ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】

化石2

2012-03-22 11:21:47 | 日記・エッセイ・コラム

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この写真は恐らく古生代のウミユリの化石です。入手したのは秋吉洞のお土産物屋さんで、現地産と言っておりました。一見すると電子部品のようにも見えますが、五角形の歯車のような断面の形からウミユリの化石だと推測されます。ウミユリと言ってもユリ科の植物ではありません。それは棘皮動物の化石です。

福岡県青浜海岸には梅花石という花紋石があります。花紋石とは水石の世界の観賞石で「花のような模様のある石」のことです。「石の華」としては無視できない石です。

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インドネシア産のサンゴの化石

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Kamas,ユタ州 U.S.A.サンゴの化石

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フィリピン産のイシサンゴ

上の四つの写真はいづれも古生代のサンゴの化石です。サンゴの化石は花のような印象を受けるものが多く、特に矢車菊のような模様のものは和風の石の花と言っても良く、アクセサリーに使われているようです。

「石の華」の店名は鉱物結晶の事から付けた名前のつもりでしたが、古生代の化石にも関係する名前でもあります。

お店のパソコンは修理中ですが、予備パソコンでブログ更新出来ますので、化石コーナー新設のポスターをここに貼り付けます。

Photo

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化石1

2012-03-21 12:12:13 | 日記・エッセイ・コラム

今日も遅い更新です。お店のパソコンは結局は修理に出す事になりました。今日のブログは自宅のパソコンを持って来て書いております。一昨日からパソコンのセットアップやOCNへの接続等は妻がやってくれました。感謝!!妻は「石の華」の経理重役兼IT担当重役でもあります。「石の華」は妻なしでは成り立ちません。

今日の話題は化石です。

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モロッコ産約20億年前のストロマトライト

この写真はストロマトライトです。ストロマトライトはシアノバクテリアの死骸と泥粒などによって作られる層状の構造を持つ岩石です。現在の地球の大気にある酸素はシアノバクテリアの光合成で作られたと言っても良いと思います。

実は私は山口県の大正洞という鍾乳洞の出口付近で、このストロマトライトのように同心円状の丸い化石のようなものが岩石の中に埋もれているのを見た事があります。それは直径約30cmほどある大きなものでした。それは露頭にあって、幾つか近辺に並んでいました。その写真はしっかり撮ったのですが、その写真が入っているSDカードを探している最中にパソコンが壊れてしまいました。その写真はまだ見つかっていません。見つかりましたら再度紹介したいと思います。

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Burlinston Limestone,Kansas,U.S.A.石炭紀後期のストロマトライト

この写真もストロマトライトです。ストロマトライトはオーストラリア・シャーク湾(ハメリンプール)などのごくわずかな水域ですが、今でも発見されています。ハメリンプール、なつかしい言葉です。何故なつかしいかと言うと、私がストロマトライトの存在を知ったのはNHKの「地球大紀行」という番組からでした。その番組ではハメリンプールの映像と酸素を放出するシーンが映されていました。「地球大紀行」、私が地学的好奇心に芽生えた記念すべき番組でした。

そういえば、その番組が放送されていた当時は、東京の科学技術館で「地球大紀行」展なるイベントがあり、妻と一緒に見に行った事を思い出しました。そのイベントのお土産コーナーで化石や鉱物標本を売っていた事も思い出しました。その時はまさか「石の華」という石の店をやるとは思っていなかったし、妻と一緒になるとも思っていなかったと思います。

ストロマトライトがなかったら、現在の地球に、こんなに溢れるほどの生物はいませんでした。「地球大紀行」という番組がなかったら、私は地学的好奇心に芽生えなかったかも知れません。何か不思議な「縁」を感じます。

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パソコン故障

2012-03-20 11:12:29 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は予期せぬかたちで営業日連続ブログ更新が途絶えました。原因はパソコンの故障です。

いつも写真画像を取り込んでいるSDカードが使えなくなりました。

OSの再セットアップ等をやりましたが、SDカードが読めない状況が続いております。

残念ながら今日は画像なしです。

実は本日から春休み限定の化石コーナーを新設しました。「地球が造った神秘の造形」というコピーとともにポスターを作りましたが、ここに貼れません。残念でした。

ストロマトライトの化石からサンゴの化石、もちろん三葉虫やアンモナイトの化石もあります。

是非、お立ち寄りください。

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曲線

2012-03-18 11:15:43 | 日記・エッセイ・コラム

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?ブラジル産の水晶

この写真は水晶の錐面上に現れているS字曲線です。

今日の話題は曲線です。

鉱物の世界では圧倒的に直線が多く、上の写真のような曲線は少数派です。少なくとも肉眼的なレベルで確認できるようなS字曲線はあまり見た事がありません。

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?メキシコ チワワ州産の石膏

この写真も見事な曲線を描いた石膏の結晶です。石膏の中にはこのように曲線の形を取る結晶があります。それはどのような理由で曲がったのかはよく分かりません。それはどのようなメカニズムで曲がっていったのか?気になりますが、私はまだよく理解しておりません。それは霜柱のようにも見えます。霜柱の成長と同じ様なメカニズムが働いているのかも知れません。

曲線の種類は数多く、「曲線の辞典」という本があるくらいで、その本では様々な曲線を楽しめます。

曲線の美しさ、私が美しいと思った例をひとつだけ挙げるならば、それは東京国立博物館にある表慶館の階段室の手摺りです。左右対称的に優雅にカーブを描いています。そのカーブは動きを思わせる曲線で、止まって見ているだけではなく、移動しながら動きの中でその曲線を見たくなるような気にさせてくれます。

表慶館、残念でした。Web検索で見てみると現在休館中でした。会館予定は未定となっております。ただ、現地に行かなくても画像検索で写真は見れました。しかし、やっぱり移動しながら動きの中で見て欲しい曲線です。

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螺旋2

2012-03-17 11:57:00 | 日記・エッセイ・コラム

昨日からの続きです。

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?ドイツ産ジュラ紀のアンモナイトの化石

上の写真はアンモナイトの化石です。アンモナイトの種類は多く、お店にも沢山の種類があります。アンモナイトは何故か中学生位の少年に人気があるように思えます。

アンモナイトの螺旋は規則正しい対数螺旋を描いております。アンモナイトは化石ですから元々は生物だったのですが、その幾何学的な螺旋形から、鉱物的な印象を受けます。

鉱物的な印象とは何でしょうか?それは結晶に見られる規則正しい法則性、幾何学的な完結性、そしてシンメトリーにあるような気がします。

アンモナイトの化石はかつての生物であった石です。それは生物的な要素と鉱物的な要素を兼ね備えた地球ならではの貴重な石だと思います。

螺旋の事を考えると忘れられないTV番組があります。それは「未来への遺産」(NHK総合 吉田直哉ディレクター)で、私が高校生だった頃に見た番組です。その番組は何回かのシリーズで、その中のどれかの番組で「ゲーテはアサガオのツルの巻き方を見て、生命の根源は螺旋だと言った。」と紹介しておりました。DNAの構造が二重螺旋である事が分かったのは20世紀の半ばでしたので、その番組でゲーテの先見性と螺旋の生命的な意味を理解したような気がしました。

この世界には螺旋はいたる所にあります。大きなものでは銀河の形から地球上では台風の形や渦潮の形、そして生物の生体の中にも幾つもの螺旋形を見る事が出来ると思います。

自然界の中でよく現れる、螺旋形。では生命現象とは何なのでしょうか?

それはよく分かりません。ただ、生命も一種の結晶作用だと考えると、鉱物や結晶が自己完結しているのに対して、生命は自己完結することなく生殖という時間的に開かれた存在だと思います。DNAの二重螺旋も閉じることなく開かれています。

生命現象を考えると不思議な事がたくさんあります。

まず、なぜ現在では生命発生が起きないのでしょうか?

生命発生時の環境と現在の環境の違いは何なのでしょうか?

では、どこでどうやって発生したのでしょうか?

生命発生に関しては、宇宙で発生したという説や海底の熱水噴出孔で発生したという説があり、どちらも説得力がありますが、真実はどうだったのでしょうか?

不思議と謎がいっぱいです。

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