昨日、石川県鉱物同好会の第9回採集会を行いました。今回は石川県を飛び出して、翡翠を探しに行きました。他県からの参加者も含めて総勢20名、天気にも恵まれて絶好の採集日和となりました。
金沢組はいつもの集合場所からクルマ3台に相乗りして、全員の集合場所に設定したJR越中宮崎駅前駐車場に向かいました。車中の会話はいつもながらの楽しい石談義でした。
午前9時前には現地に集合しました。ただ、そこのヒスイ海岸は砂だらけとなっており、その場所での探石は断念しました。急遽、探石場所を変更する事となり、その場所よりも糸魚川方面に移動して、第2候補の海岸で翡翠探しをしました。
上の写真がその現場です。面白くない写真だと思います。皆さん、寡黙で下を見ながら淡々と約2時間ほど海岸の転石を探しました。また、ほぼ全員、時折来る高波の洗礼を受けたと思われます。私も長靴の中は濡れたま探石を続けました。
翡翠は同定が難しい岩石で、拾える可能性も低くかったと思います。そんな中、翡翠拾い歴23年というNさんは翡翠らしきものを着実に拾っておりました。
そうそう、そこで出会った面白い写真を2点出します。
最初は翡翠のメッカ、ミャンマーからの団体旅行者達です。翡翠繋がりなのでしょうか?友好的な感じでした。
もう一つは石柱縦列のような石組です。それは何も語ってはいないとは思いますが、何となく気になって写真を撮ってしまいました。
昼食は糸魚川市内のレストランで済ませ、その後、フォッサマグナミュージアムに行きました。皆さんはそこで拾ってきた石を学芸員に鑑定してもらいました。
私は久しぶりのフォッサマグナミュージアムです。リニューアル後は初めてだったので、混み合っていた鑑定依頼はパスして、限られた時間内、館内見学に時間を費やしました。いきなり入り口に展示してあった国産鉱物の見事な大型標本(協力:株式会社コムロ)に目を奪われました。そして、非常に充実していた鉱物展示室に魅惑されました。ここはまた再来し、じっくり見直したいと思いました。
フォッサマグナミュージアムの駐車場で、皆さんの午後の希望をお尋ねしました。私の希望としてはフォッサマグナパーク見学だったのですが、皆さん、圧倒的多数で、探石希望でした。
で、姫川の下流域に移動して今度は河川の転石を探石しました。
上の写真がそれです。そこで約小一時間、探石しました。
そこでも、Nさんが今度は一目で翡翠とわかるものを拾い上げました。やはり、翡翠拾いは経験がものを言うようです。
私はと言うと、面白い模様の大型の薬石(石英斑岩)を見つけましたが、写真だけ撮っておくことにしました。
この時期は日が暮れるのも早くなりますので、今回の採集会はやや早めに解散しました。それでも金沢に戻ると暗くなっていました。充実した秋の一日になったと思いました。
糸魚川はまたあらためてプライベートで行きたいと思っております。今回行けなかったフォッサマグナパークをメインに再訪するつもりです。
実は、フォッサマグナパークには糸魚川―静岡構造線の断層露頭があるだけではなく、車石と呼ばれる日本最大の枕状溶岩があるようなのです。それは直径約12メートルある放射状に広がった巨大な柱状節理の岩だそうで、国の天然記念物となっている根室車石を凌駕しております。Web上でその写真を見る事はできますが、是非、現物を見てみたいものです。