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鉱物の部屋へのいざない

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山入り(ファントム)水晶

2012-03-31 12:20:43 | 日記・エッセイ・コラム

今日は山入り(ファントム)水晶です。

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多くのファントムを有する水晶、二枚目の写真はそのファントムが片面に偏って見えます。

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和風な風景のように見えるファントム水晶

実は3Dクリスタルアートのような和風のファントム水晶もあったのですが、写真を撮る前に売れてしまいました。

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逆さファントムが入っている水晶

この水晶はOさんの取り置き水晶ですが、今日の話題では出す必然性がありましたので、登場させました。逆さファントム水晶は恐らく両錐水晶だったものが、さらなる再成長した結果で出来たものと思われます。ただ、そうだろうと思ってもやはり、不思議です。

山入り(ファントム)水晶の魅力はその水晶の成長跡が残っていて、その水晶の成長時間との時間的共有を持てる事です。それは3次元空間に記録した天然のクリスタルアートとも言え、美しい形跡を残しています。

山入り(ファントム)を見ていると、その美を享受するのと同時に、素朴な疑問として、その水晶はどの位前に出来たもので、またどの位の時間をかけて成長したものなのか?と思うと思います。しかし、残念ながら、それを知るような術をまだ知りません。

水晶の採集された場所の地質学的な時代から、凡その出来た時代を推定する事は可能かも知れませんが、水晶の成長時間は成長環境によって大きく違います。例えば人工水晶等は3か月ほどで作りますが、天然の水晶はその水晶ができる環境によって、時間的な幅は大きく変化するでしょう。あるものは数年単位でできるでしょうし、あるものは千年、万年、さらにもっと長時間かかって出来ていくのだと思います。特に山入り(ファントム)水晶の成長は止まったり再成長したり、成長スピードも一定とは限りません。

いつの日か、その時間測定技術は開発されるかも知れませんが、今はその美しさを愛でながらその時間的共有を享受する事で満足しなければなりません。それでもそのような水晶を手に持っているだけで、それはそれで良いと思います。

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富士山のファントムが入った水晶

富士山の話題は明日に続きます。

コメント
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