ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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ネアンデルタール人の石器?

2022-03-29 10:52:10 | 日記・エッセイ・コラム

ここに一つの石があります。さて、これは何でしょう?

砂岩の一種のようですが、欠けがあり、石的にはそれほど面白いものとは思えません。

ただ、その欠けのような破断面は、人工的に作られたように見えます。・・・。

そう、これはどうも石器のようです。

この石は、廃業された石屋さんから引き取ったものの中に入っていた一つです。

私は石好きの鉱物マニアですが、石の中でも石器の類には興味がありません。

考古学の知識はあまりなく、これまで、自分とは無関係なものとしてきました。

今回のこの石器には、同じ標本箱の中に、興味深いラベルが入っておりました。

上の写真がそれです。

そこには何と!ネアンデルタールと書いてあるではありませんか!!

絶滅したネアンデルタール人の石器?

現代人のDNAの中にもネアンデルタール人由来の塩基配列が残っているそうです。

そう思って、この石器を見直すと、この石は、人類史の一端を物語っているように思え、何となく歴史的ロマンを感じてしまいました。

 

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神岡鉱山産 方解石+閃亜鉛鉱

2022-03-25 10:53:30 | 日記・エッセイ・コラム

先日、店のバックヤードで探し物をしていると、コンテナボックスの中から、その存在を忘れていたものが出てきました。

上の写真がそれです。これは神岡鉱山産の方解石+閃亜鉛鉱で、中々、立派な標本だと思います。

神岡鉱山は、すばらしい鉱物標本を多産した鉱山ですが、特に、方解石の種類が多い事が特徴だと思われます。

今回の方解石の群晶も存在感のある標本で、閃亜鉛鉱との共生バランスも良く、そのサイズ感や景色も良い、得難い標本だと思います。

その景色は中国の武陵源あたりの風景にも見えてきて、山水のミニチュアのような趣に惹かれてしまいます。

店のバックヤードには、まだまだ面白いものがたくさん残っており、これから徐々に店頭に出していきたいと思っております。

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シャトル(杼 ひ)のような水晶

2022-03-18 09:46:11 | 日記・エッセイ・コラム

シャトル(杼 ひ)とは織物の横糸を通す織機部品です。

上の写真は、先日、ゆめおーれ勝山で購入したお土産です。私は、その造形に惹かれて衝動買いしてしまいました。

それは、舟形、あるいは新幹線のような形状をしており、すばらしい造形だと思いました。

両端の先端は流線形のミサイルのような形状で、機能的で、そのまま、アート作品になってしまう程の存在感があります。このようなものが安価に売られておりました。

帰宅して、妻にそれを見せて自慢すると、妻は、一瞬で、杼だとわかり、妻の実家にたくさんあった、という話が出ました。

私は、拾い物をして得意げになった犬が、飼い主から叱られ、尻尾を下ろしてしまった時のような気持になってしまいました。・・・。

ただ、店の棚にあった、細長い両錐の水晶を見て、その造形が似ているような気がしました。

形状に関して、基本的な好みは変わらないのだ、と妙に納得してしまいました。

 

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「ミネラル ワンダーランド」2

2022-03-15 10:56:42 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日、現在、日曜日休業しているという事もあって、ゆめおーれ勝山で開催中の「ミネラル ワンダーランド」(3月21日まで開催中)に行って参りました。鉱物の魅力・鉱山の歴史をテーマにした展示会で、ようやく行く事できました。

展示会場は、写真撮影はOKでしたので、少し紹介します。

会場入り口には、水石の石展のようにお迎え石がありました。立派な蛍石です。

北陸産の展示コーナーです。貴重な倉谷鉱山産の菱マンガン鉱もありました。

美しい鉱物の棚です。中には、なつかしいものもありました。

蛍石コーナーです。

インド産コーナーです。

和田維四郎標本と比企忠標本です。

ふくいゆかりの鉱物学者の名前が付いた鉱物です。

勝山市と大野市の鉱山跡の地図です。

小松市の金平金山絵巻も展示されておりました。

鉱物画もたくさん展示されておりました。

最後は関連イベントのトークショーの入り口案内看板です。トークショー自体は写真撮影NGとなっておりましたので、写真はありません。

鉱物蒐集家 澤田 操さんのお話は、福井県産鉱物と福井の鉱物人脈に関する2部構成のお話で、非常に興味深く拝聴しました。

「石の華」的には、特に岩本鉱物商会(2017年で廃業するまで100年続いた鉱物標本店、国内外の古典標本で有名)を興した岩本庄太郎の存在が気になりました。和田維四郎に始まる福井出身「綺羅 星の如く」鉱物人脈の影の功労者としての存在は、非常に興味深く、意識せざるを得ません。

昨日、その澤田さんが「石の華」に立ち寄って下さいました。小一時間くらいの鉱物談義でしたが、興味深い話が次々に出てきて、昨今の鉱物事情を知る事ができました。

 

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大地に眠る石の華

2022-03-11 10:23:23 | 日記・エッセイ・コラム

数日前に、「石の華」に、愛知県の小玉秀雄さんから中津川市鉱物博物館で開催される「大地に眠る石の華~地域から発信された鉱物切手~」(2022年3月19日~5月29日)のポスターとチラシが届きました。それもグリーティング切手「宝石・鉱石」の切手が貼られたポスター用のゆうパックで届きました。

「大地に眠る石の華」とはシリーズ化したオリジナルフレーム切手「石の華」の事で、過去に4枚発行されております。

この「石の華」のブログでも、同じ名前という事もあって、過去に何度か紹介した事ありました。

今回は、中津川市鉱物博物館の「私の展示室」という企画で、切手と切手に登場した鉱物標本の現物が展示されるようです。興味津々です。

中津川市鉱物博物館は長島乙吉コレクションも展示してある鉱物博物館で、私も名古屋に住んでいた約10年間に数回行った事があります。

ちょうど「石の華」の正面にポスターを貼るスペースがあり、そこに貼りました。

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