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「鮭の聖地」観光客呼び込め 標津町などモニターツアー 遊覧飛行や遺跡見学の評判上々

2022-10-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/19 21:05

 【標津】日本遺産「『鮭(さけ)の聖地』の物語 根室海峡一万年の道程」の舞台を巡る、ツアー商品開発が動きだした。「鮭の聖地」は2020年6月に文化庁から日本遺産に認定されたが、新型コロナウイルスの感染拡大で、観光振興につながらない状態が続いていた。感染状況の落ち着きが見込まれる中、標津町が中心となってこの秋、旅行会社などを招いて根室海峡沿岸部で2回のモニターツアーを開催。上々の評判が得られた。
 鮭の聖地は、有史以前から続くサケ漁を軸に、アイヌ文化やロシアとの交易などが関わり地域が発展したことを描く「歴史物語」。根室、別海、標津、羅臼の1市3町を舞台に、標津遺跡群伊茶仁カリカリウス遺跡、全長28キロの砂嘴(さし)・野付半島(別海、標津)、金刀比羅神社(根室)などの構成文化財を指定。4市町の「鮭の聖地メナシネットワーク」がPRを重ねている。
 一方、日本遺産の認定前後に新型コロナ禍が拡大。道によると、根室管内を訪れた観光客数は19年度の約195万人から、21年は約97万人に半減した。この間、日本遺産認定を観光に生かす取り組みも停滞し、「鮭の聖地」ブランドは成長できていない。
 本年度は個人客が戻り始め、水際対策の緩和の動きが出てきたのを受け、同ネットワーク事務局の標津町が旅行会社に商品企画を促すモニターツアーを企画。道の「道内航空需要回復支援事業」による補助を活用し、事業費は約500万円。9月下旬に自治体関係者ら、10月中旬には旅行会社4社などを招いた。
 遊覧飛行をし、日本遺産構成文化財などをバスで巡るツアー。10月は15~17の3日間で行い、旅行会社や雑誌社の15人が参加した。15日はチャーター機で中標津空港を出発し沿岸部上空を約50分間飛行。窓から格子状防風林が見え、北から渡ってきた白鳥の群れも見られた。参加者は根室海峡の夕景を眺め「ドラマチックだね」などと話していた。
 16、17日は野付半島、厚床フットパスなど4市町の15カ所を訪問。標津町のポー川史跡自然公園では約2500の竪穴住居跡が集まるカリカリウス遺跡を、南知床標津町観光協会の井南進会長(71)の案内で視察した。千年以上前の状態で残る直径10メートルほどの住居跡に「大きいね」「意外と深さがある」と声が上がった。
 根室海峡沿岸を初めて訪れた日本航空観光推進室の宮原祐マネジャー(51)は「見どころがいっぱい。『鮭の聖地』の1テーマで地域を盛り上げようとしていることに感動した」と商品開発に前向きだ。一方、別の旅行会社からは「早朝からサケの水揚げを見て、さらに標津町内を1時間歩いた。お客さんには大変かもしれない。商品化には工夫が必要」と指摘した。
 「鮭の聖地」日本遺産指定の準備に携わったポー川史跡自然公園の小野哲也園長(48)は、地域観光を担う住民ガイドの高齢化を課題に挙げる。「日本遺産として知名度が上がれば来訪者が増え、町民の郷土愛の醸成にもつながる」と、旅行商品開発に期待する。
 また、鮭の聖地の活用については自治体間で取り組みに温度差もみられる。標津町の星京子副町長は「まずは日本遺産『鮭の聖地』の知名度を上げること。ツアーが知られるようになれば周辺にも観光客が訪れ、民間や自治体の動きも広がる可能性がある」と話している。(森朱里)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/747840/

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<デジタル発>漫才とコントでアイヌ文化発信 お笑いコンビ「ペナンペ・パナンペ」が挑むM-1(動画)

2022-10-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/19 11:49 更新
 アイヌ民族のアマチュアお笑いコンビ「ペナンペ・パナンペ」(ペナパナ)が、インターネットの音声配信サービス「ポッドキャスト」でアイヌ語を紹介する番組を配信しています。新作コントを交えて毎週1単語を解説する15分の番組は、5月の開始からこれまでに20回を超えました。日高管内平取町出身で、団体職員として勤めながら、道内各地でアイヌ文化をネタにした漫才やコントを披露するペナパナの川上竜也さん(46)と川上将史さん(40)に、お笑いでアイヌ文化を発信する理由を聞きました。(報道センター 金子文太郎)

ペナンペ・パナンペの川上将史さん(右)と川上竜也さん(星野雄飛撮影)
 ――ポッドキャストの番組「ペナンペ・パナンペのアイヌ語アイウエオ」が五十音順でナ行まで配信されました。
 竜也さん「配信は司会役で出演するフリーアナウンサーの猪飼雄一さんから誘いを受けて始めました。各回それぞれ数百回ずつ再生されており、少しずつ手応えを感じています。ネットで過去の配信が保存されて、僕らの活動も足跡として残ります。無料でいつでも聞けるので、もっと広まってほしいです」
 将史さん「月1回集まって、まとめて5本収録するのでコントのネタ作りは本当に大変です。普段はアイヌ民族のウエペケレ(昔話)や風習、文化と時事問題を絡めてネタを作ります。ポッドキャストでは五十音順に1単語を取り上げるので、インターネットで公開されている国立アイヌ民族博物館のアイヌ語アーカイブの辞書を見て、面白いコントが作れそうな言葉を選んでいます。反響が思いの外あって、母校の平取中に勤めていた先生から『聞いているよ』と言われてうれしかったです」
 かわかみ・たつや 1976年、平取町生まれ。平取高、札幌学院大卒。2000年に北海道ウタリ協会(現北海道アイヌ協会)に就職し、事務職をしている。札幌在住で1男1女の父。
 ――2人がコンビを組んだきっかけを教えてください。
 竜也さん「名字が同じなのでよく間違われるのですが、兄弟ではありません。約20年前、僕が仕事で関わったアイヌ文化のイベントで、将史に口承文芸のステージに出てもらったのが初めての出会いです。正式にコンビを組んだのは、2015年に札幌であったアイヌ音楽のイベントで2人で司会をした時。会場を盛り上げようと音楽の合間に2人で、ちょっとしたコントをやったのが始まりです」
 将史さん「最初はみんなきょとんとして、ウケませんでした。漫才やコントなんて作ったことがなかったから、北海道の他の芸人さんのライブを見て勉強したり、大通公園の観光客の前でネタを披露して見てもらったりして、今も試行錯誤してます。7年の活動で、ネタは50本まで増えました。すべてアイヌのことをネタにしています」
 かわかみ・まさし 1982年、平取町生まれ。平取高卒業後、町のアイヌ文化環境保全対策調査室の臨時職員などを経て、2011年にアイヌ文化振興・研究推進機構(現アイヌ民族文化財団)に就職。21年から胆振管内白老町の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」に勤務する。1男1女の父。
 ――なぜお笑いでアイヌ文化を取り上げようと思ったのですか。
 将史さん「当時は他にやっている人がいませんでした。僕はお笑い以外にもアイヌ音楽を取り入れたバンドでボーカルやパーカッションもやっていて、お笑いも表現方法の一つとして面白いだろうなと思っていました。僕らがお笑いをやるなら、ネタはアイヌだろうって自然と決まりました。お笑いだったらお客さんも肩肘張らずに受け入れてくれるし、いろいろな垣根を越えて、より多くの人にアイヌ文化を伝える方法だと実感しています。でも、お笑いをやるにはネタ作りとか演じ方でいろいろと気を付けていることもあります」
 ――それは何ですか。
 竜也さん「見た目や、人と変わっている部分を引き合いに出して笑いを作るやり方もあるのですが、僕らは極力そういうことはしたくありません。お客さんが僕らを見て、アイヌってばかだなとか下品だなという風に思われたら本末転倒。『ネタをやることでアイヌの仲間が傷つかないか』ということは常に意識しています」
 将史さん「お互い子どもがいるので、子どもたちが『アイヌだから』ってばかにされてしまうようなネタは、絶対に作らないと決めています。もちろんネタではアイヌ文化を面白おかしく言いますが、『自分たちの文化は素晴らしいし、格好いいからばかにするなよ』って気持ちでやっています」
 コンビ名の「ペナンペ・パナンペ」はアイヌ民話でよく登場する人物の名前で、ペナンペは川上の方の者、パナンペは川下の方の者という意味。竜也さんは平取町を流れる沙流川の上流の振内地区出身で、将史さんは川下の二風谷地区出身。
 ――ネタではアイヌ民族に対して無意識のうちに差別的な言動を取ってしまう和人が出てくる場面があります。
 竜也さん「『アイヌのお土産屋さん』というネタでは、アイヌの店主に対して和人の観光客が『日本語上手ですね』と話し掛けます。これはアイヌの間でよく交わされる笑い話で、観光地でアイヌ工芸品などを売っている土産物屋では、今でも経験する人がいるそうです。アイヌも他の人たちと変わらない普通の生活をしているのに、『日本語を話せないのかな』と思われている現実があるので、そんなことはないよと訴えるためにもネタに入れました。あと、そう思っている和人って変だし面白いということもあります。僕たちが日常で感じる違和感に、和人が気づいてもらえるかなと思ってやっています」
 将史さん「今でもアイヌの日常や風習は和人と違うところがあるので、そのずれやギャップで笑いが作れます。でも、そのずれをネタにできるのってアイヌである僕らだけだと思います。まだまだ一般に知られていない部分が多いアイヌ文化をネタにできるのって本当に大きな武器です。他の人がやってこなかった分、ネタの宝庫なのです」
――2人とも本業は団体職員。ペナパナの活動は大変ではないですか。
 竜也さん「あくまで趣味の活動として職場の迷惑にならないようにというのは大前提。副業になってしまうので謝礼は受け取りません。ネタの練習も、仕事の後や休日にしています。大声を出せるカラオケボックスに集まったり、自宅の近くの公園に車を止めて車内で声に出して練習しています。密室だと他の人にネタをまねされないですし」
 将史さん「誰もまねしないだろ。アイヌネタなんて僕らしかやろうと思わないですよ。でも、ありがたいことに最近は出演依頼も増えて、月1、2回はステージに立っています。アイヌの仲間から地元でネタをやってくれと言われて、これまでも平取や阿寒、白老、千歳、帯広などでステージに立てたのは本当にうれしかったです」
 ――今後の目標は。
 竜也さん「一つは故郷の平取町で単独ライブを開くこと。もう一つは(漫才コンテストの)M-1グランプリで上位に進出すること。昨年は北海道予選で80組から2回戦に進める18組の中に選ばれて東京で漫才を披露しました。北海道で少し認められたかなという思いがあってうれしかった。今年は1回戦で敗退してしまいましたが、また来年も挑戦します」
 将史さん「M-1の大舞台に出て国内で注目されるのももちろんですが、個人的には海外にペナパナの存在を発信したい。ウポポイで海外の先住民族と交流する機会があるのですが、海外の人はアイヌに興味があるなと感じます。海外でも多くの人に先住民族アイヌの魅力をアピールするのに、ペナパナって案外良い素材になると思います。手始めに、少し前に海外でもヒットしたピコ太郎さんの『ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)』のアイヌ版を作ろうと思います」
 竜也さん「いいね。『エムシ(太刀)パイナッポーアッポーエムシ』とかね」
 将史さん「いや、そんなもんはやるか!」
<取材後記>
 インタビュー前、胆振管内白老町のイベントでペナパナの漫才を見ました。会場の子どもからお年寄りまで、2人の軽妙な掛け合いを笑顔で見ていましたが、特に地元の白老アイヌ協会関係者が大笑いしていたのが印象に残っています。ペナパナのネタは、アイヌ語やアイヌ民族の言い伝えを下敷きにしたものが多く登場します。アイヌ文化に詳しい人ほど、笑いのツボにはまるようです。同時に、私を含む「和人」が無自覚にアイヌ民族を傷つける様子までも笑いのネタにする。見終わった後も2人の鋭い風刺が胸に刺さったままでした。
※「ウエペケレ」の「レ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/747073/

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アイヌ民族が尊ぶ山の恵みは 石井ポンペさん、22日に白老で講演

2022-10-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/19 05:00
 【白老】アイヌ民族の詩人で古布絵作家の宇梶静江さん(89)が代表を務める一般社団法人「アイヌ力(ぢから)」は22日午前10時から、町東町3の「シマフクロウの家」で、アイヌ民族の権利回復運動を続ける石井ポンペさん=札幌市=を招いた講演会を開く。
 「山の恵みをいただく」と題し、石井さんが山の植物やアイヌ料理について語る。
 参加費1500円で食事付き。先着20人。申し込みは同法人の電話080・5459・7788、または電子メール(ainugaku@gmail.com)へ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/747335/

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千歳アイヌ協会メンバー、米アンカレジへ 現地の先住民族と交流 3年越しで実現

2022-10-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/19 05:00

山口市長(前列右から3人目)を訪問後、記念撮影した中村会長(同4人目)ら一行
 【千歳】千歳アイヌ協会のメンバーらが19日から、千歳市の姉妹都市・米アンカレジ市を訪れ、現地の先住民族が集まる催しに出席して意見交換を行う。国のアイヌ政策推進交付金を活用した初の国際交流事業で、新型コロナウイルス禍で3年越しでの実現となった。出発を前にした18日には同協会の中村吉雄会長ら一行が山口幸太郎市長を訪ね、「先住民族と交流を深め、学びたい」と抱負を語った。
 千歳市とアンカレジ市は気候的な特徴と空港を抱える都市として共通点があり、1969年に姉妹都市提携を締結。これまでの交流の中心は小学生の相互訪問だった。提携50年を契機に、双方の先住民族の友好親善を目指し、2020年1月に千歳アイヌ協会のメンバーなどが初めてアンカレジ市を訪ね、先住民族団体と懇談。20年度からは国際交流事業を始める予定だったが、コロナ禍で2年連続で中止となっていた。
 今回のアンカレジ市訪問の日程は19日からの5泊7日。訪問団は、同協会の役員ら5人、千歳アイヌ文化伝承保存会の2人、市議会の山崎昌則議長、市職員2人の計10人(通訳と添乗員を除く)で構成する。
 一行は、アンカレジ市で人口の4分の1を占める先住民族のうち、例年6千人が出席している大会に参加。同協会の中村会長がアイヌ民族や文化についてスピーチを行うほか、交流会などでは保存会のメンバーらがアイヌ古式舞踊を披露する。先住民族の言語で授業を行う小学校、アラスカ大学、民族文化センターなども視察し、アンカレジ市と議会の幹部らにも面会する。帰国後には市民向けに視察の成果を報告する予定。
 18日に千歳市役所を訪れた同協会の中村会長は「いろんなことを学びたい」と語り、今回の訪問を通して、先住民族に関する政策や法律、日本との差を知り、今後のアイヌ政策に取り入れるために政府と協議したい考えを示した。
 これに対し、山口市長は「現地で(先住民族と)一緒に過ごすことは大きな体験になる。見聞を広げていただきたい」と述べた。(上村衛)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/747311/

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アイヌ文化やジェンダー格差学ぼう 札幌で26日から「リレー講座」

2022-10-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/19 05:00
 北海道労働文化協会(札幌)は、大学教員らがアイヌ文化やジェンダー格差などをテーマに講演する本年度の「リレー講座」の受講者を募集している。
 全6回。初回は10月26日で、元札幌学院大教授の杉山四郎氏がアイヌ民族の人権回復などについてに語る。会場はいずれも札幌市北区の北海道自治労会館で、午後6~8時。オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」でも聴講できる。
 受講料は各回700円(6回券は3千円)。要予約。申し込みは同協会、電話011・261・0020(平日)へ。
 2回目以降の日程やテーマは以下の通り。カッコ内は講師名。(敬称略)
 ▽11月15日 生きる場の共生、その実践と思想について(花崎皋平)▽12月20日 日本のジェンダー格差を働き方から考える(中囿桐代)▽1月17日 新北海道遊里史考(石川圭子)▽2月22日 魚類に学ぶ子孫を残すためのしたたかな戦略(山下正兼)▽3月15日 小林多喜二再論(北村巌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/747296/

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スペイン北部バスクのシェフ、日高でアイヌ料理体験 多彩な味「発想わいた」

2022-10-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/19 14:41 更新

サケの頭の軟骨を包丁で細かく切り「チタタプ」(たたき)を作るスペイン・バスク地方のシェフ=14日、平取町 ※チタタプ」の「プ」は小さい字
 【平取、新ひだか、えりも】地域の伝統的な食文化や食材を大切にするスローフード運動に取り組むスペイン北部バスク地方の中心都市ビルバオ市のシェフらが、アイヌ文化や海藻の利活用の現場に触れるため14~16日の3日間、日高管内を訪れた。伝統的なアイヌ料理やスペインではほとんど食べない海藻の料理を味わい、参加者から「食材の新たな活用法の参考にしたい」「バスクと北海道の今後の交流につなげたい」など前向きな声が上がった。
 「トン、トン、トン、トン」―。アイヌ料理の保存に取り組む平取町二風谷の貝沢美和子さん(74)宅の居間に14日、バスク地方のシェフたちが調理をする音が響いた。サケの頭の軟骨を包丁でたたいてミンチ状にするアイヌ料理「チタタプ」の作り方を貝沢さんに教わりながら実践した。
 シェフのフランシスコさん(30)は「バスク地方ではサケの頭を料理で使用したことがないので、とても勉強になった」と話した。
■自然敬う文化共有
 今回の道内訪問はビルバオ市の事業で同市のスローフード協会名誉会長マリアーノ・ゴメスさん(59)が代表。バスクは独自の言語があって民族性が色濃く残り「同じく独自の言語や文化を持つアイヌ民族に関心を持ち訪問を決めました。自然や食べ物を敬う精神文化を共有できる」と語る。
 訪問団には同市の三つ星レストランなどの一流シェフ5人が参加。11~13日に函館、白老を回った後に日高管内に入った。シェフのウナイさん(44)は「アイヌ民族が地域性や伝統をどう料理に盛り込み、価値を見いだしているのかが分かった」と語った。
 一方、バスク地方は大西洋に面し海藻が豊富だがほぼ未活用。マリアーノさんは「今回の訪問は、シェフがコンブを使う文化に触れ自分たちの料理に生かしてもらうのが狙い」と語る。
 新ひだか町では料理店「あま屋」で日高昆布を使った料理を味わい、昆布製造・販売の「磯貝嘉市商店」で加工品などの話を聞いた。昆布を食べて育った黒毛和牛「こぶ黒」を生産する「まつもと牧場」も見学。
 さらに、えりも町では15日、えりも漁協えりも岬女性部長の川崎尚子さん宅を訪れ、昆布の手料理を味わった。川崎さんは、秋サケの昆布巻き、昆布のきんぴら、昆布でだしを取り刻んだ昆布も入れたサケのチャンチャン焼き、昆布入りのサケ汁などを作り、食後には揚げて砂糖をまぶした昆布チップスも提供。「日高昆布はだしでも、そのまま食べても良い。カルシウムが多く含まれ、体のためになります」と説明した。
■新料理に使えそう
 マリアーノさんは「コンブ料理に多彩なバリエーションがあることが発見でき、コンブの国を楽しむことができて幸せ」。シェフたちも「カキを挟んで火であぶれば香りが良くておいしそう」「新しい料理に使えそうだ。帰国した後、周囲に相談したい」「見た目もいいが消化も良さそう。自分たちの料理に生かすインスピレーションがわいた」と口々に手応えを話した。
 マリアーノさんは「北海道の事例を参考に、新しい挑戦をしてみたいと感じた」と訪問の成果を語った。(杉崎萌、松井伊勢生)
※「チタタプ」の「プ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/747227/

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アイヌ文化 楽しみ触れる 帯広で料理や刺しゅう体験

2022-10-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/19 05:00

アイヌ文様の刺しゅう体験に挑戦する参加者
 アイヌ民族の歴史や伝統文化を紹介する「第13回アイヌ文化にふれあう集い」が16日、帯広市生活館で開かれ、来場者らは楽しみながらアイヌ文化に触れた。
 帯広アイヌ協会の主催。神々への祈りの儀式「カムイノミ」や、帯広カムイトウウポポ保存会による古式舞踊の披露が行われた。アイヌ料理の試食のほか、イナウル(儀式用の冠)などの展示もあった。
 アイヌ文様を刺しゅうする体験コーナーもあり、参加者は針と糸で一針一針丁寧に施した。トートバッグに文様を縫った帯広市の主婦柴田芳美さん(46)は「アイヌ文化や歴史に興味があり、特に左右対称の文様の美しさにひかれた。実際に挑戦すると、左右対称の文様を表現するのがこれほど難しいとは」と話した。(古谷育世)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/747135/

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令和4年度アイヌ文化研修会を開催します!(札幌、平取)

2022-10-20 | アイヌ民族関連
HOKKAIDOLOVE2022.10.19
公益社団法人北海道観光振興機構アイヌ文化分科会では、アイヌ文化の正しい知識と理解を深めていただくことを目的とした様々な取組みを実施しております。その一環として、北海道独自の文化である「アイヌ文化」を国内外にアピールすることが北海道観光にとっても大きなテーマであると考え、毎年道内2カ所でアイヌ文化研修会を開催しており、今年度は10月25日(火)に札幌、10月26日(水)平取で開催いたします。
2020年にはウポポイ(民族共生象徴空間)が開設され、多くの人がウポポイを訪れ、アイヌ文化の世界に触れる機会をもっていただきました。当分科会としても、観光客に対し、ウポポイも含め道内に点在するアイヌ文化(伝承)拠点地域の魅力について、広く知っていただくこと、また、観光客と直接接するガイドの方や、観光関係従事者を対象に、アイヌ文化を正しく理解し伝えていただくため、平取で初の現地研修会を開催します。
今回のアイヌ文化研修会を通して、観光関係に携わっている皆様に平取の大切な文化を紹介していきたいとお考えの方に、少しでもアイヌ文化を理解し、身近に感じていただくことを期待しております。 
●開催概要<バス「セタプクサ号」で巡る平取町二風谷コタン現地研修>
(1)日 時 10月26日(水)9:30~17:00
(2)場 所 平取町二風谷
(3)定 員 30名
(4)内 容 別紙参照
(5)参加費 無料
(6)対 象 道内観光関係者(ガイド指導者、通訳案内士、ボランティアガイド、観光案内所及び観光関連施設の職員、観光タクシードライバー)
(7)主 催 公益社団法人北海道観光振興機構、公益社団法人日本観光振興協会北海道支部
※札幌会場については、下記ご案内文書をご参照ください。
 その他詳細につきましては、下記ニュースリリース及びご案内文書をご覧ください。
関連資料
ファイル
ファイル
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https://www.visit-hokkaido.jp/press/detail_98.html

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山﨑賢人が実写版「ゴールデンカムイ」主演に内定! ガーシーもお手上げの〝旬な男〟

2022-10-20 | アイヌ民族関連
東スポ10/19(水) 11:26配信

ノリノリの山﨑賢人
 大人気マンガ「ゴールデンカムイ」の実写映画に、俳優の山﨑賢人(28)の出演が内定しているという情報をキャッチした。山﨑は現在放送中のTBS系日曜劇場「アトムの童(こ)」で主演を務めており、その撮影が終わり次第、「ゴールデンカムイ」の撮影に参加予定。プライベートでは女優の広瀬すず(24)と交際中で、公私ともに絶好調だ。
「ゴールデンカムイ」の実写映画化は4月に発表され、キャストをめぐって情報が飛び交っている。中でも山﨑の出演は最有力だったが、すでに内定したようだ。
 具体的な撮影スケジュール情報も浮上。11月ごろにクランクインし、北海道や東京、群馬、長野などで撮影され、来年6月ごろまでの長いスパンになる予定という。
 山﨑は「アトムの童」で若き天才ゲーム開発者を好演中。出演予定だった俳優の香川照之が性加害報道で降板し、オダギリジョーに代わるアクシデントで揺れたが、撮影は順調に進んでいるという。山﨑は同ドラマがクランクアップし次第、撮影に参加するとみられる。
 マンガ「ゴールデンカムイ」は、日露戦争直後の北海道と樺太(サハリン)を舞台に、死刑囚が隠した金塊を探すストーリー。ギャグもありつつ、アイヌ文化についても丁寧に紹介されている。2014年から「週刊ヤングジャンプ」で連載され、今年4月の最終回で大団円。単行本全31巻の累計発行部数は2000万部を超えている。
 山﨑は、日露戦争で活躍し“不死身の杉元”と呼ばれた主人公の元陸軍兵・杉元佐一を演じる。
 アクションシーンも多い展開となりそうだが、ネットフリックスの配信ドラマ「今際の国のアリス」(20年)で激しいアクションを経験済みだ。
 芸能プロ関係者は「『アトムの童』の役柄はかなり細身だが、実は筋トレするとすぐにバキバキになるし、意外にも肉体美がすごいと評判。これまで多くのアクションシーンをこなしてきたので、元陸軍兵の役を演じても違和感はないでしょう」と話している。
 山﨑といえば、マンガを原作とした実写映画によく起用されている。19年公開の「キングダム」の主演を務め、大ヒット。今年7月には「キングダム2 遥かなる大地へ」も公開された。他にも、ともに17年公開の「斉木楠雄のΨ難」「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」に出演している。
 映画会社関係者は「マンガが原作の映画はキャスト発表の段階でファンが過剰に反応することも多く、オファーしづらいという事情がある。これだけ安定感があって、ヒットしたものも多く、ファンも多い山﨑に『ゴールデンカムイ』でもオファーが舞い込んだ」と話している。
 プライベートでは今年7月、「文春オンライン」で広瀬との交際を報じられた。公私ともに絶好調だ。
 ただ、そのため周囲からやっかみにも似た声が飛んでいる。
「週刊誌が山﨑にスキャンダルがないか、探っています」(出版関係者)
 暴露系ユーチューバーでNHK党のガーシー参院議員はユーチューブ動画で、暴露情報は「全くないです」と語っていたが、果たして…。
「ゴールデンカムイ」の主要キャストや公開時期はまだ発表されていない。多くのファンが実写化に期待している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/077ca912c245f4f26859f979f05dc7e061276630

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演出・野田秀樹に聞く~「東京キャラバン the 2nd」開催決定! コロナを超えて文化の種を全国へ

2022-10-20 | アイヌ民族関連
SPICE2022.10.19
劇作家・演出家・俳優の野田秀樹が、「東京2020オリンピック・パラリンピック」をきっかけに、新たな文化ムーブメントの種を日本中にまこうと発案した「東京キャラバン」。多種多様な文化を担う表現者たちが、地域やジャンルを超えてセッションする「文化混流」を掲げ、2015年から国内外各地を旅してきた。コロナ禍による中断を経て、「東京キャラバン the 2nd」として2年ぶりに実施、2022年11月27日に静岡、12月16、17日に東京・池袋で開催される。コロナ後の文化の在り方を見据え、「人の温もりを取り戻す」と走り続ける演出の野田に思いを聞いた。
■「幻」に終わった駒沢での集大成
ーー 「東京キャラバン」を振り返ると、2015年10月に東京・駒沢で幕を開け、ブラジル・リオデジャネイロ、宮城・仙台、福島・相馬、東京・六本木、京都、東京・八王子、熊本、愛知・豊田、高知、秋田、福島・いわき、埼玉、富山、岡山、北海道の16カ所を巡ってきました。コロナ禍による影響で、2020年5月に東京・代々木公園で予定されていた「東京キャラバン」が延期になりました。21年8月の東京・駒沢オリンピック公園での「東京キャラバン in 駒沢 2021」も、緊急事態宣言の発令により中止になりました。五輪とパラリンピックの間に開催され、「東京キャラバン」7年間のひとまずの集大成となるはずでした。
駒沢でやるか、やらないかが自分の中では一番大きかったですね。結局、各地からの参加アーティストが東京に集まることが難しくなって、断念しましたけれど。もし、一部の人たちだけでパフォーマンスをしていたとしても、多種多様な文化や芸能が混ざり合うという、キャラバンの大切な要素が出せずに、中途半端なものになっていたと思います。新型コロナというのは、人と人が交わることを阻むウイルスですから、大きな打撃を受けました。だからこそ、コロナを超えたところで、また文化を生み出していくべきだと思いますね。
■人と人とが交わる 文化が生まれる
ーー 「文化とは、人と人との交わりの中からしか生まれてこなかったはず」「とにかく続けることが何よりも大事」と、東京キャラバンの記録をまとめた冊子でお話しされています。「the 2nd」の開催が決まったときの率直な気持ちをお聞かせください。
コロナで消え入りそうな感じだったので、開催できることになって本当に良かったなと安堵しました。コロナ前までは参加してくれたアーティストの皆さんや見てくれた人たちも面白がってくれていて、とてもいい感じだったので。「the 2nd」となっているけれども、自分の中では相変わらず志向は、はじめから、(文化を守り、未来へと続けていく)Beyondなんですよ。
ーー 公式サイトなどでは、感染防止対策を万全にした上で、「こんな時にこそ敢えて挑む。人と人のつながりが断たれた二年以上余りの時間を超えて、『いざ、集おう』。『人と近づこう』。そして傍らに『他人(ひと)』がいることの幸せを感じよう」とメッセージを寄せています。覚悟というか、強い思いを感じました。
今はオンライン配信が全盛だけど、モニター内のコンテンツだけで文化というのはできるものではない。コロナ禍を乗り越えたところで、人と人がその場で交わるところから文化が生まれる状況をつくっていけたらと思っています。
■アイヌと琉球の舞踊が混ざった奇跡
ーー 「 the 2nd」は、11月の静岡と12月の東京・池袋で開催されます。目玉の一つが、客人(まれびと)として参加が決まっている沖縄の琉球舞踊と北海道のアイヌ古式舞踊の共演です。2020年1月に札幌・モエレ沼公園での「東京キャラバン」でも共演したそうですね。日本列島の北と南の伝統芸能が溶け合った瞬間の様子を教えてください。
パフォーマーたちは、自分たちのリズムを必ず持っている。そこに音楽が流れていないときでも。そのリズムを混ぜるとき、お互いのリズムをつかもうとする。これは、この何年かで気づいたことです。アイヌのリズムは独特だけど、琉球舞踊の人たちはうまくそのリズムをつかんでいきました。演出的にはお互いの踊りに隊列なる共通のものを見つけて、それが入り混じればいける!と瞬間的にイメージがパッと見えました。アイヌと琉球の舞踊が一緒になった瞬間、奇跡的なものが見えた気がしました。何か本当に混ざり合ったと思って。とても面白かったし、異なるものが出会って新しいものが見える瞬間だった。
ーー 「アイヌ舞踊の女性たちが姿を現す。程なく彼女たちは(中略)歌声にのって、上着の裾を翻し、羽ばたくように舞って『サロルンリムセ(鶴の舞)』を踊る。すると今度は三線の音色とともに、琉球舞踊の地謡による『鷲ぬ鳥節(ばしんとうぶし)』にのって、彼らの立方(=踊り手)が現れ、『鷲ぬ鳥』の踊りを披露していく」--。前述の冊子にレポートが掲載されていますね。
おそらく、これまで出会うことのなかったパフォーマー同士が出会い、一期一会のステージをお目にかけるという、東京キャラバンが今までやってきたことは「the 2nd」でも変わりません。伝統舞踊を見る、現代アートを見るという体験とは違う。伝統と現代の融合のパフォーマンスとも、また違うかな。それぞれの土地の伝統芸能や多種多様なジャンルの文化の担い手たちが出会い、混ざり合い、その場で新しい表現をつくりあげるので、今までみたことのないものが見えてくると思います。ビジュアルも強いですしね。「東京キャラバン in 京都」(2017年9月開催)の二条城特設ステージでは、迫り来る夕闇と照明がとても美しかったですね。今回の静岡も東京も野外での開催です。

東京キャラバン in 北海道(2020年1月) 撮影:篠山紀信
ーー  自然を感じながらパフォーマンスを見られるのはとても楽しみですね。さて、今回はアイヌと琉球の舞踊のほかに、女優(前田敦子)をはじめ、2本の縄を使って跳ぶダブルダッチのチーム(REG☆STYLE)、人形劇師(沢則行)、日本舞踊家(花柳貴伊那)、ロックバンド(浅草ジンタ)、アーティスト(鈴木康広)と多彩な顔ぶれがそろいました。静岡からは、高校生(静岡県立横須賀高等学校 郷土芸能部)が地元に伝わる祭りばやし(三社祭礼囃子)を披露します。演出プランはいつ練るのでしょうか。
現地に行ってみて、皆さんのパフォーマンスを見てから考えます。どことどこが相性良く組み合わせられるか。毎回一か八かです(笑)。
ーー ジャズのジャム・セッションをイメージしました。舞台を楽しみにしたいと思います。さて、コロナ禍の舞台芸術界は、公演の中止・延期が相次ぐなど、今なお苦闘のただ中にあります。野田さんはコロナ禍が発生した2020年春から、危機に立たされた演劇界のために奔走してきました。現在200超の公共劇場や大手興行・劇場運営会社、小劇場、制作会社などが参加する横断的な団体「緊急事態舞台芸術ネットワーク」の発足(同年5月)にも大きな役割を果たしました。
みんな、困っちゃいましたからね。テレビを見ながらブツブツ言っている自分が嫌だったんですよ。動いた方がいいなと思って、すぐ東京芸術劇場に電話をして、「演劇界が今、どうなっているのか、現在の状況を調べたい」と言って、翌日から一緒に調べ始めました。1週間ぐらい経つうちに、「多分、演劇の世界だけでは乗り越えていけない」という話になった。それで、今まで行ったことのない霞ヶ関に行ったり、政治家の人と会ったりするようになったんですよ。そういうところとつながっていないと話を聞いてくれない。(公的支援を働き掛けるには)いろいろなやり方があると思うけれど、中に入っていかないと、という思いがありましたね。やれないことにはものもつくれないので。やらせてくださいという感じですよ。今でもとにかく一刻も早くみんながマスクを取れる世の中になれるように願っています。
■東京に大きな文化のお祭りをつくりたい
ーー 22年春には、文化庁の文化審議会文化政策部会の委員に就任して、国の文化芸術政策について話し合う場にも参加されています。また、22年6月に東京ビックサイトで開かれた「ライブ・エンターテイメントEXPO」のセミナーでは、「東京という大都市に、きちんとした理念を持った、大きな演劇、文化フェスティバルが不在。だから演劇に対する社会的な認知度が上がらない。自分の残りの人生を懸けて大きいフェスをつくっていくことがとても大事だと思っている」という主旨の発言をされていました。その思いについて詳しくお話しください。
小規模なフェスティバルが分散化していて、どこも予算が少ないと、(2009年に)東京芸術劇場の芸術監督に就任してからずっと思っていました。予算規模の小さなフェスティバルばかりだと、海外からの大型公演の招へいはなかなか難しい。一つにまとめて、芸術祭というか、文化のお祭りを1年に1回、2年に1回でもいいから、国内外の舞台作品を並べて大々的に開催できたら、という思いがある。コロナ禍の舞台公演を支援する、文化庁の「アートキャラバン事業」がありますが、コロナが収束したら、芸術祭のための予算に計上されて、開催実現につながっていけばという願いもある。海外の芸術祭に行くと、プラットフォーム的な場所があって、そこへみんなが来て今年は何が面白いかなどと熱く語り合っています。そういうかたちのものを、東京でも実現できたらいいなと思うんです。文化を語れる場所がつくられて、そこから創造も生まれてくる。リオのカーニバルのように、お祭りを楽しむために生きる人が出てくるぐらいの存在になったとき、本当の芸術祭になるのではないでしょうか。コロナが収まったら、芸術祭とかポジティブな方向を打ち出していきたいと考えています。
取材・文=鳩羽風子
イベント情報
東京キャラバン the 2nd
■日程&会場:
① 静岡
2022年11月27日(日) 13:00~/16:30~
駿府城公園紅葉山庭園前広場(静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1)
② 東京
2022年12月16日(金)16:30~、12月17日(土) 13:00~/16:30~
池袋西口公園野外劇場グローバルリング シアター(東京都豊島区西池袋1-8-26)
■観覧:無料、事前申込制・応募者多数の場合は抽選
■応募方法:公式ウェブサイト(https://tokyocaravan.jp/the2nd)よりご応募ください。
■応募受付:
① 静岡 2022年9月28日(水)11:00~10月31日(月)23:59
② 東京 2022年9月28日(水)11:00~11月14日(月)23:59
※詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
■演出:野田秀樹(劇作家・演出家・役者)
■主催 :東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、
一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワーク(東京のみ)
■後援:静岡県、静岡市(静岡のみ)、豊島区(東京のみ)
■連携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場(東京のみ)
■参加アーティスト:
前田敦子(女優)、浅草ジンタ(ミュージシャン)、REG☆STYLE(ダブルダッチチーム)、
沢則行(人形劇師)、宇治野宗輝(アーティスト)、花柳貴伊那(日本舞踊家)、“東京キャラバン”アンサンブル
(石川詩織、上村聡、川原田樹、末冨真由、手代木花野、間瀬奈都美、松本誠、的場祐太、
水口早香、吉田朋弘)、琉球舞踊(立方:玉城匠、大浜暢明(静岡のみ)、上原崇弘(東京のみ)
地謡:玉城和樹、仲嶺良盛)、公益社団法人北海道アイヌ協会(アイヌ古式舞踊)、
静岡県立横須賀高等学校郷土芸能部(三社祭礼囃子)
■参加クリエイター:
鈴木康広(美術)、原摩利彦(音楽)、ひびのこづえ(衣装)、赤松絵利(ヘアメイク)、篠山紀信(写真)、青木兼治(映像撮影)
■メインビジュアル:はらわたちゅん子(アーティスト/デザイナー)
※荒天の場合は中止となります。
※新型コロナウイルス感染症の状況により、実施内容等に変更が生じる場合があります。
※出演者やプログラム内容は予告なく変更になる場合があります。
■公式ウェブサイト:https://tokyocaravan.jp/the2nd
公式SNSアカウント
Instagram https ://www.Instagram.com/tokyocaravan/
Facebook https ://www.facebook.com/tokyocaravan.official
東京キャラバンthe 2nd は、「 東京都の新型コロナウイルス感染症対策の基本方針 」に沿った新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じて実施します。ご応募の際は、必ず、東京キャラバン the 2 nd 公式ウェブサイト内の「新型コロナウイルス感染症対策とご来場の皆様へのお願い」をご確認いただき、マスクをご着用の上、ご来場ください。マスクを着用でない方や、37.5 度以上の発熱や体調不良が認められる方等は、当日ご入場をお断りする場合がございますので、予めご了承ください。
https://spice.eplus.jp/articles/307757

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「こちらに見えますのが阿修羅の流れです」紅葉の絶景スポット奥入瀬渓流で地元の高校生がガイドの現地実習

2022-10-20 | アイヌ民族関連
青森テレビ10/19(水) 19:12

紅葉の名所として知られる奥入瀬渓流。徐々に色付き始め、もう間もなく、見頃となります。その紅葉に染まった奥入瀬渓流を来週、ガイドをするのが地元の十和田西高校です。19日は、現地で実習をしておもてなしの準備をしました。
※生徒のガイド練習
「こちらは石ヶ戸です。石ヶ戸の“ゲド”にはアイヌ語で“小屋”という意味があります。」
声を張り上げてガイドの練習に励むのは、県立十和田西高校の3年生です。新型コロナで中止となっていた奥入瀬渓流のボランティアガイドがこのほど、3年ぶりに開催されることになりました。きょうは奥入瀬渓流の石ヶ戸(いしげど)から雲井の滝(くもいのたき)までの3キロを2時間かけて歩き、絶景スポットのガイドを練習です。
※生徒「こちらに見えますのが阿修羅の流れです。この阿修羅の流れは渓流中最も早い流れで、その激しさゆえに阿修羅の名がつけられたと思います」
十和田西高校は2023年の春に閉校するため、奥入瀬渓流のガイドはことしが閉校前としては最後。生徒たちは節目の行事に向けてきょう、現場で感じたことをいかせるように綿密に準備していました。
※生徒「ほかの渓流では見られない、直で落ちてくる滝になっているのでそこを見ていただきたいです。」「流れが激しい所だと自分の声がかき消される場面が多かったので次回からは流れの音よりも倍にして、自分の声が響き渡るように全力でがんばろうと思う」
十和田西高校の奥入瀬渓流のガイドは、10月25日と29日、30日に行なわれ、生徒たちが創意工夫を凝らしたガイドで参加者をもてなすことになります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb74f49d71a62e9bffde7b561294db1cc3a26c7f

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300を超えるブランドを集めた、台湾最大の先住民族セレクトショップ「LiMA」登場!

2022-10-20 | 先住民族関連
JIJI.com2022年10月20日(木)
[Hiifly]
台湾先住民族ブランドを知りたい方は、LiMAに注目!厳選6ブランドを紹介。
台湾16先住民族文化の中核をなすセレクトショップLiMAが今年度(2022年)公式ECサイトを開設し、先住民族の服飾、農産品、お茶、コーヒー、ギフトなど300を超えるブランドを集めた。更に、先住民族の商品の魅力をより多くの人に発信するため、日本人観光客にも人気の台北永康街に出店。また、LiMAはより多くの方々に先住民族文化に親近感を持ってもらおうと、不定期で大型の先住民族の音楽イベント、手作り体験なども開催。日本市場への進出も視野に入れ、台湾先住民族文化の国際化を目指している。

16民族、300ブランドが揃う、台湾最大の先住民族セレクトショップ
「LiMA」は、オーストロネシア語族共通言語で数字の5を意味し、先住民族の5本指から生み出される繊細な手工芸、さらにその継承者の手で共創する未来も象徴している。LiMA公式ECサイト( https://lima.com.tw )では、現在300を超えるブランド、横に広がる台湾16民族が集結し、オリジナルの服飾、アクセサリー、グルメ、コーヒー、お茶、バック、文具、食器、スキンケア用品、ギフトなどが揃っており、種類も豊富に様々な先住民族商品を販売している。
伝統的な先住民族スタイルを現代風にアレンジしたファッション3選
土地の物語を活用したブランド「iNAKATA」は、帆布素材に刺繍を施し、服飾や生活アイテムを創作している。先住民族のローカル文化と生活様式をシンプル、かつ、おしゃれなデザインで表現し、海外観光客の人気を集めている。先住民族に伝わる神話や物語をイラストや記号で現代風にアレンジする「花生騷 WasangShow」は、Tシャツに唯一無二の雰囲気とデザイン性を込めている。高雄のファッション画廊スペース「TOAG」は、繊細な手工芸品や品のある優雅な先住民族のピアスや髪飾りなどを販売しており、女性ファンも多い。
パイナップルケーキを超えた、特色のある先住民族のお土産ブランド3選
阿里山のツォウ族の茶職人が作る「武茶」は、海抜1300-1500mの高山烏龍茶と蜜香紅茶を赤と黒のデザインで販売している。話題性だけでなく、品質の良いお土産としても人気が高い。また、先住民族の式典では欠かせない、口当たりもよく飲みやすい「小米酒」も人気商品だ。台湾小作農が作る果実酒ブランド「討酒吧」は季節に合わせた商品を提供しており、期間限定の桃の小米酒は、毎年大人気となっている。
近年、先住民族の香辛料、馬告や刺葱などを使った食品や料理も日本で見かけるようになってきた。よく見かける馬告ソーセージだけでなく、台東の「秋手作」は馬告を使用した馬告パイナップルジャムを販売、馬告の独特な酸味が絶妙にマッチする味となっている。
LiMA公式サイトが台湾とオーストロネシア語族及び世界の先住民族をつなぐ
LiMAプラットフォームでは、毎年大注目の最新の先住民族ブランドを閲覧、購入ができ(現在は中国語サイトのみだが、多言語版を製作中)、将来は日本進出も視野に入れており、国外の大型展示会にも参加予定だ。台湾の先住民委員会(原住民族委員會)は、LiMAを通して台湾やオーストロネシア語族を繋ぐだけでなく、ECサイトと公式ショップを通じて、先住民族文化と商品を世界各地に発信できると期待している。
LiMA-台湾最大の先住民族セレクトショップ
公式サイト:lima.com.tw
Facebook: www.facebook.com/ciplimatw
公式ショップ:106台北市大安区永康街2巷5号
主催団体:原住民族委員会
実施団体:悅暉行銷顧問有限公司 Hiifly
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000001.000109006&g=prt

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大胆繊細「ゴンド・アート」インド中央部の先住民族が描く神話世界を日本に紹介 川村華織

2022-10-20 | 先住民族関連
日本経済新聞2022年10月20日 2:00 [有料会員限定]
「ゴンド・アート」はインド中央部のマディヤ・プラデーシュ州近郊に住む先住民族パルダーン・ゴンドが描く絵だ。驚くほどユニークな発想と大胆な構図、そして繊細な模様で民族に伝わる神話や寓話(ぐうわ)を表現する。私は画家から物語を聞きながら、作品を集め、日本で紹介している。
鳥のような生き物の両側から、何匹もの不思議な生き物が左右に広がっている。衝撃的な絵は民族に伝わる創世神話を表している。
いわく、ま...
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残り1181文字
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65261220Z11C22A0BC8000/

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「アマゾン先住民から南研子へ、深い絆と感謝のアート展」 10 月 21 日(金)から開催

2022-10-20 | 先住民族関連
JIJI.com2022年10月20日(木)
[ART Is.TOKYO GALLERY]
展示販売期間 10 月 21 日~12月 11 日(毎週金土日のみ)
ART Is. TOKYO GALLERY (東京・代官山)では、NPO 法人 熱帯森林保護団体 代表 南研子氏が 30 年に渡る美術館を作ろうと温めてきた膨大なコレクションを、コロナ禍で企業からの寄付等が止まり、 熱帯雨林保護活動や先住民族の為に、いまこそ販売して彼らのために還元できたら素敵だと考えております。
https://prtimes.jp/a/?f=d110589-20221019-cf33e44019a1581641cdb288220939a5.pdf
∥南研子∥
NPO法人 熱帯森林保護団体「Rainforest Foundation Japan」代表(環境哲学・現代社会思想・文化人類学・アマゾン熱帯雨林文化論)
1970年女子美術大学卒業。大学卒業後、NHKテレビ『ひょっこりひょうたん島』などの制作を担当。その他、舞台芸術やのコンサートのプロデュースも手がける。1989年、英国の歌手スティングがおこなったワールドキャンペーン・ツアー「アマゾンを守ろう」の支援スタッフをつとめ、その縁で、1989年5月に、熱帯森林保護団体Rainforest Foundation Japanを設立した。以後34回にわたり、毎回数ヶ月、アマゾンのジャングルで先住民と共に生活しながら、悠久の大地アマゾンをめぐる様々な支援活動(森林保全、医療支援、先住民文化記録事業など)を勢力的にすすめている。その画期的で献身的な活動については、朝日新聞、毎日新聞など各種報道機関にて激賞され広く喧伝されてきた。
著書に名著『アマゾン、インディオからの伝言』(ほんの木)のほか、大自然と人類への熱いメッセージを綴った『アマゾン、森の聖霊からの声』(ほんの木)がある。

<NPO法人 熱帯森林保護団体 代表 南研子氏より 開催に向けて>
1989年5月にスティングが「アマゾンを守ろう」をスローガンに16カ国をツアーし、その時同行していたアマゾンの長老ラオーニとの出会いで私のアマゾン支援が始まりました。
別れの握手をした時に、行ったこともないアマゾンの川、ヒョウの鳴き声、ジャングルの匂いをラオーニから感じ、この人は無我だから森の精霊や動物、植物、そしてインディオの人たちが森を守る使命を託したのでしょう。現在ラオーニは100歳に手が届くくらいの年齢に
なっていますが、ブラジル先住民の象徴として海外にも招かれ、ノーベル平和賞候補に2度もなりました。
そして私はこの出会いから始まり、34回、2000日以上をジャングルで私はどうしたら森が守れるか?をインディオの人たちと暮らし考え、支援活動を続けてきました。
30年以上続けていても、改善されるどころか経済優先で森はドンドン壊され、ヒョウやアリクイたちも棲家を焼かれ死んでいくのを、耐えられない気持ちで見てきました。
それでも諦めたらおしまいだと思い、微力ながら支援活動を続けています。多くの心優しい人たち、企業の助成金へのプロジェクト申請などの支援金で、現在は森を火から命懸けで守っているインディオ若者の「消防団事業」と野生種の蜂が生産する貴重な「養蜂事業」を助けています。
しかし、2020年から始まったコロナ禍で全てが大きく変わり、資金調達も難しくなってきた時、ART Is. TOKYO GALLERY ふくしまアヤさんとの不思議な出会いがありました。
私が個人的に集めたシングーインディオの人たちが作った工藝品の数々、メイナク族の椅子たち、その声に耳を傾けると「私たちが森を守るお手伝いをします」と言っているよう。
この気持ちを受け止めてくれたART Is. TOKYO GALLERYふくしまアヤさん、ミッキーさんとの出会いも偶然ではなかったのです。今回この工藝品の販売のチャンスを作って下さったアヤさんをはじめとする方々に森の神々、精霊と共に感謝します。シングーのジャングルで命を授かった工藝品を購入された方はアマゾンの森と心が繋がります。お買い上げ頂いたお金はジャングルを火から守り、自然の恵みや
ヒョウやアリクイ、カピバラなどが絶滅せずに生きていける支援活動の資金や、現在ラオーニが心臓のペースメーカー手術をする必要性がでてきましたので、それに必要な経費等に大切に使わせて頂きます。
2021年の1年間で、アマゾンの熱帯林は13,225平方km(東京ドーム28万個分)消滅しました。
この星の酸素を作っているアマゾンの森を守ることは、全ての生きとし生けるものへの命を繋ぐことになります。ありがとうございます。
NPO法人 熱帯森林保護団体 代表 南研子
∥感謝のアート作品∥

∥ART Is. TOKYO GALLERY ∥
スタイリスト ふくしまアヤが2021年に代官山にオープンした“NO BORDER”をコンセプトにした現代アートギャラリー。受賞歴、出身大学、ハンディキャップの有る無しに関わらず、ふくしまアヤ自身がパリコレ級に魂が震えるアートを展示販売。
∥展覧会概要∥
展覧会名:「アマゾン先住民から南研子へ、深い絆と感謝のアート展」
会 期: 2022年10月21日(金)~ 12月11日(日)[計24日間] ※金土日のみ開催
1. 10月21、22、23、28、29、30、11月4、5、6日(木彫り、陶器などの立体アート中心)
2. 11月11、12、13、18、19、20日(絵画やストロー、刺繍などの壁掛けアート中心)
3. 11月25、26、27、12月2、3、4、9、10、11日(プリミティブアクセサリー中心)
開館時間:11:00 - 18:00
会 場:ART Is. TOKYO GALLERY( 東京都渋谷区代官山町3 - 13 #103)
U R L:www.art-is.net
I G : art.is.art.is
※諸事情により内容が変更になる場合がございます。Instagram(@art.is.art.is)で最新の情報をご確認のう
え、ご来場をお願い致します。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000001.000110589&g=prt

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東京海上HD、「気候変動に対する当社の基本的な考え方」の改定を発表

2022-10-20 | 先住民族関連
ESGJournal2022/10/19
9月30日、東京海上ホールディングス株式会社は、気候変動対策や生物多様性の保全、先住民族の権利保護等の環境・社会課題の解決に貢献していくために、「気候変動に対する当社の基本的な考え方」を改定し、保険引受・投融資方針を強化することを発表した。
同社は、2020年9月に「気候変動に対する当社の基本的な考え方」を公表し、保険商品・サービスの提供を通じた再生可能エネルギーの普及支援、保険引受・投融資方針の実行や脱炭素化を目的とした取引先との建設的な対話、国際イニシアティブへの参画による国際的なルール作り等に取り組んできた。また、社会課題が複雑化・深刻化する中、持続可能な社会の実現に向けた企業の貢献に対する期待は急速に高まっており、同社も事業を通じた社会課題の解決を加速させている。
本改定ではこれまで環境・社会への配慮状況等を踏まえ、「慎重に取引(保険引受・投融資)の可否を判断する」としていた以下の事業について、新たな取引を禁止とする改定を行う。対象事業であるオイルサンド採掘については、新たな取引を禁止し、また北極圏における石油・ガス採掘に関しても、新たな取引を禁止する。
【参照ページ】
「気候変動に対する当社の基本的な考え方」の改定について
https://esgjournaljapan.com/domestic-news/22038

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