ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】

「石の華」の営業

2017-12-30 11:17:02 | 日記・エッセイ・コラム
今年の営業日は本日までです。先ほど、売上帳を見てみると、今年は昨年よりも大幅増になっていました。もっとも、昨年は一昨年に比べて大幅減になっていましたので、まだまだ、それほど喜べる状態ではありません。

そもそも、「石の華」は営利目的の店ではなく、来店した石好きさんが喜ぶ事を目的としている店なので、普通の店ではありません。基本的に通販をしないのも、お客様とのリアルな交流を大切にして行きたいからです。そのような趣味的な店ですから、大儲けしようとは思っていませんので、現状程度で満足しなければならないのかもしれません。

そうそう、今年は東京からのお客さんでしたが、爆買いに近い大量買いのお客様がいらっしゃいました。売上的にはうれしかったものの、店の看板となっていたような石が一挙に無くなってしまって寂しい思いもしてしまいました。基本的に石は一品ものですから、同じものをすぐに仕入れる事はできません。「石の華」の商品は20年以上かけて集めて来たものばかりです。それらは選び抜かれて「石の華」に来ております。本当に大切にして下さる石好きさんに売りたいと思っております。

今年、ご来店して下さった皆様、本当にありがとうございました。

明日の大晦日と明後日の元旦はお休みです。

新年の営業は1月2日(火)からで、3日(水)も営業致します。初売りからバーゲンセール期間となり、また、30%OFFの棚も設定します。お待ちしております。

このブログもお陰様でアクセス数がまだ伸びています。「石の華」が続く限りは続けて行きますので、今後とも宜しくお願い致します。
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柴犬雑誌

2017-12-29 12:06:40 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「柴犬雑誌」です。(このブログでは過去に「柴犬の色の方解石」2013.07.28で柴犬を話題にしております。)

事の起こりはクリスマス・イブの日の夕食時でした。自宅でパエリアを食べていると何か硬い物を噛んでしまったような感じがしました。実は、それは奥歯に被せてあった金属が取れて外れてしまったのでした。つい先日も、私は約20年間、歯医者に掛かっていないと自慢していたばかりだったのですが、遂に歯医者に行かなければならない事になってしまいました。

歯医者の待合室で置いてあった雑誌「週刊新潮」を読んでいると、「SINRA」(柴犬の言いぶん 2018 1)の広告が気になってしまいました。その内容を見たいと思い、近くの金沢駅周辺の本屋2店に行ってみましたが、残念ながら2店とも置いてありませんでした。それで、仕方がないと思いながら、アマゾンで中古の本を注文しました。

(ところで、来年は戌年だからなのでしょうか?金沢駅周辺の雑貨屋さんなどには柴犬グッズがたくさん売っております。私も柴犬好きのひとりなので何点か衝動買いしてしまいました。)

注文した本を待っていると、その古書店からのメールが入ってきました。その内容は「間違って違う本を送ってしまいましたが、返品の必要はありません。すぐにSINRAを送り直します。」といった内容でした。

その後、昨日、2冊の雑誌が同時に届きました。

今日の写真はその雑誌の表紙です。



これがSINRAです。



これが間違って届いたSHIBA CHANです。



両者を並べてみました。

どうでしょうか?私は思わず笑ってしまいました。両者は非常に似ています。古書店の人が間違えてしまった理由がわかりました。

私は非常に面白いと思いました。そして。何か?少し得してしまったような気がしております。

さらに、自宅の部屋に飾ってあるお気に入りの柴犬の写真を見直しました。



上の写真がそれです。これは数年前の卓上カレンダーの一枚なのですが、捨てられないで残してあるものです。

再度、笑ってしまいました。それらの柴犬の表情が似ているのです。



その写真と2冊の雑誌を並べて3ショット写真を撮って見ました。笑みがこぼれます。

これからその2冊の柴犬雑誌を読みたいと思っております。

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「カルサイト」から購入した鉱物

2017-12-22 12:17:45 | 日記・エッセイ・コラム
私が約20年前に鉱物標本店「カルサイト」に行って「花溜り」というタイトルの鉱物写真集を頂いた話は今週の日曜日と月曜日に書きましたが、その時に購入したものが「石の華」の店内に、まだ残っておりました。今日はそれを紹介します。

その前に、そもそも、なぜ私が「カルサイト」に行ったかと言うと、それは私がカルサイト好きだったからです。私は鉱物コレクションを始めた初期からカルサイト(方解石)が好きでした。それは結晶の形のバリエーションが多く、しかも比較的安価だからでした。安価で多様性がある、という事は、コレクションの遣り甲斐がある、という事です。(パラシェという鉱物学者は630種にも及ぶ異なった形態の方解石の結晶を記録しているそうです。)当時、私はありとあらゆる形態のカルサイトを集めたいと思っていました。

「カルサイト」という名前の店は、そんな私にとっては興味深い存在でした。店の名前は重要です。

ただ、「カルサイト」に行った時に、店主とカルサイトの話をした事は憶えていますが、その時にどんなカルサイトを買ったかという記憶は残っておりません。不思議な事です。

その時に購入したものは水晶と輝安鉱でした。

まず、水晶です。







この水晶には正八面体の結晶(恐らく蛍石だと思います。)が入っており、そこから放射状に針状結晶(恐らくルチルだと思います。)が伸びています。何と!魅力的な結晶でしょうか!

次は輝安鉱です。





こちらの結晶も芸術的な形態で針状結晶が伸びていました。

両方ともガラス蓋付きの標本箱に綿で固定されて入っておりました。標本名も特徴のある手書きで書いてあります。そこからは店主の標本美学が読み取れると思います。

なぜか?私が「カルサイト」で買ったのはカルサイトではなく、針状結晶の鉱物だったのです。その頃の私は、まだ未熟な鉱物コレクターだったので、持っていないものが多かったのです。カルサイトをコンプリートしたいという大いなる野望は持っていたものの、他にも気になるものが多く、雑食コレクターだったのです。

どうもその当時は、針状結晶に魅かれていたようです。


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トリコのように見えるデンドリチックアゲート

2017-12-21 15:44:10 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は定休日だったので、自宅でゆっくりくつろぎました。そして、本当に久しぶりにPS-VRをやってみました。

それは先週、無料配信された『人喰いの大鷲トリコ VR Demo』をやる為でした。私はPS-VRを7月には購入していましたが、レーシングゲームのデモでVR酔いを体験して以来、PS-VRはほったらかしだったのです。それが、トリコVR配信の情報を知り、早速、そのデモをダウンロードしてやってみました。

トリコVRは予想以上に良かったと思います。やってみて、VR酔いは一切なく、現実感をともなってトリコの世界に入り込む事ができました。そして、是非とも製品版をやってみたいという気持ちになりました。

今日の写真はそのトリコのように見えるデンドリチックアゲートです。



どうでしょうか?私にはそれがトリコの顔のように見えてしまいました。おかしなもので、一度、そのように見えてしまうと、その後は何度でもそのように見えてしまいます。

これはパレイドリアです。パレイドリアは心理現象の一種で、雲の形や壁のシミなどから人の顔や動物などの姿を思い浮かべる現象の事です。誰にでも経験があると思われる心理現象だと思います。



面白いのは、このデンドリチックアゲートの上下を逆さにするとトリコの顔のようには見えなくなります。

人間の視覚とは眼で見ているのではなく脳で見ているのだ、と、納得します。

VRという技術もそのような人間の認知現象の一部を利用した技術であり、今後、ますます進化してゆくのだろうと前向きに期待したいと思っております。

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花溜り

2017-12-18 15:51:42 | 日記・エッセイ・コラム
昨日のブログを書きながら次のブログは「カルサイト」さんから頂いた「花溜り」という本の話題にしようと思いました。



上の写真は私が鉱物店「カルサイト」に行った際に店主の小森満男さんから贈呈された本の表紙です。

「花溜り POOL OF FLOWERS 四次元への扉1」(1989年)という書籍は「カルサイト」の小森満男さんが監修し発行した鉱物写真の本です。それは石の花とも呼べる鉱物結晶の写真集です。作・ADは染織作家の高山美里さんで、小森コレクションの鉱物と言う石の花を素晴らしい写真と詩的なキャプションで構成してありました。その本のあとがきでは「人の手で磨かれた宝石が切花なら、母岩についたままの鉱物は、野山に咲く花々に似てはいないでしょうか。」と書いてあり、共感しました。

今、フッと、思いました。今から10年ほど前、私が名古屋で広告の仕事をしていた頃ですが、日頃、一緒に仕事をしていたデザイナーさんと「石の華」というタイトルの鉱物写真集を出版するという企画を考えた事がありました。その鉱物写真集「石の華」は諸事情で流れてしまったのですが、その企画のお手本が「花溜り」だったかもしれません。今の私の店の名前は「石の華」なのですが、その幻の鉱物写真集「石の華」の名前から付けたように思います。本のタイトルがリアルショップの名前になったのです。そのように思うと、「花溜り」という本に出合っていなかったとすると、もしかすると、「石の華」という名前ではない別の名前になっていたかもしれませんし、もっと言うと、鉱物の店そのそのもやらなかったかもしれません。そういう意味では、「石の華」にとって「花溜り」は非常に重要な一冊になる、という事です。

そうそう、「花溜り」の巻頭のはじめにという文章には「花溜り」は「四次元への扉」が第1集から第4集あり、第1集が晶洞内に咲いた花であり、名づけて「花溜り」とした、と書いてありました。私は第2集、第3集、第4集の存在を知りません。チョッと調べてみましたが、それらは中々見つかりませんでした。恐らく、その企画は中断し、その第1集「花溜り」のみが実際に出版されたのだろうと思われます。

昨日、この「花溜り」を自宅の書庫から取り出してきて、久しぶりにその本を開いてみると、本の中に小森満男さんから送って頂いた平成十年の年賀状(年賀状の写真は「花溜り」の中の1枚である雌黄 地球の紋章でした。)が挟まっておりました。私はそのことをすっかり忘れてしまっていました。

今思うに、小森満男さんに「花溜り」の続編の事を聞いておけばよかったのに・・・と後悔しております。

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