ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】【7月6日(土)は店主不在です。店は通常通り営業します。】

映画3

2016-03-30 10:39:55 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「映画3」です。このブログは石のブログなので石と関係のある映画の話題です。

このブログ的には「結晶の構造」(クシシュトフ・ザヌーシ監督 1969年ポーランド)という映画の存在をチェックしなければなりません。それは昨年の高崎映画祭で上映されたそうなのですが、自主輸入、自主上映作品なので、ビデオもDVDも発売されていない視聴困難な作品らしく、残念ながら私はそれを見れておりません。その映画はどうもドラマになっているようですが、タイトル的には非常に興味深いと思います。

私が見た事のある映画としては「夜のダイヤモンド」(ヤン・ニェメッツ監督 1964年 チェコ)を挙げたいと思います。その映画は映像作家の松本俊夫氏が大絶賛していたこともあって、私は大学生の頃、数少ない上映会を見つけて見に行きました。その映画には夜のダイヤモンドと呼ばれるペリドットもダイヤモンドも出て来ません。(その頃の私には鉱物趣味はありませんでした。)その頃は実験映画のような映画作品も数多く見ており、ATG配給の「夜のダイヤモンド」もアートシアター作品として鑑賞したと記憶しております。私は映画を娯楽としてではなく、芸術として捉えておりました。「夜のダイヤモンド」はそのようなアート作品の代表作品だったと思います。

先ほど、ウィキペディアで「夜のダイヤモンド」の監督ヤン・ニェメッツを調べると、何と!つい先日の3月18日に亡くなっているようでした。訃報報道はあったのでしょうか?私は知りませんでした。

「結晶の構造」も「夜のダイヤモンド」も東欧圏の映画なので、日本では(特に東京以外の地方では)見る機会が中々ないと思います。ただ、そのようなマイナーな映画の中にこそ名作が埋もれているのです。映画ばかり見ていた頃の私はそのような名作を探し求めていました。それは自然の中から数少ない鉱物の名品を掘り出す採集に似ている体験だったようにも思えます。

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映画2

2016-03-29 16:28:05 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「映画2」です。映画の話題は続きます。

「映画1」で出したコランダムの丸玉には3次元の球と2次元の円のカタチが共存しております。そこには最も興味深い数学定数「π」が潜んでいるのです。

ところで「π」(ダーレン・アロノフスキー監督 1998年 アメリカ)という映画をご存知でしょうか?円周率πという重要な数を作品タイトルにするのは反則だと思うのですが、私はそのタイトルが気になって見たような気がしております。ただ、それほど良く憶えておりません。

数字を映画のタイトルとした作品はそれなりに多いと思います。その典型は「0(ゼロ)」です。タイトルに「ゼロ」の付く映画に関しては過去に書いた事がありますので、重複は避けます。

「0」以外ではチョッと調べてみると、数多くのサイトが出て来ました。中にはまとめサイトもあったりして、0から続く整数が延々と続いておりました。そこにはヌケがほとんどないような雰囲気で、ヌケの出現頻度は素数の出現頻度よりはるかに低いようです。数字は映画のタイトルに成り易いのだろうと思います。

そう言えば、それらのほとんどは正の整数でした。負の数字のものはあるのでしょうか?調べてみましたが、どうもマイナス数字は極めてマイナーのようです。

整数以外では、私が印象的に覚えている作品を挙げれば、分数である「8 1/2」(フェデリコ・フェリーニ監督 1963年 イタリア・フランス)があります。有理数を超えて「π」のような無理数のものになると非常に希のようです。それから、映画作品のタイトルとしては、まだ「e」や「φ」などはありませんし、虚数「i」もありません。それらは早く使ったもの勝ちなのだろうと思います。

ただし、映画作品からYouTube的な動画という範疇に広げると「π」や「e」や「φ」などの幾何学的な美しい動画映像や「i」に関する動画映像も見る事ができると思います。そこには鉱物結晶と同じように、規則正しい秩序の中の美しい世界がありますが、このブログでは、そこまで広げると「映画」の話題から逸れてしまいますので、ここではジャンル映画の映画作品に限定したいと思います。

映画の話題は続きます。
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映画1

2016-03-27 14:16:24 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「映画1」です。前にも書いた事があったかとは思いますが、私の鉱物趣味(約20年)の前の趣味は映画でした。高校生の時に学校の文化祭用に8ミリ映画を製作した事もあって、若い頃、特に大学生の頃はほとんど毎日映画を見て過ごしていました。会社員になってからはさすがに鑑賞ペースは落ちてしまいましたが、それでも人並み以上に見ていたと思います。ところが、東京から福岡に転勤した頃から、生活環境の変化と共に映画への関心は薄くなって行きました。それは映画から受ける感動が低下していた事と映画を見ないで過ごす事に慣れてしまったという事だったと思います。そのような習慣は福岡から東京に戻っても変わらず、そんな時に鉱物に出会ってしまったのです。たまたま、新宿ショーに行った事がきっかけとなって、忘れていた小学生の頃の鉱物への関心の高まりが再燃してしまったのです。その後は鉱物熱に浮かされ続けておりまして、その余熱はいまだに続いております。

そんな訳で、「映画1」です。このタイトルも初登場だと思います。(「鉱物が登場する映画1.2.3.4」2012.03.05から03.10まで書いておりました。)

映画「テッセラクト」(正八胞体、邦訳では四次元立方体)はまだDVDを見ていないのですが、近いうちに休みの日に見ようと思っております。映画のタイトルは重要で、タイトルはその作品をものがたりますし、それを見たいと思わせる力を持っていると思います。私は「四次元立方体」という小説の邦訳に魅かれました。

黄鉄鉱の結晶に代表されるように立方体も気になるタイトルです。映画「CUBE」(ヴィンチェンゾ・ナタリ監督 1997年カナダ 邦題「キューブ」)は ヒットしましたし、その正式な続編となる「キューブ2」、「キューブ ゼロ」以外にもそれらしいタイトルの映画が出回りました。「キューブ」という名前から受ける印象はその形のイメージと共に好ましいものです。「キューブ」は最も基本的な立体であり、立体幾何学的にも面白い性質が幾つもあり、ルービック・キューブではありませんが、それはパズルにも成り易く、非常に面白いカタチだと思います。

それともうひとつ、基本的な立体として球体があると思いますが、映画のタイトルとしては「スフィア」(マイケル・クライトン製作 1998年アメリカ)がありました。「スフィア」は球体の事で、異星人のものと思われる巨大な黄金の球体が出て来ます。

「キューブ」にしろ「スフィア」にしろ、そのようなタイトルを独占的に使うのは、かなりズルい事であって、作品の良し悪しに関わらず、早い者勝ちなのでしょうか?そのタイトルは映画史に残ります。

「キューブ」(立方体)と「スフィア」(球体)は鉱物的な形だと思います。

今日の写真はこれです。



上の写真はコランダム(質の悪いルビー)の丸玉です。この丸玉の面白いところは、球体でありながら、その表面にはちょうど立方体の各面にあたる6面それぞれに同心円状に円の模様が現れています。これは「キューブ」(立方体)と「スフィア」(球体)の合体したもののように思えます。そういう意味でキュビズムならぬ球ビズム的な丸玉になっているところが面白いと思います。

「映画」の話題は次の「映画2」に続きます。




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エクス・マキナ

2016-03-24 13:37:54 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「エクス・マキナ」です。このブログでは「人工知能」(2016.03.10)で日本未公開の「Ex Machina」という風に書いておりましたが、つい先ほど映画.comの配信で「エクス・マキナ」という邦題で6月公開という記事を見つけました。

このSFスリラー映画は女性型人工知能ロボットが登場すると言う事で、私は現代版の「メトロポリス」(フリッツ・ラング監督 1926年ドイツ)の再来だと直感して、どうしても見たいと思っておりました。そして、日本未公開には何らかの理由があったからであろうと推察して、実は、日本語字幕付きの輸入盤のBDを購入してしまったのでした。それが今頃、公開決定とは・・・残念でした。

ただ、早まってしまったとは思っておりません。ネタバレになるのであまり多くを語れませんが、買って損のない名作だったと思います。それから、アレックス・ガーランドという作家・映画監督(本作で監督デビュー)の存在を知る事ができ、うれしく思っております。彼は「THE TESSERACT」(1999年)という小説を書いており、その小説は「四次元立方体」(村井智之訳 2000年 アーティストハウス発行)で邦訳され、さらに映画化され「テッセラクト」(2005年)というDVDも発売されておりました。私は映画趣味から離れていたという事もあって、それらの存在を知らなかったので、今頃になり、小説もDVDも格安(送料別で1円)で購入しました。

幾何学的な四次元立方体は気になる存在です。三次元の菱形十二面体が四次元の立方体に相当する事を思えば、鉱物結晶にも密接に関係しています。そのようなタイトルの小説や映画が存在していたのですから、それを読んで見たいと思うのは自然な事だと思います。

「エクス・マキナ」のお蔭で、私の中で眠っていた映画趣味が甦り、鉱物趣味との融合がはかれそうな気がしております。

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水曜日

2016-03-23 12:49:33 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「水曜日」です。このタイトルも初登場です。(過去に「休暇考」2013.08.22というタイトルでは同じような趣旨の事を書いておりました。)

「石の華」は水曜日定休なので、本日は本来休みなのですが、毎年、3月の第4・5水曜日はポルテ金沢の営業日となりますので、本日は営業しております。この時期、どうして水曜日も営業するのかと言うと、春休みの時期になると言う事と、もうひとつ、ポルテ金沢がオープン(22年前)したのがこの時期だったという事なのでしょうか?それから北陸新幹線の開業(1年前)もこの時期だったという事もあるのかもしれません。それらの理由はあまり関係ないと思いつつ、何れにせよ、今日は静かな一日になるであろうと、いつも通り、店のシャッターを開けました。

すると、オープンしてすぐに見覚えのあるひとりのお客さんがいらっしゃいました。そのお客さんは「石の華」のオープンした年にもいらしゃった事のある植木職人の若い女性です。私はそのお顔と地下足袋ですぐわかりました。「お久しぶりです。」とお話しすると、「雪吊り外しで来ています。」というお返事でした。その作業の休憩時間に寄って下さったようで、水晶のポイントを購入して下さいました。どうもそれをご自身でペンダントにするそうで、「器用なんですね!」というような会話をしました。

今日はそのようなうれしい来客から一日が始まりました。そして春の訪れも感じたひと時でした。

今日はこのブログでは珍しい水曜日更新です。

なぜか?金沢では「水曜日」が定休日の所が多いのです。この前の月曜日にTV番組「NHK 鶴瓶の家族に乾杯」を見たのですが、番組中でもその事が話題となっておりました。「石の華」も水曜日定休となっております。ただし、本日のように水曜日営業の日もあります。ホームページに営業カレンダーを付けてありますので、遠方からいらっしゃる方はその確認をお願いします。

「水曜日」は不動産業も定休日です。どうも、それには訳があるようです。金沢の場合はどうなんでしょうか?私はその詳しい理由を知りません。

「水曜日」は我々にとっては休みとなりますので、それはうれしい日なのですが、困った事に、我々にとってのせっかくの休みの日はどこへ行っても休みなので、面白くありません。「鶴瓶の家族に乾杯」で見たグリルオーツカも休みなので、食べてみたいと思ったハントンライスも食べれない、という事になります。その番組では大野の醤油ラーメンの店はやっていましたので、そこなら行けるのだろうと思います。今は番組直後なので、混んでいると思われますので、いつか、ほとぼりが冷めた頃に行ってみたいと思っております。

金沢では「水曜日」を有意義に過ごすには、事前確認が必要です。行き当たりばったりではダメなのです。



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