ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【10月も毎週日曜日は休業します。】【10月19日(土)は店主は終日不在です。店は通常通り営業します。】

缶詰

2013-08-30 12:59:36 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「缶詰」です。

昨日のブログの最後に書いた「桜島の火山灰缶詰 はい!どうぞ!!」はジョーク商品の類だとは思いますが、ある意味、これは火山灰の標本と言えるかも知れません。それは本物の桜島の火山灰に違いありません。それなら火山に興味を持っている方なら興味を示すかも知れません。世の中には鉱物標本コレクターは少ないながらも存在します。また、同類のコレクターとしてマイナーながら砂のコレクターもいるようです。そして、火山灰のコレクターがいるのか?それは知りません。ただ、火山灰缶詰はそこそこの数が売れているというから不思議な現象だと思います。

売れたのか?は良く知りませんが、NEXCO中部が東海北陸自動車道・飛騨トンネルの貫通地点で採取した貫通石を入れた缶詰「石貫徹」を売り出したというニュースがありました。2008年の事です。これもパワーストーンの一種だったのかも知れません。

「缶詰」と言うと、ずいぶん前から「鉱物の缶詰」という商品がありました。それは富士コスモサイエンスという会社が発売している初心者向けの鉱物関連おもちゃのようです。どうも水晶やアメシストやローズクォーツやアクアマリン等、3種の鉱物が入っている缶詰で比較的安価です。他には「化石の缶詰」もあるようで、どうも小学生向けの商品のようです。

「缶詰」は基本的には保存食で、食品が入っているものです。ただ、世の中には食品以外のものが入っている缶詰が多々あります。古くは「おもちゃのカンヅメ」がありました。小学生だった頃、チョコボールの金のエンゼルは憧れでした。私は「おもちゃのカンヅメ」を手にできた記憶はありません。

「空気の缶詰」の話題も記憶に残っています。それには東京やパリやプラハの例があります。そうそう、「富士山 空気の缶詰」もありました。空気も気体という物質なのでアリだとは思いますが、何となく安易な気がします。

「缶詰」には何か特別の付加価値があるのでしょうか?

究極の「缶詰」のケースをひとつ思い出しました。それは赤瀬川源平さんの「宇宙の缶詰」です。それは普通のカニ缶のラベルを缶の内側に貼り直しただけのものですが、それは宇宙全体を梱包したものと称されました。それは極端なコンセプチュアル・アートだったと思います。その発想力には脱帽します。

防災の日は近いです。そろそろ賞味期限の確認をする、非常食である缶詰の差し替えの時になりました。

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石が描く2

2013-08-29 16:04:57 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は定休日で久しぶりに自宅でのんびりしました。のんびりしながらも唯一建設的な事をしたのはブルーレイ・レコーダーのハードディスクの容量を空ける事です。残り時間がゼロに近くなっていましたので、たまっていた洞窟関連の番組をブルーレイにダビングしました。2枚分ダビングしただけでも余裕が出来ました。最近は気になる番組を録画しては、倍速で見てすぐ消す、という事を繰り返していましたので、しばらくは楽になります。それから容量を空ける為に、ずいぶん前に録画していた「黄山」という番組も消してしまおうと思い倍速で見ました。ただ、その番組には美しい黄山の雲海の映像が映っていました。同時にその風景を水墨画で描いている男性も紹介していました。それを見ているとどうしても「風景石」の事を想起してしまいました。中国には風景のように見える石を珍重する文化があります。「黄山」のように見える水墨画のような石があってもおかしくないなー、と思いました。

今日は「石が描く2」です。「石が描く」というタイトルでは昨年の1月4日に一度書いております。今日は同じようなテーマです。

先日の名古屋ミネラルショーで興味深い石を見かけて購入しました。それが下の写真です。

Photo

この石の詳しい情報はなかったのですが、風景石の一種で、有名なイタリアのパエジナ・ストーンに似ているとは思いますが、ピクチャー・ジャスパーにも似ており、いづれにせよ「風景石」というジャンルの石になると思います。出展者は「ギャートルズ」という名前を付けておりました。確かに「ギャートルズ」という漫画に出てきそうな火山の噴火のように見える風景石だと思います。その石を見て私は、先日大噴火をした桜島の噴煙を思い出してしまいました。そして、非常に面白いと思いました。

どう面白いかと言うと、どんな石であろうと、その成因の起源は火山にさかのぼる事になり、その風景を石が記録している、としたら、その現象は何なのか?と思わざるを得ません。もしかすると、それは「ガマエ」とも言えるものかも知れません。

石が火山噴火を描いている。「石が描く」事にどのような謎が隠されているのでしょうか?西洋文明の世界ではアリストテレスの時代から様々な事が言われてきました。それらのほとんどは錬金術的な非科学的な言説なのだろうとは思いますが、そのような現物を目にすると様々な妄説が出てきてもおかしくないと思います。

火山噴火といえば、「桜島の本物の火山灰缶詰!ハイ!どうぞ!!」という名の缶詰をひとつ欲しくなりました。

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第35回名古屋ミネラルショー

2013-08-26 17:59:29 | 日記・エッセイ・コラム

先週の土曜日は第35回名古屋ミネラルショーに行ってきました。会場で豊橋のTさんとお会いし、少し立ち話をしました。Tさんからオープン前に並んでいなかったのですか?と言われました。確かに私は名古屋に住んでいた頃はオープン前から列に並んでいました。Tさんと知り合ったのもその順番待ちの時の会話からです。そういえば、「鉱物趣味の博物館」のSさんと初めて会話を交わしたのはこの名古屋ミネラルショーの順番待ちの時でした。数年前の事です。私の直前にSさんが並んでいました。ちょうどSさんが出演されたMONDTVの鉱物マニアの番組を見た直後だったので、私の方からその番組を見た事を話しました。ミネラルショー等の入場前の時間はマニア同士が知り合う貴重な時間帯だと思います。
今回、私は昨年同様、金沢から高速バスで名古屋に向かいました。電車で名古屋を往復するのはこれまでに100回以上経験していますし、昨年初めて乗ってみた高速バスもそれなりに風景が違って見えて新鮮だったからです。ただ、今回は福井県内で豪雨の中の高速走行を経験し、少し怖い思いをしました。自分が運転している訳ではないのですが、豪雨の高速走行は恐怖を覚えます。また、金沢始発の高速バスでは会場に到着するのはどうしても11時頃になってしまいます。入場前の貴重なコミュニケーションの時間もとれません。高速バスの安さは魅力的なのですが、今後はどうしようか?考えます。
名古屋ミネラルショーでは趣味と仕事を兼ねて様々な鉱物標本を購入しました。いつも思う事はいつでも新鮮な石との出会いがある、という事です。鉱物コレクションの1番の魅力はやはりその多様性なのだろうと思います。同じものは二つとありません。同じ鉱物種でもそれぞれ個性があり、それらの違いを楽しめます。鉱物趣味が長続きするのはそういう性質に起因していると思います。
会場でSさんから尾小屋鉱山資料館発行の「尾小屋鉱山のあらまし」と「小松の鉱山史」という資料のコピーを頂きました。両方とも清丸亮一館長時代の小冊子です。私は正直この存在は知りませんでした。灯台下暗しです。Sさん、本当にありがとうございます。地元の鉱山の事をもっと勉強します。Sさんとは金沢大学の標本コレクションの話を少ししました。いつの日か、その膨大なコレクションが整理され公開展示される事を願いたいものです。
そうそう、Sさんとは市川鉱物研究室の図録の話にもなりました。図録の発刊は10月頃からさらに延びて年末頃になるそうです。首を長くして待ちたいと思っております。
名古屋ミネラルショーでは貴重な再会と貴重な資料と貴重な石を得る事ができました。
吹上ホールでは名古屋骨董祭も行われていたそうですが、そちらには寄らず、早めに名古屋バスセンターに行きました。
名古屋バスセンターでは台湾ラーメンのカップめんを見つけて購入しました。台湾には無い名古屋にしかない台湾ラーメン、スガキヤが出していました。それは名古屋時代の懐かしい味でもあり、お土産に買ってしまいました。
帰りも高速バスで4時間かけて金沢に戻りました。なんとなく疲れました。

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新聞記事5

2013-08-23 11:59:34 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「新聞記事5」です。

先ほど、店のパソコンに、6月に飯田橋のミネラルマーケット会場で知り合ったKさんからメールが入っておりました。その内容は今朝の日本経済新聞に市川新松の記事が掲載されていた、というお知らせでした。私は日本経済新聞はとっていないので早速、近所のコンビニで買って来ました。

私は久しぶりに日本経済新聞を読みました。サラリーマン時代の約30年間読んでいた新聞なので、読みながら、購読を止めた3年前とあまり変っていないなー、という感想を抱きながら一面から読んでいきました。そして、読み進めても中々市川新松の記事は見つかりませんでしたが、最後に終面で見つけました。

それは文化面に大きく載っていました。その記事は「独学水晶学者の業績に光」という見出しで、宗近惣助さんが市川新松さんの事を書かれていました。宗近惣助さんは「市川新松先生・市川鉱物研究室顕彰会」の事務局長の方で、新松の業績を伝える活動に取り組まれている方です。2006年には「独学の水晶学者 市川新松」を刊行され、現在は市川鉱物研究室にある鉱物の図録を作成中です。その気になる図録は8月頃と伺っていましたが、どうも10月頃発刊と書いてありました。楽しみに待ちたいと思っております。

私は2年半前に宗近惣助さんの案内で市川鉱物研究室を見学した事があります。06年に刊行された伝記もその時に購入しました。

昨年、国の登録記念物になった「市川鉱物研究室」の鉱物標本と研究資料、これは日本の鉱物学の黎明期を知る上で貴重な資料です。また、顕彰会が中心となって開催している見学会に参加してみたいと思っております。

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休暇考

2013-08-22 16:33:17 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「休暇考」です。

昨日は水曜日の定休日で「石の華」もお休みでした。お盆休みがなかったので、昨日は1週間遅れの墓参りをしてきました。

先ほど、富山のお客さんから電話があり、昨日いらっしゃったらしいのですが、シャッターが閉まっていた、との話で、あらためて水曜日が定休日だと、お伝えしました。

「石の華」はテナントとしてポルテ金沢に入っておりますので、基本的に定休日はポルテ金沢が決めます。基本は毎週水曜日は定休日なのですが、7月と12月・1月と3月の後半とゴールデン・ウィークは水曜日も営業日になり、先週の水曜日のようなお盆に当たる日も営業日となります。水曜日は休みの時と営業している時が混在していますので注意が必要です。一応、このブログの「おしらせ」には水曜日が営業日になる場合はその事を書いておきますのでチェックしてみて下さい。

私は長くサラリーマンをしていた事もあるせいか、今更ながら小売業の休みの少なさを痛感しております。今、思うにサラリーマン時代は本当に休みが多かったと思います。毎週土・日と祝日及び有給休暇があり、OFFの時間が本当に長かったと思います。現在は連休を取れるのは大晦日と元旦だけですし、7月と12月・1月は休暇がありません。正直、働き過ぎだと思います。開店3年目になり、慣れてはきましたが、当初は疲れました。ただ、自分の好きなお店をやっている、という事もあり、それほど苦にはなっていない、のが正直なところかも知れません。

思うに、サラリーマン時代、特に若い頃は、常に多忙で、いつも時間に追われていたような気がします。私は広告会社の営業だったのですが、いつも原稿を持って走っていたというような記憶があります。また、管理職時代は常に数字に管理され、高ストレスの状態にあったと思います。サラリーマンの休暇の多さはそのストレス度合いを考えると分相応のものだったかも知れません。その分、今は休暇の少なさはそれほど苦にはなっていません。ブログが書けるくらいに時間の余裕がありますし、好きな石に囲まれているだけでも幸せです。

そういえば、ある石友との話の中で、「休みが少ない」という事を言ったら、「毎日が休みのようなものだ!」と言い返されました。その時は「確かに!」とも思ってしまいました。サラリーマン時代はミネラルショーに行くのも趣味としてのOFFの時間でしたが、今では仕事の一環となっております。趣味と仕事は表裏一体なもので、本当に好きな事は趣味も仕事も関係ありません。趣味と仕事の一体化という事は理想的な事かも知れません。

「石の華」の定休日は水曜日なのですが、ここ金沢ではなぜか?水曜日定休日という所が多いような気がします。水曜日に休めるのはうれしいのですが、せっかくの休暇の日に行けるところが少ないのが悩みの種です。どうしていろんな所が、皆同時に、水曜日が休みなのか?良くわかりません。

いずれにせよ、どこにも行けない、という事は、お金を使わなくてよいので、良い事かも知れません。

お金を使う、という事。この事も面白い現象だと思います。世の中、みんながお金を使って経済が成り立ちます。

その昔、手作りアクセサリーについて、お金を使って習うのが趣味で、お金を稼ぐと仕事になる、という話がありました。何となく意味深です。

来週からは当分、毎週水曜日が休暇になります。貴重な休暇を有効利用したいと思っております。

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