今日は「地図2」です。(「地図」というタイトルを2017.07.06に一度使っておりました。)
昨日、常連のDさんが来店しました。Dさんは日曜日に糸魚川の海岸で拾ってきたという小石を見せてくれました。そして、「わし座星雲」と言いました。私はその石を見て、それよりも「石川県の能登半島」と言いました。石の模様に何と命名するかは自由です。
私は店のカウンター横にある控えの棚からある石を取り出しました。
その石はこのブログの「地図」の時に出した石です。それは、石の模様が「石川県の能登半島」に見える石です。そして、Dさんが拾ってきた小石をその石の上に乗せて写真を撮りました。それが今日の写真です。
どうでしょうか?並べて見てみると似ているような気がします。これも石によるイマジネーション遊びの一種だと思います。
フッと思いました。
人は何かの模様を見ると、何かのカタチを、無意識的に想起してしまう傾向がある、という事です。それは、過去に見た経験のある印象深いカタチであったり、普段見慣れたカタチであったり、様々ですが、恐らく大脳の視覚野と記憶を司る海馬が複雑な反応を起こし、そのような連想が起きるのだろう、と想像されます。
また、フッと思いました。
雪吊りの円錐形に鉱物の針状結晶の放射形を想起するのも同じような精神作用なのかもしれません。そう言えば、それは金沢和傘のカタチにも似ています。特に、和傘が開いたカタチは手元から見ると美しい放射状の円形でもあります。これは平面的な放射状結晶の円形と同じカタチでもあります。それは、また、3次元的に立体になると、球体になり、これまた、代表的な鉱物結晶のカタチのひとつです。それは、金沢で言えば、加賀手毬のカタチに繋がります。さらにさらに、雪吊りのような円錐形をふたつ、先端方向に貫入させると、何と、鼓(つづみ)のようなカタチになり、それはある種の貫入双晶とも言えます。これまた、金沢的なカタチでもあり、それは金沢駅の鼓門にも繋がって行きます。
もしかすると、私が普段から日常的に見ている様々な金沢的なカタチが鉱物結晶を見る際に無意識的に影響していたのかもしれません。そうだとすると、私の鉱物を見る美意識は金沢的な美意識なのかもしれません。
変なところで、鉱物と金沢との関係性を見出してしまったような気がしております。