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<苫小牧>初のガイドでアイヌ文化紹介 高橋祐紀さん(18)

2022-10-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/27 05:00

高橋祐紀さん
 白老東高3年生。アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」横の散策路で、町内のNPO法人「ウレシパの杜(もり)」などが行ったガイド研修を受講した。
 17日に授業で散策路を訪れた同高1年生を相手に初の案内役を務めた。自作のアイヌ民具を用いて樹木の特徴やアイヌ文化との関わりを紹介。「かなり緊張したが、実践できて良かった。勉強になった」
 アイヌ文化に興味を持ち、狩猟の際に作った仮小屋「クチャ」や弓矢を実際に作るなど、自分なりに追究してきた。卒業後は文化伝承に携わりたいと考え、アイヌ民族文化財団(札幌)による伝承者育成事業に応募。選考はこれからだが、「アイヌ文化を支える存在になりたい」と抱負を語る。(竹田菜七)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/751605/

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差別を考えるための“起爆剤”に 11月3日から『喜劇 人類館』

2022-10-28 | ウチナー・沖縄
HUB沖縄2022/10/27

『喜劇 人類館』のキャスト・スタッフ陣
 1903年に大阪で開催された「第5回勧業博覧会」の会場近くにあった見世物小屋で催された「学術人類館」。アイヌや台湾先住民、朝鮮、清国などの人々と一緒に、琉球人が「人間の展示」として見世物にされて、問題となった。この出来事をモチーフに、皇民化教育、沖縄戦、米軍統治とベトナム戦争、本土復帰など沖縄の戦前から戦後にかけてのあゆみを風刺しながら描き出す演劇作品『喜劇 人類館』(作・知念正真)が11月3~6日、那覇市文化芸術劇場なはーとで上演される。
 現在、公演に向けて稽古真っ最中だ。演出を手掛ける知念あかねさんは「若い世代にも何かを感じてもらうのが、今この時に上演する意義だと思います。差別をどう捉えるのかも含めて、考えるための起爆剤にしたいですね」と意気込みを話す。
「人間の展示」を描くブラック・コメディ
 10月上旬、メディア向けに公開稽古が行われた。「かぎやで風」にのせて役者陣がステージに上がり、「差別は決して許してはならない」との口上を述べる。鞭を手に持った“調教師”のような男が、見世物として展示されている“陳列された男女”に対し、様々な御託を並べながら動物のように扱う冒頭の場面。差別という重く厚いテーマでありながらも笑いの要素があり、タイトルに「喜劇」を冠する通り基本的にはコメディだ。ただし、「ブラック・コメディ」と言った方がより正確かもしれない。
 作者の知念正真さんは、演劇集団「創造」に所属して脚本や演出を務めていた。1976年に初演された『人類館』は、78年に“劇作家の芥川賞”と言われる岸和田戯曲賞を受賞している。
 今回演出を手掛けるのは佐藤尚子さんと知念あかねさんの2人だ。女性による演出は今回が初めてで、「何か新しい空気を感じてもらえたらいいなと思っています」と佐藤さんは語る。
 あかねさんは作品を生み出した正真さんの実の娘で、昨年は無観客公演となった同作のプロデュースを行ったが、今回は演出を務める。「父から預かった大事な作品。是非今の若い世代に見てほしいんです」とアピール。
「差別の見方やそのあり方が変わっていく様を、どう受け取ってもらうか、ということも考えています。沖縄の人や沖縄が差別される側だからと言って、決して『可愛そうなもの』になりたくはないという気持ちもあります」
 佐藤さんは作品を「沖縄だけではなくて、日本の財産と言っていいと思います」と評価しつつ、「差別の複雑さも織り込まれていて、単純ではない戯曲なので読み解きが非常に難しいですね」と挑む壁の大きさを実感しているという。
 また「賞を獲った戯曲も、上演されないと意味がありません」と強調し、「これまでこの作品をつなげてくれた人たちとの良いチームの中で、心強く稽古を進めています。今までと違った雰囲気の作品が出来上がるといいなと考えています」と述べた。
「語り継ぐこと」を体現する布陣
 “陳列された女”を演じる今科子さんは、何と46年前に初演された同作で同じく“陳列された女”を演じた今秀子さんの娘だという。演出面でも演技面でも親子二代が携わり、歴史や物語を語り継ぐこと、継承することを強く感じさせる布陣だ。
 今さんは「突然出演の連絡が来て、ずっと断っていたんです。でも母が人類館に出演した経験について『楽しかった。未だにセリフを忘れていない』という一言を口にしていたことで、やろうと決めました」と出演のきっかけを振り返る。
「なぜ湧いてきたのか分からない“怒り”の感情を感じながら演じています」と話すのは、“陳列された男”を演じる仲嶺雄作さん。沖縄に深くまつわる物語ということを踏まえ、「沖縄という地に生まれた誰にとっても関係ない話ではないと思います。歴史を知る上でもとても良い作品なので、どなたにも楽しんでほしいですね」と作品の間口の広さを強調した。
 “調教師”役の西平寿久さんは、稽古の日々が「差別がどう生まれるのかを考えさせられている時間」だという。「差別は人間がやることなんだな、と当たり前なんですけど実感しています。だから、人間である以上終わらないことかもしれないのですが、その複雑さを表現できればと思っています」と抱負を述べた。
 上演時間は11月3~5日が19時、6日は14時開演で、チケット料金は一般2,500円、24歳以下1,000円となっている。なはーとチケットサービス窓口やWEBサイトで取り扱い中だ。各回公演後、多彩なゲストを招いたトークも予定されている。
https://hubokinawa.jp/archives/20165

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ANAトラベラーズ まだ見ぬ日本のその先へ、旅の好奇心はとまらない

2022-10-28 | アイヌ民族関連
ANA X株式会社2022年10月27日 14時00分
~「日本を旅しよう 上質な旅」より今しか体験できない「旬を感じる旅」の新規コースをご用意~
 ANA X株式会社(代表取締役社長:轟木 一博、本社:東京都中央区)は、10月27日(木)14:00より国内旅行「日本を旅しよう 上質な旅」の新規コースを発表します。今しか見ることができない景色、希少な食べ物、体験、好奇心を満たす「旬を感じる旅」を3コースご用意しました。
予約方法:ANAウェブサイトもしくはANAトラベラーズ国内ツアーデスク 050-3172-2341
詳細URL:https://www.ana.co.jp/ja/jp/domtour/theme/recommend/luxetravel/
<「旬を感じる旅」コースの共通トピックス>
①今しか見ることのできない、今だから見ておきたい四季折々の景色や、その土地ならではのお食事、体験などをお楽しみいただけます。また、行程表には1日の「歩く時間」を表記しておりますので、お客様の旅の目的に合わせてお申し込みください。
②ご旅行中の移動・観光・滞在において新型コロナウイルス対策を実施しておりますので、安心してお過ごしいただけます。
「ANA Care Promise」の他、「ANAトラベラーズあんしんの約束」のとおり、感染拡大の予防に関する取り込みを行っています。※注1
<各商品トピックス※注2>
◆【NEW】猛禽類医学研究所 齊藤獣医師と学ぶ 野生動物との共生と環境 釧路・根室3泊
出発日:2023年1月29日(日)、2月9日(木)※10月20日(木)14:00より発売中
世界でも稀な「野生動物のお医者さん」である齊藤慶輔氏。現場の最前線で、野生動物治療と保全活動に尽力する齊藤獣医師が同行し、釧路・根室で、フィールドワークを通じて希少猛禽類の保護と共生への取り組みを学ぶことができます。1日目の最後には、世界三大夕日の一つである釧路港の夕日を「釧路夕焼け倶楽部」による夕日についての解説とともにお楽しみいただけます。また、2日目にはNPO法人ナショナルトラストチコロナイ理事長・アイヌ実践者でいらっしゃる貝澤太一氏をお招きし、自然や動物と共生してきたアイヌの方々の文化を身近に体感いただけます。
※釧路港の夕日は天候の状況により、ご覧いただけない場合があります。
※本コースは、他のANAトラベラーズにて販売のツアーのお客様も参加となります。
※猛禽類医学研究所への寄付金として、お一人様5,000円が旅行代金に含まれております。
◆【NEW】世界遺産 厳島神社と呉、竹原、尾道、鞆の浦を巡り、夕映えの瀬戸内の多島美を望む2泊
出発日:2023年1月12日(木)、2月15日(水)、2月23日(木)、3月4日(土)、3月16日(木)、3月22日(水)※10月20日(木)14:00より発売中
世界遺産の厳島神社、瀬戸内海に浮かぶ島々の眺望と鞆の浦、尾道、竹原の町並みの風情を満喫していただけます。「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている竹原の町並み保存地区をガイドが同行して散策し、千光寺本堂境内からは、尾道の市街地と瀬戸内海に浮かぶ島々が一望できます。
◆【NEW】大自然に感動!!マスターガイド&プロカメラマン 安藤 誠氏と巡る冬の道東・野生動物観察3泊
出発日:2022年12月8日(木)、2023年3月12日(日)※10月27日(木)14:00より発売
北海道マスターガイド&プロカメラマンの安藤誠氏が、野生動物観察の旅へご案内し、タンチョウや、オオワシの大空を悠然と飛ぶ姿など、ガイド中には野生動物たちの真の姿や生態を観察します。冬の北海道での野生動物の観察に最適な、スワロフスフキー双眼鏡を参加者全員にお貸出しします。また、宿泊施設のウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンドでは、安藤氏によるスライドを使った講演会や、地産野菜・地元食材を使った夕食をお召し上がりいただきます。“奇跡の風景を見に冬の北海道へ“。自然の素晴らしさを五感で感じていただける冒険心たっぷりのツアーです。
 ANAトラベラーズは、お客様に寄り添い、これまで培ってきた「安心と信頼の品質」に更に磨きをかけ、今後もお客様にとって価値ある商品やサービスを提案してまいります。
注1:ANA Care Promise:https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/coronavirus-travel-information/
ANAトラベラーズあんしんの約束:https://www.ana.co.jp/ja/jp/domtour/anshinnoyakusoku/
注2:本商品は航空券の含まれていない「航空券なし現地参加プラン」のみの設定となります。
航空券は別途ANAウェブサイトにてご購入をお願いします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000253.000029572.html

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渋谷PARCOにアジアの若手ブランドが集結! NYFWでランウェイデビューを果たす“ネクストデザイナー” が決定

2022-10-28 | 先住民族関連
株式会社バンタン2022年10月27日 11時00分
 株式会社バンタンと株式会社パルコが共同で組織するAFC実行委員会は、アジアの若手デザイナーを発掘・インキュベートするプロジェクト「Asia Fashion Collection(アジアファッションコレクション、以下AFC)」の一環として10月25日(火)、渋谷PARCOのROOFTOP PARKにてランウェイショーを開催。日本、韓国、台湾の若手ブランド10ブランドが集結し、それぞれ初となる国内ショーを行いました。日本の参加ブランドにとってはニューヨーク・ファッション・ウィークでのランウェイデビューをかけた審査を兼ねたショーで、現役服飾専門生を含む若手デザイナーが手掛ける3つのブランドが2023年2月のニューヨーク・ファッション・ウィーク出場権を獲得しました。
■アジアから世界へ羽ばたく若手ブランドの支援プロジェクト
 AFCは、アジアのファッション産業の更なる発展を目指し、アジア各国機構(韓国、台湾など)と連携してアジアの若手デザイナーを発掘・インキュベート(起業支援)するプロジェクトで、現在新進気鋭ブランドとして注目されているブランド「DAIRIKU」などを輩出してきました。10回目となる今年は渋谷PARCOのROOFTOP PARKで東京ステージのランウェイショーが開催され、日本から8ブランド、韓国と台湾それぞれを代表する1ブランドの計10ブランドが初の国内ショーとして参加しました。
 本ショーは日本ブランドにとって、ニューヨーク・ファッション・ウィークでのランウェイデビューをかけた最終審査の場でもあり、WWD JAPAN 編集長の村上要氏や伊勢丹新宿店のバイヤー神谷将太氏、ファッションクリエイターのなかむ氏といったファッション業界の最前線で活躍する方々を審査員に迎えました。前日に行われたプレゼンテーション審査とあわせて、ブランドのオリジナリティやデザイン性といったクリエイティブ面、市場性といったビジネス面、ブランドのSNS発信力といったコミュニケーション面を基準に、日本代表に選ばれたのは関田彩果(バンタンデザイン研究所 X-SEED)の「SAIKA」、中村絢(バンタンデザイン研究所 X-SEED)の「désir」と、北村元統(パーソンズ美術大学卒)の「ASATO」。韓国と台湾の代表ブランドと共に、制作費や技術面、渡航費などのサポートを受けながら、2023年2月に行われるニューヨーク・ファッション・ウィークという世界の舞台、またアジアでの販売といったブランド確立に向けた準備を進めます。
【各国の代表ブランド】
代表ルック
<左から>【日本】関田彩果(バンタンデザイン研究所 X-SEED)の「SAIKA」、【日本】中村絢(バンタンデザイン研究所 X-SEED )の「désir」、【日本】北村元統(パーソンズ美術大学卒)の「ASATO」

<左から>【韓国】Lee Young Eunの「FROM WHERE」、【台湾】Chia Hung, Suの「CHIAHUNG SU」
ブランド情報(ブランド名/デザイナー名/在籍・出身校/Instagramアカウント/ブランドコンセプト)
「SAIKA」(サイカ) <日本代表>
関田彩果/バンタンデザイン研究所 X-SEED 在学/@saikasekita
コンセプト:「憧れと自分に忠実な服」憧れに振り切らず、自分にも振り切らない。憧れと自分どちらも肯定出来るような服で、どちらも同時にある景色を作っていきたい、という思いで制作している。
「désir」(デジール) <日本代表>
中村絢/バンタンデザイン研究所 X-SEED 在学/@junjun_spritz
コンセプト:「1.5place」周りの目を気にしてなりたい自分を隠している。本来の自分を表現するために、今の自分から半分だけでいいから、0.5だけでいいから、枠組みにとらわれずにいたい。着る人の心の拠り所になれる、そんな多様性を尊重する服。
「ASATO」(アサト) <日本代表>
北村元統/パーソンズ美術大学(ニューヨーク) 卒業/@asato_kitamura
コンセプト:過去のネガティブな体験に新しい価値や美を見出すことにより、人生の肯定を試みる。「ASATO」にとって“着用”とは“抱擁”であり、ファッションとは芸術による人生のセレブレーションである。
「FROM WHERE」(フロム ウェア) <韓国代表>
Lee Young Eun(リーヨンウン)/@fromwhere_seoul
コンセプト:様々な人種と文化がある中、私たちの思いと価値がどなたの日常にも交わるように。そして、あなたの大切な思い出をそのままに、私たちの服で新たな命を吹き込む。
「CHIAHUNG SU」(チャーホン ス) <台湾代表>
Chia Hung, Su (チャーホン ス)/@chiahungsu_
コンセプト:今シーズンは、台湾の古代先住民であるタイヤ族のアーティストとコラボレーションし、古代の手織りや染めの技術を用いながら、モダンなコレクションを表現している。原料の植林から糸の生産、織物、手染めまで100%環境に優しい内部サイクルを形成。タイヤ族の伝統的な柄布と1900年代初頭の日本や台湾のアンティーク着物生地を使い、東アジアと南洋の歴史的素材と技術を現代のファッションシルエットに蘇らせ昇華している。
デザイナー写真
<前列・左より>
【日本代表】中村絢、関田彩果、北村元統
<後列・左より>
【台湾代表】Chia Hung, Su、【韓国代表】Lee Young Eun
 ■開催概要
名称:Asia Fashion Collection 10th TOKYO STAGE(ランウェイショー)
日時:2022年10月25日(火)20:15~22:00
会場:渋谷PARCO 10F ROOFTOP PARK(東京都渋谷区宇田川町15-1)
配信動画:https://youtu.be/a-4QYpb9tes
<日本代表選考 最終審査について>
審査方法:ランウェイショー審査・プレゼンテーション審査
審査基準:<クリエイティブ> ブランドとしてのオリジナリティ、デザイン性、完成度
     <ビジネス> 市場性、時代性が考慮されているか
     <コミュニケーション> ブランド発信力・デビューに向けてアクティブに活動できるか
プライズ:2023年2月NYFW参加、ブランド事業化支援
審 査 員:村上要(WWD JAPAN.com 編集長) ※審査員長
阿部桂秋(株式会社TOKYO BASE STUDIOUS MENS BUYER)
              芳之内史也(株式会社レコオーランド FASHIONSNAP.COM 編集委員/ディレクター)
              長尾悠美(Sister 代表)
              川﨑吉朗(株式会社Aout 代表取締役)
              綾部帆乃香(LITMUS バイヤー)
              神谷将太(株式会社三越伊勢丹 伊勢丹新宿店 リ・スタイル バイヤー)
              なかむ(FASHION CREATOR 兼 Lieuバイヤー)
■AFCについて
バンタンとパルコが主催するAFCは、アジアのファッション産業の更なる発展を目指し、アジア各国機構(韓国、台湾など)と連携してアジアの若手デザイナーを発掘・インキュベートします。選出された各国を代表する若手デザイナーは、制作費や技術面、渡航費などのサポートを受けながら、ニューヨークで2023年2月に開催されるニューヨーク・ファッション・ウィークの公式コンテンツとしてランウェイデビューを果たします。その他、国際的なファッションイベントなどの展示会への出場権を含む、アジアでの販売や受注を目的とした事業化支援プログラムにも参加可能。アジアの若手デザイナーの発展に寄与します。
公式HP:https://asiafashioncollection.com/
<今後のスケジュール>
最終確認会: 2023年1月予定
ニューヨーク・ファッション・ウィーク公式ランウェイ: 2023年2月
<協賛>
ウルトラスエード、STUDIO MODA、モリリン、collEco
<後援>
KOREA FASHION INDUSTRY ASSOCIATION、台湾テキスタイルフェデレーション、WWD JAPAN、FASHIONSNAP.COM
【関連リリース】
・2022年 ニューヨーク・ファッションウィーク ランウェイショー開催報告:
https://vantan.jp/information/press/detail.php?e_id=7511&year=2022
■AFC実行委員会
VANTAN (バンタン) http://www.vantan.jp/
1965年創立。「世界で一番、社会に近いスクールを創る」をビジョンとし、現役で活躍する講師による授業、長期インターン、産学協同プロジェクトなどの「実践教育」を通して即戦力となる人材を育成しています(東京・大阪・名古屋)。ファッション、ヘアメイク、ビューティ、グラフィックデザイン、映画映像、ゲーム、アニメ、パティシエ、調理、プログラミング、エンターテインメント領域のクリエイター、インフルエンサー、プロデューサーなどの分野で教育事業を展開。これまでに約20万人の卒業生を輩出しています。
株式会社パルコ https://www.parco.co.jp/
パルコは、1969年の池袋PARCOオープン以来、ファッションを中心に、音楽やアート、演劇など先端のカルチャーを積極的に紹介し、消費文化に彩を添えてきました。こうした取り組みのなかで、パルコを創造の場として新しい才能を持った多くの人々が集い、創造の輪を大きくし、それがまた次の文化の創造に繋がっています。
【オフィシャル素材ダウンロードURL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000054535.html

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台湾が「双十国慶節」で明確にした国土防衛の意味 台湾国会議長が「台湾有事は日本有事」と言及

2022-10-28 | 先住民族関連
東洋経済2022/10/28 4:30高橋 正成 : ジャーナリスト
2022年10月19日、アメリカ海軍のマイケル・ギルデイ作戦部長はシンクタンクでの講演で、中国の台湾侵攻が予想されたものよりも早期に起こる可能性があると語った。これを受け、台湾の陳明通・国家安全局長は立法院(国会に相当)の外交・国防委員会で、2023年に起こるとされるものは戦争を利用して交渉を迫るような形ではないかとの考えを示した。
例えばさまざまな封鎖を行い、交渉の場に引きずり出すというものである。しかし、台湾自身としてはさまざまな状況に対応できる準備を進めているとし、人々が知るべき情報は必ず隠さず伝えると述べた。
ロシアによるウクライナ侵攻からもわかるとおり、1国の防衛力は、究極的には人々の団結力と覚悟によるところが大きい。しかし突然、自国民に国土防衛の必要性を訴えても、それが浸透するにはある程度の時間が必要だ。
中華民国建国111年を祝う国慶節
つねに中国からの圧力にさらされているとはいえ、とくに民主化以降、台湾社会における軍事的な緊張感は着実に薄れている。それは台湾の人々が自由や平和を享受していることの裏返しでもあるが、日を追うごとに高まる中国の軍事圧力に対し、厭戦やあきらめのムードが生まれつつあることと無関係ではない。
そのような中、2022年10月10日に台湾では中華民国の建国記念日に当たる双十国慶節の式典が開催された。建国から111年目にあたる今年は、社会の多様性や人々の団結をアピールする演出が多かった過去数年と比べ、国土防衛の覚悟と台湾が日米と同じ民主主義陣営にいることを内外に示す内容になった。
「中国と台湾海峡の平和と安定を模索する用意がある」と語った蔡英文総統の演説に多くが注目していたが、式典の準備委員会委員長を務めた游錫堃・立法院長(日本の国会議長に相当)の演説にこそ、現実の台湾が見えてくると考える。
游氏は演説で何を語ったのか。まず、游氏はどのような政治家なのか、そこから知る必要があるだろう。
游氏は1948年、貧しい農家の長男として生まれた。災害による不作と一家の大黒柱である父親の死去で、家計を助けるために仕事を手伝い、入学したばかりの中学校に通えない時期が5年も続いたという。その後、働きながら夜間学校などに通い、まだ戒厳令下の、民主化されていない台湾政界に身を投じるようになる。
民主進歩党(民進党)の結党メンバーで、謝長廷・駐日代表や蘇貞昌・行政院長(首相)と並び、同党の「四天王」と呼ばれている。しかし両氏が弁護士出身であるのに対し、游氏は農家からサラリーマンに転じた人物。派手さには欠けるが、一歩一歩堅実なイメージから、いつの頃からか「水牛伯」という別名が社会で浸透するようになる。
水牛に例えられるほど温厚そうなイメージとは違い、国際政治における游氏は、時に台湾独立の先鋒のような存在に映ることもあるのだ。
国土防衛は責務をアピール
游氏は民進党の古参議員ということもあり、民進党の本来の目指すべき方向性と自身の考え方が重複する部分が多い。すなわち、台湾独立(建国)に賛成の立場で、各国と国交を結ぶことを目指している。また、国会は一定の外交権を有すべきで、議員外交にも積極的だ。
実際に2022年7月17~29日、游氏と与野党議員らがリトアニア、チェコ、フランスの3カ国を訪問した。コロナ禍で、台湾とリトアニアやチェコの急接近が話題になったが、游氏が推進する議員外交がもたらした成果とも考えることができる。
2022年8月2日にアメリカのペロシ下院議長が訪台したときには、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出てしまい、ペロシ氏との対面接触はなかった。しかしオンラインで、ホストとして直接訪台を歓迎する様子がメディアなどで報じられた。議員外交でたびたび登場する游氏は、アメリカを始めとする西側諸国の議員間で存在感が高まっている。ちなみに、中国は游氏を台湾独立分子としてブラックリストに入れている。中国から見てもたいへんやっかいな存在だということの証だろう。
游氏は今回の式典での演説で「国土防衛は人々の責務」「民主の深化と成果を世界と共有」をテーマに掲げた。
まず、国慶節に合わせて訪台した、数少ない国交のあるパラオの大統領や各国の駐台機関の代表、それに日本から衆議院の古屋圭司議員など日華議員懇談会、海外在住者、国土防衛中の軍人、医療従事者、そして一般の人々に、先住民族の言葉、客家語、台湾語、北京語の4つの言葉であいさつした。
今では台湾にとって当たり前の風景であるが、中国との政治体制や社会環境の違いを明確にするうえで、北京語以外の言葉を列挙することは大きな意味を持つ。チベットやモンゴル、ウイグルなど、他の民族や文化を尊重しようとしない中国と違い、名実ともに多民族多文化社会を構築しているとアピールしているのだ。
次にエコノミスト・インテリジェンス・ユニットが公表している各国の民主化指数「Democracy Index 2021」と、フリーダム・ハウスの「Freedom in the world 2022」を引用し、台湾がアジアでも有数の自由度と民主化を達成したことを訴えた。また、3回の政権交代を通して、政治と経済が世界の人々から注目されるようになったとし、これは台湾人の努力の賜物だと称賛した。
ここでも、たんに経済力だけでなく台湾が自由で民主的な社会であることを強調し、中国との違いを鮮明にしている。
議員外交にも自信
また、2021年のテーマを「民主国家の大団結、世界と友好関係を構築」としたところ、8つの国交のない国々と欧州議会から、計246人の国会議員が訪台した。友好の輪が広がっただけでなく、日米などの同志国が国際機関での台湾参加の必要性を明言するなど、たんなる友人関係から深化したことを指摘した。そして2022年のテーマである「国土防衛は人々の責務」から自ら戦争を仕掛けることはないが、自衛力を高めて戦争に備えることを強調したのだった。
最後に、若い人たちは国の未来であること。つねに中国の侵略危機にさらされている中、思いを一つにすることこそ最大の防衛力であり、国土を守るのは台湾に生きる人々全員の責任であると述べている。
中国を念頭に、老若男女問わず団結を呼びかける内容だ。游氏が民主化のために奔走した頃を彷彿とするような、人々をやさしく鼓舞するような言葉が並んだのだった。
双十国慶節の起源は、清朝を倒した1911年の辛亥革命での武昌起義であり、建国よりも革命を祝う比較的軍事色の強い記念日と言える。しかし民主化以降は、中台接近の影響もあって、かつてのような軍事パレードを前面に出すものではなく、台湾社会の安定性や多様性をアピールするものに変容していた。
しかし、昨今の強大な軍事力と強引な外交手法を繰り出す中国に、台湾もいよいよ本格的に国土防衛のために動き出す――。そんな明確な意思が、式典運営責任者の游氏の演説から見えてくる。
2022年10月19日付けの「日本経済新聞」は、関係者3人の話としてアメリカのバイデン大統領が台湾への武器提供を前倒しするため、米台共同で武器を生産する案を検討していると報じた。仮にこれが実現すれば、いよいよ游氏がいう国土防衛の覚悟と台湾が日米などの民主主義陣営にいることを、内外に示す好機となる。
ちなみに、游氏は演説で、安倍晋三元首相が語った「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」も引用している。わざわざ日華懇議員へ出席の感謝を述べただけではない。安倍元首相の言葉すら引用する游氏に、台湾から日本に向けたメッセージをしっかり考えたい。
https://toyokeizai.net/articles/-/628671

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