今年の「石の華」の営業は今日までです。ご来店して下さった皆様、本当にありがとうございました。明日の大晦日と明後日の元旦は休業します。
昨日、常連のMさんからGoogleに「石の華」が、元旦は営業日となっておりました、との指摘がありましたが、それは誤りで、元旦の月曜日はしっかり休みます。当店のホームページの営業カレンダーをご覧ください。
さて、今年は、コロナ禍が終わった?事もあってか、売り上げは、コロナ前の2019年を越えて過去最高になりました。
「石の華」は、2011年7月に開業しましたから、現在、13年目を通過中です。この先、いつまで続けることができるかは分かりませんが、リアルショップにこだわり続けている現在のスタイルは、このまま続く限り、続けていくつもりです。
私は、鉱物は現物を見て触る事が大切だと思っております。静かな環境で、ゆっくり、生で観察する事が重要なのです。「石の華」はそのような場を提供しています。今後も、このまま「石の華」の営業スタイルは変わりません。
来年の初売りは1月2日(火)です。その翌日は水曜日となる為、定休日です。1月4日(木)からは通常営業となりますが、1月7日(日)は休業します。その翌日1月8日(月・祝)は営業します。詳しくは当店のホームページの営業カレンダーをご覧ください。
また、恒例化している新春セール(一部委託商品以外全品20%OFF)は1月9日(火)まで行います。現在、「石の華」のセールは新年セールだけなので、この機会をお見逃しなく・・・
今年はお世話になりました。来年も宜しくお願い致します。皆様、良いお年をお迎えください。
今日もゲームの話題です。
北陸の冬は天気が悪く、休日には自宅のPS5でゲーム三昧の私ですが、これまでやっていた「After Us」がこれ以上前に進めなくなり、他のゲームを探していたところ「SABLE」というゲームに出会いました。
「SABLE」は、まだやり始めたところなので、まだ、それについて語る資格がないとわかっているものの、やっているうちに、水晶採りが出てくる事がわかりましたので、このブログのテーマにも合致すると思い、書いておきたいと思いました。
この「SABLE」と言うゲームは、フランス語圏でいうバンド・デシネという漫画を思い起こすアニメチックなアドベンチャーゲームです。それは、まるでルネ・ラルーのアニメ作品やジャン・ジロー(メビウス)の作品世界の中に飛び込んで、そのオープンワールドの中をホバーバイクで移動し、自由に動き回れる、ところが魅力的です。
私は、まだその序盤をやり始めたばかりなのですが、どうも水晶が原で水晶採りに雷水晶の採り方を尋ねよう、というクエストがあるらしく、早く、そこまで辿り着きたいという気持ちでいっぱいです。
このゲームには戦闘シーンが無いらしく、私は、その辺が気に入っております。
ただ、コントローラーの扱いに慣れるまでは、多少、時間がかかりました。それから、パズルゲームのような謎解きも多く、これまたかなり時間がかかりそうです。
そういう意味では、楽しむ時間が多くなり、コスパが高いゲームになりそうな気がしております。
今日は、非常に珍しいと思われる水晶採集がありそうなゲームの話題でした。
昨日、店内のパソコンで、自宅で予約録画したNHKBS「フロンティア」の「新発見 火星のオパール」をダビングしたBDで見ました。
オパールと言う鉱物の特徴を説明した部分では、筑波の科博の標本収蔵の棚の中にあるオパール標本を紹介しておりましたが、いきなり石川県小松市産(恐らく赤瀬のもの)が出て来たのには多少の驚きがありました。火星のオパールを見ようと思っていたのに、地元のオパールが出て来たのです。小松出身者にとってはオパールはそれだけ身近な存在なのです。
また、オパールを磨り潰して、磨り潰した石英とを比較して、加熱して、水分を比較しておりました。単純な実験ながらもオパールの水分を説明するのに十分説得力がありました。その昔、隕石を同じような方法で、隕石内の水分を確かめていた実験映像(「地球大紀行」と言う番組内だったと思います。)があった事を思い出してしまいました。それは、地球の海の起源は隕石内の水分だった、という説明内容だったと記憶しております。
今回の番組では、オパールの形成には強力な硫酸(オーストラリア産では黄鉄鉱で、火星では火山ガス)が関与していたという事を知りました。
オパールの成因は、これまで謎だったと思います。赤瀬のオパールの近くでは、多くの水分を含んだゲル状のものが見つかる事があり、私は、勝手に、そのシリカゲルが脱水して石化したものがオパールになった、と思い込んでいました。思えば、流紋岩中のシリカ成分を抽出するのに黄鉄鉱起源の硫酸が影響していたと考えると、その説には納得できました。
また、人類の火星移住の可能性にも言及した部分もありました。それを見ていて、例えば、最初の火星移住には、火星の火山にあるであろう溶岩洞窟が適しているのではないか?と思いました。そこで、宇宙空間からの放射線を遮りながら、火星のオパールから抽出した水を使い、野菜などを水耕栽培できるかもしれません。
「火星のオパール」は多くの点で、興味深い知見に満ちておりました。
ただ、録画した時間帯にあったと思われる北陸特有の雪雲のせいで、衛星放送の電波が弱まり、画面の乱れが多くありましたので、再放送の際に、今度は4Kで録画しておこうと思っております。
今日は久しぶりに多面体の話題です。
つい先日、ひょんなことからCUBE MAGICという玩具の存在を知り、その数種類あるセットを入手しました。
それは単純な立方体を展開させながら変形させるという立体パズルゲームのようなものなのですが、それらの中から、単純ながらもシンプルで面白いものを紹介したいと思います。
上の写真がそれです。
それは、立方八面体から立方体に変形する、というものです。
上の写真はその過程の変形体の一部です。
立方八面体の結晶は、黄鉄鉱や方鉛鉱の結晶にもあり、過去にこのブログでも出した事あります。
立方晶系(等軸晶系)の鉱物結晶は、そのシンプルさ故に、完全結晶は非常に美しく感じてしまいます。
このようなシンプルなCUBE MAGICを弄んでいると、鉱物趣味に芽生えた初期の頃の素朴な面白みを思い出してしまいます。
先月で、NHKのBSプレミアムの「コズミックフロント」が終了し、悲しい気持ちになっていたところ、何と!今月からNHK BSの「フロンティア」という番組に変身しバージョンアップしておりました。
その第三回「新発見 火星のオパール」が来週12月20日(水)の夜9時から放送されるようで、非常に楽しみです。
その番組の内容が気になるところですが、見る前に、その内容を想像してみたいと思います。
オパールは小さな球状の二酸化ケイ素(シリカ)の集合体ですが、その粒の集まっている隙間に水か詰まっていると考えられます。その粒状のシリカの粒サイズが整っており、その集合形態が規則的になっていると、光の屈折するプリズム効果で美しい遊色が現れると考えられています。オパールの水分量は10%前後にもなるそうで、内部に水を貯える面白い石です。
そのような地球ならではのオパールですが、何と!火星でも発見されたというニュースがありました。
その昔の千葉大学の飛び級の入学試験問題を思い出してしまいます。かつて火星にも水があったと考えられていましたが、その水はどこに消えたか?合格した学生の回答も気になるところでした。その当時は、その正解がまだありませんでした。恐らく、揮発して気化し宇宙空間に逃げて行った、という回答が大半だったと思います。
ところが、火星でもオパールが存在したという事は、その石の内部に水があるという事を意味します。他にも氷として火星内部にも存在している可能性があります。もしかすると、火星の水の存在量は、予想以上に多いのかもしれません。
水の存在は、今後の人類の火星移住の可能性を高めます。さらに、生命の可能性、さらにさらに、生命の起源の問題に迫れるかもしれません。
鉱物的には、その昔の川崎雅之さんの「宇宙に水晶はあるか?」の論文考察も思い出します。
「火星のオパール」というテーマは、知的好奇心をくすぐる興味深いテーマです。
火星のオパールがミネラルショーの会場でも並ぶ日が来るのか?と想像すると、ワクワクしてしまいます。
(前の大阪万博の目玉は「月の石」でしたが、今度の大阪万博の目玉は「火星のオパール」になる?!は無理か・・・)