ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】

「大地を彩る石ー煌めく鉱物の世界ー」展

2020-03-27 11:47:55 | 日記・エッセイ・コラム
このところ、毎週金曜日にブログ更新する習慣になっているのですが、今日は当初書こうと思っていた話題を急遽変更して、「大地を彩る石ー煌めく鉱物の世界ー」とします。

「大地を彩る石ー煌めく鉱物の世界ー」とは福井市自然史博物館で開催中の企画展のタイトルです。



先ほど、ほぼ日課にしている「鉱物」というキーワードでWeb検索してみると、Yahoo! JAPANニュースで福井市自然史博物館の春季企画展が出てきました。これは!!と思ってしまいました。

私は博物館好きでもあり、店を始める前のサラリーマン時代は、東京・大阪・名古屋や住んでいる地域から移動可能な限りの全国各地の博物館で開催されていた「鉱物」の企画展を見に行っておりました。鉱物趣味の基本は鉱物標本の現物を見る事から始まる、と思っております。店をやっている現在は、休みが少ない事もあり、全国各地に飛んで行く事は出来なくなってしまいましたが、近場で開催される企画展には積極的に見に行きたいと思っております。

北陸地方では「鉱物」をテーマとした企画展は珍しいと思います。過去には、2011年に福井市自然史博物館で開催された「きらきら クリスタルー水晶とそのなかまたちー」という素晴らしい特別展が記憶に残っております。他には北川鉱物コレクション展(富山市科学館と福井これきと石川県自然史資料館で開催されました。)や、これきの鉱物コレクション展などがありました。

今回の企画展は新型コロナウィルスの影響を受ける事がないのでしょうか?首都圏ではオーバーシュート(爆発的患者急増)やロックダウン(都市封鎖)を回避するためという往来自粛要請もおきています。北陸でも同じようになるのでしょうか?

今回の企画展の会期は先週3月20日~5月31日となっています。なるべく早めに見に行きたいと思っております。

今日は勝手に企画展宣伝でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開花

2020-03-20 11:09:25 | 日記・エッセイ・コラム
東京では既に3月14日に桜(ソメイヨシノ)が開花したそうですね。金沢では開花予想日は来週3月25日頃となっているようです。(開花の最早日を更新する可能性があるそうです。)満開予想日は4月1日頃の予想で、記録的な早さの開花となりそうです。

今年は暖冬だったものの、新型コロナウィルスのパンデミックの影響で、静かで寒い日々が続いております。早く終息して、花見気分になりたいものです。

今日の石の写真はブラジル産のルチル・イン・クォーツです。



これはカラピッショルチルというタイプのもので、私には花が咲いているように見えます。


透明な水晶の中に咲いている花、さながら水中花といった趣でしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異変3

2020-03-13 11:27:24 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「異変3」です。(過去に2度「異変」というタイトルを使っていました。)

「異変」といっても、昨夜の能登半島の地震や記録的な暖冬の話題ではありません。ましてや新型コロナウィルスによる世界的な株価急落や世界経済低迷リスクの話題でもありません。

ここ数日の間に私が感じた世の中の「異変」の話題です。

まず、新型コロナウィルス関連でいえば、中国の国内での抑え込みを宣言したタイミングでWHOのパンデミック表明があった事です。また、オリンピック関連でいえば、ギリシャでの採火式が行われたタイミングで、トランプ氏の「東京五輪は1年延期すべき」発言です。何か変です。

他にも、学校の休校や様々な施設の休館、イベントの中止や各国の入国停止措置など「異変」が日常化しています。

このブログは石のブログなので、話題を変えます。

新型コロナウィルス関連でいえば、石の世界でのクラスター(群晶)という言葉が、感染拡大の要因であるネガティブな言葉に置き換えられています。そもそもコロナという言葉の意味も太陽の光冠やコロナアゲートのような石の意味から、病原体というネガティブな意味に置き換えられています。迷惑な「異変」です。

他にも花崗岩が新型コロナウィルスに効くというバカげた話やSNSによるデマなども横行しているようです。

私の細やかな関心事でいえば、多面体の世界で、「2400年ぶりに新発見 第6番目の正多面体 プラトン6」というWebサイトに不幸にあたってしまった事があります。古代ギリシャ時代に正多面体は5つしかない事が証明されているにもかかわらず、そのような事を平気で書いているサイトがありました。アホか!と思いました。

ネットの世界の「異変」は今に始まった事ではないのかもしれませんが、今一度、様々な領域でのリテラシーの必要性を痛感する昨今です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソシュール

2020-03-06 11:52:16 | 日記・エッセイ・コラム
唐突かもしれませんが、今日は「ソシュール」です。

私の大学生時代は文系だったので、その頃は石には興味が無く、もっぱら人文系の本ばかり読んでいました。当時は、構造主義とか記号論が流行っていましたので、私も雑誌「現代思想」とかその辺の書籍も読んでいました。そして、言語学者フェルディナン・ド・ソシュールの存在を知ったと覚えています。(シニフィアンとシニフィエとか、なつかしい気持ちになります。)そして、今でもソシュールといえば、そのフェルディナン・ド・ソシュールになると思っていました。

ところが、「ソシュール(de Saussure)」家は18世紀より多くの著名な学者を輩出した家系で、言語学者のフェルディナン・ド・ソシュールの父は鉱物学者でもあったり、先祖のオラス=ベネディクト・ド・ソシュールは地質学者だったり、他の学問分野でも多くの著名人の名前が挙がり、学問の世界ではソシュールだらけだったようです。

今、なぜ「ソシュール」かというと、実は、先日の仕入れ品に網状のルチル 金紅石(Sagenite Rutile)があり、それをmindat.orgで調べてみると、Sagenite (of Saussure)となっており、「ソシュール」という表記があったのです。この(of Saussure)のソシュールは言語学者のソシュールではなく、恐らく、鉱物学者のソシュールか地質学者のソシュールか、どちらかのソシュールに由来するのだろうと思われますが、詳しいことはわかりません。

いずれにせよ、このルチルは非常に魅力的です。






上の写真はDiamantina Mine,Minas Gerais,BrazilのSagenite Rutilです。

この幾何学的な模様には規則正しい鉱物的魅力が詰まっています。これはエピタキシャル結晶ともいうらしく、2次元的な平面に薄膜成長しています。

この薄膜結晶成長、何となく富山県上市町稲村のフラワー水晶に似ているような気がします。水晶のクラックや岩石の薄いひび割れスペースを埋めるように結晶成長している様は同じようなメカニズムが働いているような気がします。




それらを見ていると、どうしても同じような石の華といえるような趣を感じてしまいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする