ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】【7月6日(土)は店主不在です。店は通常通り営業します。】

こぶり石3

2013-03-31 12:23:20 | 日記・エッセイ・コラム

今日は久しぶりに「こぶり石」です。「こぶり石3」になります。

昨日、奈良県からTさんがいらっしゃいました。TさんとはFacebookで知り合い、お会いするのは二度目です。Tさんは石川県出身で、いしかわ観光特使をやられており、石川県にはよくいらっしゃるそうです。

Tさんからは観光大使と観光特使の違いを教えてもらいました。観光大使は役所からお願いされた方で、観光特使は募集に応じた方、という違いで、観光特使はボランティアみたいなものだと思いました。いずれにせよ、石川県の観光応援団という重要な役目だと思います。

私はそれほど積極的にFacebookを使っているわけではありません。SNSにはやや消極的です。それはインターネット上だけの関係ではなくリアルなおつきあいを大切にしたいと思っているからです。インターネットの匿名性や偽装可能性に抵抗がありますし、インターネットの世界でのビジネスモデルにも抵抗があります。インターネットの世界は公共性の高い世界であるべきで、その場での利益追求には抵抗があるからです。

Tさんとも一度お会いしてからお友達になりました。

そのTさん、昨日はお孫さんが出来た、という事で、店に置いてあった「こぶり石」を購入されました。

Dscf3970
Dscf3972
能登の珪乳石(こぶり石)Menilite(Opal)

この写真がこぶり石です。ミニチュア用のフィギュアケースに入れて並べてあります。

こぶり石は赤ちゃんを産む前のお母さんのお腹の形に似ている事から「こぶり石」または「子ぶり石」とも呼ばれています。写真のこぶり石達は何かの妖精の様でもあります。このような石が自然に存在すること自体が不思議です。

こぶり石は「仏石」とも呼ばれます。こぶり石は仏様に見立てられるようです。このブログでも一度「能登仏石」というタイトルで書いた事があります。

こぶり石にはそれらの形だけではなく、他にも様々な種類の形のものもあります。中には円筒形で筒の中に穴が空いているものもあります。

今、お店に置いてある「こぶり石」はその名のイメージに合う石達です。

Tさんがお孫さんが出来た記念に欲しい、という事が納得できます。

石は私達人間のイメージで繋がっているのだと思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニチュア5

2013-03-30 14:22:44 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「ミニチュア5」です。

「石の華」は金沢駅東口のポルテ金沢の1階にあります。ポルテ金沢は金沢で最も高い高層ビルです。私はこのビルのデザインが好きです。そのデザインは巨大な板状結晶のイメージがあり、鉱物の鉄マンガン重石や板チタン石等の板状結晶のイメージとダブってしまいます。

金沢駅東口はポルテ金沢の高層ビルと共にガラスの「もてなしドーム」と木の「鼓門」があります。「もてなしドーム」は金沢を訪れる人に差し出す雨傘のイメージで、「鼓門」は伝統芸能に使われる鼓のイメージです。

現在の金沢駅は非常に美しいと思います。昔の金沢駅は普通の地方都市の駅といった感じでしたが、今の金沢駅はアメリカの旅行雑誌「トラベル・レジャー」が「世界で最も美しい駅」14駅のひとつとして取り上げたように世界に誇れる美しさがあると思います。もっとも、昔の金沢駅もそれなりの良さはありました。映画「非行少女」(1963年 日活 浦山桐郎監督)では昔の金沢駅が出て来ます。その映画は若い和泉雅子が魅力的で、金沢駅シーンは日本映画史上でも有数の名シーンのひとつに挙げられると思います。

今日は「ミニチュア5」です。

金沢駅の「もてなしドーム」には地下広場があります。その一角に「鼓門」の模型が展示されています。その模型は実物の1/10のスケールで木製モックアップとして造られたもののようです。

Photo
鼓門の模型

この造形美は如何でしょうか?私は非常に美しいと思います。金沢らしい和のイメージと均整のとれたシンメトリーでモダンなイメージを兼ね備えていると思います。できるなら、もっと縮尺の小さい掌サイズのミニチュア鼓門が欲しいと思っていますが、そのようなものはどうも存在しないようです。

金沢のミニチュアと言えば、「香林坊ジオラマプロジェクト」が挙げられます。それは市電が廃止される前の昭和35年前後の香林坊・片町界隈を立体模型で再現したものです。その完成品は年末年始に大和デパートの特設会場で展示され、2月には、しいのき迎賓館で展示されていました。ジオラマの世界は懐かしさと共に神の目視点としての面白さが共存しています。それを見る世代の違いによってそのジオラマを見る思いは異なるでしょう。私は旧大和デパートの食堂を思い出してしまいました。お子様ランチを注文した懐かしい記憶です。噴水式オレンジジュース自販機等も思い出してしまいます。

そう言えば、兼六園のジオラマはあるのでしょうか?箱庭的な兼六園寸景なら販売されているのは知っていますが、精密な兼六園や金沢城公園のジオラマも見てみたいものです。

来週の水曜日は久々のお休みとなります。桜にはまだチョッと早いかも知れませんが、兼六園に行ってこようと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石の華

2013-03-29 11:52:46 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「石の華」です。このブログでは「石の華」というキーワードはよく登場しますが、「石の華」単体のタイトルは初めてです。

このブログのアクセス解析で、検索エンジンからのアクセク数を見る事ができます。どのようなキーワードからアクセスがあったのかを知る事ができます。それを見ると当然の事かも知れませんが、お陰様でNo.1フレーズは常に「石の華」となっております。ありがとうございます。現在、平均的なアクセス数は1日約150、ユニークユーザー数もようやく100に達するようになりました。

昨日、あるお客さんから、検索をすると、よくこのブログが引っ掛かるというお話がありました。ありがたい事だと思います。検索するという行為は、検索するワードに興味・関心があるからだと思いますので、それはこちらにとってはうれしい事です。ブログを続ける励みになります。

「石の華」という検索ではこのブログ以外も出て来ます。筆頭は東京・渋谷の「BAR 石の華」です。私も興味深く思っていますし、そこはいつか行ってみたいと思っているお店です。それから岡山県の和菓子です。その「石の華」は鉱山の鉱石にちなんで命名されたそうで親近感が湧きます。それから栃木県にも「大谷 石の華」という大谷石にちなんだ郷土菓子もあるようです。その他、熊本県の岩盤浴の石の華や静岡県のラーメン亭石の華や渋谷にはアロマ・エステ?の「石の華」もあるようです。

どの「石の華」も店の名前と同じという事で興味はあります。

そして、昨日、雑誌「ミネラ No.22」を見ていて鉱物切手「石の華」の存在を知りました。それは「奥三河の大地に眠る石の華」というオリジナル フレーム切手です。80円切手×10枚というシート構成になっており、奥三河地方に産する10種の鉱物の写真で構成されています。その鉱物写真はまさしく「石の華」というべき美しい鉱物結晶が写っています。その「石の華」のネーミングはこちらの「石の華」のコンセプトと全く同じです。思わず、「欲しい!」と思ってしまいました。ただ、販売は愛知県豊橋市を含む5市3町の郵便局での限定販売だそうです。販売部数は1,000部、既に3月1日から販売されているようです。

本邦初の「鉱物切手」!!

さて、どうしましょうか!?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニチュア4

2013-03-28 12:41:06 | 日記・エッセイ・コラム

今日は、昨日の「ミニチュア3」で昔のTV番組の事を書いた流れで、映画の事を書こうと思いましたが、数多くの作品があり、キリが無いので止めます。

このブログは多少は脱線してしまう事もあります。ただし、基本は石のブログです。やはり、石の話題に戻します。

Dscf3944
ブルームーンストーンで作られた阿弥陀如来像

これはブルーのシラー効果が美しいブルームーンストーンで作られた阿弥陀如来像です。ムーンストーン(月長石)は宝石名で、長石グループの鉱物です。この石は好みの石で、何と言っても青い閃光が魅力的です。その青いシラーが阿弥陀如来像のお顔に出るように写真を撮りました。阿弥陀如来は無量光仏とも言い、無明の現世をあまねく照らす光の仏です。阿弥陀如来らしいものになっていると思います。

実は、これはミニチュアです。

Dscf3958
ミニチュアのブルーストーンで作られた阿弥陀如来像

これは上の写真と同じものです。サイズ比較の為に1円玉と並べて撮りました。ブルームーンストーンの青いシラーは石全体に現れます。昨今は仏像ブームでもあるらしいのですが、これは石マニアにも仏像マニアにも好まれるイッピンだと思います。

仏像ブームの事から思い出すのは、数年前に東京国立博物館で開催された「国宝 阿修羅展」です。そこで会場限定販売された海洋堂のフィギュアの人気は絶大でした。阿修羅像人気も然ることながら国宝の仏像のフィギュアが安価に購入できるという事が驚きだったと思います。

ただ、そのフィギュアの出来はその値段相当のものだったと思います。その展覧会の同時期に新聞広告で見たリアルな模型の事を思い出します。その阿修羅像はそのお値段に相応しいと思われるリアルなものでした。やはりミニチュア模型はそのリアルさが命です。

ミニチュアのリアルさはそのスケールに比例します。最もリアルなものは原寸大という事になります。スケールが小さくなればなるほど、実物とのリアルさは失われていくでしょう。

10年ぐらい前でしょうか?ナノテクノロジーが騒がれた時がありました。あの頃は様々な分野でのナノテクノロジーが脚光を浴びました。中にはナノテクノロジーで作られたナノワイングラスが紹介されたりして、21世紀らしいナノテクノロジーの可能性に期待が高まりました。なぜだか?最近はナノテクのニュースそのものも少ないような気がします。フラーレンにしてもその画期的な応用テクノロジーの話題はあまり出て来ません。

ナノテクに限らず、ブームという現象には必ず終わりがあります。

ミニチュア嗜好はブームではありません。それは人の根源的な嗜好のひとつだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニチュア3

2013-03-27 15:25:14 | 日記・エッセイ・コラム

昨日はIさんの新作ミニ標本セットが5点届きました。面白い事にそれから暫くして常連のKさんが来店し、すぐにその中の1点が売れました。そのミニ標本セットには小さなトルマリンの結晶に1mm以下の細いトルマリンが直角に付いたものと小さな球状のクーク石が入っており、ミニ標本セットならではの魅力満載セットでした。

Kさんはこのブログを読んでおられ、面白いシンクロだという事で、Kさんのスマホに入っている写真を見せてくれました。写っていたのは「石の華」出身の雪だるまのようなサンダーエッグとそれを支える様なような恰好をした人間のミニチュア・フィギュアを並べたものでした。面白いと思いました。Kさんもミニチュア愛好家だったらしく、その写真にはミニチュア独特の世界観が写っていました。

水石の世界でも、山河の中の渓流を想わせる風景のような石と小さな釣り人の姿をした人形とを並べて飾ったものを見た事がありますが、そのようなミニチュア世界に通じている趣向だと思います。石の姿に現実の世界に似せたミニチュアの世界をイメージする事、これは愛石趣味の醍醐味のひとつでもあります。

今日は「ミニチュア3」です。

現実世界の縮図としてのミニチュアの世界の面白み、それはスケールモデルの世界で顕著です。スケールモデルは縮尺模型とも呼ばれ、対象となるものの形状をスケール(縮尺)に基づいて忠実に再現したものです。プラモデルやミニカーなどの趣味の模型ではジャンルごとに複数の国際スケールと呼ばれる規格があり、それに従って作られた同一縮尺のものを並べることにより、実物の大きさの違いが楽しめます。例えば、自動車やバイクは1/8の縮尺です。

1/8という縮尺、この縮尺では古いTV番組「ウルトラQ」を思い出してしまいます。

「ウルトラQ第17話 1/8計画」(1966年4月24日放送)は、人間を1/8に縮小して、空間もエネルギー・食料も少なく済ませようとする計画で、そこに住めば税金や義務の免除など、「夢の楽園」ができるという内容のSFドラマでした。そのテーマは典型的なSF作品でしたが、怪獣が登場しない社会問題提起型の内容として、子供ながらにしっかりと憶えています。

もうひとつミニチュアのテーマに関係する古いTV番組「ミステリーゾーン」(アメリカでの題名はトワイライトゾーン)も思い出します。

そのタイトルは定かではありませんが、その内容はある科学者が研究室にミニ宇宙の空間を創ってしまい、それを観察するというものでした。そのミニ宇宙を望遠鏡(顕微鏡)で観察していると、現実の何倍ものスピードで時間が進み、そのミニ宇宙の中にある地球もどんどん進化して現代になり、そして時間は未来へと進んでいくのです。望遠顕微鏡で拡大して見る事のできるミニ宇宙の未来、子供心に強烈に刻み込まれました。

ミニチュアのテーマは想像力を膨らませます。それは時間・空間の概念を自由に拡大・縮小する事ができます。そう言う意味でミニチュアのテーマは極めてSF的です。「ウルトラQ」や「ミステリーゾーン」のストーリーは大人になってもしっかり憶えています。両番組ともに白黒放送だったと思いますが、当時の小さい画面のTVで見た印象は強烈でした。印象の強さは画面の色数やサイズの大きさとはあまり関係ないのかも知れません。

ミニチュアのテーマを書きながらそんな事を想ってしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする