先住民族関連ニュース

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アマゾンワールド紹介 致道博物館山口吉彦コレクション展 「探検の地図」手に楽しむ展示会 8月18日まで

2024-06-29 | 先住民族関連

荘内日報2024年(令和6年) 6月29日(土)

 鶴岡市在住で文化人類学研究者の山口吉彦さん(82)が、南米・アマゾンの原住民らと交流しながら収集した資料で、アマゾンの自然や文化を紹介する企画展「山口吉彦コレクション 探検!アマゾンワールド」が、同市の致道博物館で開かれている。
 半世紀前の1970年代から長期間にわたって山口さんが現地で収集した約2万点に及ぶ資料の中から、爬虫類(はちゅうるい)や鳥類の剥製、昆虫の標本、先住民の儀礼に使われた仮面や羽根飾りなどの装束、狩猟道具や独特なデザインが施された生活用具など現在では入手できない貴重な資料を展示。8月18日(日)までの約2カ月間の会期中、展示替えを含め1000点近くが公開される予定。
 致道博物館では、75(昭和50)年の1回目以来、前回の2020年に次いで5回目の山口コレクション展。今回は「探検」を切り口に、山口さんの長男で一般社団法人アマゾン資料館(鶴岡市)代表理事の山口考彦(なすひこ)さん(48)を中心に市民ワークショップを行うなどして展示・紹介内容を練り上げた。A4判の「探検の地図」を手に、アマゾンの動物たちの生態や先住民の文化などに関する質問に答えてカードをもらうゲーム的な要素を取り入れ、子どもたちも楽しめる展示会となっている。
 熱帯雨林を流れるアマゾン川を模したコーナーには世界最大の淡水魚ピラルクーの剥製などがあり、鮮やかなオレンジ色の巨大なくちばしを持つ鳥のオオハシや世界最小の鳥のハチドリの剥製、青く輝く美しい羽を持つモルフォチョウやヘラクレスオオカブトムシなどの標本とともに、「神秘の森アマゾン」を疑似的に体験できる。
 考彦さんは「ゲーム性を持たせた探検をキーワードに子どもから大人まで楽しんでもらえる内容。先住民の生活や精神性、知恵を含めアマゾンの多様性に触れて学び、現代の共生社会を考えるきっかけにしてほしい」と話した。
探検談やアマゾン食体験 会期中に多彩なイベント
 会期中(8月18日まで)には、考彦さんと展示デザインの大屋満さんによるギャラリートーク(7月7日)、吉彦さんの探検談(同14日)、アマゾン食体験・キャッサバの加工と試食(同27日)、壊れた素材を芸術作品に蘇生するワークショップ(同28日)、アマゾン映像作家・岡村淳さんによるスペシャルトーク(8月11日)などが予定されている。

探検をキーワードにした致道博物館の「アマゾンワールド」の展示内容を紹介する山口考彦さん

http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2024:06:29


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市職員、戦いの「ハカ」で士気高揚 NZ出身ザビエルさんが指導 名張

2024-06-29 | 先住民族関連

You 2024年6月29日 

職員らにハカを指導するザビエルさん(左端)=名張市役所で】

 「カマテ!カマテ!キョオラ!キョオラ!」。三重県名張市は6月28日、ニュージーランド(NZ)の伝統の踊り「ハカ」を職員研修に初めて取り入れた。市役所大会議室で午後5時40分から開かれた研修には、産業部の職員を中心に約40人が参加。NZ文化を楽しみながら学んだ。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/DdQuJkpy8Yo)〉

 ハカはNZの先住民族・マオリの民族舞踊で、ラグビー代表チーム「オールブラックス」が試合前に披露し、士気を鼓舞することで有名だ。

 同市には5月、NZ出身のフルグリーナス・ザビエルさん(28)が国際交流員として着任。ザビエルさんはラグビーを3歳から大学まで続け、高校からはハカの指導などもしてきたという。

 着任式の際にも北川裕之市長に「ハカを教えることができる」とアピール。配属先の産業部の研修に合わせ、他の職員に伝授する機会がこの日、設けられた。

 ザビエルさんは研修会場の入り口で参加者を出迎え、高校時代に踊ったという「歓迎のハカ」を迫力満点で披露。雄たけびや腕を叩く音などが、夕暮れ時の市役所内に響いた。

 研修では自己紹介の後、ハカについて「結婚や葬式、誕生日のハカもある。表現したい強い感情がある時に行う」と説明。歌詞の発音や日本語訳、体の動かし方などをスクリーンに表示させながら、オールブラックスも披露する機会が多い戦いのハカ「カ・マテ」を一節ずつ繰り返しながら丁寧に伝えた。

 締めくくりに目を見開いて舌を突き出す動作は、ザビエルさんが一人ひとりと向かい合って指導。ほとんどの参加者が恥ずかしがることなくこなし、笑顔もこぼれた。

 研修に参加した北川市長は「ハカは強さと結束力を示すものと聞いている。これからぜひ発揮頂きたい」と職員に呼び掛けた。ザビエルさんは「皆さん上手にできていた。ハカの精神を仕事に生かしてほしい」と話した。

 オールブラックスが「カ・マテ」以外に披露する「カパ・オ・パンゴ」のように、新しいハカが生まれることもあるといい、ザビエルさんは任期中に「名張のハカ」を作る構想も抱いている。

https://www.iga-younet.co.jp/2024/06/29/92442/


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アイヌ木彫り工芸 藤戸竹喜の作品展 29日~白老・ウポポイ

2024-06-29 | アイヌ民族関連

NHK 06月28日 18時56分

アイヌの木彫り工芸の第一人者として活躍した藤戸竹喜の作品展が胆振の白老町にあるウポポイで29日から始まります。
藤戸竹喜はアイヌ民族と関わりが深い動物などを躍動的に表現した工芸作家で、札幌駅に設置されているアイヌの長老の像を制作するなど、アイヌの木彫り工芸の第一人者として知られ、2018年に亡くなるまで活躍しました。
29日から白老町のウポポイにある国立アイヌ民族博物館で藤戸の作品展が始まるのを前に、28日、展示の内容が報道関係者に公開されました。
会場では、初期から晩年までの91点の作品が紹介されていて、このうち、1964年につくられた「怒り熊」という作品は、クマが前足を振り上げて怒りの形相を見せているのが特徴で、表面を黒く塗らずに木目を見せる仕上げの先駆けとされています。
また、2004年の「親子熊」という作品は、座り込んだまま動かない子グマとそれを見つめる親グマの姿が印象的で、繊細なタッチで毛並みを表現しています。
展示を企画・監修した五十嵐聡美さんは、「作品は生命感にあふれていて、その中には流れるような物語性もある。訪れた人にはそういった世界観を体感してほしい」と話していました。
この作品展は、29日から8月25日まで開かれます。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240628/7000068047.html


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藤戸竹喜さん 木彫に生命感 アイヌ民族博物館 29日から作品展

2024-06-29 | アイヌ民族関連

武内敦貴

北海道新聞2024年6月28日 21:17(6月28日 21:34更新)

アイヌ民族の長老を等身大で表現した「イランカラプテ像」

 【白老】胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」内の国立アイヌ民族博物館で29日から、北海道を代表するアイヌ民族の木彫家、藤戸竹喜さん(1934~2018年)の創作活動を振り返る「生誕90年記念 藤戸竹喜の世界展」が開かれる。動物の彫刻や肖像彫刻など藤戸さんの作品91点などを紹介する。

 同館と北海道新聞社の主催。普段はJR札幌駅構内に設置され、アイヌ民族の長老を等身大で表現した「イランカラプテ像」やクマ、ラッコなどの彫刻を展示する。藤戸さんが集めたアイヌ民族のマキリ(小刀)などの資料も並ぶ。

 展示を企画監修した前道立近代美術館学芸部長の五十嵐聡美さんは「生命感あふれる作品を見てほしい」と話す。

 8月25日まで。7月8、15日、8月12日を除く月曜と7月16日休館。ウポポイ入場料とは別に観覧料(大人300円、高校生200円)が必要。中学生以下無料。問い合わせはウポポイ、電話0144・82・3914へ。

 ※「イランカラプテ像」の「プ」は小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1031317/


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札幌の中心に巨大な花のカーペットが登場 バラなど約6万5000本分の花びらでアイヌ文様などを表現 

2024-06-29 | アイヌ民族関連

HTB 6/28(金) 18:34配信

28日、市内で初の真夏日となった札幌。晴天の中、市内中心部に巨大な花のカーペットが登場しました。

札幌市の中心部に現れた色鮮やかな花びらのカーペット。

28日から始まった「サッポロフラワーカーペット2024」のメイン会場となる北3条広場には、今回10回目の開催を記念して、縦30メートル、横7・5メートルの巨大なアニバーサリーカーペットが作られました。

道内産を中心としたバラやカーネーションなどおよそ6万5000本分の花びらが使用され、アイヌ文様もあしらわれています。

カーペットをデザインした鈴木不二絵さん:「今回のデザインのテーマはつなぐみらいへ。花たちのカラフルな色合いが、私にとっても新しい発見になった。そういった部分も皆さんに楽しんでほしい」。

「サッポロフラワーカーペット2024」は、北3条広場のほか、JRタワーやチカホなどあわせて7会場で30日まで行われています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9e04743791eb2a74687bc37a7f99e86c2fc890ea

 


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フラワーカーペット満開 アカプラ主会場、札幌7カ所で開幕

2024-06-29 | アイヌ民族関連

吉川幸佑 会員限定記事

北海道新聞2024年6月28日 19:58(6月28日 21:25更新)

札幌市中央区で開幕した「サッポロフラワーカーペット2024」(岩崎勝撮影)

 バラの花びらなどを地面に敷き詰め模様を描く「サッポロフラワーカーペット2024」(実行委主催)が28日、札幌市中央区の北3条広場「アカプラ」を主会場に始まった。

 開催は10回目。カーペットは、過去最大の全長30メートル、幅7・5メートルで、市民ボランティアら約550人が作製した。赤やピンク、黄色の花びらを組み合わせ、花鳥風月やアイヌ文様を表現した。

・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1031268/

 


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本間氏が本社を提訴 「記事で名誉を毀損」

2024-06-29 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年6月28日 4:00

 アイヌ民族の女性が人権侵犯の被害を申し出たと報じた記事で、名誉を毀損(きそん)されたとして、政治団体「新党くにもり」元代表の本間奈々氏が、北海道新聞社と朝日新聞社に対し、慰謝料など計660万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。

 女性は3月、東京都内で記者会見し、本間氏が交流サイト(SNS)のX(旧ツイッター)に行った差別的な投稿により、人権侵犯の被害を受けたとして札幌法務局に申告し、受理されたことを公表。北海道新聞社はニュースサイト「北海道新聞デジタル」や新聞紙面で女性の主張や本間氏のコメントを報じた。朝日新聞も同様の報道を行った。

 提訴は5月29日付。訴状によると、本間氏は両社の記事が女性の言い分に偏っており、「人権侵犯をしたとの印象を読者に意図的に与えた」などと主張。社会的評価が著しく低下したと訴えている。

・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1030854/


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「胆振地域のアイヌ文化を体験!写真撮影イベント開催!」

2024-06-29 | アイヌ民族関連

北海道2024年6月28日 16時40分

北海道胆振総合振興局では、ウポポイ(民族共生象徴空間)開業4周年を記念して、フォトラリー「いぶりのイコロ」を実施します!

○撮影スポット

 撮影の対象を次の4つに区分しています。

・区分1:ウポポイ

・区分2:ウポポイ内で開催するイベント

・区分3:ウポポイ以外のアイヌ文化関連施設

・区分4:ウポポイ以外で開催するイベント

 上記対象の写真を撮り、画像をフォトラリー専用の応募フォームから応募してください。

 各区分1カ所につき1ポイント、最大4ポイントで、1ポイントから応募することができます!
(例:区分2:2カ所撮影=1ポイント、

区分4:1カ所撮影=1ポイント 計2ポイント)

 ご参加いただいた方の中から抽選で、胆振地域のアイヌ文化の魅力がたくさん詰まった景品をプレゼントします! ぜひこの機会に、胆振地域のアイヌ文化の多彩な魅力を再発見してみましょう! 

※景品、撮影の対象や応募フォームについては、下記リンク(胆振総合振興局保健環境部環境生活課ホームページ)からご確認ください。

○実施期間

令和6年(2024年)7月1日(月) ~ 9月30日(月)まで

※応募期限は、令和6年(2024年)10月7日(月)まで

○応募に係る注意事項

  • 応募の際は、必ずメールアドレスを記載してください。
    メールアドレスを記載していない応募は無効とさせていただきます。
  • 以下の事項に当てはまる場合、応募は無効とさせていただきます。
    ・実施期間外で撮影した場合
    ・応募者本人が撮影していないフリー素材等を使用している場合
    ・公序良俗に反するもの、その他法令に違反するとみなされる場合
    ・大幅な加工処理が行われている場合
    ・著作権や肖像権などの第三者の権利を侵害する写真及び恐れがある場合
  • 未成年の方は保護者の同意を得たうえでご応募ください。
  • 写真の著作権は応募者に帰属しますが、使用権は主催者に帰属し、胆振総合振興局公式SNSやホームページ等に使用する場合があります。
    写真の利用に際しては、サイズ変更やトリミングなどの加工が行われる場合があります。
  • その他注意事項は、ホームページに掲載の実施要領・関連施設・イベント等一覧をご確認ください。

○お問い合わせ先

胆振総合振興局 保健環境部 環境生活課

〒051-8558 室蘭市海岸町1丁目4番1号むろらん広域センタービル

TEL : 0143-24-0780 

FAX : 0143-22-5170

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000416.000088209.html


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半世紀前にアイヌの風習を記録 英語版1967年2月号より

2024-06-29 | アイヌ民族関連

ナショナルジオグラフィック2024.06.28

ナショナル ジオグラフィック英語版1967年2月号より(写真:EIJI MIYAZAWA)

[画像のクリックで拡大表示]

 馬と一緒に写っているのは、アイヌの女性と、彼女の2歳の孫娘。孫の父親はアイヌだが、母親は和人(アイヌ以外の日本人)だ。「和人と結婚するアイヌの人々が増え、世代間の隔たりが広がっている」と、1967(昭和42)年2月号の特集「消えゆくアイヌ」は伝えている。

 特集の筆者は、修道女で人類学者のメアリー・イネズ・ヒルガー。もともと北米や南米の先住民に関する調査をしていたヒルガーは1965年、70代でナショナル ジオグラフィック協会の支援を受け、北海道苫小牧市を拠点に平取町の二風谷(にぶたに)などを訪れ、8カ月かけてアイヌの風習を記録した。その成果は同特集のほか、1冊の本としても出版された。

 アイヌの人々は米国から自分たちの伝統を記録しに来たヒルガーを歓迎し、普段は部外者に見せないという神聖な治療の儀式も見せてくれた。あと1世代か2世代のうちに、この儀式が忘れ去られてしまうという懸念もあったからだ。

 女性が口の周りに入れている伝統の入れ墨についても、ヒルガーは意見を聞いた。ある女性は「17歳のときに嫌々入れられたけれど、今はよかったと思っている。入れてすぐに夫が見つかったから」と話した。しかし別の女性は、ほかの子が施術中に血を流して激痛に苦しんでいる姿を見て、入れ墨を断固拒否したという。「それでも夫は見つかりましたよ」

この記事はナショナル ジオグラフィック日本版2024年7月号に掲載されたものです。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/19/121300002/061300082/


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知里幸恵ゆかりの施設訪問 マンロー博士の孫アイリーンさん  登別

2024-06-29 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024.06.28

登別市登別本町の「知里幸恵 銀のしずく記念館」に27日、病に苦しむアイヌの人々の窮状を医療奉仕で救ったスコットランド人医師ニール・ゴードン・マンロー博士(1863―1942年)の孫アイリーン・マンローさん(64)が、ドイツの都市リューベックから初めて訪れた。同館を運営するNPO法人知里森舎の松本徹理事長(70)の案内で、アイヌ神謡などに関する展示資料に触れた。

松本理事長の案内で館内を見学するアイリーンさん(右)

 マンロー博士は、結核や栄養失調に苦しむ先住民の窮状に胸を痛め、1932年に長野県軽井沢町から平取町二風谷に移り住んで医療奉仕をした。考古学者、人類学者でもあり、アイヌ文化に興味を持ち、民具や工芸品を収集して研究にいそしんだ。

 アイリーンさんにとっては父方の祖父に当たり、19日に13年ぶりに来日した。23日に平取町で開かれた第20回「マンロー先生をしのぶ会」に出席し、同町の旧マンロー邸を訪問するためで、同町に24日まで滞在。その後、博士の足跡が残る釧路市などを巡った。

 同記念館は「アイヌ神謡集」の著者で同市出身の知里幸恵(1903―22年)の生涯、業績を伝える施設。ただ1人の孫として祖父が関心を寄せた文化に少しでも触れたいと、平取町の学芸員やマンロー先生をしのぶ会の貝澤耕一運営委員長(78)ら4人と来館した。

 知里幸恵は1922年7月12日付の自身の日記に、アイヌとして生きることに喜びと誇りを持っているという「アイヌ宣言」を残しており、アイリーンさんは数々の資料に触れ、早世しながらも力強く生きた彼女の人生に「とても心が動かされた」と語った。

 アイリーンさんは28日に帰国の途に就くという。

https://hokkaido-nl.jp/article/34468


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【UFC303】展望 ポアタン×イリーの超常現象世界戦。先住民族×侍、非科学的要素の効果は??!!

2024-06-29 | 先住民族関連

MMAPLANET 2024.06.28

29日(土・現地時間)、ラスベガス近郊パラダイスのTモバイルアリーナにて、UFC 303大会が行われる。メインイベントは現王者アレックス・ポアタン・ペレイラに元王者イリー・プロハースカが挑むライトヘビー級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

もともと本大会のメインには、3年ぶりの復帰となるコナー・マクレガーとマイケル・チャンドラーのレジェンド戦が予定されていた。しかしマクレガーの負傷により延期が決定。大会僅か16日前である今月13日、このタイトル戦が急遽発表された。

ポアタンことペレイラは、昨年11月のUFC 295にて前王者プロハースカとライトヘビー級王座決定戦に臨み、2RTKO勝利。キック団体GloryとUFCの両方で世界二階級制覇の偉業を達成した。さらに今年4月の記念大会UFC 300のメインイベントでは、前王者ジャマール・ヒルと初防衛戦を行い、試合前に右足の小指を骨折して主武器の右カーフが使えない状況下にもかかわらず、瞬時に距離を詰めて必殺の左フック一閃。目を剥いて倒れたヒルに追撃を浴びせて仕留めて見せた

ニックネームのポアタンは、南米の先住民語であるトゥピ語で「石の如き手」を意味するという。その名に相応しい凄まじき威力の拳で観客を魅了する、現在のUFC最大の(つまり現在MMA界最大の)スーパースターだ。

対するBJP(こちらはBomby jak pičaの略だそうで、UFC.comによると「爆弾をぶっ放せ」的な意味らしい)ことプロハースカは、日本のRIZINにおける活躍でもお馴染みの選手。UFC転出後3連勝を飾りライトヘビー級王座に輝くも、肩の負傷により王座返上を余儀なくされた。復帰して臨んだ11月のポアタンとの王座決定戦には敗れてしまったが、上述のUFC 300のプレリムのメインにてランキング5位のアレクサンダー・ラキッチと対戦。いつものように被弾上等で前進し攻撃を仕掛け続け、初回は失ったものの2Rに強烈な右をヒットさせるや、強引に嵐に巻き込むが如きラッシュをかけて薙ぎ倒し、TKO勝利を収めている。

大会後プロハースカはポアタンへの挑戦の意志を表明し、王者も次の防衛戦はプロハースカとの再戦になるだろうと語った。両者ともに8月の対戦を念頭に置いていたようだが、マクレガーの負傷欠場により事態が急展開。ともに前戦から僅か2ヶ月半ほどでの再登場となった。

もっともプロハースカは先月の段階で「もしUFC 303でタイトル戦が組まれるのなら喜んで」と発言しており、急遽のオファーを受けることに迷いはなかった模様だ。侍の哲学に傾倒する彼らしく「ウォリアーにとって大切なのは、自分の周りに起きる物事や状況の変化にその場で対応することだ。今回のようなショートノーティスの試合は、まさにそれだよ」と、むしろこの展開を歓迎している。

一方のポアタンも、豪州でのプロモーションツアー中だったにもかかわらずオファーを快諾。移動中の車中にて、マネジャーから諸条件の確認の連絡を受けた際「Chama or no Chama!(やるかやらないかだ!)」と笑顔で試合を受けるシーンを自ら動画でアップしている。

ちなみに「Chama(シャーマ)」というのはポルトガル語で「炎」を意味するポアタン愛用のキャッチフレーズだ。

「もともと彼と戦うつもりだったし、この豪州アでのツアー中も毎日トレーニングをしていた。僕はもうすぐ37歳になり、いつまで戦えるかは分からない。こういう機会を逃す選択肢はないよ」と、団体側から見るとこの上なく有り難いメンタリティを持つ王者はさらに

「ずっと世界中で試合してきた。1カ月で2回中国に行ったこともある。1度目は取材等をこなし、2度目は試合に向けての減量中に3度もトランジットを重ねて中国入りして試合した。僕の心は強い。今回の減量も問題ない。これから10キロ減らすだけだ、試合まで15日あれば十分食事で調整できるさ」と語っている。

Gloryにてキック世界王者として君臨するだけでなくKunlun FightやGlory of Heroes等で中国、欧州で&北米を転戦した経験は、この男に桁外れの破壊力を秘めた石の拳だけでなく、常人には測り知れない鉄の精神力をもたらしているようだ。ちなみにプロハースカもそんなポアタンのことを「彼流のウォリアーの道を生きている、真の戦士だ」と評価している。

と同時に、ポアタンが出自である先住民族パタシャオ族の儀礼に参加したり、その民族衣装やフェイスペイントを纏って会見に参加することを受けて「彼はいつも地元のシャーマンからスピリチュアルな力を得ているね。おそらくそれなしでは戦えないのだろう。私もスピリチュアルな力の存在は信じているけど、ああいう『魔術』は使わず、人間のピュアなパフォーマンスを信じているんだ」ときわめてユニークな見解を披露している。

そんなプロハースカも最近、光を遮断した場所に数日間食事も摂らずに籠り自らの魂と向き合う試みを敢行し、また前戦の前夜には会場の前に一人で佇み、場の力を吸収しようとする姿が目撃されている。現代MMAの最先端で極限の強さを競う選手たちが、科学的合理性とは一線を画した方法で精神的追求を行っている事実は興味深い。

ちなみにポアタンのように祖先の魂に触れて力を得ることの効用は、宿命のライバルのイズラエル・アデサニャも認めている。ポアタンに敗れてミドル級タイトルを失ったアデサニャは、再戦の前にポアタンに倣って自分も祖先の文化に立ち返る必要があると考え、幻覚剤のシロサイビン(マジック・マッシュルームをマイクロドーズ(微量使用)することで自己探求の旅を試み──。

「彼(ポアタン)はいつもそうやって力を得ている。俺もそこからインスピレーションを受けた。自分の祖先に触れ、自分は何者かを見つけなければと思ってね。その経験(=マイクロドーズによる自己探求の旅)は本当にあの(リベンジを達成した)試合で役に立ったよ」と語っている。

閑話休題。

チェコ出身のプロハースカが日本の侍文化を独自の形で吸収し、ポアタンは南米先住民族の伝統への回帰を通して精神的・霊的な力を求める。こうした精神世界における世界規模の過去と現在の交錯もまた、21世紀のグローバルスポーツとしてのMMAの一側面だ。

さて、あまり間を置かずに再戦となるこの試合だが、きわめて対照的な戦いで観る者を魅了する両雄による頂上決戦なだけに、興味は尽きない。むしろ前回の試合を経て見所が深まっていると言える。

プロハースカの最大の特徴は、その変則的にして超攻撃的な戦闘スタイルだ。軽やかにステップを踏み、スイッチを繰り返してはフリッカージャブ、アッパー、オーバーハンド、前蹴り、縦肘、飛び膝等を奔放に放ってゆく姿は、侍文化に傾倒する本人が大切にする「常に現在に住まう(always live in the present moment)」という言葉を具現化しているかのようだ。

何より型破りなのは、対戦相手全てが一撃必殺の攻撃力を持つUFCライトヘビー級トップ戦線にて、両腕を下げアゴを上げた姿勢で躊躇なく危険な距離に踏み込んで攻撃を仕掛けてゆくことだ。実際UFC転出以降の5試合全てにおいて、プロハースカは自分から強引に距離を詰めていき、結果相手の強烈なカウンターを何度も顔面に被弾している。

それでも持ち前の目の良さと打たれ強さで持ち堪えては前に出続け、最後は強打の嵐に相手を巻き込んでしまうという常識外れの戦い方で、UFC参戦後僅か3戦にして世界に頂点に立った。試合は常にエキサイティングなものとなり、ほぼ毎回何らかの形でボーナスを獲得している。たどたどしい英語で生真面目に侍の精神性を強調する、ユニークな個性と髪型もファンの好感を呼ぶビッグスターだ。

そんな破天荒な戦い方が仇となってしまったのが、前回11月のポアタン戦だ。2Rに強烈な右を当てることに成功したプロハースカだが、下がったポアタンを追いかけて距離を詰めていったところで、カウンターの左右フックを被弾してしまう。膝から崩れ落ちたところに肘を連打で落とされ、万事休す。

他の相手には驚くべき耐久力を発揮したプロハースカの強靭なアゴだが、至近距離でも恐るべき破壊力を発揮するポアタンの拳と肘を耐えられるはずもなかった。お互いのパンチが当たる距離のことを英語で「イン・ザ・ポケット」と呼ぶが、高い精度と桁外れの威力を兼ね備えた拳を持つポアタンと戦う者にとって、そこは誇張なしに「世界一危険なポケット」と化す。

そこで今回の再戦の鍵は、プロハースカがいかに前回の教訓を踏まえ、ポアタンとの間の危険極まりないポケットに切り込んでゆくかとなるだろう。

実際プロハースカは11月の前戦にて、ポアタンの拳を掻い潜って有効な攻撃を仕掛ける場面を幾度か作っている。一つ目は1R中盤に奪ったテイクダウンだ。組みと打撃を織り交ぜたフェイントを駆使するプロハースカは、ポアタンの右ストレートをかわしざま見事なタイミングで懐に入り、片足を抱えることに成功。やがてテイクダウンを奪いラウンドを先取してみせた。

もう一つの場面は2Rに見られた。ギアを上げたプロハースカは、体を振りながら前に出てポアタンを下がらせ、さらに距離を詰めると見せかけてカウンターの左右フックを誘い出し、目の前で空振りさせることに成功。次の瞬間得意の右オーバーハンドをクリーンヒットさせたのだった。

前進しながらも冷静に相手のカウンターを見切る動き自体は、プロハースカがいつも使っているものだ。が、ポアタン戦で見せたそれは今までで最も見事で、本人が憧れる古(いにしえ)の剣豪の如き、とさえ言えるものだった。

臨機応変にして変幻自在の動きを持つプロハースカ。今回はMMAのいかなる要素を組み合わせて「世界一危険なポケット」に侵入そして突破し、ポアタン最大の課題である寝技の領域に試合を持ち込むのか。

それともさらに洗練された見切りを駆使し、ポケットの境界スレスレの位置に留まり「後の先」を取りにゆくのか。最高度にスリリングな攻防となるに違いない。

さらに付け加えるべきは──ポアタンと戦う者にとって、ポケットの外にいさえすれば安全などということは全くないということだ。強烈な左フックを始め、KOパワーを秘めたパンチ力は当然として、ポアタンにはもう一つの主武器がある。それが、パンチを警戒する相手への右カーフキックだ。恐るべき左拳から遠ざかりたい対戦相手が動いた瞬間、逆側からノーモーションでこれが飛んでくるのだから防ぐのは困難だ。

そしてその破壊力がまた尋常ではない。実際11月の試合の初回、プロハースカはオーソに構えるたびに前足に強烈なカーフを被弾し、派手にバランスを崩されている。2Rに強引に攻め込み返り討ちに遭った遠因が、初回に足を壊されかけたことで勝負を急いでしまったことにあるという見方もできるだろう。

危険な拳の射程距離に容易に近づくことすら許さない、まるで城門への接近を試みる敵に向かって放たれる強力な矢の如きポアタンのカーフキック。今回もプロハースカは、前回同様の大きな犠牲を払っての強行突破を試みるのか、それとも新たな対処法を用意しているのかもまた見どころだ。

ネット上の真のMMAファンを自認する皮肉屋たちからは「コナー、怪我してくれてありがとう! おかげで僕らはこんな最高のカードをすぐにまた観ることができるよ!!」などという声まで少なからず聞こえてくるこの再戦。生命活動のほぼ全てを戦いに注ぎ込む真のウォリアー2 人による戦いが、一瞬たりとも目が離せないものとなることは間違いない。

■視聴方法(予定)
6 月30日(日)
午前7時00分~ UFC Fight Pass
午前6時30分~ U-NEXT

https://mmaplanet.jp/174157#google_vignette


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「イッカク猟の文化は消えようとしています」、捕獲枠に翻弄されるグリーンランド先住民

2024-06-29 | 先住民族関連

ナショナルジオグラフィック6/28(金) 11:32

猟師のキャンプ地近くで、氷の上に引き揚げられるイッカク。この後、切り分けられて、銛で仕留めた猟師が最も多くの分け前を得るように分配される。(PHOTOGRAPH BY KILIII YUYAN)

 フィヨルド周辺の村々に、約700人のイヌフイットが暮らしている。

 イヌクトゥン語を話すイヌフイットは自分たちのことを、カラーリット語を話すグリーンランド先住民の多数派であるイヌイットとは文化的に異なる集団と見なしている。言語、歴史、文化の違いがあるにもかかわらず、デンマーク政府もグリーンランド自治政府も、イヌフイットを独自の先住民族とは認めていない。

【動画】イッカクは牙で叩いて魚を捕る

 カーナークがイヌフイットの定住地になったのは1953年のこと。当時グリーンランドを植民地にしていたデンマーク政府が、100キロ以上南にあった伝統的な集落ウマナックに米軍基地を建設するため、そこで暮らしていたイヌフイットをカーナークに移住させたのだ。

 この強制移住により、イヌフイットは伝統的な狩猟域の一部から締め出されたが、カーナークにも地の利はあった。ここのフィヨルドには春から夏にかけて、多くの地元民が「キラルッカト」と呼ぶイッカクがひしめくのだ。

 だが、「イッカク猟の文化は消えようとしています……捕獲枠のせいで」と話すのは、カーナークの猟師で音楽家のアレカツィアク・ピアリだ。

「彼らはろくに知りもしない動物の頭数を調べようとしている」

 2017年以降、国際自然保護連合(IUCN)はイッカクを絶滅の危険性が低い「低危険種」に分類している。グリーンランド自治政府は2006年からイッカクの牙の輸出を禁止してきたが、自治領内ではマッタク(イッカクの皮とその下の脂肪層)と牙の取引は許可されてきた。自治政府の漁業狩猟省は、特定の地域で狩猟を職業にしている人が年間に捕獲できるイッカクの頭数の上限を定めている。

 同省は、グリーンランド自然資源研究所の推定する個体数に基づき、カナダとグリーンランドがイッカクとシロイルカを共同で保護・管理するために設けた委員会(JCNB)が科学調査に基づいて推奨する捕獲数を目安にしつつ、グリーンランドの漁業・狩猟従事者組合(KNAPK)の組合員の要望にも配慮して、年間の捕獲枠を設定している。

 自然資源研究所が2007年と19年の航空調査を基に出した最新の推定では、イングルフィールド湾にいるイッカクの数は2000~6000頭だ。JCNBは2024年の捕獲枠を前年の84頭からおよそ50頭に減らすよう推奨したが、漁業狩猟省は84頭に据え置いた。

 多くの猟師は、個体数の推定プロセスから除外されていると感じ、研究所が出す数字を信用していない。「彼らはろくに知りもしない動物の頭数を調べようとしているんです」と、この地域で65年の人生の大半を猟師として暮らしてきたイエンス・ダニエルセンは通訳を介して話した。自治政府は捕獲枠を増やすか、完全に撤廃すべきだと主張する猟師もいる。イヌフイットは自分たちの土地を自分たちの手で管理したいのだ。

「私たちは獲物となる動物と1年中暮らしています」とイヌフイットのキッラク・クリスチャンセンは言う。「生物学者は個体数を調べたいなら、猟師を訪ねてじっくり付き合い、猟師から学ぶべきです」

科学者と猟師の知識が同じ重みをもつように

 最近では、イヌフイットの知識が以前より評価されるようにもなった。2023年にはグリーンランドの狩猟に関する法律が改正され、研究所が実施する個体数の評価に猟師の専門知識と観察結果を取り入れることが義務づけられた。決定の過程で科学者と猟師の知識が同じ重みをもつようになったと、グリーンランド漁業狩猟省のアマリー・A・イエッセンは話す。

「猟師は特定水域でのイッカクの分布や、イッカクが来る時期と去る時期、氷の状態が狩猟に与える影響といった情報を提供してくれるでしょう」。新たに生まれた子を何頭見たかも教えてくれるだろうと、イエッセンは付け加えた。

 グリーンランドとカナダは2023年、北極海の開けた水域を共同で管理・保全する趣意書に署名した。これにより、イヌフイットは先祖代々の猟場の管理で、これまでよりも大きな権限を与えられるだろう。ひょっとしたら、カナダのエルズミア島にあった彼らの猟場の管理にも参画できるかもしれない。

※ナショナル ジオグラフィック日本版7月号「海からの贈り物、グリーンランド」より抜粋。

文=グレブ・レイゴロデツキー(生態学者)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2ccb0b1c35638c76c3019519d99405ade2cee9cf


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映画「セトラーズ」 チリ原住民の抑圧の要約、KlikFilmで放映

2024-06-29 | 先住民族関連

VOI 28 Juni 2024, 05:24 

ジャカルタ=セトラーズは、2024年6月からKlikFilmで公式に視聴できます。チリの映画「セトラーズ」または「ロス・コロノス」は、オスカー2024の国際長編映画にノミネートされる公式提出として提出されました。

指名に失敗したにもかかわらず、関心地帯のようなセトラーズは、ジェノサイドの悲劇をこれ以上繰り返さないように人間を説得するという共通の問題と議題を持っています。

1800年代後半から1900年代初頭を舞台にした映画『セトラーズ』(移民)の物語は、風の強い無限の土地が広がるという外観で幕を開けます。カメラの焦点は、スペイン出身の実業家、ホセ・メネンデスの残酷なワイヤーフェンスで、土地で働く人々のグループをゆっくりと覆いました。彼らの自然開発アジェンダを実行するために、ヨーロッパの侵略者は先住民族を取り除くために残忍な方法をとった。これは後にフェリペ・ガベス・ハーブルがこの最新の作品で説明したものです。

メネンデスは傭兵のマクレーナン、ビル、サンデスに、彼らのビジネスを妨げないように先住民族を狩るように言った。途中、彼らは他のヨーロッパのビジネスマンが支配する仲間の傭兵に会いました。この狩りの間、この映画には不快な力のシーンがあります。マクレーナンとビルは楽しんでいるようで、サンデスは2人の友人の凶悪な扱いを嫌っている。

数年後、チリ政府はヨーロッパ人移民と先住民族が互いに交流できるように、新しい規則を制定し始めました。その時、ナイロは証言をするように頼まれました。彼の証言では、傭兵によって犯された残虐行為が詳細に明らかになりました。

しかし、行動、時間の緊急性、暴力に焦点を当てた戦争映画とは異なり、セトラーズは詩的なスタイルでいっぱいです。ペースが遅く、主人公は熟考し沈黙する時間がたくさんあるようです。比較すると、セトラーズは興味のゾーンと類似点があります。恐怖は必ずしもグラフィック要素に依存しているわけではなく、見事なオーディオディオの詳細と対話の鋭さから構築できます。

The English, Chinese, Japanese, Arabic, and French versions are automatically generated by the AI. So there may still be inaccuracies in translating, please always see Indonesian as our main language. (system supported by DigitalSiber.id)

https://voi.id/ja/lifestyle/393699#google_vignette


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アメリカの“核”を担い続けた町の姿 ~映画で見つめる世界のいま

2024-06-29 | 先住民族関連

NHK2024年6月28日(金)午後4:04

「映画で見つめる世界のいま」では、国際政治学者で、順天堂大学特任教授の藤原帰一さんに注目の映画とその背景にある“世界のいま”をお話しいただいています。今回は、冷戦末期まで核兵器の生産に関わり続けたアメリカの町を追ったドキュメンタリー映画です。

(「キャッチ!世界のトップニュース」で2024年6月26日に放送した内容です)

・長崎に投下された原爆のプルトニウム製造・抽出が行われた町

藤原さん: アメリカが核兵器を開発したマンハッタン計画は、ニューメキシコ州のロスアラモスが中心ですが、アメリカの各地で展開されました。その中で長崎に投下された原爆のプルトニウム製造・抽出を行ったのが、ワシントン州東南のハンフォードというところです。この映画は、「ハンフォード・プロジェクト」に関わる人々が住んだ町、リッチランドのドキュメンタリーです。  

藤原さん: 核兵器を開発した部隊の多くは、ロスアラモスもそうですが、テネシー州オークリッジ、そしてこの映画で取り上げるコロラド川に面したハンフォード。どれも人口が少ないところです。ただ、住んでいる人はいて、アメリカ先住民が多く住んでいました。

ロスアラモスもですが、ハンフォードとリッチランドにも、ワナパムなどアメリカ先住民の諸族が居住していました。この人たちはマンハッタン計画のために土地を取り上げられ、生活基盤も信仰のよりどころも壊されてしまいます。マンハッタン計画は、先住民の排除によって可能となった計画でした。

藤原さん: そして、第二次世界大戦と米ソ冷戦の時代には、プルトニウムの製造抽出の拠点であったハンフォードとリッチランドは、その負の遺産ともいうべき“放射能に汚染された地域”になってしまいました。その姿をご覧ください。

 ~あらすじ~

映画の舞台のリッチランド。

町には今も、いたるところに、原子爆弾を象徴するキノコ雲のマークがあります。

地元、リッチランド高校のアメリカンフットボールチーム。

 ユニフォームには、キノコ雲の校章が。

 チームは「ボマーズ(爆撃機)」という愛称で呼ばれています。

映画では、かつて核施設で働いていた従業員や家族に対して、監督みずから重ねたインタビューが続きます。

町や学校のあり方を見つめ直す、リッチランド高校の生徒たちの葛藤も描かれています。

町ではいま、放射性物質が従業員や周辺住民にもたらした深刻な健康被害が課題となっています。

汚染地域では、今も地道な除染作業が続いています。

・原爆開発を“誇り”とする町の姿

中川キャスター: 町の至る所にキノコ雲のマークがあって本当に衝撃を受けました。住民の中には「町の業績だ」と語る人もいましたが、歴史のシンボルとして使われているのはどういう感覚なのか正直戸惑いました。

 藤原さん: リッチランドの町は、核開発が当たり前のように、日常生活の中に入っています。

町の通りの名前は「プロトン通り」=「陽子通り」です。高校のフットボールチームは「ボマーズ」=「爆撃手」。そして、何よりも高校の校章が「キノコ雲」。キノコ雲はその雲の下で膨大な数の方が亡くなられた。そういうシンボルではなくて、キノコ雲をつくり出したおかげで戦争が終わったシンボルリッチランドの“誇り”になっているわけです。

マンハッタン計画によって作られたウラニウム原爆「リトル・ボーイ」は広島に。そして、プルトニウム原爆「ファット・マン」は長崎に投下されましたが、最初のマンハッタン計画は、原爆が開発された後はそういう拠点は壊して、元の住民が帰ってくるものとされていました。ところが、米ソ冷戦の下でアメリカはさらに多くの核兵器を製造する方針に転じます。  

 藤原さん: そして50年代は、ハンフォードでのプルトニウムの製造・抽出が大変な規模に上り、最終的には9つの原子炉が造られますが、マンハッタン計画のときよりもっと拡大します。

60年代に入ると、プルトニウムの作りすぎになります。「これ以上いらない」というので、原子力委員会は施設の作動停止を決定します。しかし、原子炉ですから作動停止はなかなか難しい。結果的に、ハンフォードの核施設の解体と、放射能の除染が始まるのは1989年以後。まさに、米ソ冷戦が終わった時代になるわけです。

 藤原さん: 以前『オッペンハイマー』という映画を紹介したときにも申し上げましたが、アメリカには、「原爆投下は誤りでなかった。それどころか、戦争を終わらせることで多くの人々の命を救った」という考え方を持っている人は決して少なくありません、この『リッチランド』をご覧になると、原爆開発を正当化するばかりか、それを誇りとする町の姿を見ることができます。

 藤原さん: 監督のアイリーン・ルスティックさんは、アメリカのいわば“負の遺産”を見つめていこうという意図で映画を撮っていますが、告発というよりは、人がしゃべる事をずっと聞き取っていくという方法を取っている。告発するよりも、こちらの方がインパクトは強い。「こんなこと考えているのか」というショックを受けると思います。

 別府キャスター: 監督が入りこんで、住民の声を丹念に拾っていく姿は学ぶべき事があると思いました。一方で、除染作業が続けられていますが、これがまた膨大な時間がかかることで、しかも住民の健康被害も深刻だった場所ですよね。

 藤原さん: 本当に深刻です。映画の中にいろんな式典が出てきます。ケネディ大統領がリッチランドを訪問して、新たな原子炉の竣工を祝賀するかつての映像も。また、核開発を“成果”としてお祝いする、現在のリッチランドの映像も流されます。

その中には、大量破壊兵器の開発と製造を“日常”として受け入れた、言ってみれば“暴力”が日常化した空間がある。しかし、リッチランドでは、プルトニウムの製造と抽出によって多くを失った。川の魚を食べる事なんかできない。放射能のために病気になった人もいる。幼い子どもの墓標が並ぶ場面も出てきます。

 別府キャスター: もう1つ、映画の中で監督が目を向けていたのは、この土地はもともと先住民の人たちの土地だったという指摘です。これもポイントですね。

藤原さん: 先住民は元の土地に帰るはずでしたが、結局帰ることができない。そして、放射能の汚染が甚だしい規模に上ってしまったので、帰っても生きていけないわけです。除染作業が続いていますけれども、元あった自然を取り戻すということは、考えられない状態です。

核兵器の開発は、原爆投下によって失われた命ばかりではなく、それを作った人に対しても犠牲を強いてきた。しかし、その犠牲は語られないばかりか、むしろ「これは正しいことなんだ」という語りの下、言ってみれば社会の中で隠されてきたものだった。

この映画は、マンハッタン計画と核兵器開発の陰に隠された暴力、被害をとらえた。それが功績だと思います。

 今回ご紹介した『リッチランド』は、7月6日から公開です。

「映画で見つめる世界のいま」、次回の放送予定は7月31日です。

https://www.nhk.jp/p/catchsekai/ts/KQ2GPZPJWM/blog/bl/pK4Agvr4d1/bp/pZe019152b/


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自分たちの言葉で伝える魂の歌、ペルー ケチュア語ラップをビートに乗せて

2024-06-29 | 先住民族関連

ナショナルジオグラフィック2024.06.28

クスコ

スピリチュアルなメロディーとアンデスの楽器をヒップホップのビートと融合させるハビエル・クルス。彼のラップネームであるサラ・クタイは「トウモロコシをひく」という意味だ。クルスは少年時代、両親を手伝い、穀物をひいていたという。(PHOTOGRAPH BY VICTOR ZEA DIAZ)

この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2024年7月号に掲載された特集です。定期購読者の方のみすべてお読みいただけます。

ケチュア語を話す若いミュージシャンたちが、ヒップホップ音楽を自分たちの言語と文化を表現する手段に変えた。

 それは2024年、ある晴れた1月の午後のことだった。ここは、ペルー南部のチチカカ湖畔近くにある都市フリアカ。1年前に政府の治安部隊に虐殺された18人のデモ参加者と見物人を追悼するため、先住民のケチュア族とアイマラ族の人々が何千人も広場に集まっていた。そのなかに、黒い上着、つばの広い黒い帽子、黒と金のブーツに身を包み、黒い馬にまたがった男性がいた。その姿は、スペイン帝国に対する反乱を指揮し、アンデス地方における抵抗の象徴となった先住民の首長、トゥパック・アマル2世を想起させる。ケチュア語の「カイ」(この)とスペイン語の「スール」(南)を合わせたカイ・スールという名で知られる彼は、犠牲者との連帯を表明するため、そしてラップを歌うために、そこに来た。

「わが同胞を殺しても、負かしたことにはならない」。カイ・スールが自身の曲「英雄」をケチュア語で歌うと、ヒップホップのビートが群衆に伝わる。すでにSNSで彼を見て、その歌詞に共感している人も多い。

 先住民の言葉でヒップホップの曲を作る若いミュージシャンが増えている。カイ・スールこと、20歳のジェルソン・ランディ・ワンコ・カナサもその一人だ。彼もまた、スペイン語とケチュア語、グローバルとローカル、古代と現代といった、複数の文化と伝統から着想を得て、まったく新しいものを創作している。それはアンデスのルーツと言語を取り戻そうと熱望する、若い先住民のための音楽だ。

次ページ:ケチュア語ラップを牽引するフィメールラッパー

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