ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】

ブログ更新継続

2016-12-30 10:37:18 | 日記・エッセイ・コラム
今年の「石の華」の営業は本日までです。今年は昨年に比べて売上が大幅減になってしまいましたが、ご来店して下さった皆様、本当にありがとうございました。

新年の営業は1月2日(月)からで、4日(水)も営業致します。また、バーゲンセール期間になるという事で、久しぶりに30%OFFの棚も設定したいと思っております。(石は全て一品モノで、早い者勝ちです。)

店の営業は低迷しておりますが、お陰様で、このブログの方はアクセスが好調です。現在、トータルアクセス数は300,000PVを超えました。以前のOCNブログ人の時に約182,000PVあったと思いますので、合わせると482,000PVとなり、500,000PVも目前となっております。(現在は日に500PVを越える日が多くなっております。)こんなマイナーなブログなのに、我ながら少し驚きです。

実は、数日前に、2013年に書いた一つの記事を紹介して下さった方がいらっしゃいまして、その方のブログの影響でアクセス数が急増した事がありました。うれしい事です。SNSの台頭でブログをやめる人も出て来ているようですが、SNS嫌いの私としては、ブログ更新は続けて行くつもりです。今後は更新ペースが落ちたとしても「石の華」が続く限りは続けて行きます。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

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円相場

2016-12-25 12:41:59 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「円相場」です。石のブログ的には相応しい話題では無いのかもしれません。当然の事ながら、初登場となります。

今ではNHKのニュースでも当たり前のように円相場が流れています。円相場は単なる経済の数値だけにとどまらず、一般人の社会や生活にも大きく影響のある重要な数字となっております。

石の世界でも外国産鉱物の価格に大きく影響のあるものです。円高の時は安く、円安の時は高く変動します。

さて、昨日はクリスマスイブだったのですが、ある親子のお客さんが円相場にかかわる面白いお買い物をされました。



上の写真がそれです。「石の華」が作ったものではありません。

それは小学3年生の息子さんへのサンタさんからのプレゼントとしての商品券です。

その男の子は大の石好きなのですが、サンタさんから30ドルの商品券をプレゼントされたとして、「石の華」の石を買いに来られたのです。昨日の円相場は1ドル=117円でしたので、3,500円分の買い物ができるというお話です。私は非常に面白い話だと思い、すぐに乗りました。さらに、円相場を実践で教育できるすばらしいお話だと思いました。

私の場合は、当然の事ながら、小学生時代は円相場には無関係でした。円相場を気にするようになったのは、変動相場になってからで、それも社会人になってからだったと思います。それも金融ビッグバンが騒がれた頃に、日本でも普通にドルが使えるようになると勘違いして外貨預金を始めた頃からだったと思います。それで大きな損失をしてしまったのですが、その後も円相場に関しては敏感になってしまったという経験があります。

今では、小学生でも円相場を気にするような時代になったという事なのでしょうか?

それはともかく、その男の子は約1時間くらいじっくりと品定めをしました。

最初に1個100円の安いものを選んでしまったせいか、残金を計算しながら、迷いに迷って、最善の買い物を続けました。

その結果、黄鉄鉱、砂漠のバラ、ウニの化石、サメの歯セット、タイガーアイのタンブル、ダイヤモンドとガーネットとペリドットのルース、さらに梅干しのような形状のザクロ石を購入されました。(少しおまけをしました。)

小学生らしい買い物だと思いましたが、予算の割にはお得感満載になったと思います。

恐らく、彼にとっては年に一度だけの大きな買い物になったのだろうと思いました。

これからの時代、小学生から英語教育が始まり、円相場も教育され、一層の国際化が進むのであろう、と実感しました。
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鉱山絵葉書

2016-12-20 12:32:46 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「鉱山絵葉書」です。今更ながらですが、ブログ歴6年目にして、このタイトルは初めてとなります。

つい先日、金沢駅の本屋さんで「kotoba」(2017年冬号)という季刊誌を衝動買いしました。それはその特集が「蒐集家の悦楽」というタイトルだったからです。そのタイトルが気になって、鉱物コレクターの事が載っていないかと期待して、その本をパラパラと見てみましたが、どうも無いようでした。一瞬、パスしようと思ったものの、何か気になったままでは落ち着かないので、そのままレジの方に向かってしまいました。

その特集には様々なコレクター達の様々なコレクションの事が載っておりました。読んでいて、コレクションという趣味は人の性(さが)なのだろうと思いました。

その特集の中でも、「どのような心性が人を蒐集へと駆り立てるのか?」というタイトルの春日武彦(精神科医)さんの記事を興味深く読みました。春日武彦さんの著書は「奇妙な情熱にかられて」(集英社新書)を読んだ事があります。コレクションという行為を精神科医の視点から読み解く文章には説得力がありました。その記事ではご自身の墜落写真コレクションの事が書かれてあり、絵葉書というものの存在意義を知る事ができましたし、コレクターの心的現象も知る事ができ、面白かったと思います。

私がその「kotoba」を読んでいたちょうど同じ日に、あるお客さんが面白いものを持ってきました。それが「鉱山絵葉書」だったのです。

私は鉱物コレクターですが、「鉱山絵葉書」のコレクターではありませんでした。そのお客さんは切手やコイン、他にも様々なコレクションをされている多趣味なコレクターです。御爺さんが尾小屋鉱山の技師をされていたという事もあって、そのような「鉱山絵葉書」もコレクションされているようです。その日は特に20年以上かけて集められたという尾小屋鉱山関係の鉱山絵葉書を大量に見せてくれました。

私は鉱物趣味という観点からそれらの鉱山絵葉書を興味深く見ました。

実は、私はそれらを見るのは初めてではありませんでした。過去に徳田秋聲記念館で「横山家と秋聲-我が兄・順太郎-」という企画展で戦前の尾小屋鉱山絵葉書を見ましたし、尾小屋鉱山の写真資料は比較的大量に存在していますので、それほど珍しくはありません。

ところが、彼の持ってきた中に遊泉寺銅山絵葉書もあったのです。これは初見でした。彼にお願いして、写真を撮らせてもらいました。公開の了解も得ておりますので、今日のブログの写真はそれです。







遊泉寺銅山は古い鉱山です。その鉱山絵葉書の写真を見ながら、現在のズリ場が昔の写真のどの位置になるのかを想像してみました。

私は鉱山絵葉書なるものには、これまでそれほど関心がなかったのですが、戦前の各種絵葉書がコレクションの対象となっている事や、全国各地の有名鉱山にも鉱山絵葉書が存在し、それらが蒐集されている事実を知る事ができました。

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これきコレクション展「石」

2016-12-18 15:11:09 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の夕方、福井のこども歴史文化館の方々がご来店しました。その目的は、昨日まで「石の華」の店頭で展示していた小松産の巨大ブルーオパールの搬出の為です。それは、このブログの「巨大ブルーオパール」(2016.11.03)の石です。

こども歴史文化館(略して、これき)では「2017これきコレクション展 石」(2017.01.04~03.05)を開催するらしく、その企画展の会場で展示したいと言う要望があり、そのブルーオパールの所有者である山本宗則さんの了解を得て、貸出しする事になりました。

今日の写真はその梱包の様子です。





それは貴重な美術品のように厳重に梱包されました。見ていて、さすがにプロの作業だなー、と思ってしまいました。

昨日は、そのブルーオパールとは別に、「石の華」からは、このひとつ前の「ユリとバライト」の記事のユリの花の下の方に写っている尾小屋鉱山産の重晶石を貸し出しました。こちらは結晶が傷つきやすい、という理由で、館長がご自身、持参で運んで行かれました。

両方の石は来年1月4日(水)から3月5日(日)まで、これき、で見る事ができます。私も期間中に一度見に行きたいと思っております。

他にもスゴイものが展示されるそうです。今から楽しみです。

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ユリとバライト

2016-12-15 13:54:18 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の午後、店番をしていて睡魔と戦っていた時、ある一組のカップルのお客様がいらっしゃいました。不思議な事に、お客様があると睡魔は一瞬で吹き飛びます。私はすぐに接客しました。

そのカップルはどうも女性の方が石好きさんのようでした。その女性は女性らしく店頭にあったラピスラズリのワイヤーラップペンダントをお買い求めになりました。その後、店の中にある様々な原石もご覧になり、興奮気味になられたようで、短時間であったにもかかわらず、リチア雲母、虹色アンモナイト、黄鉄鉱、両錐水晶もお買い上げになりました。ありがとうございました。

その後、ご会計が終わった後、突然、持参していた花束の中からユリの花を一輪取って、私にプレゼントしてくれました。唐突だったので、私は驚いてしまいましたが、「これが金沢流なのよ!」と言って、感謝の印である事を告げてくれました。重ねてお礼申し上げます。

今日の写真はそのユリの花です。まだ蕾状態です。



ちょうど花崗岩を模した陶器製の一輪挿しが店にあったので、そのユリの花を活けました。チョッとバランスが悪いような気がしましたが、それでも何となく決まったような気がして、尾小屋鉱山産の重晶石に被せてあるプラスチック製の透明ケースの上に乗せて飾ってみました。



それがその写真です。そして次の写真は今朝(午前10時)の写真です。



外は寒いのですが、店の中が比較的暖かいせいか(気温20度)、ユリが開花しました。。

そして、今日の昼すぎの写真です。ユリの花が大きく開きました。


植物はこのような変化が魅力的だと思います。

それから、下の尾小屋鉱山産の重晶石も実はスゴイのです。白い重晶石が咲き誇っています。また、その母岩は黄銅鉱と閃亜鉛鉱の結晶です。しかも、一部はべっ甲亜鉛ですし、スピネル式双晶になっている部分もあります。

この白いユリと白いバライトの組み合わせ、気に入っています。




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