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ブログ10年の軌跡 第7回

2018年03月20日 | ブログ
平成26年(2014年)度

 この年、ブログ7年目に入る。4月、5月は品質管理学会偏の「新版品質保証ガイドブック」から「産業毎の品質保証」について書いた。当時丁度テレビで日本の自動車産業の草分けであるトヨタ自動車の創業当時の苦労話である「リーダーズ」が放送され、まずはその話から入った。

 『先日テレビでトヨタ自動車の創業時の苦労物語「リーダーズ」をやっていた。このドラマは、NHKのプロジェクトXのようなドキュメンタリーではないため、面白く見せるためのフィクションもあるだろうけれど、もっと日常的にあって欲しい番組のジャンルだと思う。

 トヨタ自動車は今や世界一の自動車販売量を誇る、まさに世界一の自動車会社であるけれど、ここまで来るまでに先人がどれだけ苦労したことか。後に続く者たちは、「苦労したんだよ」と聞かされても肌で感じることはない。それがまさに「売り家と唐様で書く三代目」ということにつながる。ドラマはその苦労の部分を映像で見せてくれるから、疑似体験に近い効果が期待できる。・・・

 戦後はGHQの統制下、わが国政府の経済政策も独自に推進できず、資金繰りも並大抵ではなかったことが描かれている。庶民はまだ乗用車を個人で買える時代でもない。まさに、「銀行は貸して下さらないもの、お客さまは買って下さらないもの」を地で行く時代である。』

 自動車、家電、食品、小売業、サービス業、化学、化粧品、土木・建築、情報そして自動車部品とつなげたのだけれど、勿論自身が体験したのは化学分野だけ。診断士に成りたての頃、専門分野は何ですか?得意な業界は?と問われ閉口したものだったけれど、診断士は本来スペシャリストではなく、ジェネラリストである。どんな業界でもどのような案件でも対応できると言っているわけではないが、一次的にはどのようなクライアント企業の相談にも乗ることができなくてはならない。

 その意味で診断士は、「品質管理」という管理技術をある程度にマスターしておく必要がある。品質管理の基本を心得ておれば、クライアントに当該業界や当該企業のことを教わりながら、経営改善などの指針を与えることは可能である。その意味で、品質保証ガイドブックを読み込むことは有意義であると考えた。訪問者はこの頃まではそこそこ多かったのだけれど、6月の「人事について考える」頃から急落してゆく。

 『近年は、中小企業にあっても海外進出が盛んとなっているが、海外事業においては、現地従業員への人事施策にさらに注意が必要である。2012年7月に起こったマルチ・スズキのインドマネサール工場での暴動は記憶に新しい。』(人事について考える第3回)

 最近は国内に於いても外国人を雇用するケースが増えており、人事管理は複雑となっていながら、グローバル潮流に流されて雑になっているようにも思う。長時間労働、パワハラ、非正規雇用とブラック企業が増殖しているのが実態ではなかろうか。しかし、「企業は人なり」人事こそが最重要である。

 この年度のブログの目玉は「実戦柔道」(10月、11月)。これまでも柔道については実体験を度々書いていたが、平成23年に新潮社から刊行された増田俊也氏の力作ドキュメンタリー「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか」の影響もあって書きたいと思った。木村が力道山に敗れたことで、最強の格闘技はプロレスであるような認識が一般に敷衍した。大山倍達の極真空手も実戦格闘技の雄であるようなイメージもある。勿論それぞれの格闘技の差というより、実戦にあっては、個人がその技をどこまで極めているかが大きいことは言うまでもない。しかし、徒手空拳の最強の格闘技は、投げ技・固め技(抑え込み技、絞め技、関節技)・当身を備えた「柔道」なのである。





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