昨日は日曜日休業しているので、かねてから気になっていた福井県の「こども歴史文化館」と「坂井市龍翔博物館」に行って参りました。
「こども歴史文化館」(これき)では、現在開催中の「地球のカケラがいっぱい 鉱物標本との出逢い」という澤田標本を中心とした特別展を見学しました。
かなり多くの写真を撮りましたが、少しだけ紹介します。
上の写真は会場の入り口正面にあった国産鉱物の逸品コーナーです。
足尾銅山の巨大な紫水晶です。
小坂鉱山の巨大な黄銅鉱結晶です。
ブック型標本コーナーです。
面白い丸型標本箱(長島乙吉が考案したもの)
ずいぶん前に、テレビ東京の「なんでも鑑定団」に出た和田維四郎のラベルとブルートパーズです。
宝石の誕生石の原石コーナーです。
ジェムストーンブームの頃のものだそうです。私は知りませんでした。
他にも初めて知る事が出来た展示物が多く、収穫の多い展示会だったと思います。
これきの後、三国町に移動して、リニューアルされた「坂井市龍翔博物館」に行きました。
私は、約30年前に旧「みくに龍翔館」に行った事がありました。確か「M.C.エッシャー」の特別展の時だったと思います。
現地に着くなり、すぐ笠松館長に出会いましたが、挨拶はそこそこにして、私はすぐに新館の建物を写真に撮りました。この建物は、そんな気になるくらいの存在感がありました。
その後、笠松館長のご案内で、館内を見学しました。
最初は、1Fの「こどものへや」でした。ちょうど来館者のお子さんがいらっしゃいました。
次は、やはり、4Fの展望室「エッシャーに捧ぐ」です。
室内も外の眺望も「素晴らしい!」に尽きます。
その後、3F、2Fの様々な展示物を見学しました。展示室だけではなく、階段など随所に、エッシャー+笠松さんの遊び心がいっぱいのトリックが隠されておりました。
上の写真は三国祭の展示室です。写真ではわからないかもしれませんが、そのダイナミックさに圧倒されました。
館内見学が終わった頃、ちょうどエッシャーのご子孫のエッシャーさんご夫婦が来館され、その交流会にチョットだけ参加させてもらいました。
非常に貴重な機会に恵まれたと思いました。
帰り際、ミュージアムショップで笠松館長が撮影した展望室からの三国港の夕日の写真(キャンバス)を購入して帰りました。
昨日、Nさんが来店し、お土産に、非常にうれしいお菓子を頂きました。
上の写真が、そのお菓子です。これは岡山県の昭和堂の「石の華」です。
実は、このお菓子の事は、前から知っておりました。このブログでは、過去に何度かお菓子の話題を出しておりましたが、「石の華」(2013.03.29)というタイトルの記事内で一度触れておりました。
Nさんは、どうも岡山に行ってこられたらしく、行ったついでに美咲町の昭和堂にも立ち寄り、「石の華」をお土産に購入して下さったのです。
この「石の華」、先ほど、一つ食べてみましたが、上品な甘さのしっとりとした粒あんで餅を包んである和菓子でした。ようやく念願の「石の華」を食べる事ができました。Nさん、ありがとうございます。
ところで、お菓子「石の華」は昭和堂を代表する和菓子なのですが、昭和堂は美咲町にあります。美咲町の名前の由来は、花咲く姿に地形が似ているからで、更に、かつて柵原鉱山(やなはらこうざん)という黄鉄鉱を中心とした硫化鉄鉱を主に産出した鉱山があったそうです。
柳原鉱山も調べてみると、日本を代表する硫化鉄鉱の鉱山だったらしく、坑道の最深部は地下1000mにおよび、坑道の総延長距離は1400kmに達していた、という大規模な鉱山だったらしいのです。
現在は、柵原ふれあい鉱山公園内に柵原鉱山資料館があり、坑道見学会も行われているようです。
何となく、尾小屋鉱山とも比べられ、「石の華」的には親近感が湧きます。また、「石の華」というネーミングの和菓子が存在する事自体にも、何か縁のようなものを感じてしまいます。
「石の華」の店内には石の華がたくさんあります。
上の写真は、結晶鉱物ではなく、川の転石だと思われる岩石です。ただ、白い部分が偶然にも花のように見えます。
その花は、大輪の牡丹の花と言った雰囲気があります。牡丹の花は百花の王とも言われ、その高貴な風格から中国の皇帝に好まれたという話を聞きます。
この石の母岩は緑色で緑色片岩?もしくは碧玉の類の岩石かもしれません。白い花の部分は石英でしょうか?ただ、鉱物的に何かは関係なく、その色のバランスと形状が魅力的だと思います。
話は変わって、先日、ドライブ中に、はなまるうどんの看板を見かけ、何となく今日の牡丹石に似ているような気がしました。
その時、この牡丹石は、はなまる石と言っても良いのかもしれないと思ってしまいました。
先ほど、妻から「さっきNHKのあさイチで石のお菓子をやっていたよ。」という情報を得て、NHKプラスで見てみました。確かに、番組後半の「いまオシ!」というコーナーで、福岡市の琥珀糖の紹介をしておりました。
宝石のような琥珀糖は、見た目にも美味しそうで、面白いと思いましたが、もったいなくて食べれないような気がします。
このブログでは、過去に「琥珀糖」(2023.05.22)というタイトルで書いており、そこでは妻の友人の娘さんの結婚披露宴で使われる予定の琥珀糖と蛍石の話題でした。
その事例報告がまだでしたが、ちょうど昨日、その披露宴の写真が送られてきましたので、その写真を紹介したいと思います。
上の写真がそれです。
新郎新婦も美男美女なのですが、新郎新婦が写っている写真以外を出しました。
蛍石と水晶が、テーブルコーディネートで使用されており、その自由な発想に好感が持てます。そして、大理石に見立てたウェディングケーキと琥珀糖との共演は披露宴の場を華麗に演出しておりました。
素晴らしい結婚披露宴だったと思います。拍手!
今日も産地は秘密の紫水晶と黄鉄鉱の群晶です。石の華という雰囲気が出ています。
上下を逆にしても石の華という印象は変わりません。
紫水晶の色は薄いのですが、その淡さとその雰囲気が、何となく和風な感じがして気に入っております。
黄鉄鉱の形状も独特で、この産地特有の形の多様性を物語っております。
今日のもう一つは、ペルー産の車骨鉱です。
この標本の魅力的なところは、車骨鉱の部分よりも、その母岩部分に小さく花咲く水晶の方です。
石の華と言うと、多種多様な鉱物がありますが、私的には、やはり、どうしても水晶が筆頭に挙げられるような気がしております。