ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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謎の金属鉱物

2016-05-24 12:36:03 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「謎の金属鉱物」です。

今日はいきなりその鉱物のマクロ写真からです。



これは一昨日に宝達山の山頂の「山の龍宮城」に置いてあった「謎の金属鉱物」の表面に出ていた結晶模様の写真です。この「謎の金属鉱物」の正体はいったい何なのでしょうか?





これは宝達山で採掘されたものらしいのですが、それが何なのかは「山の龍宮城」の方も知らないそうで、その鑑定を頼まれましたが、正直、分かりませんでした。

私はその外観と重さから最初は硫化鉄鉱の鉱石なのか?とも思いましたが、最初のマクロ写真のような結晶らしき模様を見て、わからなくなりました。もしかすると精錬の際の鉱滓(スラグ)かカラミなのか?とも思いましたが、どうも違うようです。

これまで、多くの人に見てもらったそうなのですが、誰もわからなかったそうです。そういう意味で「謎の金属鉱物」なのです。

それを分析装置にかけて調べればすぐにわかるはずなのですが、見た目だけの肉眼鑑定だけでは限界があります。

私も最初に思った硫化鉄鉱説もその結晶模様で、なおさらわからなくなってしまいました。

迷い始めると、それが本当に宝達山のものなのか?という事も含めて何もわからなくなります。

もう1枚、マクロ写真を出します。放射状のような模様のようにも見えます。一体、これは何なのでしょうか?



おわかりの方がいらっしゃいましたら、教えてください。もし、同定できた時は、すぐに「山の龍宮城」にお伝えする事にしております。

ブログ読者のお力をお借りしたいと思っております。宜しくお願い申し上げます。
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石川県鉱物同好会・第8回採集会

2016-05-23 16:26:44 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、石川県鉱物同好会の第8回採集会を行いました。採集場所は宝達山、皆さんの念願の場所です。そこは言わずと知れた蛍石の有名産地です。ただ、産地にはイバラだらけの道なき崖のような所からしか行けない為、今回は体力に自信のあるベテラン・メンバー13人のみが集まりました。

その産地を古地図から突き止めた七尾のOさんのガイドと、大なたで道を切り開いて下さった初代会長だったYさんのお陰で、無事に現地に辿り着くことが出来ました。

今日の最初の写真は出発してすぐの草むらの中です。


次の写真は現地の坑洞です。


その次は2.3人づつ交代で入った蛍石の鉱脈のある穴です。


鉱脈です。


最後にS会長が採集して皆さんに配ったものです。


採集会は昼過ぎに終了し、そのあと宝達山山頂にある山の龍宮城で昼食をとりました。

そこで、堰堤工事の時に工事関係者が置いていったという蛍石を見せて頂けました。次の写真はそれです。


実は、私は初めて宝達山に来たのですが、その山頂からの眺めがすばらしく、つい先日の獅子吼高原からの眺めに勝るとも劣らずの景色に感動しました。



山の龍宮城には未知の鉱物がありましたが、この話題は次にします。




昼食休憩のあと、宝達金山跡を見学して、今回の採集会は解散しました。今回は天気も良く、ケガ人も無く無事終わったので良かったと思いました。
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近況2

2016-05-20 13:28:04 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「近況2」です。このタイトルを使うのは「近況」(2016.04.07)以来となります。

久しぶりのブログ更新となりますが、不思議な事に、このところ更新しなくてもアクセス数がそれほど変化しません。前回、「近況」を書いた時は、アクセス数の減少を危惧して、無理矢理、花見散歩の話題で繋いだようなところがあったのですが、最近では書いても書かなくてもアスセス数はそれほど変化しません。不思議な事です。

鉱物の店を始めて、もうすぐ丸5年になります。ブログを始めたのはその2ヶ月位あとからでしたから、ブログを始めてから4年半位になるのでしょうか、ずいぶん長くなってしまったと思います。これまでは、できるだけ話題重複は避けるようにしてきました。当初から石の話題に絞って、主に店にある鉱物の事やご来店してくださったお客様の事を書いてきたつもりです。お店をやり始めて休みが少なくなってしまいましたので、旅行の話題はほとんどなかったと思います。また、鉱物採集もほとんど出来ませんでしたので、「こんなの採れました!」的な話題もなかったと思います。そんな状況下で続けてきたブログなので、その結果、本やTVの話題はそれなりに多くなってしまったような気がしております。

そのようなあまり面白くないブログだとは思っておりますが、有り難い事に、定着した読者の方がいらっしゃるようで、アクセス数も安定して来ているようです。ありがとうございます。

さて、一昨日の定休日は天気が良かったので、約50年ぶりに獅子吼高原に行って参りました。その昔はリフトで山頂まで上がったという記憶がありますが、今回は料金が安くなったというゴンドラに乗って上がりました。そのゴンドラから見た手取川の扇状地は中々の絶景だったと思います。チョッとだけワクワクできました。ただ、山頂からゆっくり眺めた風景はそのパノラマ感に比べて、それほど感動がありませんでした。どうも高さの感動はすぐに薄れてしまうようで、ゴンドラに乗って上がりながらの時に見た時の感動の方が強かったと思います。これと同じような気持ちは高層ビルから見る景色の時にも起こったように思います。初めて見た時の感動はそれなりに強いものの、それはすぐに慣れてしまい、それほど長続きしません。それはお城から見る風景の時も同じだったと思います。どうも高さから来るその風景への感動はそのような傾向があるように思います。そういう意味で、高層マンションの部屋からの景色もその感動は長続きせず、すぐに当たり前の事のように日常化してしまうのだろうと思います。


さて、獅子吼高原のあとは千丈温泉「清流」に行きました。ちょうど白山開山1300年を記念して日帰り入浴が130円でしたが、食事ができず、設備も古かったので、それほど良い印象はありませんでした。

その後、金沢に帰る道中で、食事をし、買い物をして午後3時前には自宅に戻りました。天気の良い貴重な休日はそのように過ごしました。

その日の夕方のニュース番組で獅子吼高原からの夕日の風景が出てきました。その美しい映像を見て、次に獅子吼高原に行くのは夕方にしようと思いました。

今日は近況で、日本ジオパークにもなっている獅子吼高原の話題でした。

石の話題は今後も続きます。完全にネタ切れにならない限り、一応、続いていくと思います。今後はこれまでよりも更新ペースは落ちてくるとは思いますが、自分のペースでゆっくりと続けて行きたいと思っております。

今後とも宜しくお願い申し上げます。
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県の石

2016-05-10 14:24:32 | 日記・エッセイ・コラム
今日は5月10日で「地質の日」だそうです。

そう言えば、先ほど北國新聞の写真部の方の取材を受けました。恋路の霰石の写真を撮りたいとの事で、それほど良いものではありませんでしたが、現在、店に残っていたものでも構わないという話だったので、その写真を撮りに来てくださいました。何枚かの写真を撮られたので、どれが新聞に載るのかは分かりません。今日は写真無しです。(今日の夕刊をご覧ください。)

どうして取材があったのかと言う、どうも日本地質学会が「県の石」を認定したと発表したらしいのです。

「県の石」、私はすっかり忘れていましたが、確か、一昨年にその募集があり、昨年その発表があるはずだったと思います。

どうも1年遅れで認定されて、本日の「地質の日」に発表されたようです。

石川県の鉱物としては予想通りと言うか、納得の「恋路の霰石」となったようです。岩石と化石に関しては新聞報道を見て下さい。

このブログを書いている今現在では各県の「県の石」が何になったのかは日本地質学会のHPには出ていませんでした。

「県の石」の選定はそれを選ぶ人の価値観が交錯しますので、どれかひとつ選ぶという事は中々難しい事なのだろうと思います。恐らく、異論が出てくる事もあろうかと思います。そのような性質の「県の石」の認定には単なる多数決主義では済まない難しさがあると思います。

このところ、天然記念物とかジオパークとか世界遺産とか日本遺産とか、石の世界にも人による認定作業と意義付けが入り込んできております。本来、自然はそのような人の価値観とは無関係に存在しています。

私はノーベル賞とか芥川賞とか、何とか賞にもそれほど興味がありません。

人とは何らかの権威付けが好きな動物なのだろうと思います。人の価値観は様々なので、それほど意味のある事だとは思いません。
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小松の石文化

2016-05-06 15:46:38 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「小松の石文化」です。今日は写真が物語ります。

今朝、久しぶりに実家のある小松に行って参りました。ついでに日本遺産に認定された小松の石文化が気になっておりましたので、小松市役所のエントランスホールと小松市公会堂の新屋上展望台、小松駅、そしてサイエンスヒルズこまつで開催中の「珠玉と石の文化展」を見学して来ました。(広報こまつの号外も入手できました。)

最初の写真は小松市役所のパネルと石の実物展示全景です。



次の写真は滝ヶ原石です。方解石と束沸石(説明には載っておりませんでした。)が付着しておりました。



次は観音下石です。このブログでは「石材」(2013.12.28)の時に出てきます。



次は蜂巣石です。このブログでは「小松の石材」(2011.12.08)の時に出てきます。



一旦、息抜きに今朝の白山の写真です。



その次はJR小松駅の展示コーナーの写真です。



そして、サイエンスヒルズこまつで5月8日(日)まで展示中の「珠玉と石の文化」展の写真が続きます。私的・鉱物的関心だけですが・・・















最後にヒルズショップの「石の華」コーナー(下段)の写真です。珍しい緑色が入っている赤瀬のオパールセットがまだ残っておりました。(限定一個だけです。)



「小松の石文化」に関しては今後も要チェックだと思っております。

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