先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ウポポイ11月3日入場無料 音楽ライブや工芸家トーク楽しんで

2022-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/18 18:05
 【白老】胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」は文化の日の11月3日、入場料を無料にする。「アイヌアートショー」と題して、アイヌ民族の歌や伝統舞踊を取り入れたバンドのライブ、アイヌ工芸家のトークショーなどの特別プログラムを実施する。
 無料になるのは、ウポポイの入場料(大人1200円、高校生600円)と国立アイヌ民族博物館の特別展示観覧料(大人300円、高校生200円)。
 当日は、帯広出身のアイヌ民族歌手豊川容子さんがボーカルを務めるバンド「nincup(ニンチュプ)」が、少女が母になるまでの物語を歌と舞踊で紡ぐ「ハポ(母)の物語」を披露。日高管内平取町のアイヌ工芸家貝沢徹さんや関根真紀さんらによるトークイベントのほか、博物館の担当者が民具に焦点を当てた特別展の見どころを解説する。工芸などの通常の体験プログラムや駐車料金は有料となる。
 開場は午前9時~午後5時。問い合わせはアイヌ民族文化財団、電話0144・82・3914へ。(金子文太郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/747110/

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アイヌ兄弟の葛藤描く映画上映 宇梶さんの舞台を記録

2022-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/18 09:10

映画「永遠ノ矢 トワノアイ」の一場面((C)オフィス33)
 俳優の宇梶剛士さんが作・演出を手がけ、アイヌ民族の血を引く兄弟の葛藤を描いた舞台「永遠ノ矢 トワノアイ」を記録した映画が、下北沢トリウッド(東京都世田谷区)で10月22日から上映される。宇梶さんは「アイヌの思いに触れてもらえれば」と期待を寄せる。
 2019年夏に東京・高円寺で初演し、21年夏には北海道の釧路、平取、北見の3市町で上演して好評を得た。アイヌにルーツを持つ宇梶さんも出演している。
 物語は、弓の名手「イソンクル」が天に向けて放った矢を巡り、現代の北海道と、遠い昔のアイヌモシリ(アイヌ語で北海道)で展開。主人公海と兄の一矢が、北の大地の人々と交流することで自分の存在の不確かさに気づき、葛藤する姿を描く。
 映画は釧路市で上演した舞台を記録したもので、今年3月から札幌や旭川などで上映された。東京での上映は11月4日まで。問い合わせは下北沢トリウッド、電話03(3414)0433。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/746874/

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紅葉まつりや読み聞かせ…深まる秋、催しに笑顔 千歳と恵庭、家族連れでにぎわう

2022-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/18 05:00

ミュージカル風に絵本を読み聞かせする岸田典大さん=15日
 【千歳、恵庭】秋が深まる中、千歳、恵庭両市内では15、16日、さまざまなイベントが行われた。絵本に音楽を交えて読み聞かせるライブから、3年ぶりの開催となった支笏湖紅葉まつりまで、家族連れなどでにぎわった。新型コロナウイルス禍で昨秋はイベントが少なかっただけに、企画した関係者は手応えを感じていた。
 15日、恵庭市の夢創館で開かれた千歳市の絵本パフォーマー、岸田典大さん(56)によるライブ。同館の主催で親子連れら約40人が観賞した。
 岸田さんは音楽に合わせて10冊の絵本を読み聞かせた。声色を変えながらリズミカルに、時にはじっくりと読み進め、絵本「いないないばあ」では、ジャズとヘビーメタル、演歌風のメロディーに合わせた3通りのパフォーマンスを披露。札幌市厚別区から母親の熊友香さんと一緒に来た涼夏さん(6)は「音楽が本(の内容)にぴったり」、恵庭市の長谷川衛ちゃん(5)は「音楽もお話も楽しかった」と話した。
 この日は、LEDライトの入ったカプセルを噴水に浮かべる催し「はなふるアートファンタジア」が恵庭市の観光エリア「はなふる」で開かれた。
 施設を運営するガーデンシティ恵庭が初めて企画。地域の親子連れらが事前に絵などを描いたカプセル約400個を噴水に浮かべた。暗くなるにつれ、幻想的な光を放ち、来場者はスマートフォンで記念撮影した。恵庭市の会社員高橋かおりさん(45)、拓己ちゃん(5)の親子は「きれい」と声を上げた。
 翌16日は、支笏湖畔で「第46回支笏湖紅葉まつり」が開かれた。新型コロナ対策で飲食の出店は見送ったが、陸上自衛隊第11普通科連隊が千歳機甲太鼓、千歳アイヌ文化伝承保存会はアイヌ古式舞踊を披露。支笏湖小の児童10人は湖畔にある山線鉄橋をテーマにした歌を元気よく歌った。
 山線鉄橋の近くではミニSL列車が運行され、親子連れらの人気を集めた。湖畔で本格化した紅葉を楽しむ来場者の姿に、イベント関係者は満足げだった。
 このほか、千歳市の市公設地方卸売市場では、開設50周年を記念した「千歳市場まつり」が開かれた。タマネギやリンゴなどの袋詰め放題企画、マグロの解体ショー、千歳高の生徒によるトルティーヤの販売が盛況だった。朱田知志場長は「市場を身近に感じてもらえた」と喜んでいた。(上村衛、犬飼裕一、伊東正剛通信員)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/746790/

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アイヌ文様の木彫りに挑戦 札幌新陽高で出前講座

2022-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/18 08:41 更新

木彫家の洲崎春男さん(左)に教わりながらアイヌ文様の木彫りに挑戦する生徒
 札幌市南区の私立札幌新陽高で17日、アイヌ工芸家による出前講座が開かれ、同校の1年生がアイヌ文様の木彫りに挑戦し、アイヌ文化への理解を深めた。
 アイヌ工芸の担い手育成事業の一環で道が主催した。日高管内平取町二風谷在住の木彫家高野繁広さん(72)と洲崎春男さん(74)が講師を務め、同校の1年生約220人が17、18日の両日に分かれて木彫りを体験する。
 17日の講座では高野さんが、アイヌ文様はとげの形の「アイウシノカ」や目の形の「シクノカ」といった文様を組み合わせて表現すると解説した。生徒たちは彫刻刀で木製のコースターに、アイヌ語でコタンコロカムイ(集落の守り神)と呼ばれるシマフクロウの文様を彫った。同校の冨岡花奈さん(16)は「曲線が多くて難しかった。アイヌ文様は一つ一つに意味があり、めっちゃかっこいい」と話した。(金子文太郎)
※「アイウシノカ」の「シ」、「シクノカ」の「ク」、「コタンコロカムイ」の「ロ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/746719/

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伝統漁法で秋サケ捕獲 平取で「アシリチェプノミ」

2022-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/18 05:00

伝統漁具を使ってサケを捕獲する参加者(平取町提供)
 【平取】秋サケを迎えるアイヌ民族の伝統儀式「アシリチェプノミ」が町二風谷オサツ沢で行われ、参加者が伝統漁法でサケを捕獲する体験を楽しんだ。
 町などが主催し、今年で13回目。1日に実施し、町内外から53人が訪れた。町アイヌ文化振興公社の西山涼さん(26)が初めて祭司を務め、川や火の神に豊漁を感謝するカムイノミ(神への祈り)を行った。
 その後参加者は、いけす状にした沢の一角に放流したサケ28匹を、伝統漁具のマレプ(自在もり)やアプ(かぎ針)を使って捕獲した。体験後には二風谷生活館でチェプオハウ(サケの汁物)を味わった。
 西山さんは「古くから伝わる儀式を、子どもを含めたいろんな人に見てもらい、興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。(杉崎萌)
※「アシリチェプノミ」の「リ」と「プ」、「マレプ」の「プ」、「アプ」の「プ」、「チェプオハウ」の「プ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/746595/

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アイヌの人権考える 紙議員ら参加 北海道帯広で集会

2022-10-19 | アイヌ民族関連
赤旗2022年10月18日(火)
 北海道の日本共産党十勝地区委員会と道委員会は15日、「アイヌ民族の人権を考える十勝集会」を帯広市で開きました。アイヌ施策推進法(2019年成立)では、アイヌを先住民族と明記する一方、先住民族としての権利規定がありません。
 浦幌町「ラポロアイヌネイション」(差間正樹会長)のサケ捕獲権復活裁判を弁護する市川守弘弁護士が講演。江戸時代に松前藩が支配していた「和人地」は渡島(おしま)半島の一部に限られ、それ以外の蝦夷(えぞ)地はアイヌのコタン(集落)が指導者の下で漁猟や裁判、外交を行っていたと紹介。アイヌの教育や救済に尽力したジョン・バチェラーは「小さな独立国家」と表現したと説明しました。
 国連「先住民族の権利宣言」(07年)は、奪われた伝統や慣習を再活性化させ発展させる権利を定め、「再生されたコタンは先住権の権利主体となり得る」と強調しました。
 盗掘されたアイヌの遺骨103体を返還させたと差間氏。米国の先住民族はサケの捕獲と資源・環境保全の権利を回復したと述べ、サケ捕獲の権利を取り戻したいと語ります。
 「ぺウレ・ウタリの会阿寒支部」の山本栄子氏がムックリ(口琴)を演奏し、支援策の拡充を求めました。
 紙智子参院議員は、白老(しらおい)町の国立アイヌ民族博物館に明治政府の「同化政策」の展示がないとして、正しい歴史認識と国の謝罪実現へ展示を是正させたいと表明しました。畠山和也元衆院議員が閉会あいさつをしました。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-10-18/2022101804_03_0.html

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断交はしたけれど 深まる台湾との交流

2022-10-19 | 先住民族関連
NHK2022年10月18日(火)午後4時51分 更新
台湾と言えば、北海道にも多くの観光客が訪れ、身近に感じている人も多いかもしれません。50年前の日中国交正常化に伴って日本は台湾との外交関係を断絶しましたが、民間の交流はその後盛んになり、良好な関係を築いてきました。 さらに近年、「自治体間の友好協定」を通じ、交流は一段と深まろうとしています。 (室蘭局 篁慶一) 
増える日台自治体間の友好協定
今年8月、胆振の白老町は、台湾東部の花蓮県秀林郷と新たに友好協定を締結し、オンラインで調印式を行いました。
白老町には、アイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」があり、秀林郷には台湾の先住民族の「タロコ族」が多く暮らしていることがきっかけでした。
今後は、教育や観光、文化の保存など、幅広い分野で交流を進めることにしています。
白老町の戸田安彦町長は、「新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたら、町の子どもたちに秀林郷を訪問してもらうことを検討している。異文化を学ぶことは大変意義が大きいと思う」と期待感を示しました。
こうした日本と台湾の自治体間の交流は、近年、急速に広がっていて、台湾側のまとめでは、この10年で100件以上増加しました。
台湾政治に詳しい東京外国語大学の小笠原欣幸教授は、2011年の東日本大震災の後、台湾から200億円を超える義援金が寄せられたことや、2012年に2度目の総理大臣となった安倍晋三氏が台湾との関係を重視したことなどが、日本側を台湾との交流に前向きにさせたと指摘しています。
お互いの親近感は75%超
この日本と台湾の交流は、双方の親近感の高さにも後押しされています。
今年1月、台湾に対する日本の窓口機関「日本台湾交流協会」が、2021年に台湾で実施した世論調査の結果を発表しました。
その中で、「日本に親しみを感じますか」という問いに対し、「親しみを感じる」、または「どちらかというと親しみを感じる」と回答した人が、合計で77%に上りました。
また、「あなたの最も好きな国(地域)は」という設問では、「日本」という回答が60%で、2位の中国(5%)と3位のアメリカ(4%)を大きく引き離しました。
一方で、日本に対する台湾の窓口機関「台北駐日経済文化代表処」も、外部の調査機関に委託して日本で2021年に世論調査を行いました。
それによりますと、「台湾に親しみを感じますか」という問いに対し、「親しみを感じる」または「どちらかというと親しみを感じる」と回答した人は合計で75.9%でした。
さらに、「アジアの国・地域の中でもっとも親しみを感じるのはどこか」と尋ねたところ、「台湾」という回答が46.6%で最も高くなりました。
「北海道と台湾の距離を縮めたい」
自治体間の友好協定の増加は、ここ北海道でも顕著になっています。
2021年までに結ばれた協定は7件となっていましたが、今年だけで白老町を含めて4つの自治体が、協定という形で台湾側との関係を強化しています。
こうした協定を積極的に推し進めているのが、札幌にある台湾の窓口機関、台北駐日経済文化代表処札幌分処の粘信士処長です。
大阪や沖縄、それに横浜など日本での勤務経験が長く、去年、札幌に着任しました。
「私たちの重要な任務の1つは、北海道と台湾の距離を縮めることです。自治体が友好協定を結ぶことによって、それまでに台湾と交流がなかった自治体が、協定を1つのアプローチとして、教育、文化、経済など、さまざまな領域で台湾との交流を進めることができると考えています。私の役割は『仲人』だと考えているので、互いの自治体の共通点など交流のきっかけを探しています」
また、粘処長は協定を通じて交流を活発化させ、日本から台湾を訪れる人を増やしたいという狙いも明かしました。
新型コロナウイルスの感染が拡大する前には、多いときには年間で60万人以上が台湾から北海道を訪れていました。
それに比べ、北海道から台湾を訪れる人は大幅に少なかったと言います。
粘処長は、道内各地の自治体を精力的に訪れていて、登別市の市長と面会した際には有名な温泉地がある台中市との交流を提案していました。
交流が形となった大樹町 大学進学も
友好協定によって、実際に交流が活発になったケースもあります。
十勝の大樹町は、7年前の2015年に台湾南部・高雄市の大樹区と友好協定を締結しました。
「大樹」という同じ漢字名がきっかけとなりました。
協定締結を受けて、大樹町にある大樹高校は、2018年に修学旅行の行き先を関西から台湾に変えました。
大樹区にある義守大学も訪問し、生徒たちは日本語を学ぶ大学生と交流してきました。
その結果、台湾への関心が高まり、これまでに3人の卒業生が義守大学に進学したということです。
残念ながら、新型コロナの影響で修学旅行は3年連続で中止となりましたが、今年は義守大学が大樹高校のためにオンラインの学習会を実施しました。
学習会では、中国大陸から伝わり、独自の発展を遂げた台湾伝統の影絵劇などが紹介されました。
大樹高校の3年生の生徒は、「修学旅行が中止になってとても残念でしたが、台湾の人と交流ができてよかったです。いつか台湾に行って、影絵劇も実際に見てみたいです」と話しました。
また、台湾への修学旅行に当初から関わってきた森志美江教諭は、交流にかける思いをこう語りました。
「大樹高校は『共生』をとても大事にして取り組んでいる学校なので、台湾との交流を通じて、世界にはいろいろな人がいること知ってほしいし、世界の人たちと手を取り合って難しい問題を解決していってほしいと願っています。現地へ行くことで興味や関心が高まる生徒が多いので、また台湾へ行けるようになってほしいです」
意識する国際社会とのつながり
一方で、台湾側が友好協定に積極的な背景には、国際社会とのつながりを示す思惑もあると指摘されています。
台湾は、1971年に中国と入れ替わるように、国連を事実上脱退させられました。
台湾を「領土の不可分の一部」と主張し、統一を目指す中国から圧力を受ける中、台湾が外交関係を結ぶ国は14か国に減り、WHO=世界保健機関をはじめ、多くの国際機関への参加も難しいのが実情です。
東京外国語大学の小笠原教授は、日本の自治体と協定を結ぶ意味を次のように説明しました。
「台湾は国際社会とつながっていたいという気持ちが人一倍強いと言えます。距離的に近い日本との交流は、国際社会とつながる入り口というイメージがあるんです。台湾は形の上では国際社会から排除されているけれど、実質的には国際社会の一員であるという実感を持つ点でも、日本の自治体とさまざまな協力をしていくことは非常に重要な意味を持っています」
また、小笠原教授は、日台間の自治体レベルの交流であれば、中国から強い反発は受けにくいという見方を示しました。
その上で、水際対策の緩和などで日台間の往来も活発になることが予想され、今後、自治体間でさらに具体的な交流が定期的に行われるようになってほしいと語りました。
台湾は、新型コロナへの迅速な対応で注目を集めたほか、アジア初となる同性婚の合法化や、女性議員の割合が40%を超えた議会にあたる立法院など、多様性の尊重やジェンダーの平等に向けた取り組みが進んでいます。
日本にとって、参考になることは少なくありません。
自治体間の友好協定を通じて日台の交流はどう進むのか、今後も注目したいと思います。
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n3a9a598699bd

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台北ファッションウィーク2023SS。台湾の先住民族をテーマに、人間国宝の伝統技法と現代デザインを融合した台湾ファッションを世界へ発信

2022-10-19 | 先住民族関連

CNX Taiwan 2022年10月17日 13時00分
今シーズンの開幕ショーは、先住民族の伝統的な服飾技術を中心に、5人の人間国宝の先住民族の職人と5人のデザイナーが、歴史、文化、技術、ファッションで対話を展開。

開幕ショーの最後に登場したブランドJust in XXと先住民伝統刺繍の職人である陳利友妹がコラボレーションしたコレクション。(画像提供:台北ファッションウィーク)
「台北ファッションウィークSS23」が10月中旬に盛大にスタート。 14日の夜、初の台湾先住民族をテーマにした開幕ショーが盛大に開催された。今までの台北ファッションウィークが掲げていた五つのコアバリュー「機能性、持続可能性、異業種コラボレーション、多様性、文化」を引継ぎ、今回のテーマの目的は、現代のファッションデザイナーと伝統的なスキルとの間で生まれる衝突による文化的なファッション作品の可能性を期待したもので、台湾の多様な文化的価値を継続および促進すること。また、台北ファッションウィークのプラットフォームを通じて台湾の文化的多様性と豊かさを世界に示すこと。文化部部長李永得氏は、今回の先住民族の特色を具現化した台北ファッションウィークは「必ず世界の中で地位を占め、台湾の重要な文化的要素であると世界に示すことになるだろう」と述べた。さらに、この台北ファッションウィークでは 14 のブランドショーと1 つのヤング タレントショーが開催され、合計15のショーでさまざまなスタイルと台湾の次世代ファッションデザインを披露する。
先住民族をテーマにした開幕ショー
「MEET:先住民の人間国宝とコラボレーションしたファッション」
先住民族の人間国宝職人5人とファッションデザイナー5人が、それぞれ10着の衣装を作成、合計50着の衣装を披露する。各ブランドの10着中、人間国宝職人が2着づつ伝統的な民族衣装を創作している。
張鳳英(族名:Seta Bakan)はセデック族の中で最も尊敬されている機織女(はたりめ)であり、彼女はデニムとジャカードの使用が得意なブランドDYCTEAMと一緒に、セデック族の男性が狩猟する時の伝統戦士服と、セデック族の女性の服装で最も代表的な祭服を再解釈した。また、台湾の文化的要素をファッションに取り入れるブランド CHIAHUNG SU は、タイヤル族の染色と織物の技術保持者である尤瑪.達陸(族名:Yuma Taru)と提携。彼らはタイヤル族の手織りの生地を使用し、全てがハンドメイドな実験的なコレクションを創作した。
特別な素材を使用した創作が得意な SHAO YEN と、カバラン族のバナナシルク織りの技術保持者嚴玉英(族名:zaqong)は、カバラン族特有の伝統技術「バナナシルク」をファッションに取り入れた。パイワン族の伝統的な織物技術に精通した許春美(族名:Miyang)が、華麗な舞台衣装を専門とするデザイナーBOB Jianと提携し、パイワン族の模様を生かしたプリント生地を使用して、伝統と現代が融合した祭服を披露。最後に、ニューヨークファッションウィークに6度の登場を果たした Just in XX のデザイナー周裕穎は、2050年のパイワン族をイメージし、パイワン族の伝統刺繍技術に精通した陳利友妹(族名:Ljavaus)と共に「CYBER FOLK 民族運動の未来感」という伝統とテクノロジーを融合したファッションに挑戦した。
 14のブランドショーとヤングタレントショー
今シーズンは 14 の台湾ブランドがブランドショーを開催。INF、UUIN、JENN LEE、Liyu Tsai、Story Wear、C JEAN、DOUCHANGLEE の 7 ブランドが野外ショーを開催しているほか、台北ファッションウィークの公式会場である松山文創園区で、be homme、GIOIA PAN、WANGLILING、Yentity、Seivson、oqLiq の 6 ブランドが出展。そして、ベルリンでフィジカルショーを行う #DAMUR が今回オンラインで参加する。
さらに、台北ファッションウィークはブランドの育成にも積極的に取り組んでいる。国際コンペティションで際立った2つの次世代新ブランド、BooとPCES、そしてインタースクールショーと高雄ファッションアワードで選ばれた7人のデザイナーがヤングタレントショーに出演し、台北ファッションウィークに新世代のエネルギーを注入する。
台北ファッションウィークSS23の開幕ショーと全てのブランドショーは、公式のYouTubeよりご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UC8n5pOXW4YLU_iHhhsU8HVw
 今回の台北ファッションウィークの開幕ショーでは、人間国宝の先住民族の職人とのコラボレーションを通じて、台湾ファッションの新たな可能性を世界に発信した。今後の台北ファッションウィークは、さまざまなタイプや海外ブランドの参加も期待し、ブランドの国際交流を促進させる。さらに、台湾ブランドのニューヨーク、パリ、東京ファッションウィークなどへの参加サポートにも力を入れ、台北ファッションウィークが世界的な注目を高めることを目指している。
 「2022 台北ファッションウィークSS23」開催概要
● 会期:2022年10月8日(土)ー10月28日(金)
● 公式会場:松山文創園区(Songshan Cultural and Creative Park)
● 主催:行政院文化部
● プロデュース:台湾コンデ・ナストグループ CNX Taiwan
● 公式サイト:https://tpefw.com/
● Facebook: @tpefashionweek
● Instagram:@tpe.fashionweek
● YouTube:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000074891.html

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2022年秋の期待作は、ヒラリー・スワンク主演の「アラスカ・デイリー」と複雑な母子関係を軽いタッチで描くドラメディー「ソー・ヘルプ・ミー・トッド」

2022-10-19 | 先住民族関連

tvgroove2022.10.18
調査報道記者と私立探偵の共通点は?

映画「スポットライト」の脚本と監督を務めたトム・マッカーシーが書き下ろした重厚な新ドラマ「Alaska Daily」(13話)。演技派ヒラリー・スワンクが演じるのは、NYでキャンセルされて行き場を失った調査報道記者アイリーン・フィッツジェラルドで、地の果てアラスカで地元の先住民女性が抱える制度的偏見・差別を暴き、ジャーナリストとしての名誉挽回を計ろうとする。
地上波局は、動画配信サービス会社と闘っても勝ち目がないと悟って以来、長い物には巻かれろとばかり、地上波局の作品を蔑ろにして(少なくとも私の目にはそう映ります)、各局の延長とも言うべき配信サービス構築に全力を注いできました。
特に、ディズニーがFoxを吸収して、ディズニー+の立ち上げに没頭していた過去数年、傘下のABCは完全に忘れられたような継子扱いを受け、画期的なドラマを送り出そうとする果敢さは完全に消失しました。漸く、21年春の新ドラマとして少々毛色の違う、笑いと涙のリベンジドラマ「Rebel」を発表しました。
黒人のスーパーヒーロー、オリヴィア・ポープ(「スキャンダル 託された秘密」2012~18年)を輩出したABCが、此の期に及んで、環境活動家エリン・ブロコビッチもどきの、破茶滅茶、猪突猛進型のレベルを団塊世代のスーパーヒーローに仕立て上げようとしたのかは、未だに謎で、予想通り視聴率がとれず、1シーズン(10話)で打ち切りとなりました。
今秋の期待作「アラスカ・デイリー」(原題「Alaska Daily」)は、「Rebel」とは正反対と言っても良い程、社会啓発と問題提起に満ち満ちた深刻なドラマです。それもその筈、アカデミー賞受賞映画「スポットライト 世紀のスクープ」(2015年)の脚本・監督を務めたトム・マッカーシーが書き下ろした地方新聞社を舞台にしたドラマです。今年5月にピューリッツァー賞受賞したアンカレッジ・デイリー・ニュース紙とプロパブリカ(非営利報道機関)による連載記事「無法」で取り上げられた、Missing and Murdered Indigenous Women and Girls(=MMIWGとは、全米・カナダの先住民族女性や少女が何世代にも渡って受けてきたあらゆる迫害や暴力等、白人による残虐行為の解決を促す運動)を土台に創作しました。アラスカの土地柄、過疎地には法の執行機関がないことや、出所した犯罪者が警官として雇用され、法の目の届かない過疎地で先住民の女性に危害を加えていた事などが赤裸々に綴られた記事をドラマ化し、人種・性差別故に建国以来発生してきた、先住民族への構造/組織/制度的偏見や差別を根刮ぎにしようと乗り出す、勇猛果敢な調査報道記者に生き残りを賭ける地方新聞社の哀しい現状と記者達の葛藤を描きます。
NY(=世界)の第一線で活躍していた調査報道記者アイリーン・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク)は、ネタの真偽を証明できず一大スクープを逃した上、ザ・ヴァンガード社で働く駆け出しリサーチャーにパワハラでキャンセルされてしまいます。自宅に籠って悶々としているアイリーンを遠路遥々訪ねて来たのは、17年前コロンバスでアイリーンを首にした上司スタンリー・コーニック(ジェフ・ペリー)。アンカレッジ市の地方新聞デイリー・アラスカン紙の編集長をしているスタンリーは、広大なアンカレッジ地域のそこここで起きる事件の取材に追われて、先住民女性の未解決事件を調査報道する余裕がないと嘆き、アイリーンをリクルートしようとやって来たのです。「マイナーリーグの仕事なんて今更できない!」と無碍に断ったものの、スタンリーが置いていった失踪者のファイルをオンラインで検索し始めます。
アイリーンの仕事ぶりを知っている地元記者達は、人手不足もあって大いに歓迎しますが、アラスカの文化・伝統・歴史を何も知らない白人への風当たりは半端ではありません。聞き込みしようにも、地元先住民には拒否され、これまで極力波風が立たないようにおっかなびっくりで接して来た地元警察の神経を逆撫でし、社の立場は悪くなる一方です。先住民族の女性が失踪/殺害されても、自殺で片付けられるか、被害者の麻薬・アルコール依存症に責任をなすりつけるか、捜査もせずコールドケースにして葬り去るかで、この「無法状態」の根源を暴くべく、アイリーンと従姉妹を亡くした先住民記者ロズ・フレンドリー(グレイス・ダブ)は、食いついたら離れないスッポンのような取材力と長年培った各界のコネを武器に、果敢にも調査に乗り出します。都落ちしたアイリーンは、ジャーナリストとしての名誉を挽回できるでしょうか?
マッカーシーが書き下ろした重厚な社会啓発と問題提起ドラマを、アカデミー賞受賞女優で演技派のヒラリー・スワンクが体当たりしている事だけでも、一見の価値はあります。しかし私は、マッカーシーが「スポットライト 世紀のスクープ」(2015年)で描いた調査報道記者という尊い職業を、もっと私的レベルまで掘り下げて描いてくれることを期待して止みません。同じもの書きとして、危ない橋を渡り、想像を絶する忍耐力と努力で、不正を世に知らしめる調査報道記者に畏敬の念を覚えるからです。近年、唸るほど面白く何度読み返しても飽きない不正暴露本は、全て内部告発者が警鐘を鳴らし、調査報道記者が聞き込み、取材、執筆をした賜物です。ハーヴェイ・ワインスタインの正体を暴いて#MeToo運動の火付け役となった「キャッチ・アンド・キル」のローナン・ファロー、エリザベス・ホームズの詐欺行為を綴りセラノス社崩壊に導いた「BAD BLOOD」のジョン・キャリルー(「ドロップアウト」の中でご紹介)、Showtime局のアンソロジーシリーズ第一弾「Super Pumped」の土台になった「ウーバー戦記」(トラビス・カラニックの狂犬ぶりを綴った「Super Pumped: The Battle for Uber」でご紹介)のマイク・アイザックが、調査報道記者と内部告発者への畏敬の念を抱かせる秀作と言えるでしょう。
昔から視聴者の年齢が高いことで有名なCBSは、今年シーズン5を開始した「FBI 特別捜査班」を頭に、「FBI :Most Wanted~指名手配特捜班~」と「FBI: International」のフランチャイズと、「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」(シーズン20)以下、「NCIS:LA~極秘潜入捜査班」と「NCIS:ハワイ」のフランチャイズに加えて、CSIフランチャイズもあり、僅かに残った放送枠に若者受けを狙った作品を発表しては、視聴率低迷を理由に打ち切ってきました。新番組を育てあげる忍耐力がないことを棚に上げて、長寿番組の視聴率に覚束ないの言い訳は余りにもお粗末としか言いようがありません。
しかし、恐竜レガシーメディアCBSがメディアから最も叩かれたのは、番組制作のあらゆる局面でダイバーシティ(人種・性別・年齢・階級等の多様性)が見られない事。時代遅れの企業文化を死守してきたテレビ業界の’ドン’レスリー・ムーンベス辞任後、CBSのドラマに新風が吹き込まれてきました。2018年に、CBS’初’のゲイのキャラを主役に、同性婚を果敢に描く犯罪捜査/ミステリードラマ「インスティンクト~異常犯罪捜査~」(2018~19年)、ロサンゼルス市警察本部長に起用された’初’の白人レスビアンが活躍する「Tommy」が2020年に登場しましたが、いずれも早々に一巻の終わりとなりました。
無抵抗の黒人ジョージ・フロイドが白人警官に暴行を受けて死亡した事件をきっかけに全世界に広がった「Black Lives Matter (BLM)」運動で、法執行機関への不信が募る一方の米国では、伝統的な家父長制/白人至上社会を絵に描いたような、従来の犯罪捜査/刑事ドラマは、ほとぼりが冷めるまでは敬遠されています。2021年、CBSのダイバーシティとインクルージョンに対応しようと颯爽と登場したのが、主人公ロビン・マッコール元諜報員(クイーン・ラティファ)、十代の娘デライラ、叔母ヴィオラ、更にロビンの違法行為を大目に見るNYPD刑事の4人の黒人が中心の痛快ドラマ「イコライザー」リブート版と、#MeToo運動の流れを受けて登場した黒人女性判事が主人公の法廷ドラマ「オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」ですが、「オール・ライズ」はシーズン2をもって打ち切られましたが、オプラ・ウィンフリーの目に留まり、自局OWNがワーナー・ブラザースTVと交渉し、内容を少々変えて今年6月から10話を放送しました。
しかし、今秋の新ドラマは、黒人女性が率いる「コミュニティー・ベース」(上から押さえつけたり取り締まるのではなく、地元の住民と協力して’我らが街作り’に貢献する警察署)の新しいNYPD第74分署を描く「East New York」のみが世相を反映しています。カリフォルニアの山火事に対処するためにリクルートされた囚人グループの活躍と葛藤を描く「Fire Country」、そして期待異色ドラメディー「So Help Me Todd」は、又も白人中心で脇をダイバーシティで固めた感があります。
9月21日のバーチャル・パネルインタビューで開口一番、「これは僕と母の実話です。義父が突然姿をくらました時に、ここぞとばかり子供の頃からなりたかった諜報員になりきって、行方を突き止めたんです」と発表して、評論家をあっと言わせたのは、「So Help Me Todd」のクリエイター、スコット・ペンダーギャストです。「『FBI 失踪者を追え!』の見過ぎかも?」で大いに笑わせた後、ペンダーギャストは「『グッドワイフ』の弁護士アリシアと調査員カリンダを、母親と息子の関係に変えて、異色コンビを『こちらブルームーン探偵社』(1985~89年)の世界に放り込んだら. . .と提案したら、あっさりCBSからOKが出ました」と付け加えました。奇抜なアイデアですよね?
9月29日に放送開始となった「So Help Me Todd」は、オレゴン州ポートランドを舞台に、叩き上げの敏腕弁護士マギー・ライト(マーシャ・ゲイ・ハーデン)と、ライト家の恥さらしトッド(スカイラー・アスティン)が繰り広げる家族・職場ドラメディーです。トッドは、私立探偵社を経営していましたが、共同経営者に罪をなすり付けられて、免許剥奪の憂き目に遭い、姉アリソン(マダリン・ワイズ)宅のガレージに住み、保険会社の調査員をして細々と暮らしています。義父ハリー(マーク・モーゼス)が忽然と姿をくらまし、オロオロするだけの母マギーに、手を差し伸べたのは、日頃負け組やダメ息子と貶していた末っ子のトッドだけでした。クレジットカード請求書の転送先からハリーの行方を突き止めようと、違法行為も何のその!杓子定規のマギーには、大胆不敵な行動は、心臓に悪い!ものの、意外にも私立探偵としての才能があると悟ります。
自ら書き下ろした初のドラメディーは、ペンダーギャストが、幼い頃から欠かさず観ていた私立探偵モノ「探偵ハート&ハート」(1979~84年)、「探偵レミントン・スティール」(82~87年)、「こちらブルームーン探偵社」(85~89年)等の、珍コンビの軽妙な丁々発止を再現しようと試みたものです。アリシアとカリンダの珍コンビとは言い得て妙で、何でもルール通りでないと居心地の悪い弁護士対、鋭い観察力と咄嗟のはったりで、違法すれすれも何のその!の調査員の基本的スタンスの違いが面白おかしく描かれています。そして、四角四面のマギーが、ダメ息子と閉口していたトッドと一緒に仕事をするにつれて、少しずつ丸くなり、親が敷いたレールに乗らなくても、人に迷惑を掛けずに独り立ちして幸せなら、それで良いか~と思い始めます。
弁護士・探偵の世界、母子関係を一話完結型の軽妙なタッチで描く「So Help Me Todd」は、1)アイデア、2)配役(マーシャ・ゲイ・ハーデンのコメディーは、希少価値!)、3)懐かしい私立探偵モノに倣った丁々発止等、三拍子揃った期待度の高いドラメディーです。但し、伝統的に新番組を育て上げる忍耐力に欠けるCBSですから、余り期待はできませんが. . .
因みに、ペンダーギャスト同様、私も幼い頃から私立探偵になりたかった口です。次々と登場する障害をなぎ倒して、飽くまでも真実を追求する姿が、私の探究心/探求心をくすぐるからです。図らずも、今回期待作としてご紹介した「Alaska Daily」と「So Help Me Todd」の主人公は、危険を顧みず、飽くまでも真実を追求する職業に身も心も打ちこむ、私の英雄なのです。
https://www.tvgroove.com/?p=101546

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時代の大波に対抗できるのはユニオン運動しかない!~コミュニティ・ユニオン全国交流集会 in札幌

2022-10-19 | アイヌ民族関連
レイバーネット2022-10-17 11:00:35
清水直子(プレカリアートユニオン委員長)

 10月15日、16日、北海道札幌市内の北海道自治労会館で、第34回コミュニティ・ ユニオン全国ネットワーク全国交流集会in札幌が開催され、全国各地から250人の仲間 が参加しました。 写真→https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2022/10/17/103053
 1日目の全体集会では、来賓の日本労働弁護団の棗一郎弁護士が、「解雇の金銭解消制 度の導入や改憲がもくろまれている。時代の大波に対抗できるのはユニオン運動しかない 」、参議院議員で社民党党首の福島みずほさんが、日本で人権に関わる施策を阻んできた のは、統一教会とつながる政治家の影響、と指摘し、この集会のテーマ「しる・おこる・ こえあげる・つながる・ひろがる・かわる」に触れて、「ユニオンの皆さんたちと現場で 、世界で希望を作っていきたい。一緒に連携して頑張っていきましょう」と挨拶。
 特定非営利活動法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)の鳥井一平さんが、 「一昨年の入管法改悪が廃案になった。国会前で座り込みをしようと提案して、国会前に 行ったら先に、労働組合の仲間がいた。日に日に参加者が増えて、SNSでの反対の声が 集まり、廃案へと追い込むことができ、外国人技能実習見直しも叫ばれるようになった」 と発言、非正規滞在者、外国人労働者、移民労働者、誰一人取り残されることがない社会 を目指してともに頑張りましょう、と挨拶しました。
■花畑牧場ベトナム人スト報復事件の解決に喝采
 特別報告の一つは、札幌地域労組からの花畑牧場のベトナム人スト報告事件でした。同 社では、ベトナム人労働者135人が働いていて寮の光熱費を固定7000円で契約して いたところ、昨年の2021年10月、会社が一方的に実費精算に切り替えてしまいまし た。負担額は値上げされ、労働者が、繰り返し抗議したにもかかわらず、社長は無視。今 年2022年1月25日の給料日には光熱費実費額が約15000円となったことが発覚 し、ベトナム人労働者40人が1月26日に実質的にストライキを決行、工場1つが停止 しました。会社は、光熱費を固定7000円に戻し、2021年10月以降に7000円 以上徴収した分も遡及して払い戻しをし、要求が勝ち取られました。
 ところが、話はここで終わらず、会社側は、ストに参加した労働者を雇止めや懲戒処分 をしたり、リーダー格の4人に1人50万円、総計200万円の損害賠償請求を行うとい う報復事件が起きてしまいます。当該労働者が札幌地域労組とユニオンとかちに加入し、 団体交渉を行ったところ、会社がベトナム人労働者をストライキの報復で刑事告訴(!) 。その後、労働者が毅然と交渉して会社の入管対策の二重の雇用契約が発覚するなどし、 和解にいたりました。会社は謝罪し、損害賠償請求の撤回、刑事告訴の取り下げ、組合員 に対する生活保障も行われました。当該組合員のスピーチに大きな拍手がおくられました 。労働組合加入前でしたが、「ストライキは人類普遍の権利」という表明があったのが印 象的でした。
 特別講演として「先祖のように自由にサケを獲りたい」をテーマに、弁護士で、アイヌ サケ捕獲権確認訴訟弁護団長の市川守弘さんによる特別講演も行われました。
 昨年の開催地である静岡実行委員会から、予想より参加者が多かったために予算に余裕 ができたとして、旗が寄贈されました。
■つながって大きな運動を作っていこう
 2日目の16日は、「精神障害の労災認定」、「ハラスメント相談対応」、「女性と労 働」、「労働委員会の活用と課題」、「道警ヤジ排除事件-一審完全勝訴!ヤジで排除は 違憲違法」など、全て興味深い10分科会に分かれて、報告と意見交換を行いました。私 は、第3分科会の「労働組合におけるインターネット活用」に参加。プレカリアートユニ オンは、インターネット、SNSを活用して活動していますが、まだまだまだま工夫の余 地があることを実感。分科会直後、報告を担当していた連合福岡ユニオンの新藤さんに、 私たちの取り組みを向上させるため、個別にアドバイスをいただけるよう、お願いをしま した。こんなことができるのも、全国交流集会でリアルに仲間が一堂に会することのよさ です。
 締めくくりの全体集会では、エリアごとに仲間たちが壇上に上がり、参加ユニオンの紹 介が行われました。北海道以外で参加者が多かったのは、なんと九州からの参加者でした 。次回開催地の連合熊本ユニオンの皆さんが6人、連合福岡ユニオンの皆さんが4人、全 国一般労働組合福岡地方本部の皆さんは15人参加されました。
 組合員以外にも、長年日本のユニオンの研究をされている呉学殊さん(労働政策研究・ 研修機構統括研究員)から、「日本で賃金が上がらないのは労働組合がストライキを構え て闘わないから」という直球の叱咤激励をいただき(詳しくは、呉さんの論文をご覧くだ さい→http://spk-chiku-union.jp/archives/7765)、コミュニティ・ユニオン全国ネッ トワークの顧問で弁護士の中野麻美さんからも、中野さん自身がユニオンの闘いに力を力 をもらっていることが語られ、労働者が社会の主人公であるという矜持を持ってほしいと いう主旨の身が引き締まるスピーチがありました。
 大会のまとめとして、共同代表で名古屋ふれあいユニオン運営委員長の鶴丸周一郎さん が、市川守弘弁護士からのアイヌサケ捕獲権確認訴訟についての報告に触れ、「ここ北海 道では先住民族であるアイヌの方々が生活の地を侵され先住の生活様式を侵害されてきた 歴史がある。犯してきたのは政府、権力、開拓者、侵略者……日本人。アイヌの方々が本 来当たり前に行ってきたサケ漁が一方的に決められたルールで制限されてきた。先住権は 憲法以前から認められてきた固有の権利、労働者が団結して資本家と対峙する当然の権利 と同じである、という言葉があった。これは、札幌地域労組からの花畑牧場ベトナム人ス トライキの報告で表明された、ストライキは人類普遍の権利、と通じるものだった」、「 声を上げて、広がるためには、つながることが重要だ。職場でもこの会場でも同じ。みん なで大きな運動を作っていきましょう。来年は熊本で笑顔で再会しましょう」と締めくく りました。
 私は、終了後に同じ会場で開催された女性交流集会にも参加し、女性労働者が職場や家 庭や社会で差別され、不平等に扱われる問題を解決していく、という大きな問題をいかに 各ユニオンの組織の課題として、我がこととして取り組めるか、を参加した皆さんと考え ました。プレカリアートユニオンの場合は、LGBTQ+労働相談に積極的に取り組んで いることもあり、女性を含む、あらゆる性別、セクシュアリティの労働者が安心して働け る職場にするということが、組織の課題です。引き続き女性交流会に参加していきます。
 集会を準備してくださった札幌の皆さん、有り難うございました。熊本の皆さん、来年 はよろしくお願いいたします。
http://www.labornetjp.org/news/2022/1016hokoku

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レコード産業の誕生と影響をひも解く全4部作ドキュメンタリー『アメリカン・エピック』

2022-10-19 | 先住民族関連
オリコンニュース2022/10/18 08:24(最終更新 10/18 08:24)

全4部作のドキュメンタリー『アメリカン・エピック』音楽の歴史と情熱が凝縮した魅力を表したポスタービジュアル (C)2017 Lo-Max Records Ltd
 「レコード産業の誕生とそれが世界文化に与える影響を探る、スターがちりばめられた4部構成の音楽ドキュメンタリー」と、ロサンゼルス・タイムズが評した、『アメリカン・エピック』の予告編が解禁となった。
【動画】音楽ドキュメンタリー『アメリカン・エピック』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=ya9RXepzMOk
 経済的に急成長を果たし、社会、文化、芸術が大きく花開いた1920年代のアメリカ。大量生産が可能となり、録音技術の発達も相まって、それまでごく限られた富裕層の娯楽だったレコードが大衆化した。レコード会社はアメリカ各地にスカウトを派遣、新たな才能と音楽を探し求めるようになる。
 アパラチア山脈麓の寒村で、メンフィスの裏通りで、アトランタの教会で、次々と“発見”されていく音楽たち。全4部作、5時間以上に及ぶ大作ドキュメンタリー『アメリカン・エピック』は、そんなポピュラー・ミュージックのルーツを丹念にひも解きながら、やがてカントリー、フォーク、ブルーズ、R&B、ネイティブ・アメリカン、ハワイアン、ラテンといったジャンルへと発展していく、大きなうねりを追った壮大な音楽の旅だ。
 エグゼクティブ・プロデューサーを務めるのは名優ロバート・レッドフォードや多くのアーティストたちの名盤を手がける大物プロデューサー、T・ボーン・バーネット、アメリカ最高峰のギタリストであるジャック・ホワイト。
 「今から100年前 世界は初めて、アメリカの音を“発見”した。」というテロップで始まる予告編では広大なアメリカの大地の映像に貴重な演奏の数々、ロバート・レッドフォードによる「これはアメリカの最も偉大な、知られざる物語だ」というコメント、さらにはジャック・ホワイトやエピソード4に参加しているエルトン・ジョンのインタビューも挟み込まれ、果てしない音楽の旅へと誘う。
 11月18日~12月1日、東京・YEBISU GARDEN CINEMAにて上映されるほか、全国で順次公開。
 ブロードキャスターのピーター・バラカンは、「我々が今『ルーツ・ミュージック』と呼んでいる音楽の大部分は1920年代後半に発表されたレコードに遡るものです。史上初の電気録音装置を使ってそれらの記念碑的なレコードがどのようにできたか、その時代背景と共に伝えるこの4話のドキュメンタリー・シリーズは音楽ファン必見です。最後の『セッションズ』では10 年かけて再現したその装置で現在のミュージシャンがレコーディングする姿を豪華な映像と音響で楽しめます」と、見どころを語っている。
■エピソード1:ザ・ビッグ・バン 元祖ルーツ・ミュージックの誕生
登場アーティスト:カーター・ファミリー、メンフィス・ジャグ・バンドetc
 1920年代、レコード会社は全米を回り、初めて労働者たちの音楽を録音する。その中からスターが生まれ、さまざまなジャンルの先駆者となった。
■エピソード2:「血と土」過酷な労働 から生まれたブラック・ミュージック
登場アーティスト:エルダー・J・E・バーチ、ウィリアムソン・ブラザーズ、チャーリー・パトンetc
 教会、炭坑、綿花畑で育まれた音楽は、つらい生活から人々を解放した。多くのレコードが吹き込まれたものの、ほとんどのアーティストが名を残すことはなかった。
■エピソード3:多民族音楽国家アメリカ
登場アーティスト:ホピ・インディアン・チャンターズ、ジョセフ・ケクク、リディア・メンドーサ、ミシシッピ・ジョン・ハートetc.
 先住民、ハワイアン、ケイジャン、ラテン。それぞれ独自のリズムやメロディを持つ豊かな音楽。それはまさに多民族国家アメリカを象徴していた。
■エピソード4 : セッションズ
登場アーティスト:ジャック・ホワイト、ナズ、アラバマ・シェイクス、ロス・ロボス、エルトン・ジョン、タージ・マハール、ベティ・ラヴェット、アヴェット・ブラザーズ、リアノン・ギデンズ、ウィリー・ネルソン、マール・ハガードetc.
 1920年代に開発された最初の電気式録音機。この残存する唯一の機械を修復し、当時の方法でレコーディングするために集まった偉大な20 アーティスト。夢の競演が実現する。
https://mainichi.jp/articles/20221018/orc/00m/200/019000c

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