先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族伝統舞踊「ホリッパ」保護者も楽しく 千歳・末広小運動会

2024-06-11 | アイヌ民族関連

加藤祐輔 有料記事

北海道新聞2024年6月10日 21:59

「ホリッパ」の中で、カムイ(神様)が降りてくる場面の踊りを披露する児童ら

 【千歳】アイヌ文化学習に力を入れる末広小で8日、運動会が開かれ、全校児童や保護者ら計約1300人が千歳アイヌ民族の伝統舞踊「ホリッパ(輪踊り)」を披露した。

 同校は2012年から運動会でホリッパを踊っている。千歳アイヌ協会と千歳アイヌ文化伝承保存会のメンバーが指導し、児童同士でも教え合いながら本番に向けて練習してきた。

 当日は協会や伝承保存会のメンバー19人が中心となり、六つの輪に分かれて四つの踊りを披露。輪の中心にカムイ(神様)が降りてくる場面では「カムイランナー トォランナー」とひときわ大きな声が響き、参加者が真剣に踊った。

・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1023019/


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東大・常呂実習施設、設置から半世紀 研究や地域連携の歩み出版 遺跡にゆかりの27人執筆

2024-06-11 | アイヌ民族関連

光嶋るい 有料記事

北海道新聞2024年6月10日 21:33

常呂実習施設の歩みを書籍にまとめた東大大学院の熊木俊朗教授

 北見市常呂町で遺跡の調査研究を行う東大大学院付属の北海文化研究常呂実習施設が、1973年の設置から昨年で50年を迎えた。これを機に研究の成果や意義を伝えようと刊行された「オホーツクの古代文化」(新泉社)は、研究の歩みだけでなく地域との連携も記録している。節目を記念したシンポジウムが7月に東京で開かれるのをはじめ、北見でも10月に催しが予定されている。

 常呂での遺跡調査は、旧常呂町在住で竪穴住居跡を発見した故・大西信武さんがアイヌ語調査で同町を訪れていた東大の故・服部四郎教授に働きかけ、57年に本格的に始まった。

 町も研究拠点となる郷土資料館を建てるなど協力し、73年に文部省(当時)の認可を経て正式に実習施設が設置された。現在は熊木俊朗教授ら教員2人が常駐して調査研究を行うほか、東大生の博物館実習や地元住民向けの公開講座を開くなど広く研究や教育を担っている。

・・・・・・・

 書籍はA5判、216ページ、2530円。書店のほか、遺跡の森のにある「ところ遺跡の館」などでも取り扱う。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1022975/


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アイヌ民族反物原料 オヒョウ樹皮採取 平取町公社など南富良野で

2024-06-11 | アイヌ民族関連

石井純太 有料記事

北海道新聞2024年6月10日 19:06

オヒョウの樹皮を採取する平取町アイヌ文化振興公社の職員ら(同公社提供)

 【南富良野】アイヌ民族の伝統工芸品「アットゥシ」(樹皮の反物)の原料となるオヒョウの樹皮採取が上川管内南富良野町内の国有林で行われた。

 5月22、26の両日に行われ、22日は平取町アイヌ文化振興公社の職員が、26日は二風谷民芸組合の工芸家らが参加し、2日間で計50本の木を伐採し、樹皮をはぎ取った。平取町内ではオヒョウの樹皮は入手困難となっているため、2014年度から道森林管理局などが協力し、これまで十勝管内豊頃町や上川管内当麻町などで採取している。

・・・・・・・

☆アットゥシのシは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1022882/


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こうして妖怪は生まれた 「ゲゲゲの鬼太郎」水木しげるの長女が語る 29日から百鬼夜行展<デジタル発>

2024-06-11 | アイヌ民族関連

大原智也

北海道新聞2024年6月10日 11:00(6月11日 0:47更新)

 「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家水木しげるさん(1922~2015年)が、生涯をかけて取り組んだ「妖怪画」の秘密に迫る展覧会「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」(北海道新聞社など主催)が29日、札幌芸術の森美術館(札幌市南区芸術の森2)で開幕します。2022年の東京を皮切りに全国を巡回し、札幌が5カ所目となる人気の展覧会。長女で「水木プロダクション」取締役の原口尚子さんに、見どころや水木さんの創作の秘密などについて聞きました。(文化部 大原智也)

「日本妖怪大全」を手にする、生前の水木しげるさん©水木プロダクション

 みずき・しげる 1922年鳥取県境港市出身。太平洋戦争で出征し、南方戦線で左腕を失ったが終戦後に復員。紙芝居画家や貸本漫画家を経て、「ガロ」などの漫画雑誌で活躍する。「悪魔くん」「河童(かっぱ)の三平」などを発表し、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」は1968年から6度にわたりテレビアニメ化。「総員玉砕せよ!」など、自らの戦争体験に根差した作品も多い。晩年までに日本の妖怪約千体のほか、さまざまな世界の妖怪も描く。2015年に93歳で死去。妻の武良布枝さんのエッセー「ゲゲゲの女房」はNHK朝の連続テレビ小説や映画となった。エッセイストの水木悦子さんは次女。

 はらぐち・なおこ 東京生まれ。小学校教員を経て、現在は水木さんの作品管理などを行う「水木プロダクション」取締役。

■妖怪画に初めて焦点

 ――北海道では2021年に帯広美術館で「水木しげる 魂の漫画展」が開催され、大盛況でした。今回の「百鬼夜行展」は、どのように切り口が違うのでしょうか。 

 「2015年に水木が亡くなった後、(イベントを企画、制作する)NHKプロモーションから『生前の水木先生の画業を紹介する展覧会をやりましょう』と声をかけていただいて実現したのが『魂の漫画展』。帯広を含め、いろんな場所を回ってたくさんの方に来てもらったので、再び『(2022年の)生誕100周年記念の展覧会も開催しては』と提案してもらいました。水木の展覧会はこれまであちこちでやってきたけれど、妖怪画自体をメインにした展覧会は今までなかった。そこを掘り下げてみてはという話になり、今回の『百鬼夜行展』が実現したんです」

 「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」は全5章で構成され、妖怪画100点以上を含む資料約240点を展示。江戸中期の浮世絵師・鳥山石燕(せきえん)の「画図百鬼夜行(ひゃっきやこう)」や民俗学の父とよばれる柳田國男の「妖怪談義」など、水木さんが所蔵し、参考にしていた妖怪関係の資料も初公開する。

■先人絵師の仕事尊重

 ――記者も水木さんの誕生日(3月8日)に札幌の前会場の横浜・そごう美術館に行きましたが、平日にもかかわらず子供から高齢者まで多くの人でにぎわっていました。若い女性もたくさん詰めかけていて驚きました。

 「(昨年11月公開の映画)『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が大ヒットした影響ですごく客層が変わったんです。今までは男性の比率が高かった気がするんですけど、この映画の公開後から女性がぐっと増えましたね」

 ――展覧会では妖怪画の創作方法を3パターンに分類して紹介しています。特に水木さんが先人の絵師の仕事を尊重して描かれていることが分かります。

 「(妖怪の姿形は)全部水木の創作じゃないかと思っている人がいるんですけど、いや、そうじゃないよと。水木は昔の人が感じた空気をそのまま絵にし、自分を経由して多くの人たちに伝えたいという気持ちを持っていたんです」

 ――展示では東京・神田の古書店などで水木さんが手に入れた妖怪関連の書籍や、その作者も詳しく紹介しています。

 「江戸時代の和とじ本は30~40冊あり、大正時代以降の書籍も数え切れないほど持っていました。柳田國男の『妖怪談義』はページが擦れてボロボロになっています。鉛筆の書き込みもたくさんあり、この本を基にして多くの妖怪画を生み出したことがよく分かります。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』は、昭和40年代に刊行されたものを参考にしていました。この本は同じものが2冊ありますが、いずれも書き込みや墨汁のシミなどがあり、やはりボロボロ。大いに参考にしていたのでしょう。竹原春泉斎(しゅんせんさい)『絵本百物語(桃山人夜話)』や速水春暁斎(しゅんぎょうさい)『絵本小夜時雨』は和とじ本を見ていたようです。当時はコピー機がまだ一般的ではなく、汚さぬよう気を使って描いていたことがうかがえます」

■人気漫画家にも影響

 ――現在の漫画は、妖怪やあやかしが登場する作品が本当に多いですね。水木さんの思いが後進の漫画家にもしっかりと受け継がれているのでは。

 「たしかに、『鬼滅の刃』とか『呪術廻戦』とか流行している作品を見ても、直接ではないにせよ、回り回って水木の影響を受けている部分がきっとあるだろうなとは感じていて。そこはちょっとうれしく思っています」

 ――週刊少年マガジンでゲゲゲの鬼太郎の連載が始まりアニメ化された1960年代後半、原口さんはまだ幼かったと思いますが、娘から見た水木さんはどのような父親でしたか。

 「私が子供の頃は、とにかく漫画ばかり描いている『仕事の鬼』で、子供たちと遊ぶことよりもまずは仕事、仕事。自宅が仕事場だったので晩ご飯は一緒に食べましたが、それも新聞を見ながら。(一般家庭のように)『学校でどうだった?』とか、たわいもない話をすることは全然なかったんですよ。晩年になってからは前よりも仕事が少なくなっていたので、全然違いましたけど」

 ――水木さんは1980年代の一時期、「妖怪はいないのではないか」と悩んだが、海外に行くようになって「妖怪はいると再び確信を持った」と著書で書かれています。

 「昔の人は自分が理解できない出来事を『妖怪の仕業だ』という風にして納得したり楽しんだりしていたようですが、水木が『妖怪がいなくなった』と言っていた頃は世の中の人が前ばかり向き、後ろを振り返ることがないような時代。妖怪のような文化が全否定されることがあったんじゃないかと。一生懸命描こうとしていた連載を途中で打ち切られることなどもあり、だんだん自信を失ったことがあったんだと思います」

 ――水木さんは北海道を訪れたことはありますか。

 「水木が還暦くらい、私は大学生のころの1980年代初めの夏に道東へ家族旅行に行ったことがありました。お土産にマリモを買って帰ったような…。阿寒湖に行ってアイヌコタンも訪れました。水木は『コロポックル』も描いていますが、もともとアイヌ民族の生活や儀式に興味があり、本も持っていました」

■「古い」と古びない

 ――「鬼太郎」は何度もアニメ化され、そのたびに妖怪ブームを巻き起こしてきました。鬼太郎や妖怪たちがいまだに愛されているのはなぜでしょうか。

 「私がよく言っているのは『もともと古かった』から。水木は昔のことを絵にしているわけで、どんどん時代が変わっても、いつまでも古びない。最初から古いから(笑い)。今って、先を見通すのがすごく難しい時代になってますよね。そんな時、ふっと後ろを振り向くと『鬼太郎がいましたね』って。ずっと変わらずにいる。そういったところを安心して見てもらえているのかな」

 ――水木さんは戦争で左腕を失い、「総員玉砕せよ!」など壮絶な戦争漫画も手がけられています。現在はウクライナやパレスチナで戦禍が広がっていますが、もし水木さんが生きていたらどのように発言すると思いますか。

 「いや、もう『バカだな』ってひと言。『(人類は)何も学んでない』って言うでしょうね」

 ――今期の展覧会を楽しみにしているファンに向けて、あらためて見どころを教えてください。

 「一口に言うのは難しいですが、今回の展示を見れば水木しげるが妖怪とどう向き合ってきたかが分かるはず。単なるエンタメ(の作り手)というだけではなく、民俗学者の側面もあります。(背景を含め)単に絵が細かくてすごいということだけではなく、昔の人の思いも乗っている絵だということを見て感じてもらえたらうれしいですね」

「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」

◇会期   6月29日~8月25日の午前9時45分~午後5時30分(7月27日と8月9日は午後7時まで)。会期中無休

◇会場   札幌芸術の森美術館(南区芸術の森2、電話011・591・0090)

◇観覧料  一般1500円(1300円)、高大生1100円(900円)、小中生700円(500円)。かっこ内は前売りと20人以上の団体料金。前売り券は札幌・道新プレイガイドなどで販売中

◇主催   北海道新聞社、札幌芸術の森美術館(札幌市芸術文化財団)、NHK札幌放送局、NHKエンタープライズ北海道

◇企画協力 水木プロダクション。関連イベントなどの情報は同展の公式ホームページ(https://event.hokkaido-np.co.jp/yokai)へ。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1021815/


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<新刊と文庫>「ジャーナリストの条件」など(一部抜粋)

2024-06-11 | アイヌ民族関連

北海道新聞2024年6月9日 5:00

<北海道の新刊>

◆鈴木紀美代著「父からの伝言・増頁版」=父母から受け継いだアイヌ民族の伝統楽器・ムックリの製作と演奏。道のりを写真とともに紹介する。演奏CD付き。2007年の初版、19年の改訂版に続く増補版。藤田印刷エクセレントブックス 1980円

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1022614/


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伝統儀式で先人供養 苫アイヌ協会が「カムイノミ」「シンヌラッパ」

2024-06-11 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024.06.10

苫小牧アイヌ協会(作田悟会長)は9日、アイヌ民族の遺骨3体が保管されている苫小牧市美術博物館の前で神に祈りをささげる「カムイノミ」と先祖供養の「シンヌラッパ」を行った。

リムセを披露する参加者

 同館との共催で、2017年から実施。この日は苫小牧アイヌ文化保存会や鵡川アイヌ文化伝承保存会のメンバーら約70人が参加した。

 同館前の芝生広場に大地や山、海など七つの神を模したイナウ(御幣)を並べ、伝統衣装に身を包んだ参加者が特設のいろりを囲んだ。

 厳粛な雰囲気の中、祭司の作田会長がアイヌの言葉で祝詞を奏上。祭具で酒をささげるなど伝統にのっとった所作で行われ、イナウ前にサケの料理や果物、菓子も供えた。

 儀式後はおはらいや豊作の祝い、子守歌などの意味を持ったリムセ(舞踊)が次々に披露された。苫小牧青翔中3年生笹島匠翔さん(15)は「教科書で学んだアイヌ文化とは違った印象で、とても親しみやすかった」と振り返った。

 作田会長は「先祖に感謝し、これからも社会が平穏であるように見守ってほしいと祈った」と話した。

https://hokkaido-nl.jp/article/34249


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札幌で「サッポロフラワーカーペット」 今年で10周年

2024-06-11 | アイヌ民族関連

みんなの経済新聞2024/06/10 23:00

昨年のメイン会場の様子

 「サッポロフラワーカーペット2024」が6月28日から、札幌市中央区の札幌市北3条広場をメイン会場に開かれる。(札幌経済新聞)
 「フラワーカーペット」は、花びらや自然素材を用いて大きな絵を作り上げる市民参加型アートイベントで、札幌では2014(平成26)年に初めて開催され、今年で10回目を迎える。市民ボランティアや地域の就業者など約500人と共に制作・展示する。
 テーマは「つむぐ、みらいへ」。サイズは、札幌開催における過去最大サイズの全長30.6メートル、幅8.1メートルとなる。
 デザインは、2016年にベルギーで開催された「ブリュッセル・フラワーカーペット」で日本人として初めてデザインを担当した乃村工芸社IVDアートディレクターの鈴木不二絵さんが手がける。「フラワーカーペットを通じて北海道とベルギー両地域の文化交流の深化を願い、未来へと紡がれる新たな絆を表現した」と鈴木さん。札幌アイヌ協会の協力を得てシンボルの周囲にアイヌ文様を取り入れ、アイヌ文化の未来を思う気持ちも込めたという。
 鈴木さんは「サッポロフラワーカーペットが10回目を迎える記念すべき年に、故郷の北海道・札幌と、私にとって深い縁を感じているベルギーを思うデザインを手がけた。イベントのために花を育ててくれた道内農家の人たちへの感謝と共に、多くの人に喜びと感動を届けられるよう準備を進めていく」と意気込む。
 6月30日まで。

https://news.goo.ne.jp/article/minkei/region/minkei-sapporo4527.html


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持続可能な観光へ連携 APEC会合声明―ペルー

2024-06-11 | 先住民族関連

時事通信 2024年06月10日16時40分配信

アジア太平洋経済協力会議(APEC)観光相会合に出席し、記念撮影に応じる閣僚ら=9日、ペルー・ウルバンバ

 【ウルバンバ(ペルー)時事】南米ペルー南部クスコ近郊のウルバンバで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)観光相会合は9日、共同声明を採択し閉幕した。声明は「革新」と「持続可能性」をテーマに据え、観光産業振興に向けて中小企業や女性、先住民などの潜在力を活用することや、デジタル技術の整備促進を通じ連携を深めることを盛り込んだ。

自然災害や感染症で打撃を受けた観光産業の回復とともに、強靱(きょうじん)な産業基盤を整備する重要性も強調。日本からは村上強志・観光庁観光政策特別研究交渉官が出席し、台風や震災で被害を受けた日本の観光地の立て直しに向けた取り組みについて説明した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024061000668&g=int


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白老モシリ 29日、オオウバユリ採取加工体験

2024-06-11 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024/6/10配信

 白老町の一般社団法人白老モシリは、29日午後1時から町内の森野地区で催す「オオウバユリ採取加工体験」の参加者を18日まで募集している。  アイヌ民族が保存食として利用していたオオウバユリを採取した後、同町末広町のイオル事務所チキサニ…

この続き:131文字

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https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/140792/


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【まとめ】ジョニー・デップ出演映画16選!

2024-06-11 | 先住民族関連

Safari Online2024/06/10 12:00

『Safari Online』で配信してきた作品の中からジョニー・デップが出演する作品をまとめてご紹介!

『プラトーン』
製作年/1986年 監督・脚本/オリヴァー・ストーン 出演/トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、チャーリー・シーン、ケヴィン・ディロン、ジョニー・デップ
ベトナム戦争の実態を描いた衝撃作
オリヴァー・ストーン監督の従軍体験を基にした戦争映画。過酷なベトナム戦争の最前線に送られた青年クリス(チャーリー・シーン)とその小隊を描くもので、ウィレム・デフォーは無益な虐殺を嫌う班長エリアス役を熱演。クライマックス、対立する冷酷無比な隊長バーンズ(トム・ベレンジャー)に銃撃されるも逃げ延びようとする場面は映画史に残る名シーンだろう。1987年の第59回アカデミー賞で作品賞のほか4部門を獲得した。ジョニー・デップは通訳兵ラーナーを演じていた。   

『シザーハンズ』
製作年/1990年 製作・監督/ティム・バートン 出演/ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー
隣人の同調圧力にはご注意を!
ご近所に暮らしていたら、みんな仲良く、同じような考え方であれば、波風は立たない。でも各家庭それぞれ仕事も環境も、価値観も違うから、時には相手に合わせた“忖度”も必要。ジョニー・デップの初期の代表作である『シザーハンズ』は、そんな事実をちょっぴり過剰に描いている。舞台になるのは、パステルカラーのかわいい家が並ぶ郊外の住宅地。みんなハッピーで楽しく、ご近所付き合いしているのは見せかけで、じつは“同調圧力”が強く、不満がくすぶっていたりもする。
そんな住宅地に突然、連れて来られたのが、両手がハサミの形をしたエドワード。異形キャラクターは、そのハサミで植木の剪定をしたり、主婦たちの髪を見事に切ってあげたりして、最初は珍客として大歓迎。しかし一度でも危険な噂が立てば、ご近所の同調圧力が作動するという、コワすぎる事態へと発展してしまう。ティム・バートン監督のファンタジーなのだが、隣人ドラマとしては、いま観てもかなりリアルかも!?  

『妹の恋人』
製作年/1993年 原案・脚本/バリー・バーマン 監督/ジェレマイア・チェチック 共演/メアリー・スチュアート・マスターソン
演技の原点がわかる!
初期の代表作といえば、『クライ・ベイビー』や『シザーハンズ』を思い浮かべる人が多いかもしれない。が、彼の俳優としての持ち味が役にマッチし、なおかつ、その後の演技の原点が見られる意味で、『妹の恋人』を挙げたい。
撮影時、ジョニーは29歳。俳優としての方向性が見えてきた時代。ここで演じるサムは、風変わりなんだけど、相手の心を癒してくれるという難しい役どころ。それをいとも簡単にこなしているジョニーの才能に改めて驚いてほしい。
幼いときに両親を亡くしたジューンは、心の病を抱えたまま大人になった。兄と一緒に暮らす彼女の前に現れたのが、パントマイムのように動く青年、サムである。変な行動を繰り返すサムに、ジューンは閉ざした心を開いていく。
アイロンでパンを焼いたり、テニスのラケットでポテサラを作ったりを、真顔でこなすジョニー。バスター・キートンやチャップリンのモノマネなど映画通が観たら楽しめる“芸”も多数。彼が演じていなければ、屈折した心をもつ主人公2人のキスシーンが、こんなにもピュアにはならなかったに違いない。  

『アリゾナ・ドリーム』
製作年/1993年 監督・脚本/エミール・クストリッツァ 共演/ジェリー・ルイス、フェイ・ダナウェイ
孤独な魂の男がよく似合う!
ケンタッキー州出身で、先住民族チェロキーの血も受け継ぐジョニー・デップは、大都会ではなく、どこか寂しげな町で生きる孤独な魂の男がよく似合う。
『ギルバート・グレイプ』や『デッドマン』などの傑作が証明しているが、そんな王道ではなく、このアリゾナ州を舞台にしたマニアックな逸品をチョイス。ジョニーが演じる主人公のアクセルは、ニューヨークから故郷のアリゾナへ戻ってきた青年だ。
アメリカン・ドリームにとりつかれた叔父、映画マニアの男、空を飛ぶことを夢みる未亡人と、自殺願望を抱えるその継娘。そんな周囲の変人に翻弄されるアクセルは、アラスカで釣りをする人生の目的も捨て、彼らの夢に寄り添っていく。
この“翻弄される”シチュエーションこそ、ジョニーの魅力が発揮される要因で(年上女性キラーの役が多い!)、素顔に最も近いジョニー・デップが、この映画に刻印されている気もする。
監督は旧ユーゴスラビア出身の、世界的鬼才、エミール・クストリッツァ。魚が空中を浮遊するなど不思議な映像も心に残るし、今作を観たことのない人もメインテーマは耳にしたことがあるはず。それほど音楽も有名な一作だ。  

『エド・ウッド』
製作年/1994年 製作・監督/ティム・バートン 脚本/スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー 出演/ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー、パトリシア・アークエット、ビル・マーレイ
史上最低監督の情熱あふれる生き様を見よ!
主人公は映画好きの人なら誰もが一度や二度聞き覚えのある、実在した映画監督。エドはいつもとびきりの映画愛に包まれていた。新作の企画を熱っぽく語っては周囲を魅了し、いざ撮影がはじまると良いテイクも悪いテイクもお構いなしで、全てを猛スピードで撮り上げる。そうやって完成した映画は誰もが「こりゃ一体なんだ!?」と首を傾げてしまうほどひどいシロモノばかり。いつしか彼は「史上最低の映画監督」と呼ばれるようになっていく。
はたして彼はハリウッドに散った人生の敗者だったのか? いや、ティム・バートンとジョニー・デップが本作に込めた敬意と愛情を見ても分かるとおり、このエド・ウッドという奇才は、誰とも比べようのない唯一無二の境地を極めた奇跡的な人間だ。決してあきらめない。妥協しない。新作プレミアで罵声を浴びたり物を投げつけられても、彼は変わらぬ情熱と笑顔で映画を作り続けた。それはもはや一つの輝かしい才能だ。本作は史上最低どころか、見方次第では史上最高とも言いうる、愛すべき男の物語である。

『フェイク』
製作年/1997年 監督/マイク・ニューウェル 出演/アル・パチーノ、ジョニー・デップ
疑われまくりで気を緩めることができない!
ジョニー・デップがFBIのオトリ捜査官ジョー・ピストーネを熱演した実録ドラマ。イタリア系マフィアの男レフティをアル・パチーノが演じており、演技派俳優同士のがっぷり四つに組んだ共演が楽しめる。
ジョーは宝石鑑定士ドニー・ブラスコに扮して、マフィア組織の末端にいる男レフティと接触することに。やがて、ふたりは家族同然の親密な関係となっていく。レフティに信頼されていくドニーは、しだいに本来の自分であるジョーの生活を見失っていく。そして、妻や子どもたちの待つ自宅にほとんど帰らなくなってしまう……。
バレるかも? と思わせる場面は、潜入捜査中に知人にばったり遭遇する場面。このピンチを、ジョーは「このホモ野郎、俺に触るな!」と殴り飛ばすことで乗り切る。また、マイアミのボスを客船に招くものの、警察の手入れが入る場面ではレフティはドニーが潜入捜査官ではないか? と詰め寄る。最大のピンチが訪れるが、そこも上手く切り抜けることに成功する。ヒヤヒヤする場面の連続で、潜入捜査ものの醍醐味が味わえる1本だ。  

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
製作年/2003年 製作/ジェリー・ブラッカイマー 監督/ゴア・ヴァービンスキー 共演/オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ
徹底したキャラ作りに脱帽!
映画ファンの間では確実にトップスターの地位を築いていたジョニー・デップが、子供から中高年まで、超メジャーな人気を獲得したのが、このジャック・スパロウ役。ディズニーランドのアトラクションを基にしたとはいえ、ここまでの特大ヒットになったのは、ジョニーのキャラ作りの賜物といえる。
結局、2017年の第5作まで製作。ジョニーにとっても最大の人気シリーズとなったし、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのも、今作が初めて。
海賊船ブラックパール号の船長として、大海原を駆け巡るという、一見、カッコいい役ながら、とぼけた味わいやズレた行動が目立ち、愛すべきキャラとなったジャック・スパロウ。
その裏には、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズや、アニメキャラなどを研究したジョニーの、ひらめき的な役作りがあった。ファッションやメイクにも話題が集中。そしてポイントでは、劇的な運命を背負った海賊の孤独や悲哀もにじませたりして、誰もが憧れる男の姿が、ここにある。  

『ネバーランド』
製作年/2004年 原作/アラン・ニー 監督/マーク・フォースター 共演/ケイト・ウィンスレット
スマートでストレートな演技もピカイチ!
ジョニー・デップが演じた役の職業で、意外に多いのは執筆業。『シークレット・ウィンドウ』の作家や『リバティーン』の詩人のほか、ジャーナリストや教授など“ものを書く”職業は彼のイメージに合うのかも。
その代表的な作品が『ネバーランド』だ。演じたのは、『ピーター・パン』を書いた実在の劇作家、ジェームズ・マシュー・バリ。新作の不評で落ち込んだ彼が、4人の子供を育てる未亡人と出会うという、ピュアなストーリーでもある。
未亡人の三男であるピーターに、自分の少年時代を重ねて、新作劇に取り組む。そんなバリを演じるうえで、ジョニーは徹底的に素直なアプローチで挑んだ。強烈なキャラや、外見も変身しての過剰な演技が人気となった時期だけに、ファンからは「ジョニーって、こんなハンサムだったのか」と驚きの声も上がった作品でもある。
その結果、ジャック・スパロウ役に続いて、2度めのアカデミー賞主演男優賞にノミネート。しっとりと温かな感動を誘うクライマックスも、ジョニー作品としては異例かもしれない。  

『シークレット ウインドウ』
製作年/2004年 原作/スティーヴン・キング 監督/デヴィッド・コープ 脚本/デヴィッド・コープ 出演/ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン
人気作家に付きまとう謎の男の正体とは!?
人気作家のレイニーは半年前に妻の浮気現場を目撃したショックがいまだ癒えないまま、今では別居して湖のほとりの山荘で暮らしている。ある日、そこに帽子姿の謎の男が訪れ「俺の小説を盗みやがったな!」と言いがかりをつけてくる。突きつけられたその原稿に目を通すと、確かにレイニーが発表した短編と内容が瓜二つ。ただし結末だけが異なっており、男はそれが我慢できず、書き直して再出版することを要求し、レイニーが拒否するとその行動はますます過激になり、妻と恋人が暮らす住居が放火され、挙げ句の果てには関わった人たちが次々と殺され……。
【ここからネタバレ】
謎の男に怯えるレイニーの頭の中で、いつしか響きはじめる別の声。まるで自問自答でもするかのように対話を続けつつ、その瞬間、彼はハッと我に返り、謎の男を作り出していたのは自分自身だと気づく。そこへ偶然にも離婚を望む妻がやってきて、レイニーは自分を不安定な精神状態をもたらしたきっかけでもある妻を殺して家庭菜園に埋める。奇しくもそれは、謎の男が執拗に書き直しを要望したエンディングそのものだった。ちなみに原作は1990年発表のスティーヴン・キングの中編小説。
   『チャーリーとチョコレート工場』
製作年/2005年 監督/ティム・バートン 脚本/ロアルド・ダール 共演/フレディ・ハイモア、ヘレナ・ボナム=カーター
白塗り特殊メイクが得意!
『シザーハンズ』『アリス・イン・ワンダーランド』など“白塗り特殊メイク系”が似合いすぎる……というか、得意としているのがジョニー・デップ。なかでも強烈なインパクトを残したのが、このウィリー・ウォンカ役だ。
しかも監督は、ティム・バートン。ジョニーとは声の出演作も含めて、なんと9本の映画を一緒に作っただけあって、カルト的なテイストにどう観る者を引き込むのか、心得ている感じ。実際に、奇妙キテレツな世界なのに、ジョニー=ウォンカの魅力に魔法をかけられ、めくるめく映画体験が待ち受ける。
ウォンカは自社が販売するチョコレートに5枚の当たりチケットを同封。その商品を買った子供たちが、秘密のチョコレート工場の内部を見学することができる。夢のような体験に心躍らせる5組の親子が、工場内で衝撃の運命に巻き込まれる物語。
チョコレートを作る“ウンパ・ルンパ”という小さな人たちや、クルミを割るリスの集団など、とにかくシュールで摩訶不思議な世界が展開。内容はブラックなのに、映像はカラフル。“怖い絵本”のような世界に、ジョニー・デップの怪しい笑顔がハマりまくっている。
   『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
製作年/2007年 製作/ジェリー・ブラッカイマー 監督/ゴア・バービンスキー 出演/ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ
生真面目な役がオーリーにピッタリ!
孤高の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)が活躍する大人気シリーズの第3作。オーランド・ブルームは第1作『~呪われた海賊』以来、自由奔放なジャック・スパロウに振り回されながらも彼と行動を共にする青年ウィル・ターナーを演じている。ジャック・スパロウとのユーモラスなやり取り、気丈な総督令嬢エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)とのロマンスなどが観客の心をつかみ、物語に欠かせない存在としてシリーズの人気キャラクターに。
第3作『~ワールド・エンド』はそんなウィルに大きな運命がのしかかる展開で、生真面目で勇敢な彼の人間性の奥深くを知ることができる。第3作から10年を経て製作された第5作『~最後の海賊』でもウィル・ターナーを演じ、ファンを喜ばせた。   

『パブリック・エネミーズ』
製作年/2009年 製作・監督・脚本/マイケル・マン 出演/ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール
大人なら、仲間を思いやれ!
大恐慌直後の1930年代。あざやかな手口で銀行強盗をし続け、社会に不満を募らせる大衆の人気を得た人物がいた。それが、実在の犯罪者ジョン・デリンジャーだ。仲間を裏切らず、女性に優しい。そして、“利益を独占する銀行を襲っても、弱者の市民からは絶対に強奪しない”、そんなポリシーを持っていた。その主人公をチャーミングに演じたのが、ジョニー・デップ。マイケル・マンが描いた犯罪者の中でも、このキャラは妙に人間味がある。
特に男として見習いたいのが、仲間を思いやる気持ちだ。インディアナ州刑務所に服役している仲間を相棒レッドとともに脱獄させたり、警察の監視下にある恋人ビリーを命がけで迎えに行ったり。一般的に犯罪者といえば、仲間を裏切ってでも生き延びるイメージが強い。しかし、このデリンジャーは自分よりも仲間を優先するのだ。なぜならそれがポリシーだから。自分の中の“誓い”や“ポリシー”を大切にする点は、マイケル・マン映画に共通する醍醐味だろう。
ちなみにデリンジャーを追う、FBI捜査官のパーヴィスはあえて冷血な仕事人として描かれる。こうやって、善が悪に、悪が善に見えるというパラドックス、つまり善悪のモラルを崩していく点もマイケル・マン監督の真骨頂だ。  

『アリス・イン・ワンダーランド』
製作年/2010年 製作・監督/ティム・バートン 出演/ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ、アン・ハサウェイ
まずは勝負に勝つこと!
“異世界へ入る”というのは、ファンタジーの鉄板要素。この設定を使って19世紀に名作文学となったのが、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』。ディズニーのアニメを経て実写になった今作では、めくるめくる異世界の冒険にキモかわいいキャラも多数登場し、カラフルに展開していく。物語は原作およびアニメ版の13年後。19歳になったアリスが、白ウサギを追って久しぶりに入り込んだ不思議の国は様変わり。自分が不思議の国の救世主だと知ることになる。

監督はティム・バートンなので、ファンタジックな世界が、どこかダークで不気味なテイストも放ち、大人も魅了。劇場公開時は日本でも興収118億円という、まさかの特大ヒットを記録した。帽子屋の怪人キャラ、マッドハッターを、ジョニー・デップが特異な役作りで演じたことも大きな話題に。強烈な女王たちのインパクトや、声優を担当したスターたちをモーションキャプチャーでCGキャラにした映像など見どころが多い。

【どうやって現実へ戻ってきた?】
救世主のアリスは、恐るべき怪物との戦いに勝利。不思議の国に残るという選択肢もあったが、自らの意思で怪物の血を飲むことで、現実世界へ戻った。戦いの勝利が脱出の条件。  

『トランセンデンス』
製作年/2014年 製作総指揮/クリストファー・ノーラン 監督/ウォーリー・フィスター 出演/ジョニー・デップ、レベッカ・ホール
工学者の頭脳とA.I.を一体化させるとどうなる!?
主人公ウィルは妻エヴリンとともに、世界を理想的なものとするための人工知能を研究していたが、人工知能の発展を危惧する狂信的なテロ集団の凶弾に倒れる。彼と死別したくないイヴリンは、ウィルの意識をA.I.にアップロード。これにより、人工知能は、とてつもない進化を遂げ、あらゆる情報を取り込み、ついには難病をも治療可能にしてしまう。だが、この人工知能は、またしてもテロの標的に。ウィルの意識を宿したA.I.は、人類に何をもたらすのか?
『TENET テネット』のクリストファー・ノーラン監督が製作、ノーラン作品で撮影監督ウォーリー・フィスターの演出による近未来スリラー。高い理想を持つ工学者の意識が、最先端のA.I.と一体化したとき、何が起こるのかをシミュレートする。地球のために人類は滅ぶべきか? テーマはそんな領域にもおよぶが、面白いのはウィルの意識がA.I.化してもなお妻を愛していること。人工知能となっても、愛ゆえの行動をとるのが面白い。  

『オリエント急行殺人事件』
製作年/2017年製作 製作・監督・出演/ケネス・ブラナー 出演/ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー
驚愕レベルのオチが待ち受ける!
トリックと聞けば、思い浮かべるジャンルはミステリー。そのミステリーの女王として知られるアガサ・クリスティ作品はトリックの宝庫だ。映画化で有名な今作も、細かいトリックが最後に超ドラマチックな謎解きでひとつになる。カタルシスは満点だ。
大雪のため山の中で停車したオリエント急行で、大富豪のラチェットが殺害される。遺体にはいくつもの刺し傷があった。彼は脅迫状を受け取っており、たまたま列車に乗り合わせていた名探偵エルキュール・ポアロに相談をもちかけていた。
やがて列車のほかの乗客たちとラチェットの関係が明らかになっていき、ポアロが誰の犯行なのかを推理していく。ラチェット役のジョニー・デップほか、オールスターキャストが集結。犯人像にあれこれ想像力がはたらくが、まっさらな知識で観たら、そのオチはかなり驚愕のレベルでは?
【ここからオチ&トリック】
ラチェットは少女誘拐事件の犯人で、その恨みを晴らしたい者たちが集合。乗客12人が“ひと刺し”ずつ復讐を果たした。犯人が逃げたように細工するなど、多くのトリックが仕掛けられたが、列車にポアロが乗ったのは誤算。睡眠薬や声色、ほかの人物の服で廊下を歩くなど追加のトリックも駆使された。  
『グッバイ、リチャード!』
製作年/2020年 監督・脚本/ウェイン・ロバーツ 出演/ジョニー・デップ、ローズマリー・デウィット、ダニー・ヒューストン 
終活を描いた作品
突然、がんの宣告を受け、余命180日であることを覚悟する大学教授のリチャード。さて”終活”はどうするか? リチャードが決めたのは、残りの人生、やりたいように生きるということだった。学生たちとは授業で酒やマリファナを楽しむなど、やりたい放題。しかし妻の浮気が発覚し、娘からはレズビアンだと告白され、リチャードの悩みは尽きない。
基本的にシリアスな状況にもかかわらず、すべてをあるがままに受け止め、ときには冗談めいた行動で対処する。そんなリチャードの姿が、コメディを観ているような印象も与えてくれるのだ。
ジョニー・デップ本人も、マジメなのか、とぼけているのか、よくわからないキャラの持ち主。その特徴が、今作のリチャードと完璧にシンクロしている。さらに軽さと深刻さのバランス、暴走しそうで落ち着いた展開など映画全体のムードで、実はジョニー本人を表現しているのかも!?
死に向かうストーリーなのに、なぜか幸せで楽しい気分になってしまうのは、映画とスターの究極のケミストリーのおかげだろう。“人生とは鳥のさえずり”なんて哲学的なセリフにも素直に感動してしまう。超大作やエッジの効いた作品でのジョニー・デップと観比べることで、不思議な感覚になれるし、なにより、“共感度”という点ではハイレベルな一作になっている。
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   文=斉藤博昭、相馬学、牛津厚信 text:Hiroaki Saito、Manabu Souma、Atsunobu Ushizu
photo by AFLO

https://news.goo.ne.jp/article/safarilounge/trend/safarilounge-15931.html


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