ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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【定休日は毎週水曜日です。】

ひがしやま荘

2018-10-21 14:39:35 | 日記・エッセイ・コラム
先ほど、お昼休みに店をチョッと抜け出して、ひがし茶屋街に行って参りました。気持ちの良い秋晴れの下、普段あまり乗っていない電動アシスト自転車で行きました。

ひがし茶屋街に行った目的は、ひがしやま荘のAKASHUで開催しているからくり箱の個展を見る為です。そこでは角田 遥さんの作品が置かれておりました。その作品はメルヘンチックなからくり箱で、それらは微笑ましい作品ばかりでした。・・・。

私がその店に入って、最初に目についたのは、実は、そのからくり箱ではなく、その商品棚にさりげなく置かれていた水晶や瑪瑙の原石達だったのです。それらの写真は撮りませんでしたが、見るからに小松の遊泉寺銅山産、菩提産とおぼしき石達でした。店の店主に尋ねると、それらは友人からもらったものらしいのです。予期せぬ場所で予期せぬ出会いがあり、非常にうれしくなりました。

AKASYUは若手作家の工芸品と古道具を中心とした雑貨のセレクトショップです。そこにはドイツ製のピューターの皿やリキュールグラスやビアグラス、アメリカのファイヤーキングのマグカップなどが置いてありました。私はそれらの骨董品にも興味があるものの、そこで買ったものはやはり、からくり箱でした。

今日の写真は「からくりキューブ4」というものです。





どうでしょうか?

私はその正六角形の断面が気に入りました。(からくりのロゴも気に入りました。)

そうそう、ひがしやま荘の正五角形のロゴも気に入っています。ひがしやま荘とは建具店さんの作業場をリノベーションしたシェアトリエらしく、5人の作家のSHARE SHOPでもあって、それぞれの個性が幾何学的にロゴに表現されていると思いました。

金沢にはまだまだ面白い店が潜んでいたんだと思いました。


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柱状節理2

2018-10-18 12:20:25 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「柱状節理2」です。(過去に「柱状節理」2012.03.08と題して一度書いておりました。)

昨日は定休日で、お昼ごろから天気も良くなったので、予てより行きたかった場所に行って参りました。その場所とは「道の駅 しらやまさん」近くの手取川の河原です。そこは金沢駅からクルマで40分足らずで行ける近場の絶景ポイントです。

「道の駅 しらやまさん」の駐車場から下の河原へ降りる階段があり、その河原を上流方向に約5分ほど歩くとその絶景が現れます。

その絶景とは以下の写真が物語ります。













上の写真がその絶景でした。

これは安山岩系と思われる岩石の柱状節理です。普通、柱状節理というと、黒い玄武岩で縦になったものを想像すると思われますが、ここの柱状節理は白く、しかも横たわっております。恐らく、縦のものが横になってしまうほどの大きな地殻変動があったのだろうと想像します。

日本は火山列島なので、柱状節理の地質構造はそれほど珍しくはないのですが、ここの柱状節理は奇妙で非常に面白いと思います。そして、意外にも、それほど知られていないのは何故なのでしょうか?そう言う、私も、ここの存在を知ったのは、つい1年ほど前の事なのです。柱状節理好きにとっては近場にこのような場所があって、うれしく思います。

昨日は、その柱状節理の絶景を見学した後、帰ろうとした時に、何と!美しい虹が現れました。



上の写真がそれです。その虹は色が濃く、しかも長時間出ていました。そして、写真ではわかりにくいかも知れませんが、その虹の上の方に薄い副虹も出ていました。



上の写真は獅子吼高原のロープウェイに架かる虹です。虹のアーチをロープウェイでくぐる!何と素敵な事でしょうか!!

もっとも、その時間帯にロープウェイに乗っていた人はその事に気づいていないと思いますが・・・

昨日は、珍しい柱状節理と美しい虹を見る事ができて、有意義な休日を過ごせたと思いました。
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フラワールチルクォーツ

2018-10-12 13:40:20 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「フラワールチルクォーツ」です。

昨日、何かのWeb検索をしていて、「フラワールチルクォーツ」という言葉が目に入ってきました。どうやら、その言葉はパワーストン系の言葉らしいのですが、「石の華」的には何か気になってしまい、無視できないと思い、その言葉の画像検索をしてしまいました。すると、そのネーミングに相応しく放射状の花のようなルチルinクォーツの写真が出てきました。それらは私好みの魅力的なものでした。

このブログでは過去に「太陽ルチル」(2016.08.01)の事を書いた事がありましたが、「フラワールチルクォーツ」の事を書くのは初めてです。

そして、店内にもフラワールチルクォーツと呼べるものがある事を思い出しました。





上の写真がそれです。

どうでしょうか?私はこれまでそれをタンポポの種が入っている水晶の丸玉と呼んでいましたが、フラワールチルクォーツの写真を見ていると、これもそれに違いない、と思ってしまいました。

また、店内にはもうひとつフラワールチルクォーツの一種と思われる水晶のポイントがあります。





上の写真がそれです。

これはブラジル産のカラピッショルチルクォーツと呼ばれるものです。カラピッショ(カラピッチョ)とは植物の名称で、クリノイガという細長い葉を持ち穂を実らせるイネ科の草だそうです。カラピッショは固い種が放射状になっていて、そのような形状が内包している事から名付けられたようです。

これらは両方ともフラワールチルクォーツと呼んで良さそうです。

面白い事だと思います。人は、似ているという理由から、鉱物の名前に植物の名前を付けるのです。さらに天体の名前が付いたり、森羅万象何でもアリです。

NHKの某番組ではありませんが、鉱物の名前の世界も面白い話題がたくさんありそうです。
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ジオラマ

2018-10-05 15:41:09 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「ジオラマ」です。ジオラマとはミニチュアの情景模型の事で、博物館などではお馴染みのものだと思います。



上の写真はブラジル産のアメシストです。洞窟内の石筍もしくは海底の熱水噴出孔のチムニーのような柱状の構造にドゥルージーな結晶がキラキラ輝いていて、何とも言えないお伽の世界の風景の様です。これはその形状からフェアリーガーデンとも呼ばれるようです。その名前はもちろん鉱物名ではなく、いわゆる俗称なのですが、言い得て妙だと思います。

このアメシストをよく見ると、ミニチュアのサイのフィギュアが見えます。あまりにも小さいのとサイが周りの風景と同化してしまっているので、わかりにくいかもしれませんが、拡大すると次のように見えます。



石にミニチュアのフィギュアを乗せる遊び心は、水石の世界でもありますし、昨今のテラリウムなどでも用いられています。そこにはジオラマを楽しむ遊び心とその情景を愛でる妄想が重要なのだろうと思います。

このアメシストのジオラマは如何でしょうか?本当はラクダのフィギュアを置きたかったのですが、それをすぐにゲットできなかったので、サイを置いてみました。自分ではそれはそれで十分だと満足しております。

今回、サイのフィギュアをゲットした際に、シロクマのフィギュアもゲットしてきました。そのシロクマのフィギュアに合った石が何かないか?と店内を探しました。そして、透石膏の標本があったので乗せてみました。



すると、妙にいい感じになったと思います。まるで、地球温暖化の影響で北極圏の氷が溶けはじめ、シロクマが生息域が減少している事を嘆いているようにも思えてきます。

このような妄想を伴った石の楽しみ方もアリだと思います。
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変形菌のような鉱物

2018-10-04 12:06:25 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「変形菌のような鉱物」です。

変形菌とは粘菌と呼ばれる事もありますが、正確には粘菌は変形菌(真性粘菌)・原生粘菌・細胞性粘菌という三つの分類群の総称で、変形菌より大きな分類群のことを指します。また、変形菌はきのこやカビなどの菌類の仲間(真菌類)ではなく、アメーバの仲間(アメーバ動物類)です。

変形菌のライフサイクルの中ではアメーバのような変形体と胞子を飛ばすための子実体という二つの状態があり、それらはあまりにも姿が違うので同じ生物とは思えない奇妙な生物です。

私がそのような変形菌に興味を持ったのは、「生命潮流」(ライアル・ワトソン著)をテレビマンユニオン制作で日本テレビが放送(1982年)した番組を見たからでした。その番組の中で変形菌の変形動画を見て、非常に印象深く思いました。その当時はニューサイエンス・ブームが起きていて、TV番組の中でもトンデモ番組が多かったような気がしております。(TVの世界では今でもトンデモ番組が多いのですが・・・)

その変形菌への興味は、その後、粘菌研究の第一人者であった南方熊楠への興味に移り、私は南紀白浜の南方熊楠記念館にも行った事があります。(過去に、祖母の遺品の中に南方熊楠記念館のチケットとパンフレットがあり、驚いた事を思い出します。)その南方熊楠記念館のミュージアムショップで変性菌の絵葉書を購入しました。その絵葉書は金属光沢のある虹色に輝いた子実体の写真でした。私の興味はそのような構造色と思われる虹色の金属光沢を持つ事自体へと移ってゆきました。

変形菌という生物の存在そのものが不思議で奇妙な存在なのですが、それらの中にさらに奇妙で美しいものが存在しているのです。それらはあたかも金属鉱物に擬態しているように思えるのです。不思議です。それは生物ならではの生存という目的の為なのでしょうか?それ以外にどのような目的があるのでしょうか?

図鑑で見るジクホコリやタマジクホコリやマジクホコリやルリホコリやコンテリルリホコリ等は金属光沢を持ち、まるで金属鉱物結晶のようです。興味深い現象だと思います。

さて、今日の写真はそれらの変形菌の写真ではなく、その真逆、変形菌のような鉱物です。





上の写真は中国産の菱鉄鉱(元の標本ラベルには雲母と黄鉄鉱となっておりましたが、間違いだと思います。)です。まるで胞子を放つ前の子実体のようです。



もうひとつ、これはロシア ダルネゴルスク産の磁硫鉄鉱と水晶です。これはツノホコリに似ています。

鉱物と変形菌が似ているという事、これは鉱物好きにとっては(変性菌好きににとっても)、共に、非常に面白い現象だと思います。

(今日の二つの鉱物は同一人物の取り置き品となっております。)
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