先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

夜の阿寒湖、光と音で美しく 11日から「カムイルミナ」

2024-05-11 | アイヌ民族関連

小野田伝治郎 有料記事

北海道新聞2024年5月10日 21:14(5月10日 21:55更新)

関係者向けに事前公開した「阿寒湖の森ナイトウォーク カムイルミナ」=9日

 【阿寒湖温泉】光と音で彩られた夜の阿寒湖畔を散策して楽しむ「阿寒湖の森ナイトウォーク カムイルミナ」が11日、釧路市阿寒町の阿寒湖温泉で始まる。

 体験型観光を手掛ける阿寒アドベンチャーツーリズムが2019年度から運営。参加者は、阿寒観光汽船「まりもの里桟橋」前をスタートし、プロジェクションマッピングや光、・・・・・

 11月9日まで。開催時間は日没30分後から午後9時ごろまで。前売り券は中学生以上3千円(当日券3500円)、小学生1500円(同1700円)。未就学児は無料。チケットはホームページで販売している。問い合わせは阿寒アドベンチャーツーリズム、電話0154・65・7121へ。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1010339/


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距離も言葉も超え交流 友好協定の台湾・新城郷の代表団が浦河訪問

2024-05-11 | アイヌ民族関連

加藤敦 有料記事

北海道新聞2024年5月10日 18:49

交流会では浦河アイヌ文化保存会が舞踊を披露し、新城郷代表団(手前)が大きな拍手を送った

 【浦河】町と友好交流協定を結んでいる台湾東部の花蓮県新城郷の代表団17人が浦河を訪れ、町総合文化会館で友好交流会が開かれた。

 新城郷には台湾の先住民族が暮らしており、町は先住民族間の交流を出発点に、文化や観光での協力を深める目的で2022年8月に新城郷と協定を結んだ。同年12月にも新城郷の代表団が浦河を訪れており、今回で2回目。

 4月27日の交流会には町や町議会、浦河アイヌ協会の関係者ら約60人が出席した。町が5月末まで台湾東部地震の被害への義援金を募っていることに、何礼臺(かれいだい)郷長は「浦河町と新城郷の絆は、距離と言葉の隔たりを超えていると感じた」とあいさつした。花蓮県は地震で大きな被害を受けたが、新城郷では人的被害はなかったという。

 最後に浦河アイヌ文化保存会の会員がムックリの演奏や舞踊を披露し、会場から大きな拍手が送られた。

 ・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1010226/


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釧路市阿寒湖畔 アイヌ伝統文化担い手育成施設オープン

2024-05-11 | アイヌ民族関連

NHK05月10日 20時02分

アイヌ工芸の伝統技術や文化の担い手を育成する拠点、「阿寒アイヌクラフトセンター」が釧路市の阿寒湖畔に完成し、9日、関係者が式典を開いてオープンを祝いました。
この施設は、釧路市が2年前から総事業費およそ4億円をかけて整備し、アイヌ語で「よく働く」「努力する」を意味する「ハリキキ」という愛称が付けられました。
施設は大型の木を彫ったり刺しゅうを学んだりする工房などが整備されていて、一部はガラス張りにして研修の様子を見学できます。
また、研修生は地元のアイヌ工芸作家などから技術や文化、デザイン、それに起業に向けた経営などを2年かけて学びます。
関係者が出席して開かれたオープニングセレモニーで、センターでの担い手育成事業の運営を担当する、一般社団法人「阿寒アイヌコンサルン」の廣野洋・理事長が「担い手不足が課題となる中、アイヌ文化の発展などに寄与していきたい」とあいさつしました。
また、研修生の1人で、祖父が阿寒湖畔で工芸品店を営んでいるという大和田秋之助さんは「小さい頃からアイヌ文化に関心がありました。いずれはお店を継ぎたい」と意気込んでいました。
釧路市阿寒湖アイヌ施策推進室の堀江勇樹さんは「育成事業を通じて阿寒湖全体が盛り上がるようサポートしていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20240510/7000066865.html


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アイヌ工芸伝承拠点 阿寒ハリキキ開所祝う【釧路市】

2024-05-11 | アイヌ民族関連

釧路新聞2024.05.10

開所を祝い舞踊も披露されたセレモニー

 阿寒アイヌクラフトセンター「ハリキキ」(釧路市阿寒町阿寒湖温泉4)で9日、オープニングセレモニーが行われ、関係者約70人が待望のアイヌ工芸技術の伝承拠点完成を祝った。同センターでは10日から、4人の研修生を迎え本格的な研修が始まる。

 「ハリキキ」はアイヌ語で「よく働く、努力する」を意味する。市が2020年から国のアイヌ政策推進交付金などを活用し、釧路開発建設部の旧阿寒湖温泉除雪ステーションを改修しセンターとした。改修費は約3億9700万円。鉄筋コンクリート造2階建てで延べ床面積628平方㍍。織物や刺しゅう、木彫、ムックリの制作室は一部がガラス張りで作業の様子を見学できるほか、屋外には船などの大型木彫制作施設を完備する。

 式典では蝦名大也市長が「地域の特性を生かした技能、技術を継承する大きな役割を担う施設。阿寒のさらなる魅力の一つにしたい」とあいさつ。廣野洋阿寒アイヌコンサルン理事長は「担い手不足は課題。技術力を上げ、仕事の選択をつくり広げることで阿寒に戻ってくる、残る人材育成と文化の伝承に努めたい」と述べ、白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)の道東サテライトとしての位置付けにも意欲を示した。

 会場では安全祈願の儀式(チセエピル)に続きムックリ演奏、「サロルンカムイリムセ(ツルの舞)」が披露された。式に参列した研修生で三重県出身の小荒尚幸さん(47)は「刺しゅうやアットゥシ(織物)の技術を学びたい」、釧路市出身の大和田秋之助さん(22)は「祖父の店を継げるよう木彫りを頑張りたい。祭具を手掛けられるようになりたい」と目を輝かせていた。

https://hokkaido-nl.jp/article/33874


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「沸騰!地球アツベンチャー」世界各地の異常な現象や森林破壊の実態 “光となる技術”にスポットを当てる

2024-05-11 | 先住民族関連

TVerプラス2024.05.10 17:00

6月2日(日)午後4時~(※一部地域を除く)日本テレビ系にて「中京テレビ開局55年 沸騰!地球アツベンチャー 日本の未来を探す旅」を放送。

災害級の猛暑や記録的豪雨など、環境の変化を実感している人も多いはず。国連は去年「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」とこれまで以上の危機感を表明。いま世界で何が起きているのか、そして私たちの未来には何が待ち受けているのか。この番組では、世界各地で起きている異常な現象や、沸騰化の一因とされる森林破壊の実態や原因を探る。

現地にたどり着くまでの一筋縄では行かない行程や、その場所で生きる人たちとの触れあい。さらには、CO2削減やカーボンニュートラルなど「光となる技術」にスポットを当てる。“暑い地球”の現実を見つめる“アドベンチャー”を通し、誰かに話したくなる未来の話が満載。

出演者は、MC 林修、ゲスト 伊集院光・山之内すず、旅人 阿部凜・緒形敦・アリアナさくら。

■放送内容

※一部抜粋/予定

◎アマゾンのデジタル先住民 旅人:阿部凜

ブラジル・アマゾンの先住民、ワイワイ族。森で自給自足の生活を送ってきたが、森林破壊が原因で危機に。なぜそんなことが起きるのか。彼らが生活を守るために駆使する“技術”とは。

◎凍土が溶けて住めない…アラスカの“消えゆく村” 旅人:緒形敦

氷河が溶け出し、海面上昇や地盤沈下が発生した村。厳しい生活を強いられる地元の人たちの様子と、未来のための“選択”とは。

◎“脱炭素に1番近い島”屋久島 旅人:アリアナさくら

自然エネルギーの活用などに先進的に取り組み、「脱炭素に1番近い島」ともいわれる屋久島。自然豊かな世界遺産の島で進む「未来が見える生活」とは。

※内容は変更になる可能性がありますので、ご了承下さい。

■番組概要

放送日時:
6月2日(日)午後4時~午後5時25分
※広島テレビ…6月8日(土)午後0時50分~午後2時15分 / 福岡放送…6月9日(日)午後3時~午後4時25分

番組HP:
https://www.ctv.co.jp/atsuventure/
X(旧Twitter):
https://twitter.com/atsuventure_ctv

https://plus.tver.jp/news/ntvtopics_159648/detail/


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おんがく交差点【アメリカ先住民の神秘のフルート】

2024-05-11 | 先住民族関連

BSテレ東 2024年5月11日(土) 08時00分~08時30分

▼秘密は指で押さえない4つの穴!演奏に使わないがアメリカ先住民にとって神聖なもの?▼聖地巡礼でアメリカへ!グランドキャニオンや先住民の祭祀場で演奏して音が変わった?▼アメリカの広大な大地での演奏経験が、日本の神社での奉納演奏につながった?…なぜ?
▼尾崎さんは、太陽が昇る静けさの中で歌われるという、アメリカ先住民の朝の歌を演奏!▼大谷さんは、アメリカ先住民の音楽を研究した作曲家がクライスラーに捧げた曲を演奏!▼そして『ネイティブアメリカンフルート』と『歌うヴァイオリン』が映画の名曲で共演!

演奏楽曲(1)

■♪ゲストの演奏曲
「Zuni Sunrise ズニ族の朝の歌」
■♪ヴァイオリンの小径
「グランドキャニオンの伝説」 作曲 チャールズ・カドマン

演奏楽曲(2)

■ネイティブアメリカンフルート×歌うヴァイオリン コラボレーション
白人とアメリカ先住民の交流を描いた映画のテーマ曲でコラボする!
■♪コラボレーション
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』ジョン・ダンバーのテーマ 作曲 ジョン・バリー  編曲 森川拓哉

出演者

【MC】
 春風亭小朝(落語家)
 大谷康子(ヴァイオリニスト)
【ナレーション】
 加藤円夏

収録場所

HAKUJU HALL

関連情報

【番組ホームページ】
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/official/kousaten/

https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_bstvtokyo/program/detail/202405/23729_202405110800.html


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「超絶ハマってる」「年齢違ってもベスト」 再現度で絶賛された実写版のヒロインたち

2024-05-11 | アイヌ民族関連

LUIS FIELD 2024.05.10 

ストイックすぎて担当キャラはもはや身体の一部に?

 マンガやアニメを実写化する際、主人公やヒロイン役のキャスティングはファンにとってひとつの注目ポイントです。なかには、原作ファンも唸らせた再現度で高評価を得たヒロインもいました。今回は、そのような好評の実写版のヒロインたちを振り返ります。

【画像】え…っ?「イメージ違うと思ったのに」「まんまかよ」 こちらが再現度で話題を呼んだ実写版ヒロインたちです(13枚)

●『ちはやふる』 綾瀬千早:広瀬すず

 2008年から2022年まで「BE・LOVE」(講談社)にて連載された人気マンガ『ちはやふる』(著:末次由紀)は、2016年から全3作(スペシャルエピソード除く)にわたって実写映画化されました。「競技かるた」を題材に、高校生たちの青春を熱いタッチで描いています。

 物語は主人公の「綾瀬千早」と幼馴染の「真島太一」が、小学生のときに福井県から引っ越してきた少年「綿谷新(あらた)」との出会いをきっかけに、競技かるたの魅力に惹き込まれるところからはじまります。その後、家の事情で福井に戻った新に会いたいという思いで、高校生になった千早は太一と「瑞沢高校かるた部」を創設して部員を集め、全国大会を目指すのでした。

 本作の撮影当時、現役高校生だった広瀬すずさんが千早を演じ、ほかにも太一を野村周平さん、新を新田真剣佑さん、かるた部のメンバーにも上白石萌音さん、矢本悠馬さん、森永悠希さんといった豪華なキャストがそろっています。

 実写版ならではの要素としては、生身の人間が再現する白熱したかるたの試合シーンがみどころです。特に広瀬さんは競技かるたのシーンを忠実に再現するため、手の皮がむけて血が出てしまうほど練習したようで、2018年の完結編『ちはやふる-結び-』公開の際はメディアの取材に対し、本作での経験が身体の一部になっている旨を語っていました。

 観客からは「表情がコロコロ変わって全身で綾瀬千早という感じ」「原作から好きだけど広瀬すずちゃんが千早になりきっててすごかった。とくに試合後の寝てるシーンとか再現度がいい(笑)」「渾身の『残念美人』演技に広瀬すずの女優魂を見た」といった賞賛の声があがり、広瀬さんの代表作のひとつとなりました。

●『銀魂』 神楽:橋本環奈

 マンガ『銀魂』(著:空知英秋)は2017年、2018年に実写映画2作が公開され、クセの強い登場人物を実力派俳優たちが演じたこともあってか、両作とも大ヒットして評判を呼びました。dTV限定のドラマ版も話題となり、マンガ実写映画化の成功作の代表例ともいわれるようになっています。

 再現度が高い豪華キャストのなかでも、異彩を放ったのは「神楽」を演じた橋本環奈さんでしょう。神楽は主人公の「坂田銀時(演:小栗旬)」「志村新八(演:菅田将暉)」と行動をともにする「万事屋」の中心人物のひとりで、戦闘民族「夜兎」出身の「天人(宇宙人)」です。

 原作では、彼女のカッコいい戦闘シーンも描かれますが、それと同時に「ゲロを吐く」「鼻くそをほじる」「漏らしそうになる」など、下品な描写が多く登場します。そのため橋本さんがどこまで再現できるのか、公開前は原作ファンからも大いに注目を集めたポイントでした。また、原作第六百一訓では、銀時たちがまだ公開前だった実写版の話題に触れており、神楽の「私を演じられるか橋本環奈ァ!!」というセリフも見られました。

 そして映画が公開されると、前述のような心配をよそに、橋本さん演じる神楽は原作通り白目をむいたり、躊躇なく吐いたりと、強烈なシーンもしっかり再現していました。

 ネット上では「完全に振り切ってる」「まさに神楽そのものだった」「美少女としての神楽もゲロインとしての神楽も両方再現できるのはこの人だけ」といった声があがり、作品に懸ける本気度合いが多くの観客にも伝わったようです。

 また、dTVドラマで配信された、神楽が眠れなくなり奇行に走るところから始まるエピソードでは、「眠れないアル」のセリフ回しやバキバキの目の再現度も評判となりました。

変顔も完璧なヒロイン

●『ゴールデンカムイ』アシリパ:山田杏奈

映画『ゴールデンカムイ』 山田杏奈演じるアシリパのビジュアル (C)2024 映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

© マグミクス 提供

 明治末期の北海道を舞台に、アイヌの莫大な埋蔵金の争奪戦を描いたマンガ『ゴールデンカムイ』(著:野田サトル)は、2024年に山崎賢人さん主演で実写映画化されました。

 クセの強いキャラが多数登場する『ゴールデンカムイ』の実写化には、公開前から「どこまで再現できるのか」など懸念の声があがっていましたが、各キャストの高い再現度やアクションシーンのクオリティ、原作を丁寧になぞったストーリーも評判となって大ヒットし、2024年秋には同じキャスト、スタッフによる続編ドラマがWOWOWにて配信されることも発表されています。

 本作で主人公「杉元佐一」の相棒的存在である「アシリパ」役を演じたのは、山田杏奈さんです。父親がアイヌの埋蔵金をめぐって殺されたと考えるアシリパは、埋蔵金の分け前が欲しい杉元と利害関係が一致し行動をともにします。

 狩猟や雪山でのサバイバルなどにも精通したアイヌの少女を演じた山田さんは、原作では10代前半の少女を撮影時22歳にして見事に再現し、原作ファンを納得させました。原作でも名物の「アシリパの変顔シーン」は、スマホの自撮りで常に確認していたといい、特にエンドロールの最中に披露した「ミソ味(アシリパはミソをうんこだと思っていた)の桜鍋」を食べた時の恍惚の表情は評判です。

 ファンからは「杏奈ちゃんのアシリパがちゃんとハマり役で、ドラマのためにWOWOWを契約するしかない」「声もアニメに近くてハマってた」「ほっぺがぷくっとしててアシリパさんの幼い感じがあるし、再現度高い」「成長しちゃう子役じゃなくて安定してアシリパさんに見える山田さんを使ったのは、原作の残りを実写化するためにも大正解」などといった声が出ており、続編での活躍も期待されています。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」が正しい表記

※アシリパの「リ」は小文字が正しい表記

https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/超絶ハマってる-年齢違ってもベスト-再現度で絶賛された実写版のヒロインたち/ar-BB1ma9uv?ocid=BingNewsSearch


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デモ参加のアメリカの学生たちが「怒っている事」 ガザ攻撃はあらゆる不正義の象徴だ

2024-05-11 | 先住民族関連

The New York Times2024/05/10 10:00

学生たちを抗議運動に駆り立てるのは、ガザ紛争に反対していることだけが理由ではない(写真:Nicole Craine/The New York Times)

アメリカ全土に広がる学生デモの参加者に話を聞けば、彼らの怒りは明らかだ。ガザ地区での死者数と破壊の規模にショックを受け、逮捕される危険を冒してまでパレスチナのために戦おうとしている。

学生デモ参加者の大部分にとって、この戦争は彼らが一度も足を踏み入れたことのない場所で行われている。現地保健当局の発表によると、ガザではこれまでに3万4000人の死者が出ているが、その死者について学生たちはネットで読んだり見たりした情報で知っているにすぎない。

1960年代の公民権運動と重ねる学生

だが、多くのデモ参加者にとって、これは身近な問題であると同時に、はるかに広くて大きな問題でもある。彼らの見方では、ガザの紛争は正義を求める闘いであり、ガザの問題とは大きくかけ離れているように見える問題と結びついている。警察活動、先住民族やアメリカの黒人に対する差別、地球温暖化の影響といったものが抗議活動を行う動機になっていると学生たちは話す。

この1週間、アメリカ各地で数十人の学生に話を聞いたところ、ガザ紛争を驚くほど幅広い視点で見ていることがわかった。この点は、彼らの執拗さと強情さを理解するのに役立つ。

アトランタにあるエモリー大学の1年生、イフェ・ジョーンズは、自身の現在の抗議活動を、1960年代に家族が参加した公民権運動と結びつけている。

現在の抗議活動に対する取り締まりについてジョーンズは次のように語った。「警察犬と高圧ホースの水が使われていないだけで、同じことだ」。

多くの抗議活動参加者は大学管理者の嘆願をはねつけ、自らを鎖でベンチに縛りつけ、建物を占拠した。デモ参加者は今、厳しい取り締まりに直面しており、コロンビア大学を含む多くの大学でこの24時間に数百人が逮捕された。

多くのキャンパスでは親イスラエル派の学生が親パレスチナのデモに対抗する反対運動(カウンタープロテスト)を強めてきており、今後数日で情勢は一段と緊迫する可能性がある。

デモ学生が語る環境保護と反帝国主義

取材では、多くの抗議参加者が特徴的な言葉を使っていた。学生たちは自分たちの説明に、インターセクショナリティー(交差性)、植民地主義、帝国主義といった学術用語を大量にちりばめ、パレスチナ人の苦境は偏見と抑圧の上に成り立つグローバルな権力構造の結果であると主張した。

「環境活動家として、私たちはインターセクショナリティーのレンズを通して世界を見ることに誇りを持っている」。コーネル大学1年生のケイティ・ルエフは「気候正義は全人類共通の問題だ」と語った。

「その根っこは帝国主義や資本主義とか、そういったものとの闘いと同じところにあるため、アイデンティティーのあらゆる側面に影響する。それはこの紛争、パレスチナでの大量虐殺にとても当てはまると思う」

コーネル大学で細胞分子生物学を専攻する27歳の博士候補生、ジャウアンナ・マカリスターは、所属する学生団体の名前「The Coalition for Mutual Liberation(相互解放連合)」に話題を向けた。

「私たちの団体名にある相互解放が目的だ」とマカリスターは言った。「つまり私たちは、人種差別、帝国主義、植民地主義に反対する組織だということだ。すべての人が自由にならない限り、誰も自由にはなれず、当然の敬意と尊厳は得られないと私たちは考えている」。

ほとんどすべての抗議団体は即時停戦に加え、イスラエルやイスラエル軍と利害関係のある企業に何らかの資金・資産の引き揚げを求めている。とはいえ、あらゆることがつながっているため、デモ参加者の中には別の目的を持つ人もいる。

パレスチナ人を支援する学生運動は、数十年にわたり別の問題と結びつくことで築き上げられてきた。1990年代初頭にカリフォルニア大学バークレー校で結成された「パレスチナの正義を求める学生の会(SJP)」は、環境活動家や、ラテンアメリカに対するアメリカの介入に反対する勢力、湾岸戦争を批判する勢力など、意識的にパレスチナ関連以外の活動家を招き入れ、団体の裾野を広げてきた。

現在、同団体の全国運営委員会は、アメリカ国内を中心に200以上の自治支部が存在すると主張している。また、ほかの学生団体と協力することも多い。

連合体の形成は強さと誇りの源となっており、デモ参加者に世の中の多くの人々が味方だという感覚を与えている。

ベトナム反戦デモとの明らかな違い

しかし、親イスラエル派の学生や卒業生を激怒させている現在の運動は、南アフリカのアパルトヘイトやベトナム戦争に対するかつての抗議運動とは明らかに異なると学者たちは指摘する。

コロンビア大学で公共政策を教えるティモシー・ナフタリは、1960年代のベトナム反戦デモでは、民族として攻撃されていると感じるような層は存在しなかった、と述べた。

「現在のデモは、ベトナム戦争時の反戦デモよりもはるかに大きな形で不安感を生み出しているのではないだろうか」とナフタリは話した。

現在の分断の中心となっているのは、ハマスと反ユダヤ主義だ。

取材の中で、昨年10月7日にイスラエルを奇襲し、約1200人を殺害した過激派組織ハマスについて質問すると、多くの学生は口を閉ざすか、あの攻撃はひどかったと答えるにとどまった。

しかし、セントルイスにあるワシントン大学の4年生、ライラ・スタインバックは、あの奇襲で複雑な感情が湧き起こったことを認めた。スタインバックは、奇襲で殺されたり人質になったりした人々を知っている。多くの抗議活動参加者と同じく、彼女もユダヤ人として育った。

「10月7日に起こったことは、解放と脱植民地化(デコロナイゼーション)にコミットする者として、自身の政治姿勢が試されるものだった」とスタインバックは述べ、こう続けた。「ハマスが行った暴力を非難しないのは難しい」。

それでもスタインバックは、「イスラエル人の暴力とアメリカ帝国主義の暴力、そしてイスラエルとアメリカがもたらした状況が、テロの温床になっていることも知っている」と話した。「天井のない監獄で育ち、孤児になり、悪いのはイスラエル人だと言われたら、信じてしまうと思う」。

学生デモ参加者のほぼ全員が、反ユダヤ主義を心から懸念していると述べた。

「反ユダヤ主義」の批判はお門違い

だがデモ参加者たちは、自分たちの周囲では反ユダヤ主義は目につかないと話した。野営地にも、ほかの抗議活動参加者の間にも、「川から海まで」というシュプレヒコールの中にも、反ユダヤ主義は見当たらないという(彼らの見解では、「川から海まで」はイスラエル国家を一掃せよという呼びかけではなく、平和と平等を求める呼びかけだ)。

4月28日、ピッツバーグ大学の野営地周辺に数十人の抗議参加者が集まっていた。同大学の数学科教員、アレクサンドラ・ワイナー(25)は、2018年に白人ナショナリストが銃乱射事件を起こし、礼拝者11人を銃殺したシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)「ツリー・オブ・ライフ」に通って育ったと語った。

一部のカウンタープロテスト参加者は野営地を反ユダヤ主義的だと非難していたが、ワイナーは「反ユダヤ主義な感情や考え方は経験したことも耳にしたこともない」と話した。

その日、数百人の抗議参加者が停戦を求めてキャンパスをデモ行進した。警察との短いにらみ合いの後、2人が逮捕された。野営地は30日には消えていた。

https://toyokeizai.net/articles/-/753325


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豪州ノーザンテリトリーの旅特集 メトロポリターナ5月号 東京メトロ駅構内で配布中

2024-05-11 | 先住民族関連

産経新聞社2024年5月10日 11時10分

 産経新聞社は、さまざまな角度から新しいライフスタイルを提案するフリーマガジン「メトロポリターナ5月号」を東京メトロ駅構内の専用ラックで配布しています。

【メトロポリターナ公式サイト】https://metropolitana.tokyo/ja

【特集】いざ、オーストラリア ノーザンテリトリーの旅へ

 オーストラリア北部の準州ノーザンテリトリー。総面積は日本の3倍以上で、赤土の大地が広がる南部や海に面した北部など各エリアで異なる風景が見られます。先住民アボリジナル・ピープルの歴史と文化を育んだ地でもあり、ウルル(通称エアーズロック)をはじめとした観光スポットを一挙に紹介します。

【配布場所】

 メトロポリターナは、東京メトロ上野、銀座、日本橋、新宿、飯田橋、渋谷、池袋、大手町、東京、四ツ谷、赤坂見附、表参道、高田馬場、恵比寿、外苑前、溜池山王、日比谷、八丁堀、有楽町など53駅に専用ラックを設置して無料配布しています。

 デジタルブックは下記URLからご覧ください。

 https://metropolitana.tokyo/ja

【発行】産経新聞社

【編集・制作】メトロポリターナプロジェクト

【問い合わせ先】metro@sankei.co.jp

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001679.000022608.html


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杉田水脈氏「『民族衣装のコスプレおばさん』なんて投稿していない」 は誤り 自身が国会で認め、記録も存在【ファクトチェック】

2024-05-11 | アイヌ民族関連

日本ファクトチェック5/10(金) 8:42

自民党の杉田水脈衆議院議員が「そもそも『民族衣装のコスプレおばさん』なんて投稿していません」とX(旧Twitter)に投稿しましたが、誤りです。2016年2月に投稿した記録がアーカイブで残っており、2022年11月の参議院予算委員会で杉田氏自身も認めています。

検証対象

拡散した投稿

2024年5月2日、自民党の杉田水脈衆議院議員がX(旧Twitter)で、「杉田水脈議員の在日コリアン投稿 人権侵犯と認定 大阪法務局」というNHKの記事(2023年10月)を否定した。

杉田氏は、NHK記事を引用した別アカウントに返信する形で「残念ながらこのNHKの記事、事実とは程遠いです。そもそも『民族衣装のコスプレおばさん』なんて投稿していませんし」などと主張している。

2024年5月7日時点で、杉田氏のポストは180万回以上の視聴と3600回のリポストがあり、引用元のコメントにも37万回以上の閲覧がある。

検証過程

日本ファクトチェックセンター(JFC)は、杉田氏が「民族衣装のコスプレおばさん」と投稿したかどうかを調べた。

「大阪法務局が杉田氏を人権侵犯と認定」と各社が報道

杉田氏が指摘しているのは、NHKが2023年10月19日に配信した「杉田水脈議員の在日コリアン投稿 人権侵犯と認定 大阪法務局」という記事だ。

記事は「自民党の杉田水脈衆議院議員が、7年前に自身のブログなどで大阪府の在日コリアンの女性3人について『民族衣装のコスプレおばさん』などと投稿したことをめぐり、大阪法務局が人権侵犯と認定したことが分かりました」と報じている。当時、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞なども同様に報じた。

松野官房長官(当時)は当時、会見で「個々の議員の活動などに関して政府の立場で申し上げるのは差し控える。そのうえで、一般論として言えば、特定の民族や国籍の人々を排斥する趣旨の不当な差別的言動は、いかなる社会においても許されないものと考える」と述べた。首相官邸のウェブサイトで公開されている(2023年10月19日午前 内閣官房長官記者会見15分15秒から17分40秒頃まで)。

杉田氏ブログのアーカイブが存在

杉田氏のブログから問題となった投稿は削除されているが、アーカイブで確認できる。2016年2月17日【日本国の恥晒し】から始まる以下の投稿だ。

「ハッキリ言って“小汚い”」や「国連の会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」などと書かれている。

参議院予算委員会で杉田氏は発言を認めた

2022年11月30日の参議院予算委員会の会議録によると、当時、総務大臣政務官だった杉田氏は同委員会で、立憲民主党の塩村あやか委員から「会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」などとブログを書き、ツイッターで拡散したことは事実か、と問われると、「事実ではございます」と認めている。以下の部分だ。

「大臣政務官 (杉田水脈君)はい、事実ではございます。ただ、このときは私はまだ国会議員ではなく、一般人でございました。そして、先ほど委員が読み上げなかった部分にですね、約、こういった方が百人ぐらいいらっしゃいました。この百人ぐらいの方々がずらっと私の周りを取り囲んで、至近距離で罵声を浴びせたわけです。ですので、当時一般人だった私がこのような感想を持つのは仕方がなかったことだというふうに思っております。が、現在は総務大臣政務官としてしっかりと職責を果たしてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。」

判定

「杉田水脈氏『民族衣装のコスプレおばさん』なんて投稿していませんし」 は誤り。杉田氏の2016年2月のブログへの投稿は、現在、削除されているもののアーカイブに記録が残っている。また、杉田氏自身も国会で投稿を認めている。

検証:リサーチチーム

編集:宮本聖二、藤森かもめ、古田大輔

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https://news.yahoo.co.jp/articles/1094291566423f4becd7a0ee7e1e9a1970c8c192


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川本三郎 私が選んだBEST5(レビュー)

2024-05-11 | アイヌ民族関連

ブックバン5/10(金) 6:00

近年、台湾文学が次々に翻訳出版され、台湾好きにはうれしい。

 柯宗明著、栖来ひかり訳『陳澄波を探して 消された台湾画家の謎』は、戦前の台湾で活躍し、その後、国民党政権下でその名を語ることがタブーとなった画家の生涯を描いた伝記小説。

 一九八四年、現代の台北に住む若い画家が、ある画家の絵の修復を依頼される。ところが依頼主は画家の名を明かさない。

 興味を覚えた若い画家はその謎の画家のことを調べてゆく。ついに陳澄波という戦前の台湾を代表する画家だったと知り彼の生涯を辿ってゆく。

 そして一九四七年の二・二八事件の時に国民党によって銃殺され、一九八四年になっても、まだ歴史から消されていると知る。

 ひとりの画家の悲劇を描くと同時に台湾現代史を語る歴史小説でもある。

『大楽必易:わたくしの伊福部昭伝』片山杜秀[著](新潮社)

 音楽評論家としてまた政治思想史の研究者として大活躍している片山杜秀の『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』は、一般には「ゴジラ」の作曲家として知られる伊福部昭を現代音楽の巨匠と高く評価した評伝の力作。

 北海道出身、子どもの頃にアイヌや北方少数民族ギリヤーク(現在はニヴフ)あるいは亡命ロシア人の奏でるバラライカの音に触れ、土俗的、原初的といわれる伊福部音楽が作られていった。説得力のある指摘。

 音楽学校を出ていない、独立独歩の人。著者は若い頃からこの孤高の音楽家に惹かれ、何度も自宅を訪ねては話を聞き、本書を書き上げている。

『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』前田啓介[著](集英社)

 前田啓介『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』も力作。

 岡本喜八の明治大学時代の日記を見つけ出したのは大きな手柄。

 岡本喜八が戦中派だったこと一点に絞っている。著者は昭和史に詳しい新聞記者だけに、喜八の陸軍予備士官学校時代のことなど実に丹念に調べている。

 映画評論家の書く監督論とひと味違う面白さ。

 若い現代の作家の軽い文章にもうついてゆけないシニアには昭和の作家の静かな文章が落着く。

佐多稲子著、佐久間文子編『キャラメル工場から 佐多稲子傑作短篇集』は、その落着いた文章が懐しい。

 苦労して育った作家だけに昭和戦前の「働く女性」を生き生きと描いている。

 キャラメル工場で働く少女、子どもを育てながらカフェで働く女性。旅館で働く少女が故郷から「ハハキトク」の電報を受け取る「水」はとくに逸品。

 日本の大人の男は戦国武将や幕末の志士に憧れる英雄志向型と、他方、永井荷風やつげ義春のような市隠に憧れる世捨人志向型に大別出来る。世捨人型の元となったのは西行だろう。

『西行:歌と旅と人生』寺澤行忠[著](新潮社)

 寺澤行忠『西行 歌と旅と人生』は西行研究の第一人者が広い読者向けに西行の魅力を語った好著。旅に出たくなる。

[レビュアー]川本三郎(評論家)

1944年、東京生まれ。文学、映画、東京、旅を中心とした評論やエッセイなど幅広い執筆活動で知られる。著書に『大正幻影』(サントリー学芸賞)、『荷風と東京』(読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞・桑原武夫学芸賞)、『白秋望景』(伊藤整文学賞)、『小説を、映画を、鉄道が走る』(交通図書賞)、『マイ・バック・ページ』『いまも、君を想う』『今ひとたびの戦後日本映画』など多数。訳書にカポーティ『夜の樹』『叶えられた祈り』などがある。最新作は『物語の向こうに時代が見える』。

協力:新潮社 新潮社 週刊新潮

 Book Bang編集部

https://news.yahoo.co.jp/articles/52f6bbfaba1c50144d745676303b37fea481410b


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