ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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アイスランド

2015-08-27 12:39:22 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「アイスランド」です。このブログでは「アイスランド」という言葉は過去4回登場しておりましたが、タイトルになるのは今回が初めてです。

私は「アイスランド」へは行った事がありません。店を始めてから過去4年間に旅行らしい旅行をしていない私ですが、もし時間がとれて海外旅行に行けるとしたら、最も行ってみたいと思っている場所は「アイスランド」です。

昨日、一昨日に録画したNHKBSプレミアム「体感!グレートネイチャー 爽快!極北の巨大滝~アイスランド・氷と火のミステリー」を見ました。「アイスランド」の氷河と火山という対極的な大自然の中で生み出されたダイナミックな滝誕生のメカニズムを空撮や接近した撮影のスケール感のある映像で見聞できました。。そこは普通の観光旅行では体験できないような場所でしたので、「体感!」というタイトル通りに、現地に行ったような気持ちになりました。

そう言えば、この「体感!グレートネイチャー」(90分版は不定期放送です。)では過去にも「アイスランド」をやっておりました。私は最初、今回の番組は再放送か?と思ってしまったのですが、録画を見ているうちに新しい番組だとわかりました。自宅のBDレコーダーには過去の滝や洞窟関連の絶景番組が数多く残っておりますので、他局の「アイスランド」番組も含めて、これまでに複数の「アイスランド」関連番組を見て来ました。そういう私にとっては「アイスランド」は特別な場所なのだろうと思います。

「アイスランド」に行ってみたい、と思っているものの、現実的にはどうでしょうか?まず、「石の華」をやっている以上、それは中々難しい事です。また、実際に「アイスランド」に行けたとしても、普通の観光旅行では、TV番組のように専門家に現地ガイドをお願いしたり、ヘリをチャーターしたりする事も困難な事だと思います。そういう意味で、「体感!グレートネイチャー」のような番組は非常にありがたい存在だと思います。

TV番組では本当の大自然を真の意味で体感する事は不可能だと思います。ただ、疑似体験して現地に行ったような気になる事は可能です。それは4Kのような高解像度大画面の映像でなくても、普通の40型程度のハイビジョン映像でも十分満足できます。願わくば、3D映像であれば、もっとベターなのですが、最近は3D放送の新番組は皆無となってしまいました。残念な事です。

「アイスランド」の滝、全制覇!見果てぬ夢でしょうか?
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黄鉄鉱6

2015-08-24 15:15:19 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「黄鉄鉱6」です。黄鉄鉱の話題が続きます。

少し前の事となりましたが、輪島のYさんがご来店されました。その時に購入されたものも黄鉄鉱の結晶でした。その際にちょうど「多面体木工」の中川宏さんから届いたばかりの切頂8面体の模型があり、ちょうど同じような大きさだったので二つ並べて写真を撮りました。

今日の写真はそれです。



いかがでしょうか?もちろん黄鉄鉱の結晶の方は天然鉱物なので結晶模型のようにしっかりしたカタチになっていませんが、並べてみると、何となく似ているような気がします。面白いと思いました。

黄鉄鉱の結晶形態にも様々なバリエーションがあり、非常に面白いと思います。中でも規則正しい多面体的な形状とそれらの形態変化が特に魅力的だと思います。結晶の成長条件による形態変化には中間的な形態や複合的な形態もあり、様々な双晶などの要因も含めると、単純な組み合わせの割には複雑多岐な変化が生じ、その多様性が面白いのです。

そうそう、中川宏さんの「多面体木工」も「切稜」と「切頂」が基本で、その順序の組み合わせにより、多様性が生じるというところが何となく結晶成長に似ています。

結晶成長の方は原子の最密充填的なモルフォロジーを示し、多面体木工の方も連続的な形態変化を示します。そこには方向性が逆なような気もしますが、その外形の変化には共通性があるようです。そこにはどうも空間充填というキーワードで繋がっているようです。

微細な結晶構造と多面体木工が鉱物の外形サイズで一致する、面白い現象だと思いました。
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黄鉄鉱5

2015-08-21 12:18:06 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「黄鉄鉱5」です。このブログでは「黄鉄鉱」の登場回数は多いのですが、タイトルになるのは「黄鉄鉱1」(2012.7.19)から「黄鉄鉱4」(2012.7.22)まで連続して書いた時以来、久しぶりとなります。

昨日、久しぶりに加賀市のSさんがご来店しました。お友達と二人でいらっしゃったのですが、「お久しぶりです。」と言いますと「3年ぶりくらいになります。」とおっしゃいました。どうも親御さんの不幸などがあったらしく、私の母も昨年亡くなった事をお話すると、お互いにそういう世代だったと共感しました。そして、一昨日放送していたNHKの「あさイチ」でやっていた「鉱物女子」の話題を出すと「それ、見ました。私の事だと思いました。」というお返事があり、面白く思いました。そんな久しぶりの会話の後は、一緒にいらっしゃった初めてご来店のお友達と十分時間をかけて店の石達をご覧いただきました。

今日の写真はその初めてご来店のお友達が選んだ黄鉄鉱です。昨日、写真を撮らせてもらいました。



それはショーケースの中ではなく、黄鉄鉱をまとめて入れてあるダンボールの箱に入れてあったもので、正直、私はその存在を忘れていました。それは安価な中国産の貫入結晶のひとつだったのですが、初めてのお客様にしては変なものを選んだと思い、あらためてそれを見直してみました。すると、そこに十字のカタチがあったのです。それまで私は全く気づいていませんでした。

思わず「アイアン・クロス!」と思ってしまいました。黄鉄鉱の貫入双晶である鉄十字の存在は知ってはいましたが、私はその写真を見た事があるだけでその現物を見た事がありません。まさか!店の中にあったとは思ってもいませんでした。「良いものを選ばれましたね!」というような話をしました。そして、「どちらの方ですか?」とお尋ねすると、「小松の菩提です。」というお返事でした。私は思わず「聖地の方ですね。」というような話をしました。事実、小松の菩提は加賀瑪瑙の産地として有名ですし、もしかすると加賀紫と称された紫水晶の産地であったかもしれないという特別な場所で、このエリアの石好きさん達にとっては聖地と言っても過言ではない場所だと思います。良い人に選ばれた!と思いました。

石と人との縁は面白いものです。私は過去にSさんが購入された水晶のポイントにマフラーのように巻き付いているローズクォーツの結晶の事を憶えています。それは「地球のしずくたち」というスミソニアン博物館所蔵の鉱物の本にそっくりさんが載っており、その写真のようなイメージが残っております。私は特別に印象の強い石はその購入者と共にしっかり憶えております。

今回は十字・黄鉄鉱と小松の菩提の方とのカップリングでした。記憶に残る組合せになると思います。

ところで、彼らが帰られた後、Webで黄鉄鉱の鉄十字を検索してみました。すると、今回のものは所謂アイアンクロスとは違うタイプのようです。もしかすると黄鉄鉱の鉄十字には複数のタイプがあるのかもしれません。例えば、多くの貫入結晶のものがみられる奈良県桜井市針道産の黄鉄鉱などをじっくり調べてみると面白いものが出てくるかもしれません。
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うれしいご来客

2015-08-16 12:05:01 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「うれしいご来客」です。

昨日、「うれしいご来客」がありました。それは小松からのご家族の方々でした。彼らは小松の遊泉寺近くにお住まいの方々で、小さい娘さん姉妹とご両親と祖父母、3世代そろってのご来店でした。ご来店の目的は、現在、「石の華」の店頭に置いてある遊泉寺銅山産の紫水晶の巨大群晶を見る為でした。彼らは店に来るなり、すぐにそれを見つけ、「写真を撮っても良いか?」と聞いてきましたので、すぐに「宜しいですよ。」と答えました。

実は、その紫水晶は、北陸中日新聞で連載中の「鉱物のすすめ」(毎月第2土曜日石川総合面に掲載)の8月8日に掲載しており、彼らはわざわざその現物を見に来られたのです。お住まいの近くで産出したものでもあったので興味を持たれたようでした。

今日の写真はその新聞掲載した写真です。



これは石川県鉱物同好会の河合会長がその昔の道路工事の際の残土の中に埋もれていたものを発掘したものです。泥に埋もれていたせいか、水晶のポイントの欠けはほとんど無く、保存状態は良好です。これは恐らく遊泉寺銅山の坑洞内で掘り出されたものだろうと思います。当時は銅の鉱石以外のものは邪魔物で、このような立派な水晶でも捨てられていたのだろうと思います。

現在は静かな鉱物ブームが続いていると思われますが、今から思えば、そんな信じられない時代があったのです。鉱山の稼働期には、もっともっと立派な水晶が掘り出され、そして、廃棄されていたのだろうか!と思うと、もったいないという気持ちでいっぱいになります。

昨日の「うれしいご来客」の方々は店の中の他の鉱物もご覧になられました。そして、二人のお嬢さんはそれぞれ「宝石・貴石すくい取り」を行いました。とてもうれしそうでした。ありがとうございました。

お盆休み期間中の「うれしいご来客」でした。

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旅行

2015-08-04 16:13:13 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「旅行」です。

4年前に「石の華」を始めてから丸4年が過ぎ、開店5年目に入っております。店を始めてサラリーマン時代と何が大きく変わったかと言うと、連休が取れない、という事でしょうか。ビルの一階テナントとして店を開いた事から、連休を取れるのは大晦日と元旦だけなので、それ以外は連休が無く、その結果、泊りの旅行が出来ないのです。本来、旅行好きだった私ですが、この4年間、「旅行」をしておりません。

その昔、サラリーマンだった頃は独身でもあったので、いろんな所へ一人旅をしていました。一人旅は気軽なものです。旅行先は観光地といった所よりも全国の鉱物博物館や地質・鉱物的に興味のある所(巨岩や洞穴や滝の名所も含む)が主でした。今ではTVの番組等で世界中の絶景を見る事が出来ますが、それはやはり疑似体験に過ぎず、実際に現地に行って直に見るのとは大きな違いがあります。TV番組では決して本当の「体感!」は出来ないのです。

自然、特に滝や巨岩等は、小さな写真を見るよりも大きな写真、写真よりも動画、それも大きな画面(できるだけ3Dで)で見て、そのスケール感を感じる事が重要です。もっと言うと、やはり現地に行って直に体感する事がもっと重要です。何でもそうだと思いますが、「生」が大切なのです。その場で自然と一体化する感動は何事にも代えがたい経験だと思います。自然から受ける感動は「人生観を変える」事もあるそうで、そのような体験をしてみたいものです。

そろそろ「旅行」をしたいとムズムズしている今日この頃ですが、今はWeb上で情報的な「旅行」をして我慢しております。

毎日暑い日が続いているので、行けるなら、今、行ってみたいのは北の方、北海道あたりでしょうか。北海道でも最も行ってみたい所は、行った事のない奥尻島(島好きでもあります。)ですね。島の中でもシンボル的存在の「鍋釣岩」が気になっております。

そうそう、「鍋釣岩」に似た雰囲気のある標本が店にあります。今日の写真はこれです。







これはインド産のドゥルージー水晶です。断面(二つめの写真)には芯のような部分が見えます。よくあるのは三つめの写真のような垂直に立った石筍タイプのものですが、最初の写真ものは極端に曲がっており、鍋の弦(取っ手)のように見えます。「鍋釣岩」もそのような形状をしていることからその名がついたそうです。この水晶を見ていると、奥尻島に行ってみたくなりました。

観光情報では島内最大のイベント「なべつる祭」が8月29日(土)に開催されるそうです。気になります。

オッと、その日は名古屋ミネラルショーの日です。残念でした。今回は「旅行」情報の収集だけで終わる事になりそうです。





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