一昨日は店の定休日だったので、日帰り京都観光をして参りました。私の京都観光は一昨年の京都国立博物館での俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一が描いた「風神雷神図屏風」3点揃いの展覧会以来となりました。
今回の旅の目的も京都国立博物館での国宝展です。その目玉は何と言っても大徳寺 龍光院の曜変天目茶碗です。それは普段は非公開になっておりましたので、これまで見る機会がありませんでした。私にとっては国宝曜変天目茶碗で未見の最後の一碗でもあり、期待が高まりました。
開門の45分前には列に並び、入場と同時に曜変天目茶碗の展示室に向かいました。既に長蛇の列になっておりましたが、思ったよりも流れが速く、それほど待たずに曜変天目茶碗を見る事ができました。そして、見終わった後、再度、列に並び、2度見もしてしまいました。
確かに曜変天目には神秘的な魅力があると思います。茶碗の中の宇宙という表現も言い得て妙だと思いますし、最後の一碗を見る事ができて、うれしく思いました。
あとは、曜変天目3点揃いと再現品の数々を一堂に揃えた「大曜変天目」展の開催を期待したいというところでしょうか?!
国宝展の展示は全て国宝でした。曜変天目茶碗を見た感動の余韻を保ったまま、その他の国宝を鑑賞して回りました。
京都国立博物館の次は近くの三十三間堂に行きました。こちらも国宝となっており、国宝尽くしの半日となりました。
その後、以前から気になっていた河井寛次郎記念館に行きました。こちらは人間国宝を辞退した陶芸家の自宅兼工房だったところです。
上の写真はその中庭に置いてある丸石です。このブログでは「丸い石4」(2016.10.18)に写真無しで書いております。
河井寛次郎記念館では3D写真を撮りまくりました。博物館では撮影不可なので、その直後という事で、その反動でしょうか?撮りながら河井寛次郎の面白さがわかったような気がしました。
次は、京都陶磁器会館に立ち寄りました。ここでは、現代の陶芸作家さんたちの作品が並んでいました。
上の写真はそこで衝動買いしてしまったものです。釉薬の流れ方が気に入りました。私好みで思ったより安く購入できました。
午後も、前から気になっていた「ウサギノネドコ」に行ってみました。そこではHOSHIというアクリルキューブの台座(正八面体のパッケージが素晴らしい)を購入、その後、アスタルテ書房に立ち寄りましたが、以前来た時よりも本の数が激減しており何も買いませんでした。
その後、帰りの列車の出発まで時間が残っておりましたので、たまたま見かけた本能寺大宝殿宝物館の看板に引き寄せられて、入館してしまいました。
そこでは、予期せぬ建盞天目茶碗を見ました。やはり、というか?私が知らなかっただけの事でしたが、織田信長も持っていたのでした。それがしっかり残っている事に少し感動してしまいました。
今回の京都観光、これまで気になっていたところを歩きまくって疲労感が残りましたが、充実した一日を過ごす事ができました。