです。


2本飛ばし巻き



 さっそくゲルマラジオにつないで聞いてみたところ、聞こえるには聞こえますが、ほんのかすかな音量・・・期待外れ??? 外周12cmでリッツ線使用を考えるとそんなはずは・・・? いろいろ試してみたところ、バリコンから10cm程コイルを離してみると良く聞こえてきました。またソレノイドコイルに比べ指向性も強く、向きを合わせるとさらに音量アップ。理由はわかりませんが、10~20cmほど、ゲルマラジオ本体から離した方が良く聞こえます。バリコンに密着すると極端に感度低下。ということで、台座に固定し、外付けコイルとして使えるようにしてみました。




台座作成


 音量は直径10cm程度の筒形ソレノイドコイルと同等です。それなりに高感度。窓際で聞く分には、外部アンテナなしで鳴ってくれました。


バリコンを付けて、ミニループアンテナとしても使えます







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