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アイヌの遊びや音を楽しむ 第11回ウレクレク~風の谷の響~【平取】

2024-06-25 | アイヌ民族関連

日高報知新聞2024.06.24

町内在住の男女ボーカルユニット「ankes(アンケシ)」

【平取】平取アイヌ協会青年部(木村英彦会長・門別徳司部長)主催による音楽祭「第11回ウレクレク~風の谷の響~」が15日、二風谷ダム周辺ステージ(二風谷湖公園)で開催され、町内外から集まった約300人が屋外ステージで披露されるアイヌ文化の歌や踊りを楽しんだ。

 二風谷アイヌ語教室の子どもの部は、アイヌ民族の伝統舞踊のハララキ(鶴の舞)チャピヤク(アマツバメの舞)を踊ったり、アイヌ語で「森のくまさん」やジブリの「さんぽ」を歌った。アイヌの歌を歌う活動をしている川上さやかさんは、独特な巻き舌を使った歌や声量のある歌声、ムックリの演奏で参加者を魅了した。アイヌ文化保存会は、アンナホーレ(鳥の舞)クリムセ(弓の舞)エムシリムセ(剣の舞)などを披露。また、町内在住の男女ボーカルユニットの原田梨乃さん(27)と新町征也さん(25)の「ankes(アンケシ)」は、ウポポ(すわり歌)イウタウポポ(きつねの歌)ヤイサマ(即興歌)を歌い会場を沸かせた。

 最後に札幌の芸術家集団「アイヌアートプロジェクト」が演奏すると、ステージ前には100人以上が集まり心ひとつにして輪になって音楽に合わせて踊りを楽しんだ。

 日高町から訪れた夫婦は「初めて参加した。ロケーションが素晴らしい。自然とともに生活するアイヌ民族の文化に浸り、素晴らしいステージを楽しみ良い一時になった」と話した。

 主催した門別徳司青年部長は「昨年より多くの人々に来場いただき嬉しく思う。だんだん認知度が高まってきている。昨年から屋外で開催。二風谷湖畔の夕日も美しい。来年も多くの人たちが参加してくれるよう工夫していきたい」と述べた。

 この日は、弓矢などアイヌの子どもの遊び体験も行われた。

https://hokkaido-nl.jp/article/34405


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風の谷に歌や踊り響く 平取でアイヌ文化の音楽祭

2024-06-25 | アイヌ民族関連

石井純太 有料記事

北海道新聞2024年6月24日 18:30

数メートル先の的に向かって矢を放つ子どもたち

 【平取】町二風谷で、音楽祭「ウレクレク~風の谷の響~」が行われ、約250人がアイヌ文化の歌や踊りなどを楽しんだ。

 音楽を通じて町内外の人たちが交流を深める狙いで2011年に始まり、新型コロナ禍での中止を挟み、今年で11回目。15日、二風谷ダム付近の特設野外ステージで開かれた音楽祭には二風谷アイヌ語教室子どもの部など6団体が参加した。

 同教室の子どもたちはアイヌ語で「さんぽ」などの歌を披露したり、アイヌ語でなぞなぞを出題。来場者を巻き込んで楽しんだ。苫小牧のダンス教室が母体の「BAZZE(バッズ)平取」やウポポイ(民族共生象徴空間)の若手伝承者の川上さやかさん、2人組ボーカルユニット「ankes(アンケシ)」、平取アイヌ文化保存会、アイヌアートプロジェクト(札幌)が演目を披露した。

・・・・・

 ※「ウレクレク」の1つ目の「ク」、「アンケシ」の「シ」はそれぞれ小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1028905/


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アイヌ民族「大地に感謝し助け合う」文化や生き方知って 京都市下京区で講演会

2024-06-25 | アイヌ民族関連

京都新聞2024年6月24日 10:00 衣川千尋

アイヌの伝統的な文化について語る宇梶さん(京都市下京区・しんらん交流館)

 アイヌ民族の歴史や文化をテーマにした講演会「自然と共生そしてこれからのアイヌ」が23日、京都市下京区のしんらん交流館であった。アイヌ文化伝承者で詩人の宇梶静江さん(91)が登壇し、「大地に感謝し、助け合いながら生きるアイヌの文化や生き方を知って、平和な世の中をつくってほしい」と話した。

 自然とともに生きてきたアイヌ民族の精神性を知ってもらおうと、アイヌ文化の会(左京区)が主催した。伝統的な刺しゅうの技法を生かした「古布絵」や詩を通して、アイヌ民族の復興活動に力を注いできた宇梶さんを講師として招いた。

 宇梶さんはアイヌの伝統的な衣装をまとって登壇。アイヌ民族は火や水、動物などを大自然に宿るカムイ(神々)として敬い、感謝をして真摯(しんし)に生きてきたとし、「自然とともに生きる豊かで丁寧な生活があった」と話した。

 また、「アイヌは日本で最も差別を受けてきた民族だ」と説明。容姿や文化によって差別されてきた自らの体験を交えながら、「アイヌは自分を出せない社会で生きることを強いられてきた。失われた風習を取り戻すために、アイヌの声に耳を傾けてほしい」と訴えた。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1277801


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昭和初期にアイヌ民族の研究を続けたイギリス人医師マンローをしのぶ会 孫のアイリーンさんもドイツから参加 北海道平取町

2024-06-25 | アイヌ民族関連

HBC 6/24(月) 11:11

 昭和初期に北海道日高地方の平取町二風谷で暮らし、アイヌ民族の研究を続けたイギリス人医師ニール・ゴードン・マンローをしのぶ会が開かれました。

イギリス人の医師ニール・ゴードン・マンローは1932年(昭和7年)から10年間、平取町のアイヌ民族の集落で暮らし、地域の住民に無料で診療を行うかたわら、アイヌ文化の研究を続けました。

23日は、ドイツから孫のアイリーンさんも参加し、旧マンロー邸にある記念碑の前でしのぶ会が開かれました。

住民らは献花を行い、マンローの功績に思いをはせていました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fe4f4170098946c70ba71daf48f4a26adb27c952


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実写映画『ゴールデンカムイ』が7月8日よりNetflixにて配信。2024年秋WOWOWで放送予定のドラマ版“北海道刺青囚人争奪編”に備えよ

2024-06-25 | アイヌ民族関連

ファミ通 2024.06.24 13:37

 2024年7月8日より映画『ゴールデンカムイ』の国内向け配信が開始される。プラットフォームはNetflix。

 『ゴールデンカムイ』の原作は野田サトル氏による同名の人気漫画。不死身と呼ばれた日露戦争帰りの元陸軍兵“杉元佐一”や優れた狩猟の知識を持つアイヌの少女“アシㇼパ”を中心としたキャラクターたちが、北の大地・北海道に眠る埋蔵金を巡って争奪戦をくり広げる。個性的すぎる濃ゆいキャラクター陣や容赦ない熾烈なバトル、アイヌの歴史・文化の描写などが好評を博し、2022年4月28日発売のヤングジャンプ 22&23合併号にて堂々の完結を迎えた。

 実写映画版には山﨑賢人さん(杉元佐一役)、山田杏奈さん(アシㇼパ役)、玉木宏さん(鶴見中尉役)、舘ひろしさん(土方歳三役)など豪華キャスト陣が出演。実写版『キングダム』シリーズのCREDEUSが制作を手掛け、公開から25日で観客動員数142万人、興行収入20.8億円を突破するなど映画としても大ヒットしている。

 なお、2024年秋には実写映画版の続編となるドラマ版『ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編』が、WOWOWにて放送・配信される。ドラマ版に備えて映画版も要チェックだ。

https://www.famitsu.com/article/202406/8832


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【加藤縄文道11】縄文のエッセンスとは~縄文道塾第10回

2024-06-25 | アイヌ民族関連

DNetIB-NEWS 2024年6月24日 

(一社)縄文道研究所(代表理事:加藤春一)と縄文アイヌ研究会(主宰:澤田健一)が6月21日に開催した第10回縄文道塾の動画を加藤氏より共有していただいたので共有する。

「10回『縄文道』塾_今、伝えたい縄文のエッセンス_加藤春一先生_その1」

https://www.youtube.com/watch?v=LoTuG12Cjec

https://www.data-max.co.jp/article/71851


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【今週はこれを読め! エンタメ編】ヒロインの強い眼差しが心に残る~桜木紫乃『谷から来た女』

2024-06-25 | アイヌ民族関連

BOOK STAND2024年06月24日 11時30分

 桜木紫乃氏の描く女性たちは、いつも心の深い部分に残る。小説の展開は詳しく覚えていなくても、彼女たちの背負ったものの重さ、何かを選び取るときの潔さ、読んでいる時にイメージしていた佇まいを、ふとした瞬間に思い出すのだ。関わった時間は短くても、なぜだか忘れることのできない人たちのことを考えている時のように、懐かしかったり、心が痛くなったりする。

 この本に登場する赤城ミワは、そんな桜木ヒロインの中でもひときわ鮮烈な印象を持つ女性だ。職業は、デザイナー。自身のルーツであるアイヌの紋様を、現代的にアレンジして生活空間に取り入れる仕事が注目を集めている。赤いワンピースが似合うエキゾチックな風貌を持つ。右肩から左腰にかけて、父親の手による細かいアイヌ紋様が色鮮やかに刻まれている。6篇の短編の主人公はさまざまだが、容易に人に打ち明けたり頼ることのできない何かを抱えている。ミワとの関わりによって、彼ら自身の内面に変化が起きる。

 最初の主人公は、大学教授の滝沢だ。研究は高く評価され学者として成功しているものの、妻との離婚で傷ついたプライドは回復できていない。テレビ局の番組審議会で有名なデザイナーであるミワに出会い、凛々しく迷いのない言葉と、誇り高く強い生き方に惹かれていく。短い恋は、ある出来事と言うべきでなかったひとことで終了する。ミワの前には見えない壁が存在する。滝沢には、その壁を乗り越えることはできない。

 時代は、ミワが専門学校を卒業しデザイナーとして活動し始めた頃へと戻る。夢見ていたデザインの仕事を半ば諦めて夜のすすき野で働く千紗は、際立った才能と技術を持っていた同級生のミワに再会する。ある事情から、逃げるようにミワの工房に居候するようになり、親から受け継いだものと自分で身につけたものを融合させて「自分」を作ろうとするミワの覚悟を知る。

 学校でいじめられている弟を思い、ダム建設の反対運動をする父親に複雑な感情を抱いていた少女時代、デザイナーとして有名になってからの恋、生まれる前の出来事が描かれ、最後の短編では、ドキュメンタリー番組を制作するテレビ局員の視点で、札幌の工房から生まれ育った「谷」に戻り、大きな仕事を手がけるようになったミワの姿が描かれる。

 出自を背負い、強さと誇りを持って生きるのミワの姿に魅了されるような気持ちで読んでいたが、気がつくと登場人物たちと同じように、私自身も彼女の強い眼差しに晒されていた。彼女の前に立てるだけの「自分」を持たず、ただ目を伏せることしかできない私は、「自分の背中と向き合う」ということの意味を、赤城ミワという人に考えさせられている。これからも、きっと何度も思い返さずにいられない主人公だ。

https://news.nifty.com/article/item/neta/12116-3147062/


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<菅井友香>BS12豪州ケアンズの旅“後編” 先住民族の文化に触れ、ブーメランにも挑戦 雄大な自然に「涙出てきそう」

2024-06-25 | 先住民族関連

まんたんウェブ6/24(月) 14:36

6月24日放送の「NEXT TRIP ~菅井友香のオーストラリア・ケアンズ 後編~」の一場面

 アイドルグループ「櫻坂46」の元メンバー、菅井友香さんが、6月24日午後6時からBS12 トゥエルビで放送される番組「NEXT TRIP ~菅井友香のオーストラリア・ケアンズ 後編~」に出演する。前週に続き、菅井さんが“旅人”となり、オーストラリアの北東にある日本から一番近いオーストラリアの街・ケアンズを満喫する。

 菅井さんはケアンズでも人気のロープウェー「スカイレール」に朝一で乗り込み、ケアンズが誇る2大世界遺産の一つである最古の熱帯雨林を眼下に、空中散歩を楽しむ。

 また、ジャングルの奥地を探索したり、先住民族の文化であるアボリジナルの伝統的な狩猟道具であるブーメランにも挑戦。さらに絶滅危惧種のロックワラビーの餌付け体験など、オーストラリアの自然と文化に触れる。

 予告には雄大な自然を前に菅井さんが「涙出てきそうです。感動して」とコメントする姿も収められている。

 「NEXT TRIP」は、「落ち着いたら、どこへ旅行に行こうかな?」をテーマに、旅好きな人に「次の行き先」を案内する旅番組。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a1eabeeb907e5852ae93926b442e9d4b09052cf0


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環境NGO、SOMPO株主総会で米国リオ・グランデLNG事業の保険引受停止を要請~SOMPOは回答せず~

2024-06-25 | 先住民族関連

レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN) 2024年6月24日 21時31分

6月24日、SOMPOホールディングス株式会社(以下、SOMPO)の年次株主総会が開催されました。日本の環境NGOスタッフも株主として参加し、SOMPOの保険引受者としての関与が明らかになっており、現地から抗議の声が上がっているリオ・グランデLNG事業への同社の更なる保険契約更新の可能性の可否を質問したところ、SOMPOの経営陣からは、個別案件に関する回答は差し控えるとの趣旨の回答がありました。私たち環境NGOは、同社に対してリオ・グランデLNG事業を含む化石燃料事業への保険引受停止を求めています。

環境・持続社会」研究センター(JACSES)

Insure Our Future

国際環境NGO FoE Japan

メコン・ウォッチ

レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)

Oil Change International

気候ネットワーク

6月24日、SOMPOホールディングス株式会社(以下、SOMPO)の年次株主総会が開催されました。日本の環境NGOスタッフも株主として参加し、SOMPOの保険引受者としての関与が明らかになっており、現地から抗議の声が上がっているリオ・グランデLNG事業への同社の更なる保険契約更新の可能性の可否を質問したところ、SOMPOの経営陣からは、個別案件に関する回答は差し控えるとの趣旨の回答がありました。私たち環境NGOは、同社に対してリオ・グランデLNG事業を含む化石燃料事業への保険引受停止を求めています。

リオ・グランデLNG事業は、NextDecade社が主導する米国テキサス州におけるLNG(液化天然ガス)輸出ターミナル事業であり、SOMPOは同事業の保険を引き受けていることが判明しています(※1)。リオ・グランデLNG事業は、大量のCO2排出による気候変動の悪化や、現地の大気汚染、野生生物保護区への影響、先住民族の文化遺産の破壊等のリスクから、住民から抗議の声が上がっており、現地住民・環境NGO・現地自治体から、事業者が適切な環境影響調査を怠っているとして、度々訴訟を起こされてきました(※2)。また、6月18日、国内外の環境NGO28団体は、SOMPOのCEO奥村幹夫氏に対し、リオ・グランデLNG事業への保険引受停止等を求める要請書を連名で送付しています(※3)。

SOMPOは、石炭事業(発電及び炭鉱開発)への保険引受や、石炭を主業とする企業への保険引受を制限する方針を日本で初めて発表した企業であり、気候変動対策について日本における先駆的な方針を発表してきました。しかし、世界の大手保険会社と比較すると、石油・ガスの制限対象がオイルサンド及び北極圏監視評価プログラム(AMAP)のみで限定的である等、その取り組みは大きく遅れています。一方で、アリアンツ、ミュンヘン再保険、ハノーバー再保険等、欧州の大手保険会社間では、広範囲に及ぶ石油・ガス事業への保険引受を停止する取り組みが広がり始めています。

6月21日にSOMPOは、これまで保険引受の停止対象としてきた石炭主業企業の対象を拡大し、同じく引受停止対象であったエネルギー採掘活動の範囲を北極野生生物国家保護区(ANWR)から北極圏監視評価プログラム(AMAP)に拡大しました(※4)。しかし、後者についてSOMPOは「ノルウェー域内は除く」との注を設けています。Greenpeace Nordicの報告書によると、過去にSOMPOは、ノルウェー海域で複数の石油・ガス事業を行っているボル・エナジ社の保険を引き受けたことが判明しており(※5)、石油・ガス事業が盛んに行われているノルウェー海でのエネルギー採掘事業の保険を今後も引き受ける余地を残しています。

2021年に国際エネルギー機関(IEA)が発表した報告書「Net Zero by 2050, A Roadmap for the Global Energy Sector」は、2050年までにネットゼロを達成するためには、新規の化石燃料採掘事業は行うべきではないと指摘しています(※6)。

南テキサス環境正義ネットワークのベカ・イノホサは、「私たちのコミュニティ及びテキサス州カリゾ・コメクルド族は、リオ・グランデLNGと、私たちの地域のあらゆるLNG施設に反対する立場を明示してきました。これらの化石燃料事業は、汚染されていない環境、漁業、エビ業で生計を立てている私たちの生活を破壊するでしょう。SOMPOがリオ・グランデLNGに関与し続けることは、私たち有色人種や先住民族の低所得者層に対して、企業のそのような意向と汚染を強要することになりかねないため、SOMPOはリオ・グランデLNGから直ちに撤退しなければなりません。」と述べています。

レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)の気候変動・エネルギー シニアキャンペーナーであるルース・ブリーチは「SOMPOが気候変動への影響とリスクを深刻に考慮しているのであれば、化石燃料事業への保険引受及び支援を停止するべきです。SOMPOは、米国テキサス州南部で計画中のLNG輸出ターミナルである、リオ・グランデLNG事業の主要保険会社です。本事業は、未開発の海岸地帯に建設され、先住民族の聖地や湿地帯、漁業コミュニティにとって有害であり、温室効果ガスの排出を増加させます。SOMPOはリオ・グランデLNG事業への支援を今すぐにでも止めることができるはずです。」と述べています。

「環境・持続社会」研究センター(JACSES)の持続可能な開発と援助プログラムディレクターである田辺有輝は、「SOMPOの石油・ガスに関する方針は、停止対象が、オイルサンド及び北極圏監視評価プログラム(AMAP)でのエネルギー採掘活動と極めて限定的であり、今後も大量の温室効果ガスを排出する化石燃料事業に対して保険引受を行う余地を残しており、パリ協定1.5度目標に整合していません。SOMPOに対しては、リオ・グランデLNG事業を含む新規化石燃料事業への保険引受停止を強く要請します。」と述べています。

注:
※1:https://jacses.org/2329/
※2: リオ・グランデLNG事業の概要や問題点については、以下のファクトシートをご参照ください。
https://jacses.org/wp_jp/wp-content/uploads/2019/10/f3f4587241d5a547e73247c7eea46d96.pdf
※3:https://jacses.org/wp_jp/wp-content/uploads/2019/10/RGV_-Sompo-Letter-June-2024.pdf
※4:https://www.sompo-hd.com/csr/system/vision/
※5:https://www.greenpeace.org/static/planet4-norway-stateless/2023/05/29fbf8d4-ensuring-disaster-final-20220523-13-41.pdf
※6:International Energy Agency (IEA), (2021), 「Net Zero by 2050, A Roadmap for the Global Energy Sector」, p. 20,
https://iea.blob.core.windows.net/assets/0716bb9a-6138-4918-8023-cb24caa47794/NetZeroby2050-ARoadmapfortheGlobalEnergySector.pdf

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000076051.html


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第40回全国子供の日のピークはパプアで開催され、ジョコウィと何千人もの子供たちが出席する予定でした

2024-06-25 | 先住民族関連

VOI 24 Juni 2024, 14:34

生徒の親である母親は子供を学校に連れて行きます。(ドク。セトカブ)

ジャヤプラ - ジャヤプラリージェンシーの女性のエンパワーメントと子供の保護局(DP3A)は、インドネシア全土で約5,000〜7,000人の子供が出席し、2024年7月23日に第40回国家子供の日(HAN)のピークを迎えると述べました。

HANのピークは、パプア州ジャヤプラリージェンシーの東センタニ地区、カンプンハラパンにあるパプアバンキットスタジアムで開催されます。

月曜日、仙谷のジャヤプラ摂政DP3Aミリヤム・ユ・スミレナの代表は、彼の党は中央および地方委員会と6回の合同会議を開催したと述べた。

「ジャヤプラの摂政代理は、この実施が成功するように調整するよう私たち(DP3A)に直接指示しました」と彼は言いました。

彼は、中央委員会、この場合は先進インドネシア内閣時代の連帯行動機構(OASE KIM)のトリ・ススワティ議長から、3,000人の先住民族のパプアの子供たちが関与する巨大な伝統的なダンスがあるようにという要請があったと説明した。

「私たちはジャヤプラ市政府(Pemkot)と調整し、彼らが2,000人の子供を準備し、1,000人のジャヤプラリージェンシーの子供たちを準備できるようにしました」と彼は言いました。

彼は、第40回国家子供の日のお祝いのピークは、ジャヤプラリージェンシーの150人の子供、ジャヤプラ市の150人の子供、キーロムリージェンシーの50人の子供が参加する小さな警察パレードがあったと付け加えました。

「私たちはジャヤプラ地区教育事務所と調整し、SD-SMA / SMKをはじめとするすべての学校に、この活動を成功させるために子供たちを派遣するよう通知しました」と彼は言いました。

ジャヤプラ摂政政府(Pemkab)とジャヤプラ市政府は、2024年7月23日に第40回全国子供の日を成功させるために全国委員会を支援するための地方委員会になりました。

The English, Chinese, Japanese, Arabic, and French versions are automatically generated by the AI. So there may still be inaccuracies in translating, please always see Indonesian as our main language. (system supported by DigitalSiber.id)

https://voi.id/ja/news/392539


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【原子力資料情報室声明】核のごみの海外輸出は許されない

2024-06-25 | 先住民族関連

原子力資料情報室 2024/06/24

―日本の原子力研究開発で生じたウラン廃棄物が米ユタ州の先住民の聖地隣接地へ日本原子力研究開発機構(JAEA)は東濃地科学センターと人形峠環境技術センター内で保管してきた国内外産のウラン鉱石およびウランを吸着させたイオン交換樹脂等約136トンを米国唯一のウラン製錬施設であるホワイトメサ製錬所(ユタ州、Energy Fuels社)に輸出する計画を進めてきた。

 米国のGrand Canyon Trustが5月16日にホワイトメサ製錬所を空撮したところ、JAEAのコンテナらしきものが確認できたという。船荷証券を確認すると2024年1月16日に、この積み荷を運んだ貨物船がワシントン州エバレット港に到着していた。[i] JAEAはこの輸送についてこれまで発表を行っていない。

輸出されたウラン鉱石等は、日本のウラン鉱山開発関連の研究開発で出たもので、資源と称しているものの、日本国内では製錬の当てもなく、製錬後も99.5%以上は鉱滓としてホワイトメサ製錬所に保管されることになる。鉱石中に元々含まれていた放射能の約70%は鉱滓に残される[ii]。事実上の放射性廃棄物の海外輸出だ。JAEAの支出額は1億8900万円だった。なお、国立研究開発法人であるJAEAの資金源は国民の税金である。

 ホワイトメサ製錬所はアメリカ先住民の聖地ベアーズ・イヤーズ国定公園に隣接し、また近郊にはユートマウンテンユート先住民のホワイトメサ保留地がある。先住民は同製錬所による被害を訴え、強く反対してきた。

 JAEAは2005年にも人形峠で保管されてきた290㎥(約500トン)のウラン残土を同製錬所に搬出した。今回の輸送同様、資源と称していたものの、輸出されたウラン残土の平均ウラン含有量は0.03%U、含有ウラン量は150kgに過ぎない。結局、置き場に困った放射性物質を米国ホワイトメサ精錬所にお金を払って処分してもらったことになる。JAEAの支出額は6億6000万円だった。

  JAEAは当室が発出した公開質問状への回答で「海外製錬の実施にあたっては、日本国内の関係法令に則ることは勿論のこと、契約先の選定にあたっては、現地における環境社会配慮や法令遵守状況等も考慮したいと考えています」と回答している。だが、先住民への配慮を行った痕跡は見られない。日本の放射性廃棄物をすでに苦しんでいるアメリカ先住民に押し付けることは断じて許されない。JAEAの暴挙に当室は強く抗議する。以上

https://cnic.jp/51317


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【ノーザンテリトリー政府観光局】エアーズ・ロック・リゾート誕生40周年を記念し、新たな没入型体験ツアー、「サンライズ・ジャーニー」の提供を2024年8月1日より開始

2024-06-25 | 先住民族関連

ノーザンテリトリー政府観光局 2024年6月24日 17時22分

~砂漠をキャンバスに見立て、アナングの3名の女性アーティストたちによるアートワークの世界を光と音を用いたアニメーションで再現~ 

 ノーザンテリトリーを代表するトラベルデスティネーションで、世界複合遺産として知られるウルルの滞在拠点であるエアーズ・ロック・リゾートは、今年、誕生40周年を迎えました。これを記念し、同リゾートを運営・管理するボヤジーズ社は本年8月1日より、先住民であるアナングの文化にインスパイアされた新たな没入型体験ツアー「サンライズ・ジャーニー(https://www.ayersrockresort.com.au/experiences/sunrise-journeys)」の提供を開始します。

 この「サンライズ・ジャーニー」では、砂漠をキャンバスに見立て、最新のテクノロジー技術を駆使し、アナングの3名の女性アーティストたちによるアートの世界を光と音を用いたアニメーションでご覧いただけます。 

 ツアー参加者はウルルとカタ・ジュタのシルエットが姿を現す夜明け前にリゾートを出発し、朝日が昇り大地が赤く染まる頃、ウルルとカタ・ジュタを見下ろす、持続可能な方法で建設されたフローティング・プラットフォームに座り、眼下に広がる広大な砂漠に再現されるアートワークを鑑賞します。

 点描画によく見られるような先住民のアートが大地にゆるやかに姿を現し、アーティストたちの文化や国との深いつながりを表現した特別なアート作品をスピリチュアルな空気につつまれながらお愉しみいただけます。

 また、アート体験後にはオーストラリアのチャイ・ティーと共に、ローカルな食材をふんだんに使用したボリュームたっぷりの朝食をお召し上がりいただけます。さらに詳しいツアーの概要は以下のとおりです。

<サンライズ・ジャーニーについて>

● 料金:大人$125、子供$75

※4歳以下のお子様をお連れの場合は別途お問合せ願います。

● ツアーに含まれるもの

- ウルルとカタジュタを臨むサンライズ体験

- 光と音楽による砂漠に描かれる没入型アートワーク体験。

- アナングの伝統にインスパイアされたフレーバーとオーストラリアン・チャイ・ティーの朝食

- ホテルからの往復送迎

 約2時間半のこのツアーは、セリーナ・クリジャ(Selina Kulitja / Maruku Arts)、デニース・ブレイディ(Denise Brady / Kaltukatjara Art)、ヴァレリー・ブランビー(Valerie Brumby / Walkatjara Art)という3名の著名なアナング・アーティストと、アナング出身のミュージシャン兼作曲家のジェレミー・ウィスキー(Jeremy Whiskey)、そして、ハーバーブリッジやビビッド・シドニーなどの照明などを手がけるビジュアル体験の専門家であるクリエイターのマンディライツ(Mandylights)とのコラボレーションにより誕生しました。

 この多才なアーティストたちが共同制作した「Ngura Nganampa Wiṟu Mulapa」というタイトルの原画は、現在、エアーズ・ロック・リゾート内に位置するギャラリー・オブ・セントラル・オーストラリア(GoCA)に展示されています。

 「Ngura Nganampa Wiṟu Mulapa」とはアナングの言語であるピジャンジャジャラ語で「私たちの国は本当に美しい」を意味しており、アナング文化と国との深いつながりを1枚の絵に表現しています。

 「私たちはこの国と知識を世界と分かち合いたいという情熱に溢れています。太陽が昇るように、私たちは共に未来を創造することを楽しみにしています」(アーティスト、デニス・ブレイディ氏のコメント)

 なお、2時間半のサンライズ・ジャーニー体験は、2024年8月1日から毎日運行され、ツアー料金には朝食とオーストラリアン・チャイ・ティー、リゾートと会場間の往復バス送迎が含まれます。

 さらに詳しい情報はノーザンテリトリ政府観光局の公式ウェブサイト(https://northernterritory.com/jp/ja/tours/sunrise-journeys)よりご覧いただけます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000081971.html


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釧路湿原の大量メガソーラーに土地買取で対抗 原野商法で取得した土地「手放したい」人々も

2024-06-25 | アイヌ民族関連

東洋経済2024/06/24 9:30

釧路湿原(釧路町)に広がるソーラーパネル(写真提供:釧路自然保護協会)

日本最大のラムサール条約登録湿地、釧路湿原で太陽光発電施設の進出が続く。絶滅危惧種で天然記念物のタンチョウやキタサンショウウオが住む湿原の乾燥化に拍車がかかるとの懸念が高まる。

国、北海道、市町村、環境団体でつくる協議会は希少生物の生息地を避けるよう事業者に呼びかけ、釧路市は条例づくりに着手した。だが押し寄せる太陽光パネルの波に歯止めがかからない。そんななか、環境団体が土地の買い取りを進めている。

地元の環境団体や専門家が乱開発から守ってきた

「釧路湿原は、1972年に出版された田中角栄氏の『日本列島改造論』で開発候補地点とされ、将来のあるべき姿をめぐって地元で議論になった。海岸から6キロ以上離れた湿原地帯は守ろうということで合意し、国立公園を目指す運動に発展しました。環境省は背中を押され、1987年に国立公園が誕生。湿原を守りたいという地域の人たちの声が、今の太陽光発電を問題視する市民運動につながっています」

こう指摘するのは、元環境省自然環境局長でIUCN(国際自然保護連合)日本委員会会長の渡邉綱男さん(68歳)。原生的な自然が残る約2.6万ヘクタールの湿原を保全するため、地元の環境団体や専門家は熱心な活動を続けてきた。

その1つ、NPO法人・トラストサルン釧路は、市民が自然環境の保護などを目的に土地を購入し管理するトラスト運動に取り組み、これまでに59カ所、約607ヘクタールの土地を取得した。「湿原保護基金」への寄付を募り、土地を取得している。

サルンはアイヌ民族の言葉で湿原を意味する。釧路湿原が国立公園になった翌年の1988年に発足した。国立公園区域は湿原の中央部やわずかな丘陵地に限られる。

このため、国立公園区域外の周辺丘陵地や南部湿原を対象に買い取りを進めてきた。丘陵地は湿原に水を供給する水源地域であり、南部湿原は市街地拡大が心配されていた。

地道に続けてきた活動が、昨年あたりから脚光を浴びている。数年前から釧路湿原に増殖するメガソーラーを押しとどめる手段として注目されているのだ。

メガソーラーの建設予定地や適地を次々に取得

トラストサルン釧路が湿原の水源地域とともに土地の買い取りのターゲットにしてきたのは、南部の湿原地帯。開発が抑制されている市街化調整区域になっているが、太陽光発電施設が次々に作られている。建築基準法上の建物ではないため設置できるからだ。

南部湿原一帯には、環境省のレッドリストで絶滅危惧種のキタサンショウウオ、タンチョウ、猛禽類のチュウヒの生息が確認されている。キタサンショウウオは釧路市指定、タンチョウは国指定の天然記念物。チュウヒは激減しており、全国で「135つがい」(日本野鳥の会による推定繁殖つがい数)しかいない。

トラストサルン釧路はここで2023年9月、あわせて約13ヘクタールの2カ所の土地を購入した。「私たちNPOの活動を知った所有者の方が連絡をくださり、活動を理解して土地の取得交渉に応じてくださった。土地の取得後にわかったのですが、取得した土地はメガソーラーの建設予定地の一部だったようです」と黒澤信道理事長(67歳)は明かした。

この土地取得は、毎日新聞が2023年11月30日付で大きく報じた。記事によると、元の地権者は発電事業地として買い取りたいという話を持ち掛けられ、間に入った不動産業者と売買交渉を一任する書類を交わしたものの、期限を過ぎても進展がなかったことから、同NPOに連絡したという。

このケース以外にも、地権者からの連絡が増えている。黒澤理事長は「昨年1年間だけで、10件ありました。うち4件は買い取り、6件は寄贈を受けました。ほとんどが、原野商法が盛んなころに買った土地についての相談でした」と話す。

原野商法とは、1970年代後半~80年代に盛んだった「将来、高値で売れる」とのセールス文句で山林や原野を売り込む不動産ビジネスの方法。詐欺罪に問われたり、宅建業法の免許取り消しなどの行政処分を受けたりした事例も多かった。

黒澤理事長が「宅地ではなく原野なのに図面だけを見せて売ったのだろうか。あるいは、将来このような宅地になる、と説明して売ったのか」と首を傾げる例もある。トラストサルン釧路が2012年に取得した南部湿原の20ヘクタールの土地の近くには、インターネット上で入手できる地番図で見ると、道路用地のように見える線に沿って100坪(330㎡)程度の区画が区切られ、宅地のように見える場所がある。実際には道路も区画もなく、ただ湿原が続いているのだという。

自らの金で買い取りを行うキタサンショウウオの研究者

釧路市指定の天然記念物、キタサンショウウオは、体長が約11センチと小さく、湿原の中のごく狭い範囲で一生を過ごす。4年前、環境省のレッドリストで「準絶滅危惧種」から「絶滅危惧IB類」へと危険度が2ランク上がった。

NPO法人・環境把握推進ネットワークPEG理事長の照井滋晴さん(41歳)は、釧路教育大学在学中からキタサンショウウオの研究を続けてきた。釧路市文化財保護条例に基づく釧路市立博物館による生息状況の調査に協力。その結果は、照井さんら関係者を慌てさせた。

南部湿原のキタサンショウウオの生息適地と太陽光発電事業の予定地が重なり合っていることがわかったからだ。予定地は、資源エネルギー庁公表のFIT制度(再生可能エネルギー特別措置法に基づき有利な価格で再エネにより発電した電気を売れる制度)の認定情報をチェックすればわかる。

2023年12月、照井さんは南部湿原の土地2カ所、計4627㎡を購入した。「近くにメガソーラーの建設予定地があり、比較的まとまった大きさの土地だったので。所有者さんがさまざまな費用を払っても損をしない価格帯で、自分の金で購入しました」という。

この2カ所にキタサンショウウオが生息しているかどうか、まだ調査できていないが、「良い湿地が残っており、どのような生物が生息しているか調査を進めたい」と照井さんは考えている。

照井さんに、どうやって取得可能な土地を見つけたのか尋ねると、「不動産会社が出している情報を見ました」という。照井さんは同様の方法で2023年3月にもNPO法人の会計から2カ所の土地を購入し、2024年4月、トラストサルン釧路に寄贈している。

原野商法で取得した土地を手放したい、という地権者

不動産会社のハウスドゥ!釧路中央店(株式会社アースハウス)の店長、佐伯友哉さん(31歳)は、2年ほど前に入社し、不動産の仕事を始めるにあたってさまざまな人々に話を聞き回った。親戚の人を訪ねた時、経済価値のない原野を所有しているがどうにかしたい、という相談を受けた。

「価値がないことはわかっていましたが、売り出してみようと、ダメ元で売地として並べました。そうしたら、『ほかの不動産屋さんで断られたけど、扱ってもらえませんか』といった土地所有者からの連絡が入るようになりました」(佐伯さん)。通常、原野など経済価値の乏しい土地は扱わない不動産屋が多い。

原野商法の舞台の1つとなった釧路湿原。約40年前に土地を購入した人、あるいは土地を購入した親から相続した土地を手放したい、と思う人は多いようだ。照井さんが最近、取得した土地の元持ち主も、そのような人たちだった。

原野商法で湿原の土地を買った人たちのうち、「土地を手放したい」と思う人と、「固定資産税もかからないし、このまま推移を見たい」という人の割合はどのくらいなのだろうか。佐伯さんは、「いまは、半々ではないか」と見ている。

不要な土地だが、環境価値のある土地をどうするか

所有者不明土地や不要土地などの問題に詳しい東京財団の吉原祥子研究員によると、全国で「不要な土地を手放したい」という人は多い。

その“証拠”として吉原さんが挙げたのが、「相続土地国庫帰属制度」への相談件数の多さ。登記手続きが済んだ土地で、不要なものを国が引き取る制度で、2023年4月にスタートしたが、2024年3月までに相談件数が2万3000件を超えた。

国に土地を受け取ってもらうにはさまざまな要件があり、土地管理費を含む負担金を納めなければならない。実際に国が受け取ったのは2024年5月末時点で460件だが、高い関心を呼んでいる。

不要土地を抱える人たちは、身近な市町村にまず相談することが多い。トラストサルン釧路によると、2012年に取得した湿原の場合、所有者が最初に釧路市役所に電話をかけ、「市が買い取ったり、寄贈を受けたりはできないが、湿原の土地の買い取りをしている環境団体がある」と聞いて連絡してきたという。

なぜ市町村は不要土地を受け取らないのだろうか。「管理コストと管理責任が半永久的に続いていくからです。受け取るということは、行政目的があるから、受け取って管理責任を負担していくわけです。使い道のない土地をもらえば、火災、不法投棄、土砂災害が起きた時、管理責任を問われることになる。人もお金もないなかで、個人の財産にかかわることに積極的に首は突っ込まない」。吉原さんはこのように説明する。

しかし、中長期的には、土地の管理や利用を個人や財産を継いだ親族にまかせている現状を変えなくてはいけない。吉原さんをはじめ土地問題にかかわる人々はそう考える。吉原さんは「自然環境保全のために土地の買い取りを進める民間の団体と自治体が何らかの形で協力、連携して活動するなどの方法が有効ではないか」と指摘している。

釧路市には、2023年7月に施行された「自然と共生する太陽光発電施設の設置に関するガイドライン」がある。また、市と釧路湿原自然再生協議会(国、北海道、釧路市、釧路町など5市町村、民間団体、個人で構成)はそれぞれ、ホームページで希少生物の生息適地を明示し、そこへの設置を避けるよう発電事業者に呼びかけてきた。

しかし、市内の太陽光発電施設は2014年6月には96施設だったが、2023年12月には631施設と6.6倍に増えた。このうち出力1000kW以上のメガソーラーは22カ所。太陽光発電施設の進出に歯止めがかからない。市と市議会は現在、ガイドラインの条例への格上げを検討中だ。

https://toyokeizai.net/articles/-/764519


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