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<ふらの百景>21 勇振川の温水ため池 落流水織りなす構造美

2024-05-23 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2024年5月22日 18:21(5月22日 19:07更新)

 皐月(さつき)の季節、田んぼに水を張り、田植えが終わった。この時期、山部自然公園太陽の里に隣接する勇振川温水ため池を「推し」の風景としたい。

 残雪の芦別岳と新緑の森を背景に、11段の遊水池から冷水が噴水状に吹き出し、一斉に落水する様が実に美しい。山部地区を代表する農業土木遺産の一つだ。

 当地区の米作りは大正中期にさかのぼる。造田の機運が高まったのは戦後で、用水確保のため金山ダムと用水路の建設が計画された。しかし完成に時間を要するため、先行して建造されたのが温水ため池だった。1958〜60年に3基を整備、勇振川温水ため池はサッカー場約3面分の面積を持つ最大の例だ。

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 アイヌ語由来の山部は「yam-pet(ヤムペッ、冷たい水)」の説もある。美しさの理由は先人の労苦と理にかなった構造美にあり、と言えそうだ。

 絵・イマイカツミ、文・沢田健(富良野市博物館学芸員)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1014982/

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