ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】

開店記念日

2021-07-29 09:33:19 | 日記・エッセイ・コラム

「石の華」は、明日、開店記念日です。10周年を迎え、これから11年目に突入します。(開店10周年記念セールは今度の日曜日8月1日まで続けます。まだ10年前の料金のまま残っているものがあります。記念セール料金で、さらにお得ですので、どうぞ、この機会をご利用ください。)

10年前は、金沢では鉱物趣味はマイナーでした。石の趣味と言えば、水石の世界の少数の愛石家しかいない状態でした。他にはパワーストーンの店なら数店あり、オープン当初はパワーストーンの店と勘違いされることが多かったと思います。そのようなパワーストーン・ブームみたいな風潮も去って久しく、少しずつですが、ようやく鉱物そのものを愛でる石好きさんが増えつつあるような気がしております。

ただ、東京や大阪・京都や名古屋のような大都市と比べると、北陸では本格的な鉱物趣味の店は他にはまだありません。いまだにオンリーワンのままです。

今でも、店の前を通る人の顔を見ていると、完全無視か怪訝そうな顔する人が少なからずいます。鉱物趣味はまだまだマイナーのようです。

そのような状況下で、ご来店してくださるお客様には本当に感謝しております。

そうそう、私が10年前に使っていたiphoneにオープン当日の写真が残っておりました。

上の写真がそれらです。

こうやって見直すと、懐かしいという気持ちがありつつも、今とあまり変わっていないような気もします。10年ひと昔(世の中の大きな出来事としては、2015年の北陸新幹線の金沢開業がありました。それから現在進行中のコロナ禍があります。)とは言うものの、「石の華」は、それほど大きく変わっていないような気がします。

これから先はどうなっていくのでしょうか?・・・それはわかりません。

「石の華」としては、できることをできる限り、ゆるく、続けていく所存でございます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加賀紫雲石

2021-07-26 12:04:28 | 日記・エッセイ・コラム

ひとつ前のブログでコメントを頂いたyato-kamakuraゼンザイさんから教えてもらった加賀紫雲石というお菓子が気になり、金沢駅のあんとで売っている事を知って、さっそく買ってきました。

上の写真がそれです。何となく、有名な中田屋のきんつばに似ているような気がしました。ただ、中田屋のきんつばは薄皮でコーティングしており、やや柔らかい感じがしますが、加賀紫雲石の方は寒天で固めてあり、見た目で硬い印象があり、石の名前が付いている事に納得しました。

それでも、やはりお菓子なので、食べやすい柔らかさになっており、割ると透明な寒天の中に大粒の小豆が入っており、それは石を割った時と同じような驚きがありました。

私はこれまで知りませんでしたが、なかなかの銘菓だと思いました。身近なところにも石の名の付く銘菓があったようです。

この加賀紫雲石、製造者が音羽堂というところですが、その住所(石川県加賀市保賀町)を見て、少し驚きました。

加賀市保賀町は町内会に愛石家が多く加賀愛石会の本拠地です。私も店「石の華」を始める前の1年間、加賀愛石会に在籍した事があります。石展は保賀町町民会館で行われ、私も一度だけ、紅白の大輪の菊花石を夫婦石として出したことがあります。

そういえば、つい先日、加賀錦石の第一人者であったNさんがお亡くなりになった事を知りました。加賀愛石会の会員だった頃、そのNさん宅にお邪魔したことを思い出します。家の中の石も凄かったのですが、お庭にゴロゴロしていた加賀錦石の原石の光景を思い出します。

思うに、加賀紫雲石という名のお菓子も良いのですが、それよりも、願わくは加賀錦石を模したその名も加賀錦石という銘菓を出して欲しいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開店10周年記念セール初日

2021-07-23 11:06:29 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は「石の華」の開店10周記念セール初日でした。お陰様で、久しぶりの大商いになりました。ご来店の皆様、本当にありがとうございました。

昨日、印象的だったのは、開店早々にご来店してくださったお客様です。以前から気になさっていたという国産の煙水晶の群晶が残っていたという事で、セール料金でゲットされ喜んでおられました。やはり、納まるべきところに納まったようです。こちらも嬉しい限りでした。

それから夕方には、長らく残っていたブラジル産のトパーズの脈が走っているカリ長石の巨晶も売れました。同時に、パキスタン産の結晶した長石の母岩に煙水晶とアクアマリンが絶妙なバランスで生えているものも売れました。両方とも10年前のオープン当初から残っていたものです。10年間の締めくくりを感じてしまいました。

昨日の閉店間際には、常連さんでもあるMさんがご来店されました。Mさんからは開店10周年のお祝いとして、こうぶつヲカシを頂きました。

上の写真がそれです。

それは福岡のハラペコラボが発売している鉱物結晶を模したお菓子です。私は一目で気に入ってしまいました。Mさん、ありがとうございました。

鉱物を模したお菓子というと、過去に、京都の御菓子丸「鉱物の実」をお土産に貰ったことがあります。それは、もったいなくて、結局、食べれませんでした。

他にも伊豆のジオガシ旅行団の地質標本を模したお菓子も頂いたことがありましたが、それらも、結局、食べられませんでした。

今回のこうぶつヲカシも、恐らく、食べれないような気がしております。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謎の菊花状結晶痕

2021-07-20 10:32:51 | 日記・エッセイ・コラム

先日、常連のOさんが店の均一商品の箱に入れてあったメノウを見て「菊紋が入っているようだ!」と言ってそのメノウを見せてくれました。そのメノウは、まとめ買いをした仕入れ品の中に混じっていたものであって、ありふれたものでそれほど面白いものだとは思っておりませんでした。

上の写真がそれです。

ところが、石を良く見るOさんはそのメノウの魅力を最大限に引き出してくれました。

上の写真が菊紋のように見える菊花状結晶痕です。メノウの表面に3か所、窪んだ状態でありました。

恐らく、何かの鉱物結晶の跡だろうと思われますが、さて、それは何だったのでしょうか?

それに似たようなものは水晶にあることは知られています。

上の写真は水晶に付着した放射状の雲母の結晶です。その結晶痕はスターバーストと呼ばれていた事もありました。今回の菊花状結晶痕もそのような雲母由来のものなのでしょうか?

ところで、雲母とメノウは共生する事があるのでしょうか?あまり見たことがないように思えます。

もし、雲母ではないとしたら他にどんな鉱物だったのでしょうか?

石膏とか沸石とかの可能性はどうでしょうか?

菊花状の結晶の鉱物は幾つか考えられます。例えば、いわゆる菊花石の成因は、複数あり、詳しいことは、まだよくわかっておりません。それは、霰石が石英化した仮晶であったり、珊瑚の化石であったり、それ以外の現象だったり、どうも様々なタイプがあるようです。我々はその形状から菊花石と呼んでいるに過ぎないのです。

それにしても今回のメノウ上の菊花状結晶痕は謎です。そのような謎石だからこそ興味深く、「石の華」的には、気になる存在です。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

滝石狂

2021-07-16 13:18:21 | 日記・エッセイ・コラム

その昔、「瀧狂」という横尾忠則のインスタレーション及び書籍がありました。インスタレーションの方は見る機会を逸しましたが、書籍の方は本屋で見たことがあります。それは5000枚もの滝のポストカードを集めたもので、Collection中毒という副題が物語るように、狂気じみたものでした。私も滝好きなのですが、あまりにも多くの滝の絵葉書を並べられると、その偏執狂的な雰囲気には思わずたじろいでしまいました。度を越えたものには狂という文字が相応しいようです。

先日、「急流に流れ落ちる滝のような滝石」で紹介した滝石が、何と!台座付きで戻ってきました。その滝石はお譲りしたはずでしたが、そのおじいさんからは「自分一人で楽しむよりも、店に飾ってもらって皆さんに見てもらいたい。」という申し出がありました。私は了解し、非売品として展示することにしました。

そのおじいさんからは、更に、紀の川で拾ったという沢山の滝石(台座付き)も頂きました。まさに、十倍返し、といったところでしょうか。

そのおじいさんは、石好き・滝好きなので、私と同じような価値観を共有しております。

つい「滝石狂」という言葉が浮かんできてしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする