ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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日帰り京都観光

2017-10-27 10:40:09 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日は店の定休日だったので、日帰り京都観光をして参りました。私の京都観光は一昨年の京都国立博物館での俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一が描いた「風神雷神図屏風」3点揃いの展覧会以来となりました。

今回の旅の目的も京都国立博物館での国宝展です。その目玉は何と言っても大徳寺 龍光院の曜変天目茶碗です。それは普段は非公開になっておりましたので、これまで見る機会がありませんでした。私にとっては国宝曜変天目茶碗で未見の最後の一碗でもあり、期待が高まりました。

開門の45分前には列に並び、入場と同時に曜変天目茶碗の展示室に向かいました。既に長蛇の列になっておりましたが、思ったよりも流れが速く、それほど待たずに曜変天目茶碗を見る事ができました。そして、見終わった後、再度、列に並び、2度見もしてしまいました。

確かに曜変天目には神秘的な魅力があると思います。茶碗の中の宇宙という表現も言い得て妙だと思いますし、最後の一碗を見る事ができて、うれしく思いました。

あとは、曜変天目3点揃いと再現品の数々を一堂に揃えた「大曜変天目」展の開催を期待したいというところでしょうか?!

国宝展の展示は全て国宝でした。曜変天目茶碗を見た感動の余韻を保ったまま、その他の国宝を鑑賞して回りました。

京都国立博物館の次は近くの三十三間堂に行きました。こちらも国宝となっており、国宝尽くしの半日となりました。

その後、以前から気になっていた河井寛次郎記念館に行きました。こちらは人間国宝を辞退した陶芸家の自宅兼工房だったところです。





上の写真はその中庭に置いてある丸石です。このブログでは「丸い石4」(2016.10.18)に写真無しで書いております。

河井寛次郎記念館では3D写真を撮りまくりました。博物館では撮影不可なので、その直後という事で、その反動でしょうか?撮りながら河井寛次郎の面白さがわかったような気がしました。

次は、京都陶磁器会館に立ち寄りました。ここでは、現代の陶芸作家さんたちの作品が並んでいました。





上の写真はそこで衝動買いしてしまったものです。釉薬の流れ方が気に入りました。私好みで思ったより安く購入できました。

午後も、前から気になっていた「ウサギノネドコ」に行ってみました。そこではHOSHIというアクリルキューブの台座(正八面体のパッケージが素晴らしい)を購入、その後、アスタルテ書房に立ち寄りましたが、以前来た時よりも本の数が激減しており何も買いませんでした。

その後、帰りの列車の出発まで時間が残っておりましたので、たまたま見かけた本能寺大宝殿宝物館の看板に引き寄せられて、入館してしまいました。

そこでは、予期せぬ建盞天目茶碗を見ました。やはり、というか?私が知らなかっただけの事でしたが、織田信長も持っていたのでした。それがしっかり残っている事に少し感動してしまいました。

今回の京都観光、これまで気になっていたところを歩きまくって疲労感が残りましたが、充実した一日を過ごす事ができました。

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ブルーフォールとグリーンフォール

2017-10-23 10:31:49 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、一昨日に録画したNHK-BS「体感!グレートネイチャー 圧巻!極北の大瀑布~ノルウェー スバールバル諸島~」を見ました。非常に面白かったと思います。

番組タイトルにある極北の大瀑布とは夏の氷河の絶壁を流れ落ちる幻の滝の事で、それはブルーフォールと呼ばれるようです。氷河の上を流れる幾つものブルーリバーの雪解け水はブルーフォールから流れ落ち、極北ならではの絶景を造り出しておりました。そのブルーフォールは朝日の時間帯には金色に輝き、ゴールデンウォーターフォールに変身します。私も朝日に照らされた手取峡谷の綿ヶ滝を見た経験がありますが、その神々しさを思い出してしまいました。



この番組、滝好きには堪らない番組だったと思います。また、それだけではなく、氷の洞窟やその入り口に出来ていた氷晶など、洞窟好きや結晶好きにも堪らない内容でした。さらに地表に現れる虹の映像もあったり、穴の開いた氷山の映像など、私好みのシーンの連続でした。当初はブルーフォールに期待して見た番組だったのですが、興奮の連続だったので、すぐにBDにダビングして永久保存する事にしました。

このブログは石のブログなので、今日の写真はブルーフォールならぬグリーンフォールの滝石です。



これは金沢市小立野のある写真館の店頭に飾ってある緑色の滝石です。この滝石は医王山の三蛇ケ滝の滝壺に落ちていたものだそうですが、碧玉と思われる滝の部分が面白い石だと思います。

医王山にはサンダーエッグがあったり、瑪瑙や水晶、玉髄や紫水晶もあったりして、石好きの金沢市民としては気になる山だと思います。

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〇〇特別潜入!!ツアー参加

2017-10-16 11:52:53 | 日記・エッセイ・コラム
先週の金曜日に「〇〇特別潜入!!」というツアーに参加して来ました。

そのツアーのメインである一般者立入禁止地区の写真撮影は禁止され、公開もNGという事なので、多くを語れませんが、その場所には、驚くべき人工的な鍾乳石(リムストーンや鍾乳管ストロー)が現在進行形で成長しておりました。人間的な短時間でそのようなものが生成されている事に感動しましたし、そのような知られざる場所が近くにある事自体にも感動してしまいました。

今日の写真はそのツアーの中で、私が興味深く思った写真撮影可のものです。



上の写真は白山砂防科学館のバス亭の前に置いてあった恐竜の足跡化石です。これを見て、私は少々、驚いてしまいました。それは、恐竜の足跡化石とは貴重なものだと思っていたからです。そのような貴重なものがバス停のところに雨ざらしで置いてある事が信じられませんでした。それは風雨にさらされ既に風化が進んでおりました。・・・。

そして、フッと思いました。そうか!それは元々、風雨にさらされた別の場所にあったものです。そう言えば、私は20年位前に群馬県の神流町にある「漣岩(さざなみいわ)」を見に行った事があります。そこは水平だった水辺が、地殻変動で傾いて、垂直に近い崖となっていました。そして、そこにあるくぼみは恐竜の足跡化石だったのです。

私は、小さい頃に、図鑑で外国の恐竜の足跡化石を見て、強く印象深く思った事を思い出します。当時は、日本ではそのようなものは発見されておりませんでしたが、その後、恐竜研究は進み、日本でも恐竜の足跡化石は各地で見つかっています。

現在では、そのような恐竜の足跡化石は、そんなものなのかもしれません。



次の写真はバスの車内から撮った百万貫の岩です。昭和9年の大雨の際の土石流で流れて来たという巨岩です。白山砂防科学館ではその百万貫の岩の3D映画を見ました。昨今の異常豪雨発生の事を思えば、今後もこのような巨岩が再度流れて来る可能性は十分あり得る事だと思いました。



今日の最後の写真は白山の不動滝と甚之助谷砂防堰堤です。その日のその時間は晴天でしたが、前日からその日の朝までは雨だったせいか、水量も多く、遠くからも不動滝がしっかり見れました。

今回のツアーは最初で最後になる事もあるそうで、非常に貴重なツアーに参加できたと思いました。





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グレートウェーブ

2017-10-09 13:33:05 | 日記・エッセイ・コラム
ここ最近、TVや書店などで北斎の「グレートウェーブ」を良く見かけるような気がしておりましたら、どうも大阪のあべのハルカス美術館で「北斎-富士を超えて-」展が開催中らしいです。

実は、私も北斎好きです。このブログでも過去に「彫刻のような石1」(2012.02.28)と「早朝散歩」(2016.04.14)で北斎の絵の事を書いておりました。

そう言えば、つい先日も、外国人旅行者から「富士山の石、ありませんか?」と聞かれ、「ありませんが、グレートウェーブのような石ならあります。」と答え、「彫刻のような石1」に出した安倍川の馬蹄石を見せた事があります。彼らは「グレートウェーブ!」と言って驚きました。

で、今日のタイトルは「グレートウェーブ」です。

TVで放送された北斎番組は録画してありますので、そのうち、まとめて見たいと思っております。書店で見かけた雑誌の類は買うつもりはありません。あべのハルカス美術館の展示会に関しては、やはり、気になっておりますので、偶々、来週、関西方面に出掛ける用事がありますので、その際に見に行きたいと思っております。



今日の最初の写真は「グレートウェーブ」の金蒔絵です。

これは金沢の金賀堂の金蒔絵の版画で、金箔生産日本一の金沢らしいお土産のひとつだと思います。

次の写真3枚は「グレートウェーブ」のポストカード(L.M.Kartenvertrieb Made in EU)です。見る角度を変えて撮りました。







表面に特殊加工が施されており、波がダイナミックにうねってるように見えます。お気に入りです。

その次はその「グレートウェーブ」の定規(上のポストカードと同じメーカー、ドイツ製)です。ポストカードと同じ効果で横にワイドに伸びて、その面白さが倍増しております。



最後の写真は「グレートウェーブ」のSTEREO VIEWERです。これは両眼で覗くと3Dの立体視ができます。



これの面白さは波だけではなく、波しぶきまでもが何層もの奥行きがあるように表現されており、遠くにある富士山までの遠近感が実感できるようになっております。

これらは、これまでに、私がどこかの美術館のミュージアムショップで購入してきたものです。どうも私は「グレートウェーブ」のグッズマニアでもあったようです。

来週行く予定の「北斎-富士を超えて-」展のミュージアムショップではどんなものが置いてあるのでしょうか?今から楽しみです。

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青色

2017-10-06 12:24:17 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「青色」です。

青色の鉱物は人気があります。私も青色の鉱物が好きで、このブログを始めた初期に青金石(lazurite ラズライト)を登場させておりました。



まず、最初はそのラズライトが主成分のラピスラズリです。ラピスラズリは方ソーダ石グループの鉱物を主成分とする岩石で、複数の鉱物の混合物です。面白いのは複数の青色の鉱物の混合物という事でしょうか。青色の鉱物は鉱物の中では少数派だと思われますが、そのような青色の鉱物の集合体というラピスラズリは奇妙な存在だと思います。それも主な産地はアフガニスタンなので、私のイメージとしてはアフガニスタン=青色なのかもしれません。



次はそのラピスラズリの原石の裏に張り付いていたアフガナイトの結晶です。このアフガナイト、その名前にアフガニスタンの名前が付いています。



面白いのはブラックライト(長波紫外線)を当てるとピンク色に発光します。

光る鉱物と言うと、蛍石と来ると思いますが、実は光る蛍石は少数派です。



次のアフガニスタン産の青い蛍石(ブルー・フローライト)は光りません。イギリス・ロジャリー鉱山産の蛍石のように青く強発光すると、もっと魅力的な鉱物になっただろうに、と思いますが、思うようにはならないのが自然だと思います。

ところで、青色と言うと、人間の眼は青色に鈍感だという話があります。この話、チョッと調べてみると、色覚認識、視覚情報処理的に錐体の生理学的な性質が絡んできて、かなり複雑で奥深い話のようです。どうも、人間の眼が物を見る時には、まず形状を見て、その形に色を埋め込むというような作業をしているようです。そこに錐体が関わってきて、色覚メカニズム的に青色に鈍感という現象がおきているようです。

この話、遺伝的な色覚異常の問題にも関わっているのでしょうか?

幸い、私には色覚異常が無いので、普通に色を認識しているのだろうと思いますが、色に関して、違った認識をしている場合があるとしたら、それは不思議な事だと思います。

色とは電磁波としての光の波長による物理的な現象だと思っていましたが、認知科学的には色とは眼で見ているのではなく、脳で見ている事になります。

鉱物に限らず、色とは不思議な現象だと思います。
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