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鉱物の部屋へのいざない

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B級スポット2

2014-02-28 12:10:04 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「B級スポット2」です。昨日の「B級スポット」に続きます。

昨日のブログを書きながら私が過去に行ったB級スポットと石の事を思い出していましたら、確かにB級スポットと石との関連性が見えてきました。

名古屋周辺のB級スポットで言えば、愛知県の蒲郡も中々ディープな場所だったと思い出しました。蒲郡には天然記念物となっている竹島や城郭風の外観にアールデコ様式の内装というユニークな旧蒲郡ホテルがあったりして、面白いエリアだと思いますが、それよりもB級スポット的にも面白い場所でした。何と言っても大秘殿は圧巻でしたし、蒲郡ファンタジー館も貝好きの方なら必見のB級スポットだったと思い出します。その蒲郡ファンタジー館の出口付近に大型の鉱物標本が置かれていた事を思い出しました。それらの中には立派な結晶もありましたが、その鉱物名が間違った表記になっていた事が残念でした。

そうそう、蒲郡には生命の海科学館もありました。そこは化石裁判があったりしてネガティブなイメージが付いてしまいましたが、値段は想像できないものの貴重な化石が展示してあったと記憶しております。

蒲郡の近くには豊橋があります。豊橋には豊橋総合動植公園があり、その中にある自然史博物館では様々な石の標本展示があります。さらに豊橋市地下資源館にも貴重な鉱物標本が展示してあります。さらにさらに近くの新城市の鳳来寺山自然科学博物館の石の展示も一見の価値があります。

思えば、三河地方はB級スポットに限らず、石好きにとっては見所豊富な場所だったと思います。

B級スポットとは言えないものの、各地の自然史系の博物館には石好きが楽しめる所がたくさんあると思います。それらの博物館は主に公立です。それらに対して主にB級スポットといわれる所は私設の施設が多いと思います。

私設のB級スポットの問題点は経営的な面で継続が難しいらしく長続きしません。私設のB級スポットはいつか行こうと思っているとその内になくなってしまう事が多々あります。私が名古屋時代に行こうと思っていながら行けなかったB級スポットのひとつに三重県の洞窟美術館があります。そこは飯高洞窟美術館というトンネルの中に多くの仏像等を展示した洞窟美術館だったのですが、Web検索してみると2011年に閉館しておりました。残念でした。

B級スポットの寿命は短いようです。どうも気になっているB級スポットは早めに行かなければならないようです。

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B級スポット

2014-02-27 13:17:55 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「B級スポット」です。最近では珍スポットと呼ばれる事多くなっているようですが、神聖なパワースポットに比べるとB級という名前の接頭語が付いているくらいで、その意味合いには「程度の低い」というニュアンスがこめられているようです。B級とはB級映画、B級グルメに付いている意味のB級です。ただしB級と言っても、サブカルチャー的には熱狂的な愛好者がいる事も事実で、価値観の多様化に伴って、様々なジャンルでB級という俗語が存在しています。

そのような「B級スポット」には私も少なからず興味がありました。特に以前住んでいた名古屋周辺にはそのような「B級スポット」がたくさんありました。古くは「珍日本紀行」(1996年 アスペクト 都築響一 著)に発し、名古屋の大竹敏之さんの著書や活動、「ワンダーJAPAN」(三才ブックス)等の影響を受けて、私も各地の「B級スポット」に行きました。サラリーマン時代は休暇もそれなりに多くとれましたし、独身生活だったので暇だったのだと思います。

そのような「B級スポット」で、記憶に残っている筆頭はやはり三重県のルーブル彫刻美術館・大観音寺でしょうか。そこにはルーブル美術館にある様々な彫刻のレプリカが展示してあり、隣接する大観音寺では様々な仏像が展示してありました。そして、何と言ってもそこで見た様々な模様石には見入ってしまいました。それらは天然の山水画だったり、浮世絵風の美人画であったり、中には数字や文字のように見える石もあったりして、それらが数多く並んでいました。私の石好きはそれまでは鉱物結晶に限られていたと思いますが、そのような模様石を一度に見てしまうとどうしてもその影響を強く受けてしまいます。もしかすると私の愛石の念が観賞石にまで広がったのは、その時からかも知れません。

日本の各地の「B級スポット」では稀に不思議な石に出会う事があります。どうも「B級スポット」と石とは相性が良いと言えそうです。

「B級スポット」にある石巡り、滝観光や洞窟観光同様に、見知らぬ石観光をしてみたいものです。

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緑鉛鉱

2014-02-25 14:14:22 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「緑鉛鉱」です。いつものようにこのブログ内検索をしてみると4件出てきました。「緑鉛鉱」は意外と登場回数が少なかったようです。タイトルとしての「緑鉛鉱」は初めてです。

「緑鉛鉱」は鉱物マニアには人気のある鉱物です。ただ、フランス産やドイツ産等の美しいもの等は非常に高価でなかなか手が出ませんでした。今日の写真は比較的安価に入手可能な中国産です。

Photo

Photo_2
中国、広西壮族自治区、陽朔 産 緑鉛鉱(Pyromorphite)

上の写真は中国産の「緑鉛鉱」です。フランス産やドイツ産等の「緑鉛鉱」に比べると相当安価ですが、しっかりとした「緑鉛鉱」らしい特徴を持っており、価格性能比ならぬ価格美しさ比は高いと言えます。

先日、あるお客さんが店にある美しいフラワー状の水晶の群晶を見付けてそれを購入しようとされたのですが、それが中国産である事を知ると、中国嫌いだからという理由で購入を断念されてしまいました。そのお客さんの気持ちもある意味理解できるのですが、そういう理由だけで断念するのは、もったいない事のようにも思えます。本来、石と人とは関係ありません。それもその理由の原因は人の世界の国際関係、それも主に人の世界の現在の政治の問題に起因しているだけの事です。産地は人の政治体制とは全く関係ありません。中国は国土が広い分、そこから採れる鉱物も質量ともにすばらしいものがあります。中国産鉱物は決して侮れません。
しかも、今のところ、比較的安価に流通しています。値段に関しては人が決めている事なので、今後はどうなっていくのかは分かりませんが、これまでは安価に流通してきたと思います。

さて、今日は「緑鉛鉱」です。

「緑鉛鉱」という名の鉱物でありながら、紫色をした「緑鉛鉱」という存在があります。

それは石川県尾小屋鉱山産の「緑鉛鉱」です。

Photo_3
石川県尾小屋鉱山 産 緑鉛鉱( Pyromorphite)

上の写真はあまり良い標本ではありませんが、分離している小さな標本ながら尾小屋鉱山産らしい特徴をした「緑鉛鉱」です。この「緑鉛鉱」、どうしてこのような色なのか?は未だに謎なのです。過去に金沢大学でも調べられたようなのですが、その発色の理由が不明のままになっているようです。不思議な事です。

そして、今日は写真を出せませんが、非常に面白い「緑鉛鉱」の標本があります。それは紫色の一部が黄緑色の鉱物に覆われている標本です。それはもしかすると非常に珍しいバイカラーの「緑鉛鉱」」と言えるかも知れません。

その興味深い標本は4月の北陸中日新聞の「鉱物のすすめ」(毎月第2土曜日の朝刊・石川県版に連載中)に登場します。乞うご期待。

今日は掲載予告でした。

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小松鉱山

2014-02-24 14:54:18 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「小松鉱山」です。今日のタイトルには?は付きません。

「小松鉱山」とは昨日のブログ「鉱山バー」で書いた神楽坂鉱山のような鉱山バーの事で、もちろん架空の鉱山バーです。

さて、本題の前に、このブログのおすすめコーナーにあるRose Stoneさんのブログを読んでいると、いよいよビーズ教室とアクセサリーショップを兼ねたカフェの開店準備に入った事が書いてありました。Rose Stoneさんのアクセサリーは「石の華」でも委託販売させてもらっているので、新店オープンのお話はめでたいうれしいお話です。今後のご発展をお祈りします。

同じ趣味の方々が集う実店舗はインターネット・ショップとは別次元の趣味と実益を兼ね備えた理想の展開だと思います。それもカフェをともないますので、今から開店が楽しみです。

今日の「小松鉱山」は架空の鉱山バーです。私がつくってみたいと想っている理想のバーの事を夢想したいと思います。

そのバーの名前は「小松鉱山」、なかなか気にいっている名前です。

それはカフェという明るく健全なイメージよりも鉱山の坑道のイメージがあるディープな地下バーです。「小松鉱山」という名の鉱山バーであるからには、その場所が重要です。場所はもちろん小松につくる必要性があります。

その理想的な場所は旧尾小屋鉱山もしくは旧遊泉寺銅山の坑道内につくる事だと思いますが、それはなかなか難しいと思われます。もし、その場所でつくる事が可能だとしたら、坑道内で今も成長し続けている胆礬(Chalcanthite  硫酸銅の結晶)が見える場所を選びます。ガラス越しに見えるその光景は鮮やかな青と緑の色彩が照明に照らされ幻想的な美しさを醸し出すだろうと夢想します。そこには鉱脈が走っている光景や黄銅鉱や水晶の結晶が壁面に張り付いている光景も見えます。そんな光景を見ながらお酒が飲めるのです。それは「小松鉱山」ならではの絶景になるだろうと思います。

ただ、そのような妄想は実現可能性が低いだろうと思われます。

現実的な路線では小松駅前周辺のアクセスが良いところを選ばざるを得ません。ちょうど良い物件はあるでしょうか?

小松駅前にはサイエンスヒルズこまつもオープンします。小松大和跡地の再開発も始まりました。小松駅前周辺の今後の可能性はどうでしょうか?小松程度の人口(約10万人)で鉱山バーは成り立ちますでしょうか?

飲食店は客を選べないという話を聞いた事があります。ならば、会員制のバーにするという事も考えられますが、そうすると問題は市場規模です。経営的には相当厳しいと予想されます。

色々、考えていくと現実的には「小松鉱山」という名の鉱山バーの開店は難しいでしょう。

「小松鉱山」のような妄想・思考シミュレーションそのものは楽しいのですが、現実は厳しいと思われます。今日のブログの話題は簡単に終わってしまいました。

そうそう、以前、遊泉寺近くの竹里庵の地下洞窟に洞窟喫茶をつくるという話があった事を思い出しました。その話はその後どうなったのでしょうか?

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鉱山バー

2014-02-23 16:58:23 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「鉱山バー」です。それは鉱物バーや鉱物カフェの事ではありません。(一昨年の8月に一度「鉱物カフェ」というタイトルで書いておりました。)

「鉱山バー」とは鉱山などで働いている坑夫のひとたちが集う酒場の事です。現在の日本では鉱山そのものがなくなってしまったので、「鉱山バー」なるものは架空の存在だと思います。鉱物好きにとってはそのような「鉱山バー」に行ってみたいと夢想してしまうのですが、調べてみると、海外では実際に「鉱山バー」なるものが実在するようです。

Web検索ですぐに出てきたのはメキシコのChe(チェ)という「鉱山バー」です。その店は鉱山の地下水洞跡に作られた地下室バーです。行ってみたいと思いました。・・・・。

さて、今日の話題はそんな海外の「鉱山バー」の事ではありません。

実は、日本に、それも、東京に「鉱山バー」があったのです。それは私が東京に住んでいた頃で、西暦2000年前後だったでしょうか?東京神楽坂にその店はありました。その名も神楽坂鉱山、私は当時、その名に魅かれて何度かその店に行った事があります。

当時、私は既に鉱物趣味にはまっておりましたが、鉱物には興味のない友人たちとその「鉱山バー」にいきました。その「鉱山バー」にはその名前のイメージから期待するような鉱山らしい雰囲気は一切ありませんでした。そこは単なる普通のバーでした。もっともそういう雰囲気の店だったからこそ鉱物に興味のない友人たちと一緒に行けたのだろうと思います。もし、その「鉱山バー」がディープな鉱物趣味のバーだったら、彼らとは一緒に飲みに行けなかっただろうと思います。

その神楽坂鉱山の名前の由来は聞いたかも知れませんが、良く憶えていません。当時の私にとってはその名前そのものが重要なのでした。

その神楽坂鉱山の思い出がひとつあります。何回目かに行った時に私は店主にキューブ状の黄鉄鉱の標本をプレゼントしました。その時の店主の反応は、彼が鉱山関係者という想定に反して、それを初めて見たように非常に驚いたのです。それが自然のままの形であるという事をすぐには信じてもらえなかったのです。それが真実である事を理解すると、非常に喜んでくれました。そして、御礼という事で、その標本よりもはるかに高価なお酒を出してくれました。こちらの方が大喜びでした。

その神楽坂鉱山、今もあるのか?と思いWeb検索してみました。すると、神楽坂マイン(mine 鉱山)という名前に変わってまだありました。ただ、その店の店主は変わってしまって店もリニューアルされているようでした。

「鉱山バー」の存在は非常に貴重だと思います。また、その店に行く事はないと思いますが、今日はなぜか?神楽坂鉱山の事を思い出してしまいました。

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