ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】

ジオ・ジャパン

2019-04-25 17:01:19 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、見逃していたNHKBSプレミアムの「ジオ・ジャパン~絶景列島を行く 第3集 中部・関東」をようやく見ました。このドキュメンタリー番組は一昨年から不定期に放送されておりました。私はそのほとんどを録画しておりましたが、この第3集 中部・関東だけを録り逃していたのです。このシリーズは、もしかすると、今後も続くのかもしれませんが、これで、これまでの放送分はコンプリートできました。

見ていて、これまでもそうだったのですが、毎回、新しい知見を得る事が出来、有益な番組だと思いました。今回は特にフォッサマグナが海峡だった頃から、その後の日本列島になるまでを実験映像やCGを駆使して可視化さており、NHKならではの番組になっておりました。私がNHKの受信料をしっかり支払うのは、大河ドラマや紅白歌合戦を見る為ではなく、ジオ・ジャパンや体感グレートネイチャーやコズミックフロントなどの良質番組を見る為です。石や鉱物が出て来る番組は少ない中で、NHKの番組は民放の番組と比べると、つくりが違うのです。やはりNHKなのです。

今回も日本ならではの富士山や桜のソメイヨシノの成因をプレートテクトニクスの関係性で視覚的に説明しており、非常にわかりやすく納得できました。素直に、日本に生まれて良かったと思ってしまいました。

このジオ・ジャパン関連の番組は、恐らく、今後、まとめて再放送されると思います。そう願っております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラジコ

2019-04-23 16:40:24 | 日記・エッセイ・コラム
先ほど、クルマを運転中の叔母さんからエフエム石川で石の話題をやっているという連絡が入り、パソコンのradikoで聞いてみました。すると、「デイリーフライヤー」(4月23日 13:00~13:30)という番組で、石の話題が放送されておりました。(このブログでラジオの話題は初めてだと思います。)

普段、「石の華」があるポルテ金沢ではBGMとしてユーセンが流れており、店内でラジオを聴く事がないのですが、便利な時代になったというか、radikoでその番組を聴きました。

その内容は墓石の話から石の名前のテーマになり、フォッサマグナミュージアでの「れ・い・わ」の名前の付く鉱物展示の話題へ、さらにアメリカの50年代から60年代に大流行したロックハンティングの話題から日本の石探しの話題へ、そして、文部科学省の「一家に1枚 日本列島7億年」ポスターの紹介があったり、石好きさんなら興味深く思う内容になっておりました。

この番組のラジコでの聴取可能期限は2019年04月24日 13:53までだそうです。ラジオでの石の話題は非常に珍しいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019これきコレクション展Part2

2019-04-18 16:40:23 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は定休日だったので、前から行きたかった福井県立こども歴史文化館(これき)で開催中の「2019これきコレクション展Part2」(3.23~5.12)に行って参りました。そこには開催期間限定の「石の華」のミニ売店があり、追加補充商品の納品も兼ねて行って参りました。

これきの1階の企画展の入り口には、いきなり見覚えのあるマダガスカル産の天青石が構えており、その立派な展示に少々驚いてしまいました。



思わず、持参した3Dカメラでその写真を撮りました。

会場に入ると、何と!知り合いのKさんが先に見学しており、ご挨拶をして、それから一緒に見学しました。

会場内の展示はPart1の時とは、ほぼ全面的に変わっており、新たな気持ちで見学出来たと思います。写真は出しませんが、今回の展示コーナーの中で最も印象深く思ったのが、石友のTさん自採の福井県・石川県産の鉱物コーナーです。皆からゴッドハンドと称されるTさんコレクションは見事なものです。一見の価値は十分あります。

Kさんと一緒に一通り展示物を見たあと、館長が「ブラックライトで光る石のショー」を実演してくださいました。今回はその写真を少し出します。











博物館ならではの高級ブラックライトで見る光る石は、色鮮やかで、童心に反って夢中になってしまいました。また、透石膏の燐光には魅了されてしまいました。(光る石の中でも燐光はミステリアスで格別です。)老若男女に人気のある光る石のショーはこれきならではの必見イベントです。

他の展示もご覧になられるKさんと別れ、事務所の中での打ち合わせの際、できたばかりの「市川新松 水晶ものがたり」(これき人物シリーズ10 紙しばい編④ 市川新松)を頂きました。感謝です。また、「福楽」(日本タウン誌・フリーペーパー大賞2018で大賞受賞)の次号(2019夏号)で市川新松を8ページで特集するらしいという情報も頂きました。これもまた楽しみです。



これまでもそうでしたが、今回も充実した見学になったと思いました。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グレートウェーブ2

2019-04-11 13:48:01 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日、財務省が新紙幣を発表しました。それらの中で、私が興味深く思ったのは、やはり新千円札の裏面です。ようやく、葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が採用されるようです。

今日のブログのタイトルは「グレートウェーブ2」です。(このブログの過去に「グレートウェーブ」(2017.10.09)のタイトルを一度使っておりました。)

「神奈川沖浪裏」は好きな絵なので、日常的に最も使用頻度が高いと思われる千円札の絵柄に決まったことは歓迎すべきことだと思っております。店のレジの中には千円札はつり銭用に常時ストックしておりますし、いつもは自分の財布の中にも一万円札や五千円札よりも多く入っている紙幣です。ただ、紙幣の裏面を見る機会はそれほど多くないような気がしております。それでも、日常的にいつでも見れるという安心感があり、それはそれで良い事だと思っております。



今日の最初の写真は大波のような形状をした水晶です。それは多くの小さな水晶が絶妙なバランスで接合しており、全体的にダイナミックにうねる大波のような印象を受けてしまいます。実際の大波も多数の水の集合体の動態の形ですから類似の形状になってもおかしくないのですが、固体の水晶の集合体が液体の水の集合体である波のような形態になっているところが面白いと思います。それは波の一瞬の姿ではなく、波のような形で固まっているのです。水晶には様々な形状があり、その多様性が面白いのですが、このような波のように見える接合集合体という存在が魅力的です。それは偶然のものかもしれません。その偶然が、実際に手元にある事に一期一会を感じてしまいます。



次も大波を想わせる石です。この石もグレートウェーブを連想する愛すべき石のひとつです。ただ、欲を言えば、左右の向きが逆だったらベターだったのにと思ってしまうところが少し残念です。



今日の最後は安倍川の馬蹄石です。この石はこのブログの「彫刻のような石1」(2012.02.28)で一度出しておりました。この石の富士山部分が強調され過ぎているきらいがあるものの、立体化した大波の雰囲気と富士山との位置関係が「神奈川沖浪裏」に似ていて、気に入っております。

今後も「神奈川沖浪裏」のような石がまた出て来るような気がしております。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界は、見つけられるのを待っている。

2019-04-05 14:05:17 | 日記
私はいつも「鉱物」と共に「多面体」というワードでも本の検索を日課にしているのですが、その作業の中で「はじめアルゴリズム4」(三原和人)というコミックが引っかかり、そのマンガを読んでみました。すると、ミョウバンの結晶から正多面体とオイラーの定理の話題が出ていました。さらに黄金比やリーマン予想の話題も出てきたりして面白かったと思います。そして、今日のブログのタイトル「世界は、見つけられるのを待っている。」はそのコミック本の帯に書かれていた言葉です。

この「はじめアルゴリズム4」の最後の方で、オイラーが取り組んだ無限級数(「バーゼル問題」と円周率πの出現の話題を含む)からオイラー積で自然数と円と素数の繋がりに触れ、リーマン予想(ゼータ関数のゼロ点の並びの法則性)、さらに、あの素数の間隔についての式と原子核のエネルギーの間隔の式の類似性の話題に続いていました。その話題は、私は「NHKスペシャル 魔性の難問 リーマン予想・天才たちの闘い」(2009年)を見た時に初めて知り、そして驚いた記憶があります。それはヒュー・モンゴメリーという数学者とフリーマン・ダイソンという物理学者の偶然の出会いと会話から始まったという逸話のことです。それは現実と数学が繋がった瞬間で、宇宙と素数は繋がっており、さらに万物の理論の完成が期待できる、という驚くべき話題だったと思います。

そのマンガの最後は「まるで世界自身が驚く僕らを見て楽しんでいるみたいだ・・・」と締めくくってありました。

現在、NHKのリーマン予想の番組から10年も経っています。その後のリーマン予想はどうなっているか?が気になり、チョッと調べてみました。すると、昨年9月に英エディンバラ大名誉教授のマイケル・アティヤ氏(89)が証明したと発表し、その真偽確認中の今年の1月に死去されたそうです。その内容も「微細構造定数」(物理学において,電磁相互作用の強さを表す物理定数のこと)の論文で、その副産物として証明されたそうです。その論文はWeb上でも見れます。(たった5ページで完結)数学の世界では少なくとも2年間はその証明が正しいかの検証に耐えなければならないそうで、その証明が正しいのかはまだ不明の状態だそうです。

リーマン予想が解決されたのかどうかはまだはっきりしていないようですが、重要な未解決問題である事には変わりありません。それよりも「世界は、見つけられるのを待っている。」のです。あとはいつはっきりするのかという時間の問題だけなのだろうと思います。

このブログは石のブログです。今日のタイトルだと新鉱物発見の話題になるのでしょうが、世界(自然界)は未発見鉱物であふれていると思います。それらを発見する事は研究者たちの仕事です。

それよりも、身近な世界(自然界)にも見つけられるのを待っている石達がたくさんいる(ある)はずです。それらを保護条例として禁止してしまう愚かさを再考すべきだと思います。世界は誰の物でもありません。未発見のまま死蔵してしまうよりも私達共有の財産として発見すべきだと思います。「世界(石)は見つけられるのを待っている。」のです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする