日本裁判官ネットワークブログ
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 今年の冬は寒い。例年なら,小春日和というか,寒さの中休みのような日があるものだが,今年はそれがほとんどない。寒い日がずっと続いている。地球温暖化も,一直線ではないということか。
 温暖化と言えば,二酸化炭素削減に向けてのわが役所の態度は厳格である。室温20度を断固維持しているのである。決してそれ以上に室温が上がることを許さない。部屋によっては,ベストの上にカーディガンを羽織って執務していても,なお身体の芯が冷えるときもある。ある日,音を上げて,冷暖房を管理している会計課の係員に電話した。「もう少し暖かくして貰えないか!」。すると,係員が飛んできて,寒暖計を見せながら「このとおり20度ですから,これ以上はダメです!」。(果たして,この部屋が20度もあるか疑問に思ったが,係員の気迫に押されて何も言えない。)
 この冷厳なる姿勢は,ノーベル環境保護賞ものである。この夏,北海道で開かれる温暖化防止のためのサミット。各国首脳も「わが社」の意気込みを見習うべきだ。

 寒いとは言っても,通勤路の庭先では,いつのまにか,木蓮の蕾が膨らみ始めている。あと1か月もすれば満開である。それから桜が咲いて,春本番となるのだ。ある高名な作家の小説に,「桜が散り,それから,木蓮が咲き始める」とあった。これはおかしい。木蓮が3月の半ば過ぎに咲き,それが終わる頃,桜が開花し始めるのだ。春到来の順序である。
 この寒さもそう長くはない。春は,もうそこまで来ている。(蕪勢)

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