加藤敦 有料記事
北海道新聞2024年5月10日 18:49
交流会では浦河アイヌ文化保存会が舞踊を披露し、新城郷代表団(手前)が大きな拍手を送った
【浦河】町と友好交流協定を結んでいる台湾東部の花蓮県新城郷の代表団17人が浦河を訪れ、町総合文化会館で友好交流会が開かれた。
新城郷には台湾の先住民族が暮らしており、町は先住民族間の交流を出発点に、文化や観光での協力を深める目的で2022年8月に新城郷と協定を結んだ。同年12月にも新城郷の代表団が浦河を訪れており、今回で2回目。
4月27日の交流会には町や町議会、浦河アイヌ協会の関係者ら約60人が出席した。町が5月末まで台湾東部地震の被害への義援金を募っていることに、何礼臺(かれいだい)郷長は「浦河町と新城郷の絆は、距離と言葉の隔たりを超えていると感じた」とあいさつした。花蓮県は地震で大きな被害を受けたが、新城郷では人的被害はなかったという。
最後に浦河アイヌ文化保存会の会員がムックリの演奏や舞踊を披露し、会場から大きな拍手が送られた。
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