ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】

新幹線効果?

2015-05-26 14:47:25 | 日記・エッセイ・コラム
北陸新幹線金沢開業から2ヶ月チョッと過ぎました。連日、金沢駅は混雑しておりますし、兼六園、金沢城公園、東茶屋街などの観光地も賑っているようです。先日は小松での植樹祭の為に天皇陛下もいらっしゃいましたし、新幹線効果による金沢の活性化は着実に定着化しているようです。そんな中、ポルテ金沢に入っている「石の華」では、それほど新幹線効果を実感しておりません。ポルテ金沢内の人の流れはそれほど変化したとは思えませんし、金沢駅前という好立地条件にもかかわらず、以前と同じような静かな環境です。

「石の華」は元々マイナーな鉱物趣味のマニアショップでもあり、混雑した環境を好まない私の性格から、むしろその方が望ましいとも言えるかも知れません。台湾などの団体旅行客からの触られまくり被害や時間つぶしのひやかしに付き合うよりも、少数ながらも気の合った常連さんが集う店であり続ける方が本来望んでいた「石の華」の姿なのだろうと思います。

そのように以前とはさほど変わらない日常が続いておりますが、10日前位から「新幹線効果?」とも言える現象が身の回りでも起きております。それはどういう事かと言うと、大学生時代の旧友が訪ねてくれたり、サラリーマン時代の先輩や同僚が訪ねて来てくれる機会が相次いでおります。これまでは高校時代の同郷の旧友が帰省の折に立ち寄ってくれるケースが多かったのですが、石川県に縁のなかった他県にいる旧知の仲の人のご来店は特別にうれしいものです。彼らは出張で来県したようですが、次回はOFFの時に再度訪れたいと言ってくれて、本当にうれしく感じます。これも「新幹線効果?」なのでしょうか。

確かに首都圏からのアクセスは以前より格段に良くなりました。新幹線による時間距離の短縮は心理距離の短縮にも直結します。私のこれまでの人生で過ごした長さで言うと、東京が最も長く、次いで小松、名古屋、福岡、金沢の順となりますので、東京時代の友との交流時間が最も長いという事になります。

これまでの東京へのアクセス方法と新幹線とは比較になりません。特に金沢駅前に住み、職場も近いという環境は、ある意味、非常に贅沢と言えるかも知れません。東京へ出張するにも金沢駅前は非常に便利な所だと思います。

私にとっての「新幹線効果?」はこれから実感できるものとして現れてくるのかも知れません。
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クーロンズ・ゲート

2015-05-22 16:10:02 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「クーロンズ・ゲート」です。「クーロンズ・ゲート」とは「KOWLOON'S GATE -九龍風水傳-」という1997年にSMEが発売したPlayStation用ゲームソフトの事です。それは、かつて香港に存在し「東洋の魔窟」と言われた九龍城塞を想わせる舞台を動き回るアドベンチャーゲームで、3D酔いしながらも妙にハマってしまったゲームでした。そのゲームは発表から発売までに4年以上の歳月を費やされ、ちょうど私の鉱物趣味への本格参入した初期の時期と重なっています。私にはそのゲームを毎日のようにやっていた約1ヶ月位の期間があり、その頃は鉱物への関心が最も高かった時期だったと記憶しており、私の記憶の中では「クーロンズ・ゲート」と「鉱物」は密接な関係があります。確か、「クーロンズ・ゲート」の舞台のどこかで正8面体の物体が登場した場面もあったような気がしておりますし、ゲームの後半だったと思いますが、エッシャー的な3D・CG空間の中をさまよった事なども思い出します。そのゲームのテイストは主に「汚れ」と「歪み」に満ちた「アジアゴシック」と「サイバーパンク」が入り混じったような特異なものでしたが、嫌悪感と共に妙な魅力があって、それらの総合的な印象は好感できるものだったと記憶しております。

その「クーロンズ・ゲート」、何と18年の時を経て、その設定資料集が今夏発売されるようです。まさかの伝説的カルトゲームの復活です。私は早速、予約しました。



さて、今日の写真はスリランカ・オッカムピティヤ産のスピネルの正8面体結晶です。正8面体の形をとる鉱物は多いと思いますが、このスピネルの色と手の平サイズ(母岩付)が気に入っております。この美しい正8面体を見ていると「クーロンズ・ゲート」に登場していただろう正8面体の物体が登場するシーンがもう一度見たくなって来ました。ただ、「クーロンズ・ゲート」は初代PS用なので、PS4の画質に慣れてしまった現在では見劣りしてしまうかも知れません。願わくは、来年発売予定の没入型 VR ヘッドセット Project Morpheus 用の新作ソフトとしてリメイクして欲しいものです。もう一度、3D酔いならぬVR酔い体験をしてみたいものです。

「クーロンズ・ゲート」の舞台は香港でした。そこは近代西洋の価値観と中国古来の価値観がぶつかり合い、入り混じった所です。

そうそう、先日、「 Mineral & Gem Asia」(亞洲礦物及寶石展)のDMが届きました。どうも第1回香港ミネラルショーになるようです。気になるミネラルショーではありますが、残念ながら見送ります。商業ビルのテナントとしてお店をやっていると、どうしても思うように連休が取れないのです。

「クーロンズ・ゲート」の事を考えていると、香港に行ってみたいと言う気持ちが残ってしまいますが、やはり、今回はあきらめる事にします。



Kowloon's Gate Archives~クーロンズ・ゲート アーカイブス~ 通常版
クリエーター情報なし
シティコネクション
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Clubism

2015-05-19 12:24:03 | 日記・エッセイ・コラム
今朝、ポルテ金沢「石の華」のポストに掲載誌「Clubism」が入っておりました。掲載誌と言っても広告の掲載誌ではありません。実は先月、㈱金沢倶楽部 Clubism 編集部から取材を受けました。エディターズ アイというページで「オタの世界」という連載をやっており、そこで「鉱物マニアの世界に迫る」という記事を書きたいので取材したいという話でした。私は面白い企画だと思いましたので、すぐに了承しました。

これまでに「石の華」をオープンした4年前には、TVや新聞やラジオの取材を受けた事はありましたが、ここ数年は静かにしておりました。そう言えば、今年の2月に「金沢情報」という生活情報誌の取材を受け、掲載された事もありましたので、その影響もあってでしょうか?今回はマニアショップならぬオタクの紹介という趣旨の取材でした。

今日の写真はその「Clubism」の記事部分です。掲載誌からスキャニングしたものです。書店・コンビニには明日20日に店頭に並ぶそうです。



「Clubism」は金沢を中心とした北陸のタウン情報雑誌で読者は10代後半~30代の男女だそうです。私は金沢倶楽部が発行している「金澤」( 金沢の文化誌。読者は30代~50代の男女。)の方を読むケースが多いのですが、その昔の「金澤倶楽部」というハイクォリティな雑誌の頃を憶えています。「金澤倶楽部」は地方情報誌としては非常にレベルが高い雑誌だったと記憶しております。

今回の「Clubism」もまだチラ見程度なのですが、「EE」(エディターズ アイ)のページの扉には昨年命名されたばかりの「ブリッジマナイト」の名前がいきなり出てきたりして、編集者の知識欲に好感が持てました。その扉のページに載っている写真の鉱物も「石の華」の商品です。

ただ、今回の記事で出した尾小屋鉱山産の紫水晶の群晶と黄鉄鉱はまだ非売品としております。悪しからず。

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まるで目ん玉

2015-05-12 11:55:39 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「まるで目ん玉」です。

今朝の北陸中日新聞の一面に興味深い写真が載っておりました。それは高岡・雨晴海岸で昨日の早朝に撮影された蜃気楼の写真です。その記事の見出しは「まるで目ん玉」です。(その写真は「まるで目ん玉」でウェブ検索すれば見れると思います。)それは楕円に見える太陽の蜃気楼の写真で、たまたま太陽と重なる位置に円形の雲があって、自然界の巨大な目がこちらを見ているような感じがしました。

また、たまたまですが、今朝、先日録画していたNHK-Eテレ「サイエンスZERO」の惑星状星雲の番組を見ていて、それらの中に「まるで目ん玉」のように見える写真がありました。(惑星状星雲には美しいものが多く、それらの中でもバタフライ星雲は格別です。そのバタフライ星雲のように見える方解石が店にありましたが、つい先日、売れてしまいました。)その惑星状星雲の写真は宇宙空間にある巨大な目のように見え、何者かがこちらを見ているような感じがしてしまいます。

「まるで目ん玉」、目のような形を見るとその形をこちらが見ているのに、なぜか?その目がこちらを見ている、というような感じがします。こういう心理現象も面白いものです。「見る」と「見られる」、哲学的には「主体と客体」の概念で、それは「意識」の問題に繋がります。また、メガネのキャッチコピーではありませんが、「You look better,you see better.」、英単語の「Look」、「See」と「Watch」の意味の違いも思い出します。

どうも「見る」ということはこの世界を認識する根源的な問いかけを行っている、ということのような気がします。

そうそう、今日の写真です。



これは、ハートの形に磨かれたマラカイトのペンダント・トップです。これはアフリカ製の安価なものなので、表面に傷が多く、あえてピンをぼかし気味に撮りました。

面白いと思ったのは、マラカイトの模様が「まるで目ん玉」なのです。そして、こちらを見ているような気がしました。

神秘的な蜃気楼や宇宙の宝石といわれる惑星状星雲、そして宝石の一種ともいえるマラカイトの模様、それらの中にある「まるで目ん玉」は面白い存在だと思います。

「まるで目ん玉」のような石はメノウの模様や他の石にもたくさんあります。それらを愛でながら深読みするのも面白い事だと思います。



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オケナイト

2015-05-08 12:09:54 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「オケナイト」です。このブログでは過去に「オーケン石」という言葉が出てくる記事は3件ありましたが、「オケナイト」は初登場です。

今朝のNHK総合「おはよう日本」で「オケナイト」という言葉がTwitterで話題となっているというニュースがありました。Yahoo!のリアルタイム検索で「オケナイト」、「オーケン石」で検索してみると、確かに5月5日から6日にかけて急増しておりました。何らかのきっかけがあったのだろうと想像できます。何があったのかはわかりませんが、そのツイート数の急増と福岡ミネラルショーの開催のタイミングが合致した関係か?鉱物、特に鉱物女子がNHKのニュースにもなってしまったようです。



今日の写真は「オケナイト」です。写真には玄武岩の晶洞の中に白い鉱物にコーティングされた方解石らしい角ばった鉱物と丸くて白いモコモコふわふわの「オケナイト」二つが写っています。実は手前の方の少しピンがボケて写っている方は見知らぬ子供に触られてダメージを受けてしまったものです。それは私の心も傷つけた「オケナイト」なのです。触ってみたい衝動は理解できるのですが、「オケナイト」のようなもろい鉱物は決して触ってはなりません。そのような鉱物に対しては知識が優先されなければなりません。好奇心をともなった感情よりも知識をともなった理性が必要なのです。

「オケナイト」は人気のある鉱物です。特に子供や女性に好まれるようです。それはその質感から来ているのだろうと思います。そして、その質感が可愛いウサギのしっぽの毛のようで、触りたくなるのだろうと思います。

今朝のニュースでは「オケナイト」から母岩付黄鉄鉱の立方体結晶や紫外線で光る鉱物、等々、福岡ミネラルショーの会場からの生中継で、様々な鉱物が紹介されていました。また、若い女性コレクターや鉱物採集の現場の写真や採集品の写真も紹介されておりました。(採集の現場写真はこのブログの中にある採集会の写真が使われました。採集品はSさんの自採品です。)

このニュースを見ていて、また鉱物人気が高まり、特に「オケナイト」人気が高まるような予感がしてしまいました。

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