ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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柄(え)のあるアクアマリン

2018-08-30 11:37:06 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「柄(え)のあるアクアマリン」です。







上の写真は先日の名古屋ミネラルショーで見つけて来たブラジル ミナスジェライス州産のアクアマリンです。どうでしょうか?私はこの柄(え)の付いたアクアマリンを見て、面白いと思い、一目惚れしてしまいました。ミネラルショーは石との出会いの場だと思いますし、その出会いは一瞬だと思います。じっくり考えている時間的余裕はありません。少しでも迷いがあると、その石とは縁がなかった事になってしまいます。過去にはそのような縁がなかった石が数多くありますし、それらの中には、いまだに忘れられない石もあります。

このアクアマリンは入場して、すぐに出会い、予算的な余裕があった時間帯でもあったので、思い切ってゲットしました。思うに、「石の華」の石達は私が過去に出会ってきた石の集合体であって、そのようにして集められたものです。そういう意味で究極のセレクトショップなのだろうと思います。

このアクアマリンを見ているとガリガリ君ソーダを思い出してしまいました。ガリガリ君(ガリガリくん)とは赤城乳業が製造、販売する氷菓の事で、かき氷をアイスキャンディーでコーティングし、溶けにくく、柄(え)が抜けないというスグレモノです。今年のような暑い夏には大人でも食べたくなるような氷菓だと思います。

そういえば、店のアクアマリン・コーナーにもう一つ、柄(え)のあるアクアマリンがありました。





上の写真はパキスタン ギルギット産のアクアマリンです。柄(え)の位置が逆さまになっているのでインバース・セプターとでも言いましょうか?母岩の長石とのバランスが微妙で、これも面白いものだと思います。

この二つのアクアマリンを見ていると、これもアクアマリンの晶癖のひとつなのだろう、と思ってしまいました。
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虹2

2018-08-24 12:20:07 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「虹2」です。(過去に「虹」2014.12.30というタイトルを一度使っておりました。)

このところ、毎週金曜日にブログ更新するのが定番になりつつありますが、この一週間で、気になった事のひとつに、今年の夏の高校野球がありました。私は熱心な高校野球ファンではありませんが、第百回記念大会という事とWeb上でも生中継が見れた事もあって、「石の華」店内でパソコンで見ておりました。

見ていて記念大会にふさわしい素晴らしい大会だったと思います。

まず、大会初日の始球式に松井秀喜氏が第一試合の守備(星稜高校)側の投手として投げた事、そのボールをヘリコプターで運んできたという演出、感動しました。また、星稜×済美の奇跡的な名勝負(過去の星稜×箕島を思い出してしまいました。)、そして感動的だった決勝戦、見応えがあったと思います。

そして、私が最も感動したのは、甲子園の閉会式での虹の出現でした。また、同時に秋田でも虹が出ていたとの事。それは大阪桐蔭×金足農の両校の健闘たたえるかのような虹だったと思います。

今日のブログのテーマを虹にしましたので、虹の写真が何かないか?探そうとしたところ、パソコンのデスクトップ上に私が過去に撮った虹の写真がありました。



上の写真は昨年、高速バスに乗っていてバスの車内で撮った虹です。車外には二重の虹が架かっていました。そして、撮っている時には気づいていませんでしたが、左の方にバスのガラス窓に映った虹も写っていました。これは珍しい三重の虹だと思ってしまいました。

それから、店内にある虹のある石を探しました。「石の華」店内には虹のある石はたくさんありますが、とりあえず、二つの石の写真を撮りました。






上の写真はブラジル コリント産の百円水晶コーナーにあったものです。安価な水晶の中にも美しいレインボーのある水晶がある事もあるのです。







もう一つは中国 湖南省 チン州産の方解石です。この方解石の結晶の厚みの部分にはイリデッセンスの虹が出ています。面白い事に群晶の中の全ての結晶の同じ部分に虹が出ています。これは自然のままなのですが、どうしてそのようになったのか?不思議に思います。

石の中の虹には様々なタイプの虹があるのですが、石の魅力のひとつは、やはり、虹だと思います。
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甌穴のある石

2018-08-17 12:06:33 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日の猛暑、昨日の豪雨、そして一転して爽やかな秋の気配が漂う今日この頃です。天気の変化は大気があって水の循環がある地球らしい現象だと思います。

大気や水の循環は風化・侵食という地学的な現象を引き起こし、地球の絶景を形成してくれます。そのような地球的なダイナミックな絶景も魅力的ですが、もっと身近な石ころサイズの世界にもそのような水の循環が生み出したものがあります。



上の写真は今年の新宿ショーで見つけて来た中国産の甌穴のある石です。これを見た瞬間、奇妙で面白いものだと思いました。

砂岩と思われる石に甌穴のような穴が開いており、その穴の中に細長い小石が入っていて固着しておりました。普通、甌穴の穴は丸い形をしており、その穴を形成した小石も丸く、しかも母岩とは分離して固着するような事はありません。



ところが、この石の穴は丸みを帯びているものの四角に近い形のように思えます。しかも、その中に甌穴を形成したと思われる小石がしっかりと引っかかって固着しております。そして、甌穴の中にもさらに深い穴が続いております。

これはいったいどういうことなのでしょうか?この穴は水によって出来たものだろうと想像できますが、それにしてもどうしてそうなったのか?不思議な存在だと思います。

この石には中国製らしい台座が付けられていました。恐らく、中国的な観賞石の小品として愛石家の人が付けたのだろうと思います。

どうも、中国的な愛石家の美意識と私の好奇心とが一致してしまったようです。
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見るだけで涼しくなる鉱物

2018-08-10 10:53:14 | 日記・エッセイ・コラム
名古屋や京都に比べれば、体温以上の高温の猛暑になる日が少ない金沢ですが、それでも毎日のように蒸し暑い日が続いております。そんな中、比較的涼しい「石の華」の店内にいながら、さらに涼しくなるような鉱物が何かないか?探してみました。先週の「滝の岩肌のような鉱物」に引き続き、今日もそのような鉱物です。





上の写真はインドのJalgaon産の魚眼石と束沸石です。

どうでしょうか?私には凍った氷瀑のように見えました。そのように見えてしまうのは私が滝好きだからなのかもしれません。そして、そのように見えて、幾分、涼しくなれたとしたら、それはそれで、少し、得をしたような気がします。

次の写真は静岡県下田市高根鉱山産の水晶です。



どうでしょうか?私には凍結した氷の集合体のように見えてしまいました。これも見るだけで少し涼しくなれたような気がしました。

思うに、青や水色の鉱物、それも透明感のある鉱物結晶を見ると、涼しくなれるような気がします。



上の写真はパキスタン ギルギット産のアクアマリンの結晶です。(雲母とモルガナイトとピンクフローライトが贅沢に共生しております。)上質のアクアマリンの結晶を見ていると確かに涼しくなれるように思います。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」という諺ではないですが、そんなに頑張らなくても、「見るだけで涼しくなる鉱物」が確かに存在すると思います。
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滝の岩肌のような鉱物

2018-08-03 11:27:38 | 日記・エッセイ・コラム
毎日のように異常な暑い日が続いておりますが、皆様、如何お過ごしでしょうか?これだけ暑いと海やプールに行くよりも涼しい山の滝を見に行きたいと思います。と言う私は今日も「石の華」の店番をしております。そう言えば、本来、滝好きの私なのに、このところ、ずっと滝を見に行っておりません。TVで滝の番組を見ているだけです。(一昨日、NHK「ごごナマ」の佐竹敦さん出演番組は見て面白かったと思います。)そろそろ、生の滝を見に行って五感で滝を体感したいと思っております。

さて、「石の華」店内では生の石達を直に手に取って楽しめます。そのような店内の石の中に「滝の岩肌のような鉱物」があります。



上の写真は中国 湖南省 チン州産の鉄マンガン重石です。





この鉱物を見ると、私はいつも滝の岩肌のようだと思ってしまいます。どうでしょうか?特に縦に走る条線が滝の水の流れのように見えてしまいます。病気でしょうか?

実は福井県の池田町に龍双ケ滝という滝があって、私はまだ行った事がないのですが、何となく、この鉄マンガン重石に似ているように思えるのです。他には飛騨小坂の滝の中にも似ている滝があったような気がしております。

滝の岩肌のような鉱物を見ていると幾分涼しくなったような気がしてしまうのは単なる錯覚でしょうか?

NHKの番組に出演していた佐竹敦さんは「滝を見ていると心が洗われます。」と言っておられました。私も、滝の岩肌のような鉱物を見て、心を洗われたいと思います。

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