昨日からの続きです。
?ドイツ産ジュラ紀のアンモナイトの化石
上の写真はアンモナイトの化石です。アンモナイトの種類は多く、お店にも沢山の種類があります。アンモナイトは何故か中学生位の少年に人気があるように思えます。
アンモナイトの螺旋は規則正しい対数螺旋を描いております。アンモナイトは化石ですから元々は生物だったのですが、その幾何学的な螺旋形から、鉱物的な印象を受けます。
鉱物的な印象とは何でしょうか?それは結晶に見られる規則正しい法則性、幾何学的な完結性、そしてシンメトリーにあるような気がします。
アンモナイトの化石はかつての生物であった石です。それは生物的な要素と鉱物的な要素を兼ね備えた地球ならではの貴重な石だと思います。
螺旋の事を考えると忘れられないTV番組があります。それは「未来への遺産」(NHK総合 吉田直哉ディレクター)で、私が高校生だった頃に見た番組です。その番組は何回かのシリーズで、その中のどれかの番組で「ゲーテはアサガオのツルの巻き方を見て、生命の根源は螺旋だと言った。」と紹介しておりました。DNAの構造が二重螺旋である事が分かったのは20世紀の半ばでしたので、その番組でゲーテの先見性と螺旋の生命的な意味を理解したような気がしました。
この世界には螺旋はいたる所にあります。大きなものでは銀河の形から地球上では台風の形や渦潮の形、そして生物の生体の中にも幾つもの螺旋形を見る事が出来ると思います。
自然界の中でよく現れる、螺旋形。では生命現象とは何なのでしょうか?
それはよく分かりません。ただ、生命も一種の結晶作用だと考えると、鉱物や結晶が自己完結しているのに対して、生命は自己完結することなく生殖という時間的に開かれた存在だと思います。DNAの二重螺旋も閉じることなく開かれています。
生命現象を考えると不思議な事がたくさんあります。
まず、なぜ現在では生命発生が起きないのでしょうか?
生命発生時の環境と現在の環境の違いは何なのでしょうか?
では、どこでどうやって発生したのでしょうか?
生命発生に関しては、宇宙で発生したという説や海底の熱水噴出孔で発生したという説があり、どちらも説得力がありますが、真実はどうだったのでしょうか?
不思議と謎がいっぱいです。